堂場瞬一のレビュー一覧

  • 新装版 雪虫 刑事・鳴沢了

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    親子三代続いた刑事の家系の三代目、鳴瀬了を主人公とした警察物ののシリーズ第一弾です。
    伝説の刑事の祖父、現在警察署長として勤務する父、そして刑事になったのではなく、刑事に生まれついたと迷いなく言う了。
    父と確執はあるも後ろ暗い事は何もない、正義の道を歩いて来たと信じる了の元に次第に集まる不穏な兆候たち。了に何かを隠そうとする父祖父に疑念が湧き始める・・・。

    面白味が無い人柄をそのまま突き抜けさせると不思議な魅力とおかしみが浮き上がってくる。そんな融通の利かない了という存在が非常に魅力的。迷いなく刑事の道を突き進んでいながら、不意に訪れる恋に揺さぶられたりと、堂場さんって魅力的な熱血漢を書くの

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    2020年09月29日
  • 空白の家族 警視庁犯罪被害者支援課7

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    首謀者は意外な人物。すこーし、無理筋な気もするが。
    村野と村野を取り巻く関係者のやり取りに、思わずニヤリとする場面多く楽しめた。

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    2020年09月24日
  • 闇夜 警視庁失踪課・高城賢吾

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    ネタバレ

    このシリーズは被害者を含めて捜査の中で死人が出ない作品もあったんだけど、今作は果たしてこの人が死ぬ必要はあったんだろうかと思う人が死んでしまい、やや戸惑った。今作はシリーズ9作目で、完結のひとつ前。主人公をシリーズを通しての大きな問題との決着に向かわせるために必要なことだったんだろう。重い役目を担った作中の親子に敬礼したい。
    二子玉川駅周辺の描写で分かりにくいところがあり、どうしても気になって地図を見ながら確認したので、高島屋周辺の道にやけに詳しくなってしまった。

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    2020年09月18日
  • 垂れ込み 警視庁追跡捜査係

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    シリーズ9作目。西川も沖田もプライベートでちょっと落ち着かない。そんななか2人とも別の通り魔殺人事件を追い掛けるが、意外な展開を見せる。と云っても、読んでるものに取っては予定通りだけど。こんな事件ばかり追い掛けてると、心を病んでしまいそう。最後に意外だけど意外じゃない展開が・・・

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    2020年09月16日
  • 新装版 被匿 刑事・鳴沢了

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    シリーズ8作目。アメリカでの研修を終えて八王子署に赴任した鳴沢。代議士の不審死に違和感を感じて捜査に乗り出す。東京地検特捜部や捜査一課も絡み広がりを見せる結果に。

    ジャーナリストの永瀬の家族や永瀬の著書の話も絡んでくる。家族がひとつのテーマの様に思えました。鳴沢自身も3代に渡る刑事の家計だし、永瀬の家も3代に渡るジャーナリストの家計。更に秘密を持ち合わせていることも、ふたりは似た者同士という印象を持ちました。
    物語の序盤で今が登場したのが良かったです。もう少し、活躍してもいいのにと思いましたが。そして美優とは、今後どうなっていくのか気になるところです。

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    2020年09月14日
  • 割れた誇り ラストライン2

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    私物ではなく家にあったもので、シリーズ2作目。なぜ家にある私物でない本はシリーズの2作目ばかりが置いてあるのか。
    これは、今年の6月に第1作がテレ東で2時間ドラマ化されており、それを見ていたので主人公は完全に村上弘明のイメージで読んだ(志田未来が演じた相棒はこの第2作ではチラッとしか登場しない)。
    日頃、様々な事件報道などを見て、特にこの国には推定無罪というものが存在しないのではないかとすら思えてしまうのだけど、どうして世の中こうなってしまってるんだろうか。

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    2020年09月09日
  • 闇夜 警視庁失踪課・高城賢吾

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    あれだけ引っ張った行方不明の娘の死体が見つかったって状態で始まるキツい一冊、シリーズ9作目。内容は失踪課らしくなく普通の刑事物ぽく捜査が進んでいく。まあテンポ良く面白い。ここで前作で自殺した警官が出てくるとはね。もはや愛着で読み続けてるだけのようなもんなんだけど、次で最後みたいなので続けて読む。

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    2020年09月07日
  • 遮断 警視庁失踪課・高城賢吾

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    何年かぶりに高城賢吾シリーズ。いろいろ思い出しながら読む。まあいつもの堂場瞬一。六条舞が辞めちゃうの残念だろー。

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    2020年09月04日
  • 空白の家族 警視庁犯罪被害者支援課7

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    「警察小説史上、最も読者に近い」と謳われ、ユニークな課を扱ったこのシリーズも、はや7作目。
    被害者に寄り添うこのような課が警視庁にあれば(室としてはあるらしい)という著者の願望も込めてのシリーズだろう。
    今回は、有名子役が誘拐されるという事件がメイン。
    しかし、新しい課長と何故か折り合いの悪い村野は、この事件の担当から外される。命じられたのは、火事で焼死した女性の家族への対応。
    一見何の繋がりもないこの二つの出来事が、次第に関係してくるのが小説の妙だろう。
    誘拐後解放された少女から事情を聞く担当者の名前がなつかしい。『ラストライン』で、主人公の岩倉の相棒を務めた伊東彩香。他の作品の人物を、しば

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    2020年09月04日
  • 割れた誇り ラストライン2

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    前作の相棒の彩香は機捜に移動し、ちょっと寂しい。今回はその後任は大変な曲者のようで相棒にはならず、捜一の若手刑事と一緒が多いが、彩香とは位置付けが違う。事件は冤罪が絡み、結構重い話。ガンさんの記憶力があまり活かされてないように感じ、もったいない

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    2020年09月01日
  • 新装版 血烙 刑事・鳴沢了

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    舞台はアメリカのニューヨーク。
    研修としてNY市警に派遣された鳴沢。
    優美の息子が拐われ、それを追いかける。七海の親殺しの影がつきまとう。州を越える度に鳴沢の相棒が変わり、頼もしい仲間に恵まれる。
    アメリカでは、州を越えると、刑事の力がほとんど及ばないのですね。

    どんな家族であっても、身内は愛しい。コロナの今だからこそ、家族に会えない辛さを感じます。

    そして、今が鳴沢へ挨拶の電話をいれるタイミングが面白く、思わず吹いてしまいました。

    なんでこんなタフな人が所轄の刑事なのか、不思議でなりませんが、やり過ぎかんもあるからでしょうね。

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    2020年08月30日
  • 空白の家族 警視庁犯罪被害者支援課7

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    68 支援課に居ても一課の気持ちで解決させる手際は映えること。このシリーズでは複数の違う事件が交差するケースが増えてるね。一課に行かないなら今度は違うパターンを読みたいです。

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    2020年08月23日
  • 新装版 帰郷 刑事・鳴沢了

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    題名の通り、鳴沢が父の葬儀のため新潟へ帰り、父の唯一ともいえる未解決事件に取り組む第5巻。
    警視庁所属の鳴沢には新潟ではもちろん捜査権がなく、私立探偵の如く事件を追う。手助けしてくれるのは、新潟県警時代の相棒大西海。
    時効となったこの事件の真犯人は誰か?
    ミステリータッチの展開となるが、途中「まさか」という意外の言葉や、鳴沢の父が一歩踏み出せなかったことなどから、犯人の予想はついてくる。
    この捜査をきっかけに、反駁の対象だった父の素顔や本質を見出せた鳴沢は、父を認めることができるようになる。
    家族のしがらみを超えた鳴沢の次の課題は、優美と勇樹のアメリカ行き。
    アメリカでの鳴沢を見られるのは、第

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    2020年08月21日
  • 壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課

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    投げ場のない怒りや嘆き悲しみ、加害者も被害者も基本的人権は平等。つまり加害者も人権保護される不条理に落とし所が見つからず苦悩する被害者が....。一線の捜査課とは別に被害者心理をケアする部署の話し。興味深く面白かったですよ。

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    2020年08月16日
  • 八月からの手紙

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     戦後に構想のあった野球の「日本リーグ」創設に向けての動きを追った作品。何となくは聞いたことはあったが、こんな動きがあったとは知らなかった。戦前戦後にアメリカにあった黒人だけの「ニグロリーグ」の存在も初めて知った。やはり、人種差別は根深いと改めて印象づけられる。
     本作は、そんなニグロリーグのスター選手と野球経験のある日系二世の男性との野球を通した交流・友情物語といった内容が主線。戦争が2人の人生に大きな影響を与えており、これも一種の戦争物との捉え方もできる。
     歴史の一端を捉えることができる物語である。

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    2020年08月15日
  • ランニング・ワイルド

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    アドベンチャーレースというスポーツをこの書で知った。
    マラソンやトライアスロンに、山道を走るトレイルラン、それにオリエンテーリングを足したような、しかも一昼夜もしくはそれ以上をかけて競い合う極めてハードな競技だとか。
    それでいて勝敗を決めるのは、個人ではなくチームというルール。
    そんな過酷なレースを実況中継のように、著者は描き出す。
    それだけでも立派なスポーツ小説となるが、贅沢にも警察小説もプラスされている。
    レースに参加したのは、警察官で構成したチームP。
    そのリーダーは、家族を人質に取られ、ある任務を誘拐犯から強要される。チームメートに打ち明けられず苦悩しながら、ゴールを目指す。
    有力なラ

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    2020年08月14日
  • 大延長 堂場瞬一スポーツ小説コレクション

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    高校野球にはこれまでそれほどの関心を持っていなかったが、面白かった!
    確かに、高校野球は本当にあり得ないような展開が起こることがままあるので、この小説もあながちあり得ないとも言い切れない。
    そして、この手の小説は最後の結末を描かずに想像に任されることも多いが、そうでなかったのが嬉しい。
    栗山監督の解説も良い。

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    2020年08月11日
  • ミス・ジャッジ 堂場瞬一スポーツ小説コレクション

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    ネタバレ

    堂場さん2冊目。前はアナザーフェイス(刑事もの)を堪能。スポーツものも書く作家さんなので、野球好きとしては勿論興味を持つ。米国のレッドソックスに渡った投手の橘の1年目の活躍を描く。立ちはだかるのは相手のヤンキースのバッター!ではなく日本人審判の竹本。竹本は橘の先輩で元投手。しかし不運にも大学時・橘のリリーフの際に腕を痛めてプロを諦める。しかし審判で復活するが大リーグで鼻つまみ者。橘に対するジャッジから確執が生まれる。橘の活躍、竹本と対峙するシーン、転落シーンは切なくも楽しめた。次に大延長も積読中。

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    2020年08月12日
  • 大延長 堂場瞬一スポーツ小説コレクション

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    登場人物のそれぞれの視点から、様々な感情が描かれており、引き込まれた。心情変化に着目することでグッと物語に引き込まれた。

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    2020年08月04日
  • 時限捜査

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    堂場作品にしては珍しくアクション性が高く、緊張感のある一冊でした。警察官の内面に焦点を当てるいつもの作風だけじゃなく、たまにはこんなのも良いなと思います。
    機動隊やSATや射撃のオリンピック候補選手など、それぞれの役割でプロ意識を見せるところが格好いい。
    検証捜査の時に生まれた横の繋がりが毎回登場するのですが、少ししか顔を見せない割に肝心なところで事件解決に大きく貢献するところがこのシリーズの見所の1つです。

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    2020年08月02日