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Posted by ブクログ 2021年02月14日
久しぶりの堂場作品。やっぱり面白い。
脇役の存在感が凄く強くてよいスパイスになってる。
全体的にモヤモヤが残る結末なんだけどそれも程よく考えさせられる内容で自分で噛み締めてみるのもいいのかも。
Posted by ブクログ 2019年12月23日
評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
10年前の未解決事件を模倣した連続殺人。立て続けに3人の惨殺体が見つかった。県警捜査一課・澤村は、コンビを組む初美とプロファイリング担当の橋詰と犯人を追うが、上司と激しく衝突し孤立を深める。澤村は過去に自分が犯した失態により心に大きな傷を抱えていた。トラ...続きを読むウマを払拭すべく澤村が捜査に邁進する中、さらに4人目の犠牲が出てしまう。被害者の共通点を洗うと、浮かび上がってきたのは意外な人物だった―。
Posted by ブクログ 2019年06月28日
10年前に目の前で人質の幼女が殺されて最高の刑事になることを誓った主人公澤村、通常捜査を逸脱することもしばしば。連続殺人事件が起こり捜査するも、被害者同士の関連がわからない。上司とも衝突し捜査からはずされてしまうが、ついに自分と同じ一匹オオカミの元刑事の存在にたどり着く。
ひとつずつ捜査によって犯人...続きを読むに近づいていくリアルさと、主人公の心情がわかりやすくてよい。犯人には中盤過ぎにはたどり着き、そこからの戦いも犯人の思考が書かれているのでワクワク感がある。
いかにもドラマになりそうと思って調べたら、やっぱりドラマ化していた。
Posted by ブクログ 2016年09月13日
なかなか面白かった。最高の刑事を目指すと言いながらどこか影のあるジーンズ穿きの主人公が何故だかそんなにいやらしく感じない。後半の犯人を追い詰めてく展開も、プロファイリング担当との掛け合いも楽しめたし、相棒役の女刑事との今後も気になると思った。今まで読んだ堂場瞬一の警察ものでは一番良かった。
Posted by ブクログ 2013年03月18日
澤村慶司のようにトラウマ抱えてて、一匹狼で、というのは
堂場作品の中では割と類型的な部類に入るキャラクターかもしれない。
今までのシリーズの中では真崎薫が近いかな。
真崎薫をちょっと泥臭くした感じ。
主役のキャラ造形や、話の骨子に当たる部分は王道なんだけど、
過去の堂場作品には居ないタイプの橋詰が...続きを読む脇を固めているおかげで
今までのシリーズとはちょっと違った感じになっている。
橋詰という男は人の神経を逆撫ですることにかけては天才的。
彼の行動や口調を見聞きしていると、澤村がイラッとする気持ちがよく判る(笑)。
クライマックスで澤村が橋詰を殴ったときはスカッとした(爆)。
傍から見てるとそんな澤村と橋詰の遣り取りは何処かユーモラスなのが不思議だった。
西浦の存在もムカついたけど、橋詰に対する苛付きとは種類が違う。
相棒となった永沢初美の登場は今回だけなのだろうか。
けっこういい雰囲気だった気がするので、次からも出てきてほしいけど
彼女を所轄から異動させないと無理なんだろうなきっと。
澤村とは合わせ鏡のような鬼塚の存在も、ちょっと異色だった気がする。
そしてこの話のタイトルが『逸脱』だという理由もそこにあるんだろう。
先日放送されたドラマは録画しておいてまだ見てないのだが
どうしてもこの本の中の澤村が反町隆史と重ならなくてちょっと困った(笑)。
初美は比嘉愛未にちゃんと変換されてたし、
橋詰のムロツヨシは、メレブのときの口調を思い出す限りイメージぴったり(笑)。
体型は大違いだけど。
どうやら全然違う話になってるみたいだけど、それはそれで見るのが楽しみだ。
Posted by ブクログ 2012年10月08日
トラウマを持つ澤村刑事が10年前の未解決事件を模倣した連続殺人を追う
澤村がどの様になっていくか?
ほぼ警察組織としての捜査からはずれ、個人的つながりだけで捜査していたが、今後はどうなっていくのか?
コンビを組んだ初美や最後に頼った橋詰とのかかわりは?
今後に期待。
Posted by ブクログ 2022年09月22日
天才的感覚派というのか
作中では人より目がいいと表現されているが、過去にトラウマを持つ主人公の澤村
ストーリーの起点の事件である連続殺人事件が10年前の事件と繋がっているのではないか、
10年前の事件の詳細を知っているのは、犯人と警察…
ここから犯人が絞り込まれ一気に浮上した鬼塚
澤村と鬼塚
非...続きを読む常に似た思考を持つ2人だが、自己評価は異なった
それぞれが一度の失敗をきっかけに
こんなにも道を違えてしまうのか
その失敗に対し、彼らを取り巻く環境は大きく異なり
澤村は自分を責め続け、
鬼塚は周りを卑下した
正義から生まれた『悪』だろう
鬼塚の話を真剣に聞く相手がいたら、
共に闘ってくれる仲間がいたら、
正義のまま、悪の根源を断つことが出来ただろう
登場人物それぞれがすごく人間らしい
手を差し伸べるか、遠ざけるか
行動できるか、出来ないか
人間の強さ・弱さを濃く描かれた作品だった
作品の構成
本筋の澤村目線と犯人の心情が書かれており
犯人が明白となるまでの進度が表現されており
その臨場感も面白い
登場人物たちの最後がどうなったのか分からず、少しもやっとした
Posted by ブクログ 2022年02月09日
はじめての堂上瞬一さんの作品。
警察モノは好きだから楽しく読めた。しがらみが多いんだろうなとフィクションでしか知らないけれど、それに巻き込まれながらも懸命に足掻く人の話。
Posted by ブクログ 2019年02月03日
よくあるパターンだけどトラウマを抱えた刑事が主人公。
登場人物が多い。
何気ない警察の中の一人としてあっさり読んでた橋詰が、終盤おおいに関わってきてちょっとびっくり。
Posted by ブクログ 2018年05月29日
10年前の未解決事件を模倣した連続殺人。立て続けに3人の惨殺体が見つかった。県警捜査一課・澤村は、コンビを組む初美とプロファイリング担当の橋詰と犯人を追うが、上司と激しく衝突し孤立を深める。澤村は過去に自分が犯した失態により心に大きな傷を抱えていた。トラウマを払拭すべく澤村が捜査に邁進する中、さらに...続きを読む4人目の犠牲が出てしまう。被害者の共通点を洗うと、浮かび上がってきたのは意外な人物だったー。
Posted by ブクログ 2018年01月19日
澤村シリーズ第1弾。
まだ若手の方の刑事なので危なっかしい様子も表現しつつ過去の失敗も引きずりつつ刑事としての才能を開花させる前段階といった巻。
後半連続殺人事件の内容が思い出せなかった・・・。
Posted by ブクログ 2017年03月08日
シリーズ第1弾だからなのか、澤村の抱える過去のトラウマが何度も意味ありげに登場する。
いまだに過去に縛られ、「完璧な刑事」として生きることを目的にした澤村の心情が描かれている場面も多いが、いまひとつ響いてこなかった。
ただ、構成や展開は面白かった。
徐々に真犯人へと近づいていく澤村の行動がわかりやす...続きを読むく、無駄なく描かれている。
プロファイリング担当の橋詰のキャラクターもいい。
プロファイルを理解しようとしない澤村と、理解させる気もない橋詰。
ふたりの会話は噛み合わず、互いに自分の言いたいことだけを伝え、自分の聞きたいことだけを聞こうとしていて奇妙な面白さがあった。
早々に犯人はわかってしまうけれど、それでも最後まで読ませる物語になっているのはさすが堂場作品と。
シリーズを追っていけば澤村にも何かの変化が表れるのだろうか。
第2弾の「歪」も読んでみたい。
Posted by ブクログ 2016年04月15日
堂場氏の作品にはトラウマを抱えた刑事がよく出てきます。本書もそんなシリーズの一つ。
海堂尊氏のバチスタシリーズに登場すは白鳥を彷彿させる個性派の分析官・橋詰が効いています。
Posted by ブクログ 2015年11月03日
捜査一課・澤村慶司シリーズ第一弾。
過去の未解決事件と同様の手口で繰り返される連続殺人事件。
しかし、その手口には秘密があった。
プロファイリング担当と犯人を追うが、そこにも過去を辿る秘密があった。
2015.11.2
Posted by ブクログ 2015年02月22日
展開も早く面白かった。
最後、トラウマを乗り越えられなかったのは残念な気はしたけど、全てがうまくいかないからこそ、次に続くのかな。
次のシリーズもまた読みたい。
Posted by ブクログ 2014年11月11日
堂場さんのいつも出てくるタイプの刑事の主人公。
この手の、なんというか、トラウマを持っていて、独断で何事かを進める話が、堂場さんには多いけど、描き方が私としてはイマイチなんだよなー。多分、私の趣味の問題なんだろうけど。
年下の女性の部下が出てくるのもいつも一緒ですよねー。
でも、プロファイラーの橋詰...続きを読むさんは新しいタイプで、このシリーズの今後の展開に期待ですね。
Posted by ブクログ 2014年01月07日
捜査一課 澤村慶司のシリーズ第一弾。
新たな主人公はまたも独断専行型だった(笑)
少々うんざりとしながらも、
プロファイラーの橋詰の強烈な個性に救われたかな?
Posted by ブクログ 2014年01月15日
若干ネタバレ注意です。
型破り系な主人公の刑事もの。
主人公の自己中心的な振る舞いが目につく場面が時たまありました。
それから、主人公が「最高の刑事」を目指すという部分も、理由となったその事件からそういう結論に至るかね?と引っかかるところがありました。
と、細かいところを色々言いましたが、組織...続きを読むを離れ、持ち前の洞察力や勘で突き進んでいく様は中々面白かったです。
まとめると、もう少し細々したところを詰めてくれればなぁ、といった感じでした!
Posted by ブクログ 2013年02月01日
捜査一課・澤村慶司シリーズ第1弾。
澤村は県警捜査一課に属する37歳の刑事。これまで持ち前の勘の良さで功績をあげてきたが、実は過去に関わった事件で子供を死なせてしまったことによるトラウマを抱えていた。
「最高の刑事になる」という目標を半ば脅迫的に自分に課して、上司に対しても物怖じせず発言し、時に強...続きを読む引な手段をとる澤村。そんな彼の前に、連続殺人犯が立ち塞がる。
過去に起こった連続殺人事件を彷彿とさせる犯行手口に、これは模倣殺人なのか、それとも迷宮入りしたその事件の犯人が殺人を再開したのかと疑う県警。
そんな中、澤村は捜査の過程である人物に目をつけるのだが……
***
頁数は結構ありますが、一気読みできる面白さでした。
堂場さんの作品を初めて読みましたが、文章も読みやすいし話の要所要所に盛り上がる箇所があるので、話の中にすっと入っていけたように思います。
ただ、頁数があるわりには、同じような遣り取りが繰り返されて話の腰を折られたり、主人公以外の登場人物の心理描写が少なかったりと、若干物足りない部分も感じました。
とは言え、主人公の澤村は暴走しがちでたまにイラッとさせられるけれど、犯人検挙に闘志を燃やす熱いところや垣間見せる脆いところは応援したくなるし、彼を支える谷口一課長やプロファイリング専門の橋詰、若い女性警察官の初美といった周囲の人物達も好感を持てるキャラクターなので、シリーズの今後に期待を寄せたいと思います。
Posted by ブクログ 2012年10月29日
横山秀夫、今野敏以来久々に読んだゴリッゴリの警察小説。
10年前の連続殺人事件とリンクした捜査から浮かび上がる意外な人物とは…。
警察小説お決まりの、長々とした地取りや事情聴取がどうしても好きになれないので、本作ももれなく途中で飽きそうになりました。
それでも続きが気になるのは、犯人側の異常な感情...続きを読むがグッドタイミングで挟まれるから。
ただしそれもちょっと、言葉は悪いですが「ダサく」て、B級洋画のような台詞であまり緊迫感はうまれず。。。
うーん、こんなに長くなくても良かったのでは。