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Posted by ブクログ 2020年01月24日
“追跡捜査係”というのは、警視庁の捜査一課の係で、捜査が詰まってしまっている未解決事案を調べるというものである。激情家と見られ、動き回らなければ気が済まない沖田刑事と、捜査資料を丹念に読み込みながら丁寧に情報を整理して事件解決を図ろうとする西川刑事は同期の仲間である他方、本人達は仲が良いとも思ってい...続きを読むない面が在りながらも、この“追跡調査係”の中核を担っている捜査員である。この2人の他、若い庄田刑事、庄田刑事に近い世代で女性の三井刑事、極端に無口で少し風変わりな大竹刑事、そして西川刑事が「あの人は?少し頼りない…」としている鳩山係長が“追跡捜査係”で活動している…
物語は沖田刑事が動く辺りから起こる。「15年前の上野で発生した通り魔殺人の真相を」という“垂れ込み”の電話を受け、電話の主に会おうとして出掛けたものの、残念ながら会えず終いであったという経過が在る…“追跡捜査係”は、未解決事案の情報提供を受けるべく、係の直通電話を公開していて、その番号に架かった電話を沖田刑事が偶々受けたのだ…
そういう状況を知り、西川刑事は“通り魔殺人”ということで、整理を手掛けていた資料の中から「10年前の新宿で発生した通り魔殺人」という事案を見出し、当時の捜査関係者の中から探し出した退職者に話を聴こうとする。
沖田刑事は、「山岡」を名乗った“垂れ込み”の電話の主を何とか探し出そうとする。そしてもう一度会う約束を取り付けたのだったが、そこで思わぬ事態になって行く…
沖田刑事、西川刑事が各々に動いていたが、彼らの各々の捜査がやがて交錯し、思いも掛けないことが明らかになって行く…
これ以上は詳述を避けておこうと思うが、目が離し悪い展開が続く…
「気に入っているシリーズ」の「新作」に関しては、「遠方の友人の消息?」という感でかなり愉しいのだが、本作も「独立した一作」として、前作までの各作品と無関係に愉しむことが叶う。今回も複雑な事件の真相が次第に解明されるという物語である…何か本作は「少し深い余韻」とでもいうような感じで結ばれる…御薦めだ!
Posted by ブクログ 2023年06月20日
【警視庁追跡捜査係シリーズ第9作目】
15年前に上野駅で起きた通り魔事件の犯人の垂れ込み電話を沖田が受ける。その人物山岡と待ち合わせするがすっぽかされる。
2度目の約束をすっぽかされている間に、山岡は殺害される。
西川は10年前に新宿駅で起きた通り魔事件を調べており、犯人の垂れ込みをした人物が山岡と...続きを読む知る。
追跡捜査係は10年以上動きがなかった未解決事件を中心に調べるが、今回山岡が殺害された事件を特捜と調べ始める。
山岡は被害者かと思っていたら、通り魔事件の犯人を脅して金をとっていた、という事実が驚愕。
また通り魔事件を起こした犯人も普通にサラリーマンしているのも怖い事実。ぞわっとした。
事件が片付いた後、正田とさやかの結婚が決まり驚き。大阪の刑事さんが二人は付き合っている、と予想していたが、あっていたとは。
アナザーフェイスの大友がでてくれると嬉しい。
匿名 2023年05月11日
堂場さんの小説はアナザーフェイスから読んでます。
ちょっと楽しみな内容で(と言うのはおかしいのかも?)何時もドキドキさせていただいてます。
内容は記載しませんが、好きな作家の一人で、電子ブックには何冊も入れてます。
思いは人それぞれなので、自分だけの気持ちで読んでます。
また次の小説を楽しみにしてま...続きを読むす。
Posted by ブクログ 2023年04月13日
真偽が判断し難い垂れ込みから始まる
そんな始まりでもさすがの沖田さんだなと
プライベートも落ち着いていて、いつも通りの沖田さんで面白かった
対照的に西川さんは魅せ場は少なかった
西川さんの得意分野の事件でも無かったから仕方ないが。
所々に犯人の思惑が書かれていて
犯人が捕まった後もまだ裏があるん...続きを読むじゃないかと思ってしまう。
通り魔3件(4件?)を隠し、それをタネに強請られる。
それを終わらせるために殺す。
強請られたから…と言われても、そもそもの原因は?と。狂った犯人だった。
通り魔で使った包丁を生活で使うって気持ち悪すぎ。
庄田と三井は2代目沖田西川になるかと思ったら結婚!!
本当に犬猿の仲だと思ってた
愛あっての、あの言い合いだったのか
嬉しい!おめでとう!
Posted by ブクログ 2022年07月10日
ラスト数ページまで犯人の動機が分からない。
こんな人間は本当にいて、社会の中に溶け込んでいるのだろう。
こういう人に目をつけられたら、防ぐ手立てはないのではないか。山岡は自業自得と言えるけども。
Posted by ブクログ 2021年09月08日
15年前の殺人事件、垂れ込みがあり沖田がその時間に行くが相手が現れなくその後情報提供者が殺害された。同じ会社に勤めるバイク好きの独身の男、沖田と西川はこの男をマークして動き詰める事件が片付いた時同僚の正田とさやかの結婚も決まった。
Posted by ブクログ 2021年06月06日
続いていく話の中で、コンスタントに読ませてくれる。このシリーズは。大友さんのシリーズは終わったけれど。
多少、犯人像が曖昧な感じはするけれどさぁ。
Posted by ブクログ 2020年10月15日
「十五年前の通り魔殺人事件の犯人を知っている。直接会って話したい」。未解決事件を扱う追跡捜査係に、山岡と名乗る男から垂れ込みが入った。たまたまその電話を受けた沖田は待ち合わせ場所に向かうが、男は現れなかった。山岡との接触をしつこく試みる沖田をよそに、追っても無駄だと、十年前の別の事件の資料を掘り返す...続きを読む同係の西川。果たして、事態は予想外の方向へ転がっていく。情報提供者の男と絡み合う複数の事件…驚愕の真実を暴く、書き下ろし警察小説。
Posted by ブクログ 2020年09月16日
シリーズ9作目。西川も沖田もプライベートでちょっと落ち着かない。そんななか2人とも別の通り魔殺人事件を追い掛けるが、意外な展開を見せる。と云っても、読んでるものに取っては予定通りだけど。こんな事件ばかり追い掛けてると、心を病んでしまいそう。最後に意外だけど意外じゃない展開が・・・
Posted by ブクログ 2020年07月05日
久々の堂場瞬一。時効が無くなった事件を追う物語。過去を掘り起こすより現在のきっかけから
展開していくので読みやすいし、登場人物が少なくキャラクターがしっかりしていて良い。
シリーズはかなり前に読んで記憶も不確かだけれど続けて読まなくても問題なし
Posted by ブクログ 2020年02月11日
他シリーズも読んでいる読者にとっては、チョイチョイ出てくるサブキャラがたまらなく嬉しい。今作は登場人物が少なかったので犯人探しより動機探しがポイントだったか。いつかオールスター出演作を読みたい。
Posted by ブクログ 2020年01月29日
この社会には普通に生きている人間でも心の中は真っ黒な人間も存在していることを改めて認識させられた作品。
3件もの通り魔殺人を犯した容疑者を、今回のキーパーソンである山岡が脅して金をとっていた事実。衝撃的だった。
殺人者も唯一恐れていた人物が普段は普通に生活しているサラリーマンだったという事実。
...続きを読む
この作品のカラクリはとてもおもしろかった。
Posted by ブクログ 2024年02月12日
沖田と西川のコンビが挑むのは通り魔事件。
追跡捜査係に入った15年前の通り魔事件についての垂れ込み。
その男は山岡と名乗り、沖田が接触を試みるが待ち合わせに現れることはなかった。
独自に調査を進め、なんとか山岡に会おうとするが…
その時、西川は10年前の通り魔事件を調べ始めていた。
思わぬ形で繋がっ...続きを読むていくそれぞれの事件。
そして、その犯人は…
ラストには事件の他にも驚愕な真実が待っていた。
2024.2.12
Posted by ブクログ 2022年01月09日
警視庁追跡捜査係シリーズ9作目タイプの違う西川と沖田のコンビによる捜査が売りの物語。ちょっと今回はグズグズしていて読んでてイラッとする展開。シリーズ物で登場人物をよく知ってるから最後まで読めたって感じ。次作に期待
Posted by ブクログ 2021年12月24日
事件性があるのかも定かでない微妙な出来事から、過去の通り魔事件との繋がりが見えてきて、最後はとんでもない展開に。
サイコパスともいえる気持ち悪さは好みでなかった。
Posted by ブクログ 2021年06月07日
警視庁追跡捜査係西川、沖田コンビシリーズ第9弾。
15年前に起きた通り魔殺人事件を追う追跡捜査係と現在起きた殺人事件を追う特捜とで共同捜査をするお話。
題名どおり昔の事件について垂れ込みが入る。
そこから捜査は広範囲に。
何も手がかりがない状態からぐんぐん事件が進展していく様子がよく表現されてい...続きを読むた。
沖田と彼女のこととか、西川と義母のこととか・・・
庄田と三井のこととか・・・・
ちょいちょい混ぜてくるプライベートな部分がどうもすっきりしないのですが、今後何かに必要なのかな・・?
Posted by ブクログ 2021年05月13日
もう9作目かぁ。
最終的には解決すると分かっていても読んでしまう。どことどこがつながるのか。
細かい内容はすぐ忘れてしまうけれど、次も読みたいと思うのは登場人物のその後が気になるから。
結婚した2人どうなるかな。
Posted by ブクログ 2020年07月20日
追跡捜査係シリーズ。15年前の事件、10 年前の事件の犯人は同一犯?
垂れ込んだのは誰か?が事件解決へ繋がる。
人の裏に隠れている本性が恐い。
2人の刑事の個性のぶつかり合いも面白い。
Posted by ブクログ 2020年02月27日
2月-17。3.0点。
追跡捜査課シリーズ。15年前の通り魔事件について、情報提供の電話が沖田に入るが、すっぽかされる。
情報提供者と思われる男が、その後殺害され。。
大友鉄が活躍している模様。安心した。
結末が少し尻切れトンボ的な感じがした。
Posted by ブクログ 2020年02月08日
刑事もの。ひとつの事件ではなく、過去の事件と現在の事件が交差するので、事件の関係とか、登場人物で若干頭がこんがらがってしまった。でもぐいぐいと読み進めることができた。
Posted by ブクログ 2020年01月28日
追跡捜査係シリーズ第9弾。
今作は沖田が15年前に上野駅で起きた通り魔事件の犯人を知っていると言う情報提供者と会う約束をするが、すっぽかされるところから始まる。
山岡と言う情報提供者に振り回される沖田だったが、2度目の約束を取り付けたところで、その山岡が殺害される。
現在進行形の事件には関わらないの...続きを読むが追跡捜査係だが、今回は特捜とも連携し、山岡が何を知っていたのかを追い始める沖田と西川。西川もあるきっかけから10年前に起きた新宿駅での通り魔事件で、当時タレコミをした人間が山岡だと言う事実を掴んでいた。
一体、山岡が握っていた真実とは?
と言うのが、今回のあらすじ。
一見、優良企業のエリートサラリーマン、マイホームパパと言う人間に隠されていたもう一つの顔。そこに行きつくまでに、謎が謎を呼ぶ展開で久しぶりに堂場作品を面白いと思った。いつも「しつこい」と感じていた食事シーンも少ないのも良かった。ただ、他のシリーズの高城、村野、大友のオンパレードはいただけない。終わっているシリーズはまだしも村野はまだ続いてるし、どうせならば一之瀬も出さなければ、それもそれで納得いかない。
個人的には他のシリーズに頼らない内容で、勝負してもらいたい。