あらすじ
厚労省高級官僚である六条舞の父親が失踪した。事件性はないと思われたが、一億円の身代金要求が届き様相は一変する。現金を用意して引き渡しに挑むものの、あえなく失敗に終わる。同時期にくせ者新メンバー田口はインド人技術者の失踪事件を調べていた。鍵は外国人労働者の就労斡旋なのか。二つの事件の関係は?書き下ろし長篇第七弾。
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シリーズとしては大きな変化でした。一人の登場人物が最後は去ってしまいます。物語自体も前回迄とは違う感じでした。又今回補充された人も駄目人間みたいな感じですが、実はって感じですね。次作も楽しみです。
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【警視庁失踪課シリーズ第7作目】
失踪課の舞の父親、厚労省官僚の六条恒美が失踪する。
だが、なぜか舞の母親は捜査に非協力的。何か隠している。シリーズ3作目の大学理事長の時と事件の雰囲気が似ている。
前作ではやる気のなかった真弓だが、失踪課のメンバーの家族の事件ということで、久々にやる気を見せている。
ただ、法月の代わりに入ってきた田口がまったく役に立たない。でも舞同様に、事件の糸口のきっかけになるのを手繰り寄せる。
父親は官僚で政治を見てきたからこそ、政治家になって日本を変えたいと準備をすすめ、その裏で母親が脱税を行い、それを知らなかった舞。
父親は無事だったが、何か悲しい終わり。この事件では、刑事らしい顔をみせた舞が、警察をやめてしまったのも悲しい。
捜査もせず、定時で帰る舞だったが、今までの失踪者のデータ入力は完璧で、だからこそ、舞は事件の糸口のきっかけを高城に与えることができていた。
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部下の父親が失踪し身代金の要求から誘拐事件に発展してしまいます。そんな中、ふらりと自宅に戻ってくるものの、国会議員に立候補する予定と絡み事件の真相はいったいどこに?主人公高城の娘の失踪事件、高城自身がようやく向き合う決心がついたのか、少しずつ捜査を再開させ始めます。高城の心情がなんとも切なく胸を締め付けられます。
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失踪課ではあまり戦力になっているとは言えない六条舞。
彼女の父親が失踪し、高城たちは捜査のために六条家を訪れる。
しかし、妻も舞も、どこか捜査には非協力的な態度で高城たちに接する。
事件性は薄い失踪かと思われたが、身代金が要求されたことで一気に営利誘拐では?との疑いが浮上し、捜査の中心は失踪課の手を離れた。
これまで失踪課で見せていたキャラは、舞が警察で過ごすための仮面だったのでは?と思ってしまうほどだ。
父親の失踪、そして誘拐。
母親とのぎくしゃくした関係。
何もなかったかのように戻ってくる父親。
家族として、娘として、警察官として。
舞もまた辛い時間を過ごすことになる。
すっかりやる気をなくしていた阿比留も、今回の事件では積極的に動きだす。
直属の部下である舞の父親が関わる事案。
失踪課を守るためにも、部下である舞を守るためにも、阿比留は本来の姿を取り戻していく。
しばらくやる気のまったくない阿比留を見慣れていたので、この復活はちょっとうれしかった。
高城がひとりでまとめていくには失踪課の面々は個性的すぎる。
高城への負担が減れば、それだけ捜査に集中できるのだから。
ずっとこのシリーズを読んできたけれど、今回はちょっと事件性が薄い分読みごたえはなかったかもしれない。
失踪した人間が戻ってきたとしても、何も語らず、協力もしない。
無事に帰ってきたのだからもうそれでいいだろう。
そんな六条の思いが高城たちの捜査を難しいものにしてしまう。
窮地に陥るとなかなか周囲が見えなくなってしまうものだ。
だが、使命を感じて政治の世界に行こうとしていた人のわりには周囲への、特に家族への気遣いがなさすぎた。
事情が事情なだけに難しかったのはわかるのだけれど。
高城の娘である綾奈の失踪を解明する前に置かれた小休止のような物語。
舞を通して家族の在り方をとりあげることで、この先に確実に描かれるだろう綾奈の失踪にまつわる物語への序章のような気もしてきた。
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阿比留室長の失踪事件が一段落し、失踪課も何とか落ち着いてきたかと思ったら、今度は失踪課員六条舞の父親が失踪!
事件性はないかと思われたが、身代金要求が届き、高城たちは振り回される。
そんな最中に、明神愛美にお見合い話!
高城は、彼女が必要なことを痛感する。失踪課の戦力として?個人的に?高城は戸惑いを隠せない。
高城と愛美の関係、あるいは法月の娘・弁護士のはるかとの関係。事件の本筋よりも、こちらの方が気になる(笑)
さらに、失踪課の面々のそれぞれの今後も。
このシリーズは特に、失踪課各員が良く書き分けられており、それぞれのスピンオフ作品が出ないものかと期待しているのだが・・・
このシリーズも、あと三話。高城の娘の行方も気になり、今後どう展開するのだろうか。
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堂場瞬一氏の警視庁失踪課高城賢吾シリーズ。
作品はまだまだ続いてるのですが、同じチームの六条舞のお父さんが失踪するというお話。
大人を誘拐?
何が狙いなのか、愉快犯なのか?
今ひとつ絞り込めない中、事件は進む。
また、そこにロートル刑事を教育するという難題も追加される。
大金持ち?なのに何故警察で働いてるの?という六条舞は掴みどころがないキャラとして非常に貴重な存在でしたが、本作品を通じて大きく成長して、次作では本当に主役を張っちゃうかも。
愛美の気持ちが見え隠れするのだが、高城は気づかないふりをしているのか、本当に鈍感なのか。
益々この先が面白くなってきたわ。
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堂場瞬一に外れ無し…なんとか更新。
少々冗長になり過ぎた感はあるものの、後半の失踪感は健在。政治に疎い分、状況の整理がしにくかったのは、置いておいて…(笑)。
今回は、ファンサービス的に馴染みのある名前が登場してきて、ニンマリ。
…愛美に対しての思わせ振りな描写も気になるが……、“高城の事情”にもより一段と迫りつつある感じ。シリーズとしての盛り上げドコロが近づいてきているようだ。
★4つ、7ポイント半。
2013.07.23.了。
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娘の綾菜の捜索を再開した高城だったが、インド人技術者と同僚の六条舞の父(高級官僚)の失踪が重なり、失踪課は俄然忙しくなる
六条氏の足取りはなかなか掴めず、そうこうしているうちに身代金要求の電話が入る・・・が、身代金は受け取りがなく、暗礁に乗り上げたところへ六条視が帰宅してくる
帰宅した六条氏は何も語らず、六条氏の妻が現金一億円を自宅金庫から用意したことも説明が何もない。折りしも高城を撒いて現金を誰かに渡した形跡がある
政界への転身を目指した六条氏は、牛島議員からプレッシャーを受け、ホテルに軟禁状態になり、その後牛島議員からスキャンダルのネタ探しを請け負った暴力団が口止め料として現金を要求したいた
自宅にあった高額の現金は選挙費用として妻が隠していた(未申告)配当金だった
すべてが明るみに出、失踪課から六条舞は去っていく
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相変わらず濃いキャラばかりの面々。結構事件がリンクする場合が多いのだが、今回は単発で終わったので難解ではなかった。
また田口というやっかいなオッサンが加わったこと、舞が辞めたこと、メンバーの入れ替わりで何かが変わっていくのかな?
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今回はいつもの無理やり事件をにもっていくという展開もなく、
なかなか面白く読み進めることができた。
同僚である六条舞の父親の失踪、誘拐という事件を解決していく話。
六条舞の辞職というラストだが、このキャラは終わってしまうのか?
また、シリーズ7冊目にして主人公高城賢吾自身の娘に対する捜索のシーンもでてきて、
今後がますます楽しみになってきた。
しかし、シリーズ6冊目で鳴沢刑事の名前がでてきたり、
今回は城戸検事が登場するという遊び心はちょっと・・・
似合わない気がするのは私だけかな?
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他の方が指摘しておられるように失踪課?って云うテーマになってるが、
それぞれのキャラに愛着が出てきてるので、それはそれでいい
ただ、これで六条終わり?
しかし、沢村さんじゃないよなあ・・・
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部下である六条舞の父親が失踪。今回は舞自身の家族が関わる事件なだけに、いつもの様なやる気のない喋り方でないのが新鮮。この事件をきっかけに刑事としてね自覚が芽生え、次のシリーズから頼もしくなるのか?と思ったら、違った。ちょっと残念な結末。
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警視庁失踪課・高城賢吾 シリーズ第7弾。
室長・阿比留真弓はやる気を取り戻し、高城は行方不明になっている綾奈の捜査を独自にはじめる失踪課。
厚生労働省官僚で六条舞の父・恒美が行方不明となり、失踪課に捜査依頼が。
時を同じくして、IT企業NSワールドに派遣されてきたインド人技術者が失踪し、人員不足の失踪課は、曲者新メンバーの田口をやむなく捜査担当にする。
恒美の失踪は身代金誘拐事件に発展するも、恒美本人が突然帰宅し、黙秘を続けてしまう。
捜査の過程で選挙を控えていたことが分かるが、失踪した原因が見えてこない。
インド人失踪との関係は?
失踪の本当の理由とは!?
今回は、六条舞の家族が中心となります。
アナザーフェイスの大友鉄や鳴沢シリーズの検事・城戸南なども登場します。
全体的に間延び感は否めない。
でも綾奈の行方が気になる。
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厚労省高級官僚である六条舞の父親が失踪した。事件性はないと思われたが、一億円の身代金要求が届き様相は一変する。現金を用意して引き渡しに挑むものの、あえなく失敗に終わる。同時期にくせ者新メンバー田口はインド人技術者の失踪事件を調べていた。鍵は外国人労働者の就労斡旋なのか。二つの事件の関係は。
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時々話の中に「刑事・鳴沢了シリーズ」鳴沢了の名が出てきていたのですが、
今回は「アナザーフェイスシリーズ」大友鉄の名が出てきて思わずニヤリとしてしまいました。
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警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第7作。
失踪課刑事・六条舞の父親が失踪。厚労省の高級官僚という身分のため、警視庁挙げての本格捜査が行われることになる。ところが、身代金を要求する脅迫電話がかかってきて……。
仲間に背中を押されてようやく愛娘の行方を探し始めた高城警部。失踪課には新たに田口英樹警部補が加わり、いろいろな意味でこのシリーズの転換点となっている作品だ。
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失踪課の六条舞の父親が失踪。
厚労省の官僚であるが故、事態は深刻となる。
しかも、不可解な点が多く、警察は振り回される。
この事件はいつもチャラチャラした六条舞自身をも大きく変えることになる。
失踪課、危うし!
2014.1.4
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警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第7弾。
六条舞の両親に振りまわされ、翻弄されるという読み終わってみれば、その程度のお話。
高城の勘は発動されなかったか?
シリーズのはざまの休憩か?
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こういうシリーズものって、もう止めようかな…と思っても、なかなか踏ん切りがつかなかったりする。
前刊を読んだ後、ちょっぴり食傷気味と思ったが、この刊まで買ってあったので、続けて読んだ。
そうしたら、今後なんだか根底の話の展開がありそうな終わり方。
うーん、やっぱり止められないか…?
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本作は阿比留室長、愛美、舞がそれぞれ変化を見せている。
特に舞の変化は唐突、かつ劇的なので今後の活躍に期待したかったのに、退職するとは中途半端だなあ。田口も途中から何故か仕事をし始めるし。
事件そのものは特筆すべきポイントはなく、人物を追いかけるシリーズにしては少々雑ではないでしょうか。
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警察組織の中では、日の当たらない部署である「失踪課」。ところが厚生労働省のエリート官僚が失踪したことから、警察組織が総力をあげた捜査が始まる。
警察小説では、定番と言える「縄張り意識」と一癖も二癖もある個性的なキャラクターの面々。その中で主人公である高城は、常識人の範囲を超えない人物として描かれている。
上昇志向が強いわけでもなく、並外れた能力があるわけでもない高城だが、「犯人を逮捕する」という職業意識は誰よりも強い。
警察小説としては、中の中か。
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長くかかってしまったけど読破。愛美ちゃん可愛いとか思いつつ六条さんが大変な中で成長したような感じがする。高城さんも少しずつ動き出してきました。次は、少し頼りなく?なった失踪課ですがどうなるか気になります。
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警視庁失踪課シリーズ第7作。失踪課のメンバー六条舞の父親が失踪した。彼は厚生労働省の高級官僚。突然の身代金要求に、捜査一課も乗り出した。やがて・・・。
物語の展開が全く読めず、最後の100ページから一気に終息に向かうといった感じです。それから、今回は堂場作品の別のキャラクターがゲストで登場します。
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5月‐1。3.5点。
六条の、厚生官僚の父が失踪。同時にインド人IT技術者も失踪。
相変わらずの暗さが漂うが、それぞれのキャラが良い味を出していた。
複雑に絡み合い、ま、、結末はいつもの感じかな。
チームに変化が。次作期待。