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Posted by ブクログ
とにかく文章がうまい。飽きさせない文体の中に、しっかりと伝えたいメッセージがある。お笑い芸人髭男爵の山田ルイ53世さんの自伝。
引きこもっている時に「ポジティブ」な歌を聴くのが辛かったり、阪神大震災の時に「これでリセットや!」と思ってしまったりする心も、よく理解できる。人生がうまくいっていない時、全てが壊れてしまえばいいのに・・・と考えてしまうものだ。
そんな「人生が余っている」と思い続けた引きこもり時代を越えて、芸人になり娘が生まれ「娘が成人するまでは飯を食わせなくては」という生きる意味が、彼にもできていくところで自伝は終わる。
この本で語られているのは特別な物語ではないけれども、引きこもっている子たちにとっては小さな希望にはなるはずだ。
Posted by ブクログ
気が早いが来年小学生になる子どもがひきこもりになったときの参考にと拝読。
ひきこもり当事者によるひきこもり当時の気持ち、その後から現在の気持ちが赤裸々に書かれておりとても参考になった。ひきこもりから脱して身も心も立身出世する話ではないところがとてもよい。そんなことが出来るのは例外的なごく一部だと思うので。
また筆者はひきこもり中も、それ脱して大学生、芸人見習いになってからも未来を見据えない刹那的な生き方をしており(学習性無力感によるもの?)なかなか壮絶だった。
子どもには未来に希望を持って生きてほしいと思う一方、日々少し楽しいと感じることがあるくらいの期待感の方がよいのかなとも思った。
なお勉強も運動も出来るスーパーボーイがある日突然ひきこもりになり、更に髭男爵になるというのがとっても衝撃。
Posted by ブクログ
著者が引きこもりになったきっかけとなった中学時代のエピソードに登場する子どもらしい悪意のいやらしさ。私も記憶にある。読んでいて、思い出して、胃がキリキリした。子どもって残酷。
私もかつては優等生だったし、引きこもり状態になったこともある。私も、子ども時代の全能感と比較したら、大人時代になってからのほうが、ちっともうまくいってない。だから、ここまで弱さをさらけだせる著者の強さがすごいなと思った。
賢い子特有の、感じやすさ、神経質さ、潔癖さみたいなもの。それがネガティブに現れてしまうこともあるけど、ポジティブにはたらくことだっていっぱいあるんだよ・・・なんて人はかんたんにいうけど、この本を読むと、そう前向きになることにためらいを感じるようにる。ありのまま繊細でいるってこういうことなんでしょって。つらいことをよけきれなくて。
と感傷的になってしまいましたが、おもわずそうさせてしまう一冊でした。
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小説・文芸
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