【感想・ネタバレ】水を打つ(上)のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2013年06月16日

堂場さんは警察物が最近多くて、それもとても面白いんだけど、スポーツ小説も非常にいいです。

今回のテーマは水泳のメドレーリレー。

北島康介を思わせるような今岡が下巻もメインかと思ってたら、そう云うことなんですね。下巻が楽しみ!

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Posted by ブクログ 2022年07月15日

堂場瞬一さんのスポーツ小説、気に入ってます。
上巻はスポーツ(今作では競泳)そのものの臨場感を感じるより、その背景にある選手たちの苦悩や葛藤、選手を支えるスポーツ用品メーカー研究者や水連の監督やコーチの心情、そういったものを中心に描かれているように思います。

これから下巻を読みますが、気になるのは...続きを読む高速水着が国際水連の認可を得られるのかどうか。現実の世界でも同じようなことがありましたよね?
国際水連があるのはヨーロッパだから、これまでも日本が不利になるような装備品のレギュレーション変更って何度もありましたし、もし高速水着が不認可ということになったら、日本の選手達はどうなってしまうんだろう。

それと小泉選手がこの先どうなっていくのかも、すごく気になります。自ら他者との間に壁を作り孤独を深めていく18歳の天才スイマー。
彼はこのまま孤立を深めていくのか、それとも変わっていくことができるのか。

気になることばかり!
下巻読みます

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Posted by ブクログ 2019年06月02日

物語の前半が終了したわけだけど、まだまだ話はこれから、というかんじ。
なんとなく登場人物のそれぞれに実在の水泳選手を重ね合わせて読んでしまった。
低レベルとはいえ水泳をやっていた自分としては、個人競技でありながらチームワークが重要だというのはけっこうわかる。リレーってやたらと盛り上がるんだよなぁ。

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Posted by ブクログ 2017年03月26日

競泳選手としての限界が見えてきた今岡に「まだやるんですか?」と言い放つ小泉。
孤高の王者もいいだろうが、ここまで不遜な態度だと嫌われ度も半端ではない。
選手仲間からは孤立し、監督からは腫れ物扱い。
誰も小泉に手を差し伸べる者はいない。
それでも、好記録を叩きだす間は小泉を問題視する声がどこからもあが...続きを読むらない。
競泳というのは本来個人スポーツだ。
勝敗もタイムという誰が見てもわかる数字によって決定する。
リレーというのは競泳選手にとって特殊な競技なのだろう。
ロンドンオリンピック男子400mメドレーリレーでの銀メダル獲得が記憶に新しい。
入江・北島・松田・藤井の4名によるチームだった。

どんなに優秀な選手であってもいつかは現役を退かなければならない。
今岡の葛藤や迷いが読んでいて辛かった。
日本記録保持者だろうとメダリストだろうと、衰えを感じるときは必ずくるのだ。
対極にいるように見える今岡と小泉だが、実はそれほどの違いはないのでは?と感じた場面もある。
焦りや苛立ち、葛藤を感じているのは今岡だけではないように思えた。
そして実際のオリンピックでも話題になった水着問題がこの物語でも取り上げられている。
着用した者のほとんどが記録を更新していく水着は、メーカーとの契約問題とも絡んで選手たちを翻弄した。
物語でも「FS-1」を次々と他の選手が着用していく中、かたくなに所属会社の水着を着続ける矢沢がいる。
今岡は決断する。
現実を現実として受け止めた今岡はすごいなと思う。
現役の選手ではなくなっても、それでも成長することを止めない。
一歩先を見据える精神力があればこそのメダリストなのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2015年06月28日

堂場瞬一のスポーツ小説は、心を熱くさせる。
この作品は、試合の行方一直線ではなく、オリンピックを目指す水泳チームと、高速水着を開発し選手たちをサポートするメーカーの研究者たちとの群像劇。
悲願のメドレーリレーで雪辱を果たせるか。
高速水着の行方は。
『ヒート』の山崎のような、周りの人間と折り合おうと...続きを読むしない天才スイマーの心の中は。
今後の展開に、下巻が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2015年05月23日

競泳を題材とした作品。
堂場瞬一氏の得意とするスポーツものです。
タイムが劇的に伸びるという水着。
次世代の選手の台頭。
東京オリンピック。
アスリート達の孤独感。
いろんなものを織り混ぜて、どんどん引き込まれる感じ。

ビッグマウスと呼ばれる新エース。
平泳ぎということで、日本を代表するスイマーと...続きを読む重なりますが、彼も今回の東京オリンピックに出場できる保証はない。
今までとは違うドラマの存在を意識してしまうのでしょうね。

画期的な水着だがオリンピックでは使えない可能性が出てきて、下巻に続くなんて。
気になって下巻に一気に突入してしまった。

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Posted by ブクログ 2013年06月28日

新水着の認可問題に揺れ選手たちが大きく影響される。
泳ぐのは水着ではなく選手なのに、水着ばかりがクローズアップされる。
影響されなかった人が強いわけでもないが人間の弱さを見た思いがした。
また、水泳と言う個人競技なのに、リレーと言う種目があり、なぜか国を背負った様な形になる。
リレーの負担の重さ、ま...続きを読むた面白味を堪能した。
清々しく、読みながら自分もプールサイドで応援してる気分になった。

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Posted by ブクログ 2012年09月18日

レーザー・レーサーを覚えているだろうか。
私がその名を耳にしたのは、2008年 北京オリンピックでのことだった。

競泳に疎い私だが、従来とは一線を画すハイテク水着だということは当時のニュースで十分に知ることになる。

水着は得てして水の抵抗をいかに減らすかをコンセプトにしているが、レーザー・レーサ...続きを読むーはそれに加え浮力を与えるという。
この浮力によって、より水の抵抗を受けにくい姿勢(ストリームライン)を保てるというものだ。

本書は何かと話題になったレーザー・レーサー問題を軸に、日本チームがメダルを逃した前オリンピックへの雪辱を果たすというストーリーである。

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読後の感想であるが、登場人物に大変魅力がある。
ピークを過ぎた元銀メダリスト 今岡、激情家 矢沢、ハイテク水着「FS-1」の開発者 久本と、それぞれの視点で物語りは進むが、バックボーンがしっかりと描かれているので感情移入がしやすい。

またアクセントとなるのが、最年少ながらも頭一つ抜けた力をもつ小泉だ。
彼は一貫して厚顔無恥な態度をとり周りをイラだたせ、いつ周りから殴りかかられてもおかしくない状況を作ってしまう。

肝心要の競泳の描写も、躍動感を感じさせ飽きさせない。

本書は単なるスポ魂小説ではない。
今岡は果たしてオリンピックに出場できるのか。
小泉が周りに壁を作ってしまう理由はあるのか。
日本チームにとって世界で戦うために必要なFS-1は認可されるのか。
いくつもの要素が絡み合い、どんどんと読み進められる。

上巻だけで400ページ近くあるが、スポーツ小説をちょっと読んでみようかなと思う人にもオススメできる小説である。

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Posted by ブクログ 2012年06月14日

はやく下巻が読みたい!
水着がどうなるのか、リベンジが果たせるのか、チームがまとまるのか。

やっぱり泳ぎたくなる本。

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Posted by ブクログ 2012年06月09日

キャラクターの造形は累計的でわかりやすい。しきりと匂わせているキャラクター的どんでん返しが下巻であるのかどうか。意識的か無意識的かは別として、人に気を遣わずに我が儘を通すことは、ある意味では強いよなぁ。スポーツに限ったことではなくて。

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Posted by ブクログ 2015年10月31日

オリンピック出場をめざして戦う男子競泳選手たち。

ロンドンオリンピックの開催前にこの本にめぐりあえてよかった。日本代表に選ばれることがこんなにも過酷で厳しいとは! ハイテク水着の開発競争も絡んで、白熱したストーリーに仕上がっている。

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Posted by ブクログ 2012年02月07日

レーザーレーサーの問題があったのは4年前でしたねー。たかが水着で何を騒いでいるのか、と思っていたのですが、若干、なるほどと思う事ができました。
そしてトップであればあるほどどうしても出てくる実績あるベテランと若手との争い。いいですねー。
堂場さんのこういうスポーツ系も好きですが、どうも出てくるキャラ...続きを読むが似通っている気がします。この水を打つの前にチームを読んだから余計そう感じるのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2011年11月05日

堂場さんのスポーツ小説で種目は競泳。(幻となった)東京オリンピックを目指す選手達。

日本のエース、前回銀メダルだった平泳ぎ選手が、高校3年生の新人に負けるところから始まり、前回オリンピックでのメドレーリレーで惜しくも4位にしかなれなかったリレーチームの想いとは相容れない新人ビッグマウス。

新型水...続きを読む着の開発・認可の問題も絡めて先が読めない面白さなどなど、帯には「疾走感100%のドラマ!」とあってのなるほど感でした。


(2011/10/31)

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Posted by ブクログ 2011年11月04日

北京オリンピック直前に水泳界を震撼させた、高速水着、レーザーレーサーの一連のエピソードを下敷きに書かれた小説。五輪残り半年で、スポーツメーカーの高速水着合戦が水面下でこんな風に行われていたんじゃないかと錯覚するほどのリアリティーを感じた。
一方で、メドレーリレーチームの4人の心理描写、特に、孤高の天...続きを読む才、小泉の心の傷や立ち直るまでの揺れ動きの描写が雑で、残念。
書き手が女性だったら、この辺の揺らぎは表現してくれるだろうにと・・・。

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Posted by ブクログ 2011年09月23日

上巻は、ピークを越えてなお現役選手であり続ける元メダリストの葛藤と、ピークを迎えつつチームの中核としての役割が大きくなる主人公の葛藤が描かれています。選手としてのライフサイクル、コーチとしてのライフサイクル、その狭間で揺れる気持ち。味わい深い一冊です。

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Posted by ブクログ 2011年09月04日

年齢の兼ね合い。そして、水着というギアの問題…。水泳という競技のトップレベルの中で、ほんの少しでもタイムを縮めたいと苦しんでる選手の葛藤が良く描かれています。

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Posted by ブクログ 2011年09月28日

オリンピック競泳を目指す選手たちのお話です。そこに「新型超高速スゲエ水着」なんかが絡んできます。上下巻の長編ですが、これがナカナカ・・・・。とゆうことで、感想は下巻にて!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年02月13日

本作は、水泳の競技者とそれに関わる人々を中心とし
た水泳スポーツの世界を描いた作品です。

また、世代交代に追われる選手の心情描写が巧みで、
感情移入しやすい作品でもあります。

尚、本編は上下巻に分かれており下巻への伏線も色々
と張り巡らされておりますので、読む場合はセットで
揃えてから読まれた方...続きを読むがより面白さが分かる作品だと
思います。

興味がありましたら、お読みください。

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Posted by ブクログ 2011年01月28日

オリンピック、競泳界、メドレーリレー、下巻が気になる。

2011.1.26

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Posted by ブクログ 2022年12月16日

スポーツ小説にしては珍しく、選手だけでなく ツール(水着)やメーカーにも焦点を当てており、とても新鮮だった。
同じ競技に関わっているため 肇さんの苦悩は読んでいて辛かったが、同時に現実の人間を見ているようだった。

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Posted by ブクログ 2020年10月22日

文体が優しいからさくさく読める。 水泳をやってる身からすると少し物足りないが、娯楽本としてはまあまあ。

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Posted by ブクログ 2019年09月13日

名前を忘れた・・・スピードレーサー????

何回か前の五輪間際、やはり高速水着の台頭と、レギュレーションに通るかどうか…が世間で大きな話題になっていたのを思い出す。

本作の舞台は東京五輪直前の話(つまり、今年?)ではあるが、出版時期はきっと、↑の話題がまだホットだった頃のことだろう。

さて、あ...続きを読むの騒動(現実)は結局はどういう結末になったのかしら?水泳には極めて疎いもので、全く記憶にない(苦笑)

言わば全く興味の無いスポーツである水泳が題材だということもあって序盤はかなり退屈だったが・・・上巻の後半になってようやく物語に入り込めてきた。

★3つ、7ポイント。
2019.09.11.古。

※今までに読んだ堂場スポーツ小説は、そのほとんどに★5つをつけてきた。水泳に興味が無いため序盤苦しんでしまったこともあり、上巻は★3つ。
下巻に期待♪♪♪♪

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Posted by ブクログ 2018年05月18日

 物語のスタートが「東京オリンピックの一年半前」……すなわち、まさに「いま」( ´ ▽ ` )ノ
 なんてタイムリー( ´ ▽ ` )ノ
 まあ、ドーバーもこれを書いてるとき、まさか本当に2020五輪が東京に来るなんて思ってなかったろうけど( ´ ▽ ` )ノ

 描かれているのは、10年前の水着問...続きを読む題(スピード社のレーザー・レーサー)( ´ ▽ ` )ノ
 これはこれで懐かしい( ´ ▽ ` )ノ
 最近はこういうの、あんまり話題にならないね( ´ ▽ ` )ノ

 お話・キャラクターはマンガチックで、故・谷口ジロー氏の作画に向いてそう( ´ ▽ ` )ノ

 しかし、「アナザーフェイス」でも思ったけど、ドーバーの小説は全体になんか間延びしてるなぁ……(´ェ`)ン-…
 ほんと、どのシーンをとっても、ちょっとずつ余計な描写・文章があるんだよなあ……(´ェ`)ン-…
 あと2割刈り込めば、ピリッと引き締まってよくなるのに……(´ェ`)ン-…

2018/05/18

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Posted by ブクログ 2015年04月18日

スポーツものを読む事はほとんどないが、内容が競泳だけに読んでみたくなった。大学時代競泳をしていたものとして、どんなふうに小説にするのか興味があった。1人の強いヒールに立ち向かうが、やぶれてと内容的には先の読めそうな展開だが、競泳の臨場感はあった。泳いでいる時の選手の思考とかうまく書かれていると思う。...続きを読む現実にあった水着の問題を絡めているが、本来の競泳を選手目線で極めた小説にしてほしかった。

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Posted by ブクログ 2015年02月01日

チームの水泳版って感じ。
世界新を狙うと豪語するビッグマウスの新人平泳ぎ選手と、日本チームをまとめる自由形のベテラン選手が話の中心。
そこに新しいスイムウェアが絡んできます。

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Posted by ブクログ 2012年06月03日

オリンピックの競泳メドレーリレーを舞台にした物語。文庫書下ろし。

オリンピックと言っても、それは『東京オリンピック』。実際の世界では、一番近い将来でも、東京でオリンピックが開催可能になるのは、2028年以降になると考えられるが、時期に関する説明は一切無い。

物語を構成する重要なパーツの一つとして...続きを読む、新型水着「FS-1」がある。競泳での水着といえば、SPEEDOのレーザーレーサーがあったが、それを彷彿させるような、好記録続出の新型水着である。しかしながら、スポーツの世界では、ルールを決める舞台で日本は発言力がないために、ルールに翻弄されると言う事が良くあるが、「FS-1」も例外では無い。

また、オリンピックの競泳メドレーリレーが舞台と言っても、オリンピックでの競泳メドレーリレーの描写は、素っ気無いほどに少ない。実際に描かれているのは、地元東京でのオリンピックに立ち向かう競泳メドレーリレーチームメンバーの様々な葛藤。それが目の前で繰り広げられているような表現力で描かれている。

ラストの描き方は、この手の物語としては、期待通りの(?)常道の描き方になっている。まぁ、ああ描くのが、一番上手く収まるでしょうね。

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Posted by ブクログ 2011年02月10日

水泳の水着問題と絡めた、五輪への「メダル」に駆ける執念を土台に、ストーリーが展開されていく。内面の描き方、苦悩や葛藤にかつて巻き起こった水着問題に思いを巡らせていた。

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Posted by ブクログ 2011年01月29日

あーほんともったいない。内容も題材も面白いのに!
構成がいまいちすぎる。
まず、上巻分不要。不仲のくだり長過ぎる。
絶対もっと凝縮して書けたはず。
そんでだんだんと融解していくところをもっとじっくり、
そしてレースの下りも、もっと細かく細かく状況描写するべき。
そうしたら1巻+αくらいで、かなりぐっ...続きを読むとくるものになったと思う。
本当にもったいなすぎる。

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Posted by ブクログ 2010年12月23日

堂場瞬一の作品だとスポーツものの方が面白いかな?
某シリーズだとワンパターンな感じがしてきたので。

上下巻だけど、スピード感があってあっという間に読めました。

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Posted by ブクログ 2010年11月12日

競泳の世界。身体能力を競うアスリート達。道具としての水着は、ピークを過ぎた肉体の助けになるのだろうか?彼らも人の子、次のオリンピックには出られるのだろうか?

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