百田尚樹のレビュー一覧
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百田尚樹『禁断の中国史』幻冬舎文庫。
参議院議員になってから、やや大人しくなった感のある百田尚樹が中国と中国人に誹謗中傷、罵詈雑言を浴びせた、言いたい放題、言ったが勝ちの大放言集。かなりのキワモノな読み物である。
『永遠の0』や『海賊と呼ばれた男』といった傑作を執筆した百田尚樹もついに地の底に落ちてしまったようだ。
中国人がモラルを著しく欠いた残酷な国民であることには同意するが、遣唐使や遣隋使の時代に中国人の専売特許である残虐性を受け入れなかった日本人が南京大虐殺を行う訳がないという飛躍した論理展開は余りにも乱暴である。
中国四千年の歴史の中で繰り返される易姓革命のたびに起こる大虐殺、残酷すぎる刑罰と言うが、日本も似たようなもの。日本政府が増税や社会保障費を増額し、物価高に何ら有効な対策を打たぬなど、国民を一思いに殺さず、じわじわと嬲り殺しにしている方が中国の凌遅刑の如く余程残酷ではなかろうか。
中国の宦官などはLGBTQ+の始まりみたいなもので、現代日本の男でも自分は女性だと勘違いして自分のブツを切っちゃた奴は居る訳で、五十歩百歩みたいなもんだ。
中国が行って来たことと似たようなことは少なからず日本も行っており、ここまで中国をこき下ろす必要は無いように思った。
但し、現在の中国が行っている時代錯誤の他国への侵犯行動には注意した方が良いであろう。
本体価格690円
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Posted by ブクログ
ネタバレこれまで百田氏の作品は長編は幾つか読んだことはありました。で、今回は短編集。
全部で19篇収録されています。
帯にはデカデカと「衝撃のラスト1行」とありますが、確かに最後のオチの付け方が唸らせます。
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作中には、社内結婚後は女性は寿退社で主婦、女性を前に猥談を平気でする等、かつての昭和な背景が描かれ、それがためにやや古色を感じる部分もあります。
ただ、そうした中に(こそ)女性側からのカウンターアタックかのようなツイストも効果的になるわけで、これらが本作のスパイスになったと言うこともできましょう。
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なお、私が気に入ったものと言えば、「残りもの」、「豹変」、「ブス談義」、「ビデオレター」あたりでしょうか。
「残り物」は、選びすぎて婚期を逃したかのような女性が掴んだイケメン旦那様の正体という流れ。
それ以外の上記の作品は、総体として女性からの(手厳しすぎる)反撃、とでも言った風合い。ある意味ブラックなオチでした。
でも、それに限らず、全19篇、どれもオチがきちんとつく作品でありました。
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ということで、久しぶりの百田作品でした。
氏が探偵ナイトスクープの放送作家であったことは有名な話ですが、オチをしっかり付けるのは経験上・職業柄・出身地の土地柄?、当然ということでしょうかね。
かの番組、依頼のVTRの終わりに「チャチャチャ」っていうあの効果音が、短篇ひとつひとつを読み終わる度に頭の中に響きました。
なお文庫本解説は宮藤官九郎氏。一風変わった解説でした。 -
Posted by ブクログ
オオスズメバチ(マリア)が主役の変わった小説。
蜂って危険で嫌な奴としか思ってなかったから、蜂の種類によって性質が全然違う事、オスの蜂は毒針がないことを知った。
蜂の種類が違う同士で縄張り争いがある事も知らなかった!
オオスズメバチが虫を狩るのは自分が食べるためではなく、子供達を食べさせるためで、そのためには獲物を肉団子にして運ぶそうで。他の種類の虫達は恋をするためだけに生まれて死んでいくが、働き蜂はメスだけど、恋をすることなく、ただ国の子供達を食べさせるためだけに戦って死んでいく。他の虫達から見たら、何のために生きてるの?って思われる変人ならぬ変虫扱いだ。
この小説で好きなシーンは
木の洞の中で休憩していたら、蝶々のミドリシジミとばったり相席して、恋について話をする。
オオスズメバチのマリアは
「そんなこと(恋)なんかに一生懸命なの?」
と少し小馬鹿にしながら言った。
それに対してミドリシジミは浮かれながら
「これから素晴らしいメスに出会えるはず!僕は運がいいから!」と、洞の中で飛んだら蜘蛛の巣に引っかかってすぐ殺された( ´∀`)笑笑
ミドリシジミ「ああ、何ということだ」
↑
ミドリシジミ鈍臭すぎて笑っちゃった笑
蜂同士の縄張り争いで、
マリア達が一方的に襲いに行って仲間死んだのに、後から来た別の仲間が、「姉さん達の敵はうつ!!!」って言ってるの理不尽すぎる( ̄∇ ̄)
この小説に出てくる虫の名前とかわからんから、ネットで画像検索しながら読んだ。途中から野生ポケモン見てるような気分になりながら読んでた。まぁまぁ面白かった!蜂の生態について少し詳しくなった! -
Posted by ブクログ
ネタバレ"多数派"の恐ろしさを体現した一冊だった。徹底された平和主義は度を越すと返って楽園を滅ぼすことになる。作者の楽園に対する意図も相まって他人事ではないという、背筋の凍る思いをした。
考えることを放棄した若いカエルにならないように頑張らなきゃ…
凶暴なダルマガエルの襲撃により国を追われた2匹のアマガエル、ソクラテスとロベルト。最終的に辿り着いたのはナパージュという、ツチガエルが治める国だった。その国は「三戒」という戒律と「誤りソング」という奇妙な歌によって守られていた。しかし、ある日突然ウシガエルの魔の手にかかり…
この内容が他人事と思えない恐怖を覚える。最初は滑稽な話だと思っていたら壮大な風刺であることに気づく。「三戒」に固執するカエルたち。「三戒」のあり方が破綻していると訴えるカエルたち。多数派である保守派のカエルの方が圧倒的な力を持ち、最終的には何にも変わらず終わる。そして来襲。国民の半数が虐げられ、残ったのは保守派ガエルの一部。何のための「三戒」なのか。
ウシガエルに乗っ取られたナパージュでいたぶられていたツチガエルを見つける。それはかつて「三戒」を過信し、何も悪いことは起こらないと盲目的になっていた若い女ガエルのローラだった。[「大丈夫よ。ひどいことにはならないわ。だって、ナパージュには三戒があるんですもの。」それが彼女の最後の言葉になりました。]この本を読んでちゃんと選挙に参加した方がいいと思った。(私はいつも行ってます!!)考える脳みそと疑う感覚を無くしてしまえば、そこにあるのはただのおバカ。ナパージュで平和を疑うことなく、楽しく生きていたローラたちの言動を見てこうはなりたくないな、と思った。
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Posted by ブクログ
前作を忘れましたが、国や人を皮肉った内容だったというのは覚えています。今回はコロナ禍をカエルの世界に落とし込み『政治家は何してやがるんだ』『誰も信用ならねえな』といった強烈なアンチテーゼ。
コロナ禍だった2020年、当時は見えない不安に押しつぶされそうになって、経済も止まってしまって、マスクが配られた時は『本当この国狂ってんなぁ』って思ったさ。今だからこそ思い出話みたいに語られるけど、忘れ去られることは決して無いでしょう。
あとがきに著者の思いとして書き記されていましたが、この作品を世に出して本として出版し残したことにやはり意義があると私は感じました。3つの結末。ストーリーはファンタジー。読み手を意識して書いてくれてるから面白いよね。作家としての百田さんはやはり素晴らしい。