堂場瞬一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
堂場瞬一『ピットフォール』講談社文庫。
1959年のニューヨークを舞台にしたオールドスタイルの海外翻訳小説風ハードボイルド。文庫オリジナル。
探偵小説に有りがちの人探しに加えて連続殺人事件が絡むのかと思いきや、全てが連続殺人鬼イーストリバー・キラーにつながっていくという冒頭の怒濤の展開。そして、真犯人に迫る後半の二転三転の展開にはドキドキするものの、所詮、海外翻訳小説風は所詮、偽物にしか過ぎない。日本が舞台では探偵小説にならなかったのか……
主人公は野球好きの私立探偵ジョー・スナイダー。ある日、ジョーは探偵仲間のウィリー“ザ・ライトニング”ネイマスとの約束をすっぽかされ、独りで野球観戦をした後、二日酔いになるくらいバーボンを喰らって事務所に泊まる。
翌日、ジョーの事務所をカンザスからはるばるやって来た若い女性エマが訪れる。エマはニューヨークで行方不明になった妹シャーロットの探索を依頼する。エマの帰り際、事務所にニューヨーク市警のハリーが訪れ、ジョーにウィリー殺しの嫌疑を掛けるが……
殺害されたシャーロットとウィリーの敵討ちを誓ったジョーに恐るべき殺人鬼の魔の手が忍び寄る……
定価968円
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Posted by ブクログ
これまでにも著者のシリーズものには、他のシリーズの主人公などがチョイ役で出ることがあったが、ついに堂々と!コラボ作品が。
今作はその第2弾で、『ラストライン』の岩倉の事件に、『警視庁犯罪被害者支援課』の村野が絡む。
事件は、10年前に失踪した女子高校生の遺体が発見されたことから始まる。
「10年前の刑事たちの執念に、気持ちが乗っ取られた」と、他人の暴走を止めるのが得意な岩倉が突っ走る。
被害者支援が役割がはずの村野が捜査に乗り出し、「被害者家族のはずが加害者家族になる」。
コラボ作品ならではの新鮮味も感じられ、こういう趣向もありかと。
コラボがあるなら、スピンオフ小説もあっていいのかと。主人公は、岩倉が事情聴取に赴く時に同行する上司の三浦亮子刑事課長。主人公になり得るキャラではないかと思う。
捜査活動の場面でマスクが取り上げられるのは、コロナ禍の現代でリアリティーの面からのなせる技か。