堂場瞬一のレビュー一覧

  • 水を打つ(上)

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    競泳選手としての限界が見えてきた今岡に「まだやるんですか?」と言い放つ小泉。
    孤高の王者もいいだろうが、ここまで不遜な態度だと嫌われ度も半端ではない。
    選手仲間からは孤立し、監督からは腫れ物扱い。
    誰も小泉に手を差し伸べる者はいない。
    それでも、好記録を叩きだす間は小泉を問題視する声がどこからもあがらない。
    競泳というのは本来個人スポーツだ。
    勝敗もタイムという誰が見てもわかる数字によって決定する。
    リレーというのは競泳選手にとって特殊な競技なのだろう。
    ロンドンオリンピック男子400mメドレーリレーでの銀メダル獲得が記憶に新しい。
    入江・北島・松田・藤井の4名によるチームだった。

    どんなに

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    2017年03月26日
  • 消失者 アナザーフェイス4

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    シリーズ主人公のシングルファーザー刑事である大友鉄が今回はとあるスリがすったアタッシュケースを巡って殺人事件が発生し、アタッシュケースの中身が判明することで事件の全貌が明らかになるのでした。
    人物関係や金を巡って事件が複雑化するのですが、オチとしては切ないながらも良い終わり方だったと思います。
    シリーズ次巻へ進みたいと思います。

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    2017年03月25日
  • 共鳴

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    引きこもりともいえないような状態で暮らしていた将。
    突然現れた祖父・和馬によって拉致され母の実家に連れてこられた。
    二人だけの奇妙な同居生活が始まり、将はこれまでの生活では考えられなかった出来事に遭遇していく。
    老人介護がひとつの大きなポイントになっている。
    将や健太の祖母への思いは、そのまま両親との希薄な関係のうえに成り立っている。
    互いに理解することを諦めてしまったのか、それとも最初から寄り添う気持ちがなかったのか。
    精神的にいっぱいいっぱいだとなかなか周囲にまで気が回らない。
    それほどまでに介護とは大変なものなのだろう。
    引きこもりっぽい生活を送りながら将は何を考えていたのだろう。
    読み

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    2017年03月24日
  • 裂壊 警視庁失踪課・高城賢吾

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    失踪課の阿比留室長が失踪?!
    そんなとんでもない事態の発生に、査察をまじかに控える失踪課は、そのタイムリミットにむけて、翻弄される。
    同時発生の、女子大生失踪も絡み、事態は混迷の一途をたどる。徐々に明らかにされる室長のプライベートの一面。
    失踪課の存亡がかかった事件に、お荷物扱いだった森田と舞も組織の一員と動き始める。
    このシリーズ、ますます目が離せない。続けて第六弾へ。

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    2017年03月23日
  • 共犯捜査

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    ごりごりの警察小説
    主人公の皆川刑事が疲弊するのに合わせて読者も疲弊してしまうようなリアルさがありました

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    2017年03月21日
  • 報い 警視庁追跡捜査係

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    約1年半振りのシリーズ7作目。事件そのものはいろいろ裏もあって、読み応えあり。西川と沖田の家の話もいろいろ進んで来てる。ただ、最後の謎解きがなあ・・・

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    2017年03月20日
  • 潜る女 アナザーフェイス8

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    ネタバレ

    シリーズも8作目ともなると多少飽きがくる。主人公達の人物造形が変わらないから仕方ないのだろうけれど。
    本作は前半は謎を呼ぶ感じで面白いの思ったのだが、後半やや急ぎすぎ、ネタバレの感があった。どんでん返しとまで行かないところがツライかなあ。

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    2017年03月19日
  • 検証捜査

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    都内と神奈川県内で同時期に起きていた連続婦女暴行殺人事件。
    手口は非常に似かよっていたため、特捜班にいた神谷は当時から神奈川での事件に注目していた。
    しかし、取調べの過程で不祥事をおこし伊豆大島に左遷。
    何かを諦め、何かを誤魔化すように、大島での生活を送っていた。
    突然に下された特命に戸惑う神谷。
    北海道、本庁、大阪、福岡などからバラバラに召集された刑事たち。そして畑違いの管理官。
    寄せ集めの検証チームが編成された。
    彼らは徐々に予想も出来なかった真実に迫っていく。
    勇気ある人間の残した遺書が突き刺さる。
    一部は判別できないほどに乱れた字が伝えてくる怖れ・・・。
    本人が書いたとわかるようにDN

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    2017年03月08日
  • 消失者 アナザーフェイス4

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    巻を追うごとに大友が刑事に戻っていく感じがする。
    もしそうならば、福原の思う壺なのだけれど・・・。
    罪を償った犯罪者のその後を気にかける刑事は、きっとものすごく良い刑事なのだろう。
    でも、大友が言うようにすべてを知りうるわけではない。
    中には信頼してくれている刑事を裏切る者だっているだろうし、悪事がバレないように上手く立ち回る者だっているだろう。
    刑事だって人間だ。
    裏切られれば心は傷つくし落ち込むのは当然だ。
    感情的になったりするのも・・・。
    大友が抑制の効いたキャラクターなので、余計に感情に走りがちな彼らに人間臭さを感じてしまう。
    そこがこの物語の魅力のひとつでもある。

    「阿呆のくせに、

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    2017年03月01日
  • 邂逅 警視庁失踪課・高城賢吾

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    今回の事件の発端は、大学理事長の失踪(?)。
    シリーズものを読むというのは、安心感と安定感で、まるで旧友と会うかのような感覚かもしれない。
    一定のリピーターを確保でき、作家、出版社とも営業上欠かせない戦略ともいえる。
    「訳アリの人間ばかり集まった」という失踪課シリーズも、主人公はじめそれぞれ魅力的な脇役がそろっており、また次の巻へと手が出てしまう。
    高城の今回の相棒は、明神愛美。異動当初から比べ、大分たくましくなって、そういう成長の足跡を見られるのも、シリーズものの魅力。
    7年前から行方不明になっているという、高城の娘綾奈の動向も気になり、最終巻まで付き合ってしまいそう。

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    2017年02月26日
  • 邪心 警視庁犯罪被害者支援課2

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    犯罪被害者支援課シリーズ第2弾。
    警視庁の中でも異色の部署若しくは役割を持ち、正義感と人情に溢れ、優秀なのに常に仕事の本質に悩んでいて、たまにルールから逸脱し、勝気な女性にからっきし弱いという、まさに堂場作品の王道を行く主人公・村野。
    悩みながら成長するであろう彼の今後の活躍に期待。

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    2017年02月25日
  • 親子の肖像 アナザーフェイス0

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    アナザーフェイスシリーズの原点と言えるシリーズ0という短編集で、大友鉄という人の深層心理を読み解く洞察力に秀でた主人公が捜査一課の有能な刑事から、妻の突然の死によって、育児に励むことを決意して刑事総務課に異動になったものの育児と捜査一課の刑事への未練という狭間に揺れる姿が良かったです!
    これからシリーズ1から読み進めていきたい!と思います。

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    2017年02月18日
  • 刑事の絆 警視庁追跡捜査係

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    刑事であれば誰でも手柄は欲しいだろう。
    大きな事件であればあるほど、犯人逮捕は大きな手柄となる。
    沖田や西川だって例外ではない。
    だが、いま何が最重要事項なのか。
    誰よりも理解しているのもまた、沖田や西川に他ならない。
    危険があったとしても、後々責任を問われることがあったとしても、いま成すべきことは何か。
    それだけを考えて行動する沖田たちの姿からは、確かに「刑事の絆」が感じられる。
    堂場さんの描く警察小説。
    やはり好みにあっている。

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    2017年02月17日
  • 消失者 アナザーフェイス4

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    変装もしないし演技もあまりしないし大友節が炸裂しないアナザーフェイスらしからぬ一作。スリの老人にももう一つの顔がありましたよはいアナザーフェイス、ってこじつけ感。最初から二課と協力しとけよと。

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    2017年01月27日
  • 衆 1968 夏

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    団塊の世代の主人公の物語かと思いきやその下の世代が団塊の世代をどう見てるか、更には作者の年代の人がどう見てるのか、みたいな話だった。なかなか面白かったけど、物語としてのおさまりはあんまりスッキリしない。

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    2017年01月20日
  • 独走

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    スポーツ大国を目指す(おそらく)近未来の日本を舞台としたスポーツ小説。メダル倍増を目標に設置されたスポーツ省が国家プロジェクトとして有望なアスリートの強化を管轄している状況下、陸上長距離の仲島は最もランクの高いS指定選手に選ばれます。恵まれた強化環境、練習メニューだけでなく食生活までも管理される競技環境に「籠の中の鳥」のようだと違和感を感じ始める仲島。オリンピック金メダルを至上目標に掲げるスポーツ省の方針に対し、スポンサーの利権など様々なライセンスに絡む拝金主義に傾倒する強化方針に疑問を感じ始めた仲島は、ついにその籠を自ら飛び出す行動に出る。そしてその結末は…。
    現代のオリンピックが最早様々な

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    2017年01月14日
  • 埋れた牙

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    堂場瞬一『埋もれた牙』講談社文庫。

    次々と警察小説を多作し続ける堂場瞬一は以前から気になっている。これまで何作か読んだのだが、諸手を挙げて絶賛出来る作品は一作も無い。この作品もまたそれほど面白い作品でもなく、警察小説としての体裁を上手く整えているだけとしか思えなかった。

    武蔵野中央署の刑事・瀧靖春は同級生から行方不明になった姪の捜索を依頼される。瀧は捜索を進めるうちに過去にも10年毎に同じような行方不明事件が起きていることに気付く。

    興味深いテーマなのだが、楽しめる小説までには仕上がっておらず、非常にもったいない。

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    2017年01月08日
  • 検証捜査

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    神奈川県警が引き起こした誤認捜査を、各地から寄せ集めた特命チームで検証していくというちょっと変わった(非現実な?)ストーリー。
    話が進むに従って、非常に意外な真相が明らかになってかなり読み応えがある。主人公の神谷が過去に引き起こした失敗(僻地に左遷される原因になった)を中々詳しく説明しなくてジリジリさせられるが、これが真相に深く結びついているわけね。
    前に読んだ複合捜査はこの話の続編だけど、話は全然別。特命チームの一員だった桜内(印象は物凄く薄かったが)が、複合のほうでは主人公の部下になってやたら振り回されるのと、神谷が最後のほうでちょっと出てくるくらいだったかな。あと、永井も出てくるんだっけ

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    2017年01月06日
  • 第四の壁 アナザーフェイス3

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    ネタバレ

    かつて所属していた劇団で起こった殺人事件。かつての仲間相手だと、いつもように上手く立ち回れない姿が人間らしくていい。悪が強いけど吸引力がある笹倉に振り回されて、負のループに周りが陥った感じだった。

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    2016年12月31日
  • 高速の罠 アナザーフェイス6

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    ネタバレ

    堂場作品の中で唯一ずっと読んでいるシリーズ。
    今回は大友の切れ味がいまいちなのでなんだか歯がゆい感じ。それでもいつもと変わらずテンポよく読み進めていけたので十分に楽しめた。

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    2016年12月28日