堂場瞬一のレビュー一覧
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鳴沢了シリーズはついに、アメリカへ!
研修のため、ニューヨークへ派遣された了。優美や勇樹と再会するが、その勇樹がバスジャックに遭いさらに誘拐されてしまう。
どこに行っても事件に遭遇する鳴沢了。「事件のほうが俺を呼んでいる」(笑)。
犯人は、宿敵トミー・ワン。
勇樹と犯人の行方を求めて、ニューヨークからアトランタ、フロリダへと、了がアメリカを縦断する。
疾走感に溢れ、ハードボイルドタッチがいや増す。
そんな展開の最中、了に小野寺冴から国際電話が突然に。かつてバディを組んだ今が、予ての予定通り警察を辞職し寺を継ぐという、この事件とはかけ離れた話。
これが何を意味するのだろうと思っていたら、クライマックスとなる事件最終場面で、その今から馬鹿丁寧な挨拶の電話。深刻な場面での、このおかしみに満ちた挿話に読み手もニヤリ。
事件解決後に語られる、了と優美との会話。なにやら暗雲が漂う二人の関係、今後どう展開するのだろう。 -
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鳴沢のピンチに、続々と駆けつける仲間たち。
海くんは、初登場時がなかったくらいに逞しくなったなと思う。一番、成長したのも海くん。流石、鳴沢の一番弟子。
冴とは色々と考え方の違いも、あったかもしれませんが、背中を預けるほどの相棒であることは変わりない。
今は初登場時から全く変わらないけど、変わらず頼もしいパートナー。そして再登場の場面も今らしいです。
現在の相棒の藤田も鳴沢の良き理解者ですね。美鈴との関係も上手くいくとよいなと感じました。
高城検事も飄々としているけど、悪いやつを許せないというのもカッコいいです。
そして何よりも美優と本当の意味で家族になれて良かったです。
最後、鳴沢も大ケガして療養中でしたが、再度、どこかで出会えることを期待しています。その時には、多少は丸くなっているでしょうか。 -
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鳴沢了シリーズ第6弾。
前巻の青山署から、この巻では東多摩署に転勤となっている。
冒頭、連続少女誘拐殺人事件の犯人・間島を逮捕した鳴沢たちが、署への帰り道、爆破事件に巻き込まれる。
「事件の方で俺を呼んでいる」と言う、鳴沢の面目躍如?
さらに続く爆破事件。間島の釈放を要求する犯人の正体は、間島の仲間なのか、それとも殺人事件の被害者家族なのか。
捜査は難航し、解決の目途がつかないまま、やがてSNSで警察たたきが始まる。
現代の小説では、やはりSNSに触れないわけにはいかないだろう。
書中、ある刑事が語る。
「法律の枠に入りきらない事件があるのはお前にもわかるよな。それどころか、法律が犯人を守ってしまうこともある。もちろん俺たちの仕事は法律を具体的に行使することで、法律そのものをいじることはできない。それは分かっていても俺たちが本来拠って立つべき法律に縛られているみたいで納得できないよな。そういう時、どうしようもない無力感を感じないか?」
終局では、やはりこの刑事が・・・
捜査活動が続く間中、題名通りに雨が降り続く。
「讐雨」の讐は、復讐の讐だったと、納得。 -
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シリーズ2作目です。
1作目で県警を辞めた了が就職したのは警視庁。親の力ではないかと言われ冷たい視線を浴びる日々。そんな中でも浮かび上がれる日を思いながら、資料室で過去の事件を読み漁る日々。
そんな中で誰もやりたがらないホームレス暴行事件に駆りだされ、それでも事件を任された事で何とかそこから這い上がろうと決意するのでありました。
相棒に選ばれたのは訳アリの美人刑事。何故か敵意をむき出しにする彼女とぶつかり合いながら思いがけない事件に足を踏み込むことに・・・。
前作に引き続き女性との関わりが有り、結構惚れっぽいなこいつというのが、了に対する私の評価であります。
事件は、小さい穴から巨悪に繋がる流れがいい感じで、テンションが上がっていきます。
相棒の冴が美人で気が強くて、でもちょっとお茶目。そんな都合のよい事があるかい!!と思いますが、魅力的なヒロインが出てくると楽しいのも確か。正直話はあまり覚えていないけれど、了と冴の恋路の方が印象に残りました。 -
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親子三代続いた刑事の家系の三代目、鳴瀬了を主人公とした警察物ののシリーズ第一弾です。
伝説の刑事の祖父、現在警察署長として勤務する父、そして刑事になったのではなく、刑事に生まれついたと迷いなく言う了。
父と確執はあるも後ろ暗い事は何もない、正義の道を歩いて来たと信じる了の元に次第に集まる不穏な兆候たち。了に何かを隠そうとする父祖父に疑念が湧き始める・・・。
面白味が無い人柄をそのまま突き抜けさせると不思議な魅力とおかしみが浮き上がってくる。そんな融通の利かない了という存在が非常に魅力的。迷いなく刑事の道を突き進んでいながら、不意に訪れる恋に揺さぶられたりと、堂場さんって魅力的な熱血漢を書くのが本当に上手いです。
10冊も続編があるようなので、どんどん読んで行こうと思います。