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<警視庁犯罪被害者支援課――犯罪被害者の家族などの心の支援を行うセクション>ブラック企業として知られるハウスメーカー社長の娘が殺害された、二年前の事件。意外な犯人の自供で捜査が急展開するなか、怒りを爆発させる被害者の父・大崎と村野は再度向き合う。執拗に取材を続ける記者と部下の不審な接触。悪名高き男は守られるべきか? 疑念が支援課の根幹を揺さぶる。<文庫書下ろし>
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Posted by ブクログ
仕事上、嫌でもやらなきゃいけないことある。人間的にどうなの?って思っても接しないといけない。 まさに公務員側の感覚で、心の持ち方も教わった気がしました。 事件のことも気になったけど、被害者と接する村野さんの心理描写が刺さりました。
新しい文庫本なので、仔細は余り述べられないと思うのだが…「意外な事実」が主人公の村野達が懸命に対応しようとした中で少しずつ明らかになるという物語… 「答えは無い」という主人公達の任務…そういう「らしい」という感じが前面に出ているような本作だ…
不信の鎖
人としての芯の本質のようなものを考えさせられた。 人を傷つける事をなんとも思わずにいた人間が被害者、または被害者家族になった時も助けるために手を差し伸べるのか?自業自得の結果。自分がしてきた事が周り回って自分に帰ってきたら結果だ!と思ってしまう。警察に支援課が存在するならば…警察が処理した案件に対し...続きを読むての被害者だけ守られて、それ未満の被害者は守られない。と言うことか。
#シュール
堂場瞬一は、謎解きではなく、作品世界全体で読ませる。ミステリーのベストテンには入ることはないかもしれないが、普通の本好きには何より心強い存在だ。
なかなか興味深かった。支援課としてのジレンマの中で葛藤しつつ行動する主人公を上手く描いていたと思う。こういう相手に我慢強く対応するのは非常に難しいだろう。とうとう爆弾の長住が爆発してしまった。悪い意味で一花咲かせてしまったな。
所謂警察小説から一歩置いた、犯罪被害者に焦点を当てた意欲的なこのシリーズ。 犯罪被害者とは、弱者というのが通念だが、今回はそんな通念を覆す人物が対象となる。 過去に犯罪すれすれの悪事をやってきた人物で、接するたびに怒り狂い、傲慢で、村野は神経を逆なでされる。 それでも、支援課は支援しなければいけない...続きを読むのか。 支援課の異端者は、「悪人が犯罪被害者になったらどうするのか。例えばマル暴の幹部の家族がひどい事件に巻き込まれた時も、面倒を見る必要があるのか」と、迫る。 守るべき価値のない人間もいると、村野は同意しながらも、 「事件に巻き込まれた瞬間、そういう人も犯罪被害者になる。うちが対応すべき対象となる」と、言い切る。 村野のこの仕事に対する決意と、犯罪被害者支援課の意義を問う今作。
黒い噂のある人間でも守らなければいけない。なぜなら事件が起きたら犯罪被害者に変わりはないから。でも世間からは叩かれそう。今回も犯罪被害者支援課の立場の大変さを感じた話だった。 それにしても長住……。私は彼が変わって、今後のシリーズで戻ってくることを期待したい。
★★★★★ 心が動いた名著。何度も読み返したい ★★★★☆ 暇な時に読み返したい ★★★☆☆ 読み返しはないが面白かった ★★☆☆☆ 面白くなかった ★☆☆☆☆ 同上
ハウスメーカー社長には2人の子供がいて長女が殺されそれを支持したのが長男であリ後継者争い 欠陥住宅を建てられた支援課の職員ジャーナリストの父親もこのハウスメーカーに勤めておりワンマンな社長の下で辛い思いをし自殺をしてしまうその2人が連絡を取り合い社長に思い知らせる為連絡を取るが支援課職員は左遷さ...続きを読むれるしジャーナリストもいずれ仕事辞めてしまうだろうそんな社長でも支援しないといけない支援か
どんな場合でも犯罪被害者に寄り添う姿勢は立派だけれど、ここまで居丈高な人には誰かが分からせてあげることも必要だと思う。 長住も然り。こんな舐めた態度を許しておくべきではない。 事件そのものより登場人物の不愉快さが作品の足を引っ張っています。
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警視庁犯罪被害者支援課
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