堂場瞬一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
題名から、新聞記者から見た警察の捜査とか警察官の行動とかを描いた警察小説かと予想して読み始めたが、見事に外れた。
本書は、著者の新聞記者だった経験をもとに、現在の危機的状況を危惧したメディア小説ともいうべき作品だった。
母子家庭の小山内姉妹が殺された事件から幕を開ける。
ネタ元の警察官から、犯人の情報を収集した記者は、本社栄転を懸け特ダネにする。それが大誤報となり、しかも背後に権力の恣意的な策謀が見え隠れし、事件は思わぬ展開に。
メディア規制、報道の自由等々の現状に対する著者の思いが込められたこの小説は、彼の警察小説あるいはスポーツ小説とはまた違った味わいである。
『蛮政の秋』『社長室の冬』と -
Posted by ブクログ
著者のシリーズものの主役が、総結集の感がある本作。
旅客機事故での意識不明者は、搭乗者名簿とは別人。
行方不明の本人を探すため、失踪課の高城賢吾と明神愛美が協力すべく登場。相変わらずの明神と高城の掛け合いに、思わずニヤリ。
やがて、15年前の事件が絡んできて、登場するのは追跡調査係の西川と沖田。
捜査本部へは、捜査一課のあの一之瀬が村野に同行。
鳴沢の噂は出てくるし、大友鉄の名前も登場。
他のシリーズの主人公たちを登場させる著者の手法に、読者の賛否は分かれるかもしれない。
読み手としては、完結したシリーズの主役たちが、久しぶりにその元気な姿を見せることは、著者の作品を読む楽しみでもある。
とに