堂場瞬一のレビュー一覧

  • 大延長 堂場瞬一スポーツ小説コレクション

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    夏の甲子園の決勝戦。公立の進学校と私立の強豪が闘うも、延長15回で決着がつかず、再試合にもつれ込みます。本作はその再試合前夜から翌日の再試合までの人間模様を描いた小説。

    両チームの監督は大学時代のバッテリーで、中心選手はリトルリーグのチームメイト同士。再試合の解説者は両校監督の恩師で、咽頭癌に冒されています。お互いの過去も戦術も知り尽くす彼らの闘いは、グラウンドの土を踏む前から始まっているのです。

    爽やかな話ばかりではなく、嫌な駆け引きも織り交ぜた、かなり面白い作品でした。

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    2017年04月26日
  • 20

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    『20[ニジュウ]』というその小説は、設定が凄い。

    歴史あるプロ野球チーム“スターズ”に入団した有原。かつては人気と実力を誇るチームだったが、低迷を極めて売却が決定。来期にはオーナーが替わり、首脳陣も一新されてしまうのです。今のメンバーでは最後になるだろう本拠地での試合で、先発を任されたのは有原。高卒ルーキー、プロ初先発の彼は、なんと8回終了までノーヒットノーラン。スターズが1点リードして迎えた9回、このわずか1回の20球について、350頁をかけて描かれるのですから、なんと面白い。

    20球を1球ずつ、20人から見た1球毎に描いています。有原本人、それを受ける捕手、守る野手、有原に対する打者

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    2017年05月14日
  • 埋れた牙

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    地元の議員をつとめた父親とは違う職業を選んだ主人公は吉祥寺で生まれ育ち、長年の本部勤めから所轄に希望を出した刑事だ。この街の守護者になりたい。

    ある日知人から姪っ子が急に行方不明になったと相談を受け、捜査をはじめた…

    杓子定規な若手、わたしは好感持てます。成長楽しみ。

    犯人は本筋の合間に見え隠れしていたから、予想はしていたが、実際当たると、あぁ、、となる。このタイプの犯人苦手。
    ちょっと引きずり、なかなかレビュー書けなかった。

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    2017年04月25日
  • 闇夜 警視庁失踪課・高城賢吾

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    前作の「牽制」で描かれた警察官の失踪事件。
    自殺の理由も謎のままで、遺書も謎めいた短い文のみだった。
    えらく中途半端な描き方で、「牽制」のストーリー展開に必要だったのか?という疑問さえあった。
    まさかこの「闇夜」にエピソードが繋がってくるとは!
    思いもよらない展開に驚き、堂場さんの伏線の巧妙さに感心した。
    綾奈と同じ年代の少女が犠牲者となったことで、高城の中にも犯人に対する強い気持ちが生まれる。
    先へ進むための原動力に悲劇的な事件がなってしまったのは哀しいけれど、高城にとってはまた一歩前に進むことが出来たのではないだろうか。
    それにしても、田口の持っている「運」は何だろう。
    ここぞというときに

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    2017年04月17日
  • 遮断 警視庁失踪課・高城賢吾

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    失踪課ではあまり戦力になっているとは言えない六条舞。
    彼女の父親が失踪し、高城たちは捜査のために六条家を訪れる。
    しかし、妻も舞も、どこか捜査には非協力的な態度で高城たちに接する。
    事件性は薄い失踪かと思われたが、身代金が要求されたことで一気に営利誘拐では?との疑いが浮上し、捜査の中心は失踪課の手を離れた。
    これまで失踪課で見せていたキャラは、舞が警察で過ごすための仮面だったのでは?と思ってしまうほどだ。
    父親の失踪、そして誘拐。
    母親とのぎくしゃくした関係。
    何もなかったかのように戻ってくる父親。
    家族として、娘として、警察官として。
    舞もまた辛い時間を過ごすことになる。
    すっかりやる気をな

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    2017年04月16日
  • 波紋 警視庁失踪課・高城賢吾

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    少しずつではあったけれどチームワークらしさが出てきていた失踪課だったが、阿比留の一件以来、最初の頃にも増してぎくしゃくとした空気が漂っていた。
    本来なら阿比留に代わって失踪課をまとめなければならない立場の高城だったが、わかってはいても人間には向き不向きがある。
    焦る気持ちはあるもののどうにも出来ずにいた高城に、法月はある失踪届の調査を引き継ぐよう依頼する。
    失踪から5年。
    人探しをするにはあまりにも時間が経ちすぎていた。
    事故現場から怪我をしながらも姿を消した野崎。
    背景には何が隠されているのか。
    野崎の元勤務先への脅迫状。
    そして爆破事件。
    会社経営をめぐる本家と分家の争い。
    綾奈がいなくな

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    2017年04月16日
  • 愚者の連鎖 アナザーフェイス7

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    アナザーフェイスシリーズの第7弾でしたが、今回も主人公刑事の大友鉄が、まさにタイトル通りのとある窃盗事件から派生していく愚者の連鎖といった感じで、芋づる式にさまざまな事件が絡んでくるという展開で、抜けるに抜けれない半グレ集団の悲劇を描いた作品でした!
    今回もじわじわと事件の真相に近づいていく大友の姿が良かったですね!
    次回、後ろ盾を無くした大友が警察の中で、どう振る舞っていくことになるのか?楽しみです。

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    2017年04月11日
  • Sの継承(下)

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    なるほど、上巻がこうやって繋がるんですね。

    毒ガスや銃を19歳の青年がそんなに簡単に作ったり持ったりできるのか、とは思いましたが、内容は引き込まれました。
    リアウィンドウだけ防弾じゃないって、ちょっと都合良すぎですが。もうちょっと頑張って欲しかったね。

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    2017年04月11日
  • 愚者の連鎖 アナザーフェイス7

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    アナザーフェイスシリーズ8作目。
    人は日々成長する。
    小さかった優斗もこの物語では中学生になっている。
    優斗のためにと捜査の第一線を退いた大友にも、本格的に復帰する時期が近づいている。
    そんな中で事件は起きた。

    愛する人のために自分が出来ること。
    どうにもならない状況の中で、どんなことをしてでも手助けをしたいと純粋に願うことは美しいのかもしれない。
    でも、人として踏み越えてはならない一線は守らなくてはならないと思う。
    もしもそのために罪を犯したとしたら、あまりにも哀しい。
    悪いことだと知っていて法を犯す者も、そのことを察していても頼らざるを得ない者も、結局のところ傷ついてしまうのがわかってい

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    2017年04月10日
  • 献心 警視庁失踪課・高城賢吾

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    このところ、失踪課シリーズをまとめて読んできたが、10冊を数えこのシリーズ。高城の娘の事件も決着がつき、ついに最終巻。
    思いのほかあっけない終わり方、そしてまだ続くような・・・
    人気テレビドラマが終了すると、〇〇ロスという言葉が語られる。このシリーズもこれで完結だと思うと、そんな気が生じないでもない。
    ここまで読んでくると、高城、愛美、醍醐たちそれぞれが、すぐ近くにいるような現実感で、読み手の頭の中でまだ躍動している。
    このシリーズでも、大友鉄や城戸検事、あるいは追跡調査係の西川と沖田たちが出てきたように、現在続いている他のシリーズに、失踪課のメンバーを登場させ、その活躍する姿を見てみたいと思

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    2017年04月08日
  • 高速の罠 アナザーフェイス6

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    アナザーフェイスシリーズの第6弾でしたが、前回、謎に終わった主人公大友鉄が銃撃された真相も分かりましたし、その銃撃後にリハビリを兼ねた実家帰省で起こった息子を巻き込んだバス事故に端を発した一連の事件で、事件の核心に迫っていく大友の姿が良かったですね!
    この事件をステップとして、今度こそ大友が捜査一課に復帰となるのか?注目です!

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    2017年04月08日
  • 闇夜 警視庁失踪課・高城賢吾

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    読み進めるほどに、今後の展開が気になる失踪課シリーズ。
    失踪課の仕事に徐々にやりがいを見出していたが、娘綾奈と悲劇の再会をし、再び酒浸りの生活に戻った高城。
    そんな高城を、仕事に駆り出して立ち直らせようと画策する失踪課の面々。
    そして今度は、愛美に悲劇が襲いかかる。もう、彼女とは相棒を組めないのか、そんな危惧をいだきながらも、娘が遭遇したのと同じような事件の捜査に、高城はまい進する。
    この事件が解決したら、いよいよ綾奈の事件と向き合う覚悟を強いられる高城。
    このシリーズも、最終話へ・・・

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    2017年04月06日
  • 共犯捜査

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    このシリーズは、初めて読んだ。連続誘拐事件ものだ。話のすじとしては、なかなかあり得ない展開だが、あり得ない展開が、かえって面白い。そして事件の始まりが、まさか、彼が…。実の親子なら普通はあり得ないだろうと思うのだが、そう思うのは私だけだろうか?

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    2017年04月06日
  • 凍る炎 アナザーフェイス5

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    アナザーフェイスシリーズの第5弾ですが、今回は主人公の大友鉄が別々に発生した強盗未遂爆破事件と殺人事件が徐々に絡んでいき、背景に中国とロシアの組織が資源の利権を巡って絡むと言った壮大な事件でした。
    この事件を機に大友鉄は捜査一課に戻る決意を固めるのですが、最後のオチにとんでもない事件が待っていて、意味深な形へ次巻へ続くとなってしまいました。
    もう待ちきれないので次巻へ早速いきます!

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    2017年04月05日
  • 高速の罠 アナザーフェイス6

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    大友の一人息子・優斗がパーキングエリアから消えたことから、否応なく事件に巻き込まれていく大友。
    幸いにも優斗は無事に戻ってはきたが、誰が、何のために優斗を拉致したのか。
    優斗の精神的ダメージを気にかけながらも、大友はどうしても事件が気になってしかたがない。
    企業が会社という組織を守るために隠蔽工作を行うことは、別に珍しいことではない。
    最近ではそれでも以前よりも減ってきただろうけれど、隠蔽したことで新たな犠牲者が出るケースもこれまでにはあった。
    横浜で起きたタイヤ脱落による母子が巻き込まれた死亡事故。
    湯沸器の動作不良が原因となった一酸化炭素による死亡事故。
    社会的に許されることではないし、す

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    2017年04月04日
  • 潜る女 アナザーフェイス8

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    刑事らしくない大友さん、きっと優しい人なんですね。警察には強面な人も必要だと思いますが‥‥

    美智留さんのラストにはちょっと納得できません。

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    2017年04月03日
  • 潜る女 アナザーフェイス8

    購入済み

    ソツが無い

    やっぱり安定感がある。
    事件と家庭問題のバランスや、主人公が 演劇をやっていたという設定の活かし方、などなどどれをとってもソツが無い。
    ただ、シリーズの特徴だし、それが味にはなっているのだろうが、緊迫感には欠けてしまう。

    まあ、そうは言っても、十分楽しめる1冊だ。

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    2017年04月01日
  • 遮断 警視庁失踪課・高城賢吾

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    阿比留室長の失踪事件が一段落し、失踪課も何とか落ち着いてきたかと思ったら、今度は失踪課員六条舞の父親が失踪!
    事件性はないかと思われたが、身代金要求が届き、高城たちは振り回される。
    そんな最中に、明神愛美にお見合い話!
    高城は、彼女が必要なことを痛感する。失踪課の戦力として?個人的に?高城は戸惑いを隠せない。
    高城と愛美の関係、あるいは法月の娘・弁護士のはるかとの関係。事件の本筋よりも、こちらの方が気になる(笑)
    さらに、失踪課の面々のそれぞれの今後も。
    このシリーズは特に、失踪課各員が良く書き分けられており、それぞれのスピンオフ作品が出ないものかと期待しているのだが・・・
    このシリーズも、あ

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    2017年03月31日
  • 波紋 警視庁失踪課・高城賢吾

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    シリーズものを刊行の都度読むのもいいが、このシリーズの様にすでに完結してしまったシリーズは、待つことなく続けて読めるのが有難い。
    著者のシリーズものは特に、各巻を通して語られるテーマ(このシリーズでは、高城の娘の失踪)があり、続けて読むのに適している。
    どういう結末を迎えるのか、最終巻まで興味がそそられる。
    今回の第六弾は、阿比留室長が前回の事件以降立ち直れず、しかもベテランの法月は異動。失踪課は崩壊寸前!
    今後どうなるのか、ますます目が離せなく練ってしまう。

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    2017年03月29日
  • 水を打つ(下)

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    コーチとなった今岡は小泉とコミュニケーションを何とかとろうとする。
    だが小泉の他を遮断するような態度は変わらない。
    その原因は何か?
    今岡は小泉の過去をたどり始める。
    リレーとは、競泳に限らず陸上競技でも駅伝でも次の人にレースを引き継ぐということが絶対条件だ。
    バトンがない競泳のリレーでは息をあわせないと最高の状態で引き継ぐことは難しい。
    チームがひとつにならないと。
    その思いは今岡を、そして矢沢を動かしていく。
    「FS-1」に翻弄される選手たちこそいい迷惑だろう。
    メーカーにはメーカーの努力が必要で、物語では無能な上司ひとりの責任のように描かれていたが企業ならば二重三重に対策を考えておくべき

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    2017年03月26日