堂場瞬一のレビュー一覧
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新潟県警を離れ、警視庁多摩署に赴任した鳴沢了シリーズの第2弾。
署内で冷遇されている女性刑事小野寺冴と組み、ホームレス傷害事件を追う。似たような境遇と過去を持つこの二人、反発したり協力したりしながら、事件解明に走る。
第1弾では、50年前の事件が背景に。今回の事件は、30年前の出来事に端を発するらしい。
途中の何気ない恋バナが、事件の鍵となるとは。
過去の問題が現在まで続いているというのが、このシリーズのテーマのよう。
重苦しい話であるが、そのような問題意識は、回を追うごとに薄らいでゆくと、ある評者が書いている。
今後、どのような展開になるか、読み続けてみよう。 -
Posted by ブクログ
著者のシリーズもので、唯一未読の鳴沢了シリーズ。
リニューアル刊行を機に、取りかかろう。
「刑事になったんじゃない。刑事に生まれたんだ」と、祖父・父親に継いで刑事となった主人公。
老女殺害事件の捜査の過程で、肉親との桎梏が立ち塞がる。
事件の背景には、50年前の殺人事件が関連し、しかも祖父の関わりが。
『ミステリーで読む戦後史』で、著者の古橋信孝氏は、この小説の主題を「戦後を知らない世代が戦後を知るという」ことだと、述べている。
敗戦後の問題が解決されずに、現代まで続いていると指摘したシリーズだが、巻を追うごとにその問題意識は薄れていってしまうようだとも。 -
Posted by ブクログ
堂場瞬一『メビウス』河出文庫。
市内の大型書店に行ったら堂場瞬一のサイン本が並んでいたのを見付け、購入。
主人公の下山を始めとする登場人物の全てが42年前からずっと過去を引きずり続ける。最初は下山のかつての仲間が巻き込まれた事件を下山が探偵役となって解決するミステリーかと思ったのだが、ミステリーは下山自身の過去にあった。
1974年10月14日。長嶋茂雄の引退試合と同じ日に過激派による爆破テロ事件が起こる。過激派の次世代のエースと目された下山はその日を境に東京から失踪し、42年もの間、静岡に身を潜める。かつての仲間の危機に42年振りに東京に現れた下山は……
なかなか読ませてくれるのだが -
Posted by ブクログ
ネタバレ堂場さんのスポーツものは、やっぱり最高に面白い♪
ラスト50~60ページくらいから、物語は一気に加速。一瞬たりとも目が離せなくなり……最後の20ページ前後はもう、息苦しくなる程だった。
小泉の変容。
それを受け入れるリレーメンバー。
そして、決戦。。。
正直、上巻を読んだ時点ではこれ程までの面白さを期待していなかった。冗長だなぁ…と。
アスリートの選手生命の短さ、世代交代、水着のレギュレーション問題、傲慢な若者との向き合い方・・・テーマが盛り沢山に詰め込まれ過ぎじゃないか?とも思っていた。
しかし・・・あの、長く長く、長ぁい上巻と、下巻の前半3分の1があったればこその、ラスト60ペー