あらすじ
県警エリートの密命は警察署への潜入捜査!
神奈川県警査一課生え抜きエリートの萩原哲郎に突然の異動命令が下された。赴任先は重大事件が希な湘南・鎌倉南署。しかも署長職。実はこの異例人事には密命があった。それは女性前任者の不審死の謎を署長として潜入捜査せよというもの。協力者もなく孤立無援の中、萩原は秘密裏に捜査を始めるが署員達の口は固く容易に進まない。そんな時、管内で殺人事件が発生。それは過去の未解決殺人事件と繋がっていた……。正義を貫くべき警察官たちが頑なに隠蔽していた真実とは一体何なのか。組織トップの孤独と葛藤、渦巻く人間模様を描く堂場瞬一警察小説の頂点。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
堂場瞬一さんの警察小説はこれまでにもポツポツと読んでいましたが、久しぶりに読んだこの作品は実に面白かったです。
エリート中のエリートである主人公が、最後に部下たちに向かって放った言葉の重さにはじんわりと感動しました。上が責任を取る、ということはどういう覚悟を持ってすべきなのか、ということをしっかりと読ませていただきました。
そして、物語の最後の締めくくりのくだりが残す爽やかな読後感に、心地よいものを感じました。
堂場瞬一作品、大好きです。この作品を読んでまたさらに好きになりました。
Posted by ブクログ
前署長の突然死の謎(自殺隠蔽?)を解くべく、スパイとして鎌倉南署に送り込まれた後任署長・萩原の苦悩を描いた警察小説。
赴任するなり殺人事件が立て続けに発生するけど、主役が署長さんなので自ら捜査(聞き込みとか)にあたることはない、ってとこがちょっと新鮮に感じられた。
署長さんと言っても地方の小警察だから専用車が用意されてるわけでもなく、移動は徒歩か電車、たまにタクシー。なんか予想と違ってて(。・ρ・。)ヘー
400ページに至っても事件解明の目処は全くたたず、「これで本当に解決するのか? ひょっとして続編に持ち越されるのではなかろうか?」とヒヤヒヤさせておいて、残り60ページで過不足なくストーリーを収めてきれいに完結——こういう構成、堂場全作品に共通する特徴かも。毎回毎回、上手いなあ、とつくづく感心させられる。
ただ事件のオチが、なあ......(´ε`;)ウーン…
刑事ドラマでよくある(ありすぎる)パターンをまんま踏襲しただけのような......(´ε`;)ウーン…
殺人事件にしても、ああいう描き方じゃ真犯人はまるきりのサイコ殺人鬼で、(最初の一回はともかく二回目以降は)一片も同情の余地なし......(´ε`;)ウーン…
2024/06/17
#5278
Posted by ブクログ
署長が謎の突然死を遂げたことに疑問を抱いた県警幹部は、事実を探るためにエリート幹部を次期署長として派遣する。
着任早々に殺人事件が連続して発生するが、捜査本部でも署員の行動にが何となく怪しい雰囲気が付き纏い、モヤモヤしながら物語が進行する。
後半になってあまりに呆気なく全てが解決してしまうので、もう少しこの過程を厚くして欲しかったものの、真相が見えてからのリーダー達の連携や腹の括り方が魅力的でした。
この一冊で終わるのではなく、問題解決請負人署長のようなシリーズにならないかな。
Posted by ブクログ
ええやん。
イッキ読みやねん。久しぶりにオモロかったで堂場君。まだまだこんなんかけるんや。この話、シリーズで続けてんか。
ええラストシーンだった。
Posted by ブクログ
神奈川県警捜査一課生え抜きエリートの萩原哲郎に突然の異動命令が下された。赴任先は重大事件が希な湘南・鎌倉南署。しかも署長職。実はこの異例人事には密命があった。それは女性前任者の不審死の謎を署長として潜入捜査せよというもの。協力者もなく孤立無援の中、萩原は秘密裏に捜査を始めるが署員達の口は固く容易に進まない。そんな時、管内で殺人事件が発生。それは過去の未解決殺人事件と繋がっていた…。正義を貫くべき警察官たちが頑なに隠蔽していた真実とは一体何なのか。
オープニングには惹きつけられたのだが、うーむ、尻すぼみ。