堂場瞬一のレビュー一覧
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『20[ニジュウ]』というその小説は、設定が凄い。
歴史あるプロ野球チーム“スターズ”に入団した有原。かつては人気と実力を誇るチームだったが、低迷を極めて売却が決定。来期にはオーナーが替わり、首脳陣も一新されてしまうのです。今のメンバーでは最後になるだろう本拠地での試合で、先発を任されたのは有原。高卒ルーキー、プロ初先発の彼は、なんと8回終了までノーヒットノーラン。スターズが1点リードして迎えた9回、このわずか1回の20球について、350頁をかけて描かれるのですから、なんと面白い。
20球を1球ずつ、20人から見た1球毎に描いています。有原本人、それを受ける捕手、守る野手、有原に対する打者 -
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前作の「牽制」で描かれた警察官の失踪事件。
自殺の理由も謎のままで、遺書も謎めいた短い文のみだった。
えらく中途半端な描き方で、「牽制」のストーリー展開に必要だったのか?という疑問さえあった。
まさかこの「闇夜」にエピソードが繋がってくるとは!
思いもよらない展開に驚き、堂場さんの伏線の巧妙さに感心した。
綾奈と同じ年代の少女が犠牲者となったことで、高城の中にも犯人に対する強い気持ちが生まれる。
先へ進むための原動力に悲劇的な事件がなってしまったのは哀しいけれど、高城にとってはまた一歩前に進むことが出来たのではないだろうか。
それにしても、田口の持っている「運」は何だろう。
ここぞというときに -
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失踪課ではあまり戦力になっているとは言えない六条舞。
彼女の父親が失踪し、高城たちは捜査のために六条家を訪れる。
しかし、妻も舞も、どこか捜査には非協力的な態度で高城たちに接する。
事件性は薄い失踪かと思われたが、身代金が要求されたことで一気に営利誘拐では?との疑いが浮上し、捜査の中心は失踪課の手を離れた。
これまで失踪課で見せていたキャラは、舞が警察で過ごすための仮面だったのでは?と思ってしまうほどだ。
父親の失踪、そして誘拐。
母親とのぎくしゃくした関係。
何もなかったかのように戻ってくる父親。
家族として、娘として、警察官として。
舞もまた辛い時間を過ごすことになる。
すっかりやる気をな -
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少しずつではあったけれどチームワークらしさが出てきていた失踪課だったが、阿比留の一件以来、最初の頃にも増してぎくしゃくとした空気が漂っていた。
本来なら阿比留に代わって失踪課をまとめなければならない立場の高城だったが、わかってはいても人間には向き不向きがある。
焦る気持ちはあるもののどうにも出来ずにいた高城に、法月はある失踪届の調査を引き継ぐよう依頼する。
失踪から5年。
人探しをするにはあまりにも時間が経ちすぎていた。
事故現場から怪我をしながらも姿を消した野崎。
背景には何が隠されているのか。
野崎の元勤務先への脅迫状。
そして爆破事件。
会社経営をめぐる本家と分家の争い。
綾奈がいなくな -
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アナザーフェイスシリーズ8作目。
人は日々成長する。
小さかった優斗もこの物語では中学生になっている。
優斗のためにと捜査の第一線を退いた大友にも、本格的に復帰する時期が近づいている。
そんな中で事件は起きた。
愛する人のために自分が出来ること。
どうにもならない状況の中で、どんなことをしてでも手助けをしたいと純粋に願うことは美しいのかもしれない。
でも、人として踏み越えてはならない一線は守らなくてはならないと思う。
もしもそのために罪を犯したとしたら、あまりにも哀しい。
悪いことだと知っていて法を犯す者も、そのことを察していても頼らざるを得ない者も、結局のところ傷ついてしまうのがわかってい -
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このところ、失踪課シリーズをまとめて読んできたが、10冊を数えこのシリーズ。高城の娘の事件も決着がつき、ついに最終巻。
思いのほかあっけない終わり方、そしてまだ続くような・・・
人気テレビドラマが終了すると、〇〇ロスという言葉が語られる。このシリーズもこれで完結だと思うと、そんな気が生じないでもない。
ここまで読んでくると、高城、愛美、醍醐たちそれぞれが、すぐ近くにいるような現実感で、読み手の頭の中でまだ躍動している。
このシリーズでも、大友鉄や城戸検事、あるいは追跡調査係の西川と沖田たちが出てきたように、現在続いている他のシリーズに、失踪課のメンバーを登場させ、その活躍する姿を見てみたいと思 -
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大友の一人息子・優斗がパーキングエリアから消えたことから、否応なく事件に巻き込まれていく大友。
幸いにも優斗は無事に戻ってはきたが、誰が、何のために優斗を拉致したのか。
優斗の精神的ダメージを気にかけながらも、大友はどうしても事件が気になってしかたがない。
企業が会社という組織を守るために隠蔽工作を行うことは、別に珍しいことではない。
最近ではそれでも以前よりも減ってきただろうけれど、隠蔽したことで新たな犠牲者が出るケースもこれまでにはあった。
横浜で起きたタイヤ脱落による母子が巻き込まれた死亡事故。
湯沸器の動作不良が原因となった一酸化炭素による死亡事故。
社会的に許されることではないし、す -
購入済み
ソツが無い
やっぱり安定感がある。
事件と家庭問題のバランスや、主人公が 演劇をやっていたという設定の活かし方、などなどどれをとってもソツが無い。
ただ、シリーズの特徴だし、それが味にはなっているのだろうが、緊迫感には欠けてしまう。
まあ、そうは言っても、十分楽しめる1冊だ。
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阿比留室長の失踪事件が一段落し、失踪課も何とか落ち着いてきたかと思ったら、今度は失踪課員六条舞の父親が失踪!
事件性はないかと思われたが、身代金要求が届き、高城たちは振り回される。
そんな最中に、明神愛美にお見合い話!
高城は、彼女が必要なことを痛感する。失踪課の戦力として?個人的に?高城は戸惑いを隠せない。
高城と愛美の関係、あるいは法月の娘・弁護士のはるかとの関係。事件の本筋よりも、こちらの方が気になる(笑)
さらに、失踪課の面々のそれぞれの今後も。
このシリーズは特に、失踪課各員が良く書き分けられており、それぞれのスピンオフ作品が出ないものかと期待しているのだが・・・
このシリーズも、あ -
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コーチとなった今岡は小泉とコミュニケーションを何とかとろうとする。
だが小泉の他を遮断するような態度は変わらない。
その原因は何か?
今岡は小泉の過去をたどり始める。
リレーとは、競泳に限らず陸上競技でも駅伝でも次の人にレースを引き継ぐということが絶対条件だ。
バトンがない競泳のリレーでは息をあわせないと最高の状態で引き継ぐことは難しい。
チームがひとつにならないと。
その思いは今岡を、そして矢沢を動かしていく。
「FS-1」に翻弄される選手たちこそいい迷惑だろう。
メーカーにはメーカーの努力が必要で、物語では無能な上司ひとりの責任のように描かれていたが企業ならば二重三重に対策を考えておくべき