あらすじ
新人刑事時代のある捜査に違和感を抱いていた追跡捜査係の沖田は、二十年ぶりの再捜査を決意。自殺と処理された案件は、実は殺人だったのではないか――内部による事件の隠蔽を疑う沖田を、同係の西川はあり得ないと突っぱねるが、当時事件に携わった刑事たちへの事情聴取により、疑惑はさらに高まる。そんな折、沖田は何者かに尾行されていることに気づくが……。シリーズ史上最も厄介な敵を相手に、熱き男たちの正義感が爆発する!書き下ろし警察小説。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【警視庁追跡捜査係シリーズ第8作目】
今まで10年以上も未解決だった事件を掘り起こして、当時の捜査官たちのプライドを傷つけるような捜査係だったが、今回は権力でもみ消された事件で、西川と沖田の命も危なく、ハラハラした。
沖田が新米刑事の時に起きた事件で、自殺と処理された事件にずっと違和感があり、再捜査することを決意する。
沖田も西川もプライベートで彼女・奥さんといろいろあり、なかなか調子があがらない。ただ、いつもぶつかりあう二人が、背後に大きな権力があることに気づき、慎重になるのもよりハラハラした。
その権力者と退治するとき、事件が自分たちが危険なめにあってまたもみ消されるのを防ぐために、西川と沖田が信頼する刑事たちに情報を渡しに行く。
それがアナザーフェイスの大友、失踪課の高城、犯罪被害者支援課の村野、新しいシリーズの一之瀬たち。鳴沢了には渡さないらしい。西川と沖田は同僚部下の三井たちを巻き込まないようにしているのに、捜査をしたい三井たちの気持ちを汲み取り、高城がそっと教えてアドバイスしているのが面白い。
よし、次は一之瀬シリーズも読み始めようと思う。
Posted by ブクログ
読んでいるだけなのにハラハラしてとても疲れた
沖田が若手の頃、自殺と断定された事件について
当時他殺を疑ったが捜査出来なかった
何故か
真相は権力によって蓋をされていた為だった
代議士による事故の隠蔽
事故被害者による脅迫
事故被害者を殺害
真相に近づいていく沖田に迫る危険にハラハラした
無事でいてくれなくては…父親になるんだから
響子の妊娠は驚いた
沖田も西川も本作では終始冷静だった
どちらも暴走しない時は、本当にやばい時
Posted by ブクログ
とても面白かった!
超大物を敵に回して物語がどう決着するのかと思ったが
見事な納め方だった。
終盤の仲間とのやり取り、敵を追い詰める場面は圧巻。
Posted by ブクログ
ふとしたきっかけで調べ始めた件が、どうやら警察の組織ぐるみの隠蔽工作だった可能性が高くなる。
現役警察幹部や国会議員がからんでいるために自身の身の安全すら危うくなりながらも、沖田・西川コンビが今回は大人の対応などしない方向で完全に歩調を合わせて真相解明に突き進む。
それぞれプライベートに課題を抱えつつ正義感を貫く2人の連携は、シリーズで最も良かったと思う。
でも、なんとなくシリーズの終わりが近づいている雰囲気を感じるので、少し寂しい気がします。
Posted by ブクログ
「愉しんでいるシリーズ」の1つである<警視庁追跡捜査係>の新しい作品である。
主要な劇中人物である沖田刑事や西川刑事も健在で、各々の個人的な事情に動きも生じながら、劇中の事件は展開する。
読後に「次作!?」と強く思った…
Posted by ブクログ
沖田が新人刑事のころの自殺案件。
ずっと気になっていたが、再調査を始めると妨害が。
ラス前まで夢中。
最後は大人のおとしどころ、かな?
Posted by ブクログ
警視庁追跡捜査シリーズ 机上で緻密に情報収集する西川と体を張って足で捜査する沖田のコンビが未解決事件を捜査するシリーズ。今回は代議士や暴力団が関わる警察内部の隠蔽を2人が命をかけて追跡する。沖田の彼女が妊娠したとか西川の家庭問題で推理に調子が出ないとかキレ味悪いコンビだったけど話は面白かった
Posted by ブクログ
20年前沖田の新人警察の時起きた事件でその時から隠蔽したんではないかとずっと思ってきて今になって操作をし始め自殺ではなく殺人であった組織の中はなかなか難しい面が多い
Posted by ブクログ
シリーズ8作目。今回は身内の事件の洗い直しってことで、事件的には嫌な事件。沖田と西川のそれぞれの家庭の問題もなかなか進まない。もう続編が出てるけど、いつまで続けるんだろう・・・
Posted by ブクログ
新人時代に自殺と処理された事件に違和感を覚えた沖田は再捜査する。殺人ではないかと。関係者に聴き込みをするが、沖田は自分が尾行されていることに気づき、事件は怪しい方向へ…。この追跡捜査シリーズはいくつか読んでいたと思うのだけれど、こんな感じだったっけ? と驚きつつハイペースでページを進めた。沖田と西川のやりとり、西川の心の内を楽しみ、二人のプライベートを入れることで単調さがなくなり、集中して読めました。あんまりどうかな…というシリーズだったのですが、今回は楽しめ、今後が気になるので次作が出たら読んでみたいです。
Posted by ブクログ
レギュラー陣も年齢とともに、私生活での変化もあったりと、なかなか自分のことだけに集中できないという状況は、西川、沖田両名だけでなく、読者も同感といったところでしょう。
前作の終わりはいまひとつすっきりせずで、今回も終わりに近づき、これもまたぼんやりと終わるのかと思っていたのです。 個人的にはシリーズに携帯に代わり、スマホの登場とともに、全体の話の作りがどうも毛色の変わったもののように思えるのです。
『脅迫者』というタイトルを気にせず読み進めていました。
20年前の未解決事件で自殺したことになっている元反社の人物が”脅迫者”だったのかと思っていたくらいで、ところが、最終章に入ったあたりで西川の台詞に、”脅迫者のタイトルは西川のためか(笑)”と思わせるところがあり、この本には数名の推定”脅迫者”がでてきているように思え、最後に面白いと思えました。
そろそろ沖田は呉服屋にはなれない、と宣言してほしいです。 どう考えても無理。
無理して響子の実家をついだら、沖田は暴れるか、病気になると思う。
Posted by ブクログ
西川、沖田コンビ。
今回は沖田が新人の頃に起きた不可解な自殺について、沖田が再調査したいと言い出したもの。
ただ、その真実は大きな敵が相手となる気配…
また、2人ともがプライベートに問題を抱えている時期となり、なかなか調子が上がらない。
追跡調査係のチームワークが引き立つ!
2021.6.4
Posted by ブクログ
初めての堂場瞬一さん。堂場さんはデビュー10年で100冊以上出されているらしい。とりあえず新しめの警視庁追跡捜査係シリーズ8作目を。過去の事件を再捜査すると対象が身内警察内部に西川沖田コンビは真相に辿り着けるのか? 一気に読めました。次回は堂場さんのスポーツ物にもチャレンジしてみたいです。
Posted by ブクログ
新人刑事時代のある捜査に違和感を抱いていた追跡捜査係の沖田は、二十年ぶりの再捜査を決意。自殺と処理された案件は、実は殺人だったのではないか―内部による事件の隠蔽を疑う沖田を、同係の西川はあり得ないと突っぱねるが、当時事件に携わった刑事たちへの事情聴取により、疑惑はさらに高まる。そんな折、沖田は何者かに尾行されていることに気づくが…。
Posted by ブクログ
9月-7。3.0点。
追跡捜査係。沖田が刑事新米時代、自殺で処理された事件。20年経った今でも、自殺か疑問に。再調査にかかるが、20年前のため難航。
被害者は暴力団周辺で、死亡前に松葉杖という情報が。
明るみになる驚愕の事実。
まあまあ。話がちょっと大きくなりすぎかな。終盤に出てくる名前は、堂場瞬一オールスターズ。
軽く読める。次作も期待。
Posted by ブクログ
追跡捜査係シリーズ。
西川氏と沖田氏コンビ健在。
20年前に沖田の管轄で起きた自殺とされた事件を掘り返すお話。
他シリーズメンバーの名前もちょびっと登場し巨悪に立ち向かうこととなる。
読み始めて数ページでだいたいのストーリーは予想できてしまったが、それでも最後まで一気読みさせられてしまった。
Posted by ブクログ
好きなシリーズなので無条件に手に取ったがなんだか物足りない読後感。起承転結もしっかりしているし、他シリーズのメンバーもチョイと登場するなど、エッセンスは揃っている。何が足りない?
Posted by ブクログ
シリーズ第7弾(?)
未解決事件を捜査する追跡捜査係の最新刊。
特に大きな事件もなく、平穏な時間を過ごす追跡捜査係の面々。
そんな時、沖田は警察を辞めて、実家の家業を継いだ元同僚と会い、20年前、自分が駆け出しだった頃の不可解な自殺の案件を思い出す。
仕掛中の仕事もないことから、再度調査に乗り出すが、そこには見えない敵が立ちふさがっていた…
う~ん、今回はいろいろと突っ込みどころ満載。
まず、自分の興味本位で、自殺で終わった事件を20年ぶりに再捜査していいのか?依頼者がいるならともかく、普通は上司の許可が下りないと思う。
そして、事件の背景にはありがちな有力議員によるもみ消し。それによる警視庁上層部からの圧力。
かなりのワンパターンな展開。
堂場作品には珍しく、他のシリーズの人間が登場しないことを唯一プラス点にしようかと思ったら、最後の最後にオールスターで登場。
これだけシリーズが出てしまうと絡めたいのは分かるけど、ファンとしてはシリーズそのものを楽しみたいのであるから、他のシリーズに人気を頼るのは、やはり面白くない。
沖田や西川の個性も段々なくなっているし、さやかの登場シーンが少ないのも残念。