堂場瞬一のレビュー一覧
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大友の一人息子・優斗がパーキングエリアから消えたことから、否応なく事件に巻き込まれていく大友。
幸いにも優斗は無事に戻ってはきたが、誰が、何のために優斗を拉致したのか。
優斗の精神的ダメージを気にかけながらも、大友はどうしても事件が気になってしかたがない。
企業が会社という組織を守るために隠蔽工作を行うことは、別に珍しいことではない。
最近ではそれでも以前よりも減ってきただろうけれど、隠蔽したことで新たな犠牲者が出るケースもこれまでにはあった。
横浜で起きたタイヤ脱落による母子が巻き込まれた死亡事故。
湯沸器の動作不良が原因となった一酸化炭素による死亡事故。
社会的に許されることではないし、す -
購入済み
ソツが無い
やっぱり安定感がある。
事件と家庭問題のバランスや、主人公が 演劇をやっていたという設定の活かし方、などなどどれをとってもソツが無い。
ただ、シリーズの特徴だし、それが味にはなっているのだろうが、緊迫感には欠けてしまう。
まあ、そうは言っても、十分楽しめる1冊だ。
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阿比留室長の失踪事件が一段落し、失踪課も何とか落ち着いてきたかと思ったら、今度は失踪課員六条舞の父親が失踪!
事件性はないかと思われたが、身代金要求が届き、高城たちは振り回される。
そんな最中に、明神愛美にお見合い話!
高城は、彼女が必要なことを痛感する。失踪課の戦力として?個人的に?高城は戸惑いを隠せない。
高城と愛美の関係、あるいは法月の娘・弁護士のはるかとの関係。事件の本筋よりも、こちらの方が気になる(笑)
さらに、失踪課の面々のそれぞれの今後も。
このシリーズは特に、失踪課各員が良く書き分けられており、それぞれのスピンオフ作品が出ないものかと期待しているのだが・・・
このシリーズも、あ -
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コーチとなった今岡は小泉とコミュニケーションを何とかとろうとする。
だが小泉の他を遮断するような態度は変わらない。
その原因は何か?
今岡は小泉の過去をたどり始める。
リレーとは、競泳に限らず陸上競技でも駅伝でも次の人にレースを引き継ぐということが絶対条件だ。
バトンがない競泳のリレーでは息をあわせないと最高の状態で引き継ぐことは難しい。
チームがひとつにならないと。
その思いは今岡を、そして矢沢を動かしていく。
「FS-1」に翻弄される選手たちこそいい迷惑だろう。
メーカーにはメーカーの努力が必要で、物語では無能な上司ひとりの責任のように描かれていたが企業ならば二重三重に対策を考えておくべき -
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競泳選手としての限界が見えてきた今岡に「まだやるんですか?」と言い放つ小泉。
孤高の王者もいいだろうが、ここまで不遜な態度だと嫌われ度も半端ではない。
選手仲間からは孤立し、監督からは腫れ物扱い。
誰も小泉に手を差し伸べる者はいない。
それでも、好記録を叩きだす間は小泉を問題視する声がどこからもあがらない。
競泳というのは本来個人スポーツだ。
勝敗もタイムという誰が見てもわかる数字によって決定する。
リレーというのは競泳選手にとって特殊な競技なのだろう。
ロンドンオリンピック男子400mメドレーリレーでの銀メダル獲得が記憶に新しい。
入江・北島・松田・藤井の4名によるチームだった。
どんなに -
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引きこもりともいえないような状態で暮らしていた将。
突然現れた祖父・和馬によって拉致され母の実家に連れてこられた。
二人だけの奇妙な同居生活が始まり、将はこれまでの生活では考えられなかった出来事に遭遇していく。
老人介護がひとつの大きなポイントになっている。
将や健太の祖母への思いは、そのまま両親との希薄な関係のうえに成り立っている。
互いに理解することを諦めてしまったのか、それとも最初から寄り添う気持ちがなかったのか。
精神的にいっぱいいっぱいだとなかなか周囲にまで気が回らない。
それほどまでに介護とは大変なものなのだろう。
引きこもりっぽい生活を送りながら将は何を考えていたのだろう。
読み -
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都内と神奈川県内で同時期に起きていた連続婦女暴行殺人事件。
手口は非常に似かよっていたため、特捜班にいた神谷は当時から神奈川での事件に注目していた。
しかし、取調べの過程で不祥事をおこし伊豆大島に左遷。
何かを諦め、何かを誤魔化すように、大島での生活を送っていた。
突然に下された特命に戸惑う神谷。
北海道、本庁、大阪、福岡などからバラバラに召集された刑事たち。そして畑違いの管理官。
寄せ集めの検証チームが編成された。
彼らは徐々に予想も出来なかった真実に迫っていく。
勇気ある人間の残した遺書が突き刺さる。
一部は判別できないほどに乱れた字が伝えてくる怖れ・・・。
本人が書いたとわかるようにDN -
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巻を追うごとに大友が刑事に戻っていく感じがする。
もしそうならば、福原の思う壺なのだけれど・・・。
罪を償った犯罪者のその後を気にかける刑事は、きっとものすごく良い刑事なのだろう。
でも、大友が言うようにすべてを知りうるわけではない。
中には信頼してくれている刑事を裏切る者だっているだろうし、悪事がバレないように上手く立ち回る者だっているだろう。
刑事だって人間だ。
裏切られれば心は傷つくし落ち込むのは当然だ。
感情的になったりするのも・・・。
大友が抑制の効いたキャラクターなので、余計に感情に走りがちな彼らに人間臭さを感じてしまう。
そこがこの物語の魅力のひとつでもある。
「阿呆のくせに、 -
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今回の事件の発端は、大学理事長の失踪(?)。
シリーズものを読むというのは、安心感と安定感で、まるで旧友と会うかのような感覚かもしれない。
一定のリピーターを確保でき、作家、出版社とも営業上欠かせない戦略ともいえる。
「訳アリの人間ばかり集まった」という失踪課シリーズも、主人公はじめそれぞれ魅力的な脇役がそろっており、また次の巻へと手が出てしまう。
高城の今回の相棒は、明神愛美。異動当初から比べ、大分たくましくなって、そういう成長の足跡を見られるのも、シリーズものの魅力。
7年前から行方不明になっているという、高城の娘綾奈の動向も気になり、最終巻まで付き合ってしまいそう。