Posted by ブクログ
2020年06月27日
因縁の監督・選手同士の対決、天才バッターVS天才ピッチャー、古傷再発、相次ぐアクシデント、不祥事、引き抜き話、決勝延長・再試合、友情嫉妬泥仕合……あとなんだっけ? もう甲子園絡みのありとあらゆるネタをてんこ盛りにぶっこんだ、とにかく濃いい一作( ´ ▽ ` )ノ
作者ドーバー先生自身、終始熱に...続きを読む浮かされ乗りっのりで、血圧沸騰した解説爺さん(この人もまた監督と因縁がある)が放送中XXしちゃう始末( ´ ▽ ` )ノ
逆転に次ぐ逆転、皆目先の読めない狂乱のゲームに、やがて選手も監督も打算・私利私欲・プライド・確執・拘泥・葛藤から完全解脱、「野球」という熱病に罹患し羽化覚醒、真の自分をさらけ出していく( ´ ▽ ` )ノ
遂には、猛暑下の甲子園球場にオオ・マイボーイ! 朗らかな朗らかな「野球の神様」まで舞い降りるしまつ( ´ ▽ ` )ノ(シューレスジョー?)
「野球って楽しいな!」( ´ ▽ ` )ノ
限界突破しちゃった後はもう野と山、移籍話やフライデーなんかうやむやのまま物語は完( ´ ▽ ` )ノ
小説の結構としてはどうかとも思えるけど、もうここまで試合シーンが沸騰しちゃったら、それでいいやって気にもなる( ´ ▽ ` )ノ
(ゆえ、キャラクターの後日談が描かれる「プロローグ」は余計だった、かな?)
「大延長」っていう安っぽいタイトルも、読み終わってみればこういう(いい意味で)バカな小説にはぴったりだ( ´ ▽ ` )ノ
野球に限らず、何かとことん夢中になれるものに出会えることは人生の至福( ´ ▽ ` )ノ
人として生まれた以上、一生に一度はこういう「この一瞬のためならすべてを失っても構わない!」という経験をしてみたいものだね( ´ ▽ ` )ノ
2020/06/27
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