あらすじ
多様性を尊重し、犯罪者でも人権を守ろう、どんなときも男女は平等に、子供は大事に育て、隣国とはつねに仲良く――そんな標語のような綺麗事を追求して、世の中は本当に良くなるのだろうか。むしろ、気づけばおかしな方向に進んでいやしないか。理想と現実の間に生まれる歪みを直視し、頭でっかちな正論を市井の常識から一刀両断する、ベストセラー作家による憂国の書。
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Posted by ブクログ
新書だが、ネタ本でもあると思った。所々面白くて笑ってしまうところがある。今の世界は正論をいうと何故か批判されるよくわからない世界になっていると思う。百田先生はいつもこの日本の本当のことを言っているだけで国民の誰もが思っていることを道理を立てて丁寧に説明してくれているだけなのに、一部の反百田により批判されている。第二章であった愛読書を教えてくれという企業側の質問すら批判対象になるのは本当によく分からなかった。今の時代はいちゃもんをつけたもん勝ちになっている気がする。わけの分からない主張も結局は通ってしまうこともある。昔より生きやすい社会になったのか否か。そんな主張をしている人に是非読んでもらいたい一冊。
Posted by ブクログ
著者とタイトルを見てすぐ読むことを決めた。
ここに書いてあることが、まるでフィクションかのように思えそうです。
が、現実に起きたこと。それがおかしいと思えなくなったら、果たして日本人として人間として、道徳心が失われてきたのでは?と自問自答せざるを得ない、
事実は小説よりも奇なり。まさにその言葉が当てはまる本です。向上心がなければただこの坂を転げ落ちるだけ。
Posted by ブクログ
本の内容としては世の中のおもしろニュースを集めたようなものでした。
こう言った珍事件を見聞きした際に、自分ならどう感じどう行動するか、をちゃんと考えていきたいと思います。
今の日本にはとんでもない事件を起こす類か、無害に黙ってスマホと睨めっこしている類か、そればかりになってしまいましたが、そんな人たちばかりでどうやって世の中が良くなっていくのか、ちょっと想像もつきません。
Posted by ブクログ
ひどいニュースばかりで思わず笑ってしまう。
水族館のイワシの群れが狭くてかわいそう。熊が民家に入り込んでも銃で撃つなんてかわいそう。
世の中一言言いたい人がこんなにも多いんだなぁ。
しかも都合よく匿名で。
理解できないけど、今の世の中の環境の中でうまくストレスを解消できずに溜まったモヤモヤをそんなところにはけ口として向けてしまうのかなとも思ったりはするけど、、やはり理解はできないかな。
日本人として、人として、恥ずかしくない行動をしたいなと思う。
Posted by ブクログ
頷けるつぶやきがたくさん。
自身も身内と似た様なことを話していたニュースがちらほらあったので、共感の嵐です。
関西人ならではの、突っ込まずにはいられないニュースが目に余ります。自分はSNSに書き込んだ経験はありませんが、知人と話す時えらそうに語り合いがちなので、悦に浸らないように気をつけたいところではあります。
「保護団体もそんなに過密が許せないと言うのならイワシの心配をする前に、まず泳ぐことはおろか身動きひとつできない、正真正銘「密」の中央線や東西線で通うサラリーマンを、毎日の殺人ラッシュから救い出すべきでしょう。」
「愛読書が個人情報に?」
「自身は安全な場所にいて「クマがかわいそう」なんてよく言えるものです。そんな人たちはもし、目の前にクマが現れ今まさにびかからんとしていても「クマを殺さないで」と言えるのでしょうか。きっと「早く撃って」と叫ぶに違いありません。」
Posted by ブクログ
難しいことは考えずにサラッと読める本。しかし、締めの「わたしは少し長生きしすぎたのかもしれません。」からは著者のやるせない想いがずしりと伝わってきました。
Posted by ブクログ
面白い。今回も「本当か!?」と疑いたくなるよう記事ばかり。多様化の時代、いわゆる常識みたいなものが薄れてしまい、自分勝手な考え方をする人が多くなっているように感じる。自分はそうならないよう気をつけようと思える一冊。
Posted by ブクログ
普段、感じていることを上手に端的に、口語体で言語化してくれているという印象でした。そしてそれが何を意味するのかまでは、日常では思考しない分、答え合わせ的な所であるとおもいました。
Posted by ブクログ
一昔前この作者の小説にハマった事があった
相変わらず読み易い文章で市井の出来事について一言 って感じのエッセイ集 というかブログの時事ネタ集なのかな
まあ一つの事件についてそんなに掘り下げなくて こんな変な事があったよ 世の中間違っとるよー てな感じ
もうこの方のこの手の本は読まなくていいかな
Posted by ブクログ
百田さんが発信しているメルマガの抜粋。
探偵ナイトスクープの製作者ということもあり、世の中をミクロに見て、普段の生活では見過ごしてしまいそうな事象にスポットライトを当てて、深掘りして「斬る」というスタイル。
こんなにも、常識的に有り得ない、ヘンテコリンな事件が起きていることに辟易とさせられる。大人たちの「事なかれ主義」「自分の欲望と邪心」が見え隠れする極端なルール制定や、不毛な教育などなど、良識が完全に崩壊している人もいるわけで、読んでいて目を白黒させるばかりである。
1つ1つの事件に対して、百田さんのやや過激な意見も紹介されている。例えば、受験シーズンの犯罪厳罰化キャンペーンなど。こういった意見のいくつかは炎上したのだろう。
一方で、特徴的な嗜好や考えを持つ人への同情も、百田さんの文章から垣間見える。決して常識を押しつけず、個性を受け入れようとする視点(迷惑をかけていないオモロイ人はオッケー)があるのだろう。
小心者の私は時々クスクスと静かに笑いながら読ませて頂いた。