【感想・ネタバレ】新装版 雪虫 刑事・鳴沢了のレビュー

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2020年12冊目

刑事鳴沢了シリーズの新装版。
舞台は新潟県。戦後の新興宗教を発端とした殺人事件。刑事三代。

何となく、東野圭吾の加賀恭一郎シリーズを思い出しましたが、父親も刑事という設定だけか。
本作の主人公の鳴沢は、刑事であることを誇りに思うが、円滑な人間関係を作るのが苦手なタイプに見えました。
相棒の大西は最初の頃は、いつから未成年をやとったんだと言われる程、情けない姿でしたが、次第に刑事らしく成長していく。最後まで海君と呼ばれるのはご愛敬ですが。
刑事として家族や恋人?にどう接するかという葛藤がなかなか印象的でした。

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2020年02月15日

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ネタバレ

鳴沢了
祖父と父は刑事
継いで刑事となり、天啓会の教祖殺害事件を追う

50年も前の事件に起因しており真相まで長いが、事件だけでなく彼の考え方の元になった祖父とのやりとりも随所に散りばめられており、展開に説得力があり面白かった

鳴沢了が真っ直ぐ過ぎる性格故の結末だった
彼が悩み選んだ正義は、祖父と父も選びたかった正義だと思う

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2023年07月30日

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 久しぶりに堂場瞬一作品を読みました。過去に何冊か読んでいると思い込んでいたのですが、「雪虫」が2作品目でした。どうやら相場英雄さんの作品と記憶が混同していたようです。歳のせいかな。共通しているのは名前の「場」一文字だけなのに...。それこそ「場違い」でした。
 「雪虫」はそんなに大事件が起こるわけでも大人物が登場するわけでもなく、全体のスケール感としても大きくはないのですが、ストーリーでグっと引き込まれてしまいます。また、まっすぐすぎる主人公、相棒の成長、初恋の相手との心の動き、父や祖父との関係性等々が絶妙なスパイスになっていて読み手を飽きさせません。
 本著が「鳴沢了シリーズ」のスタートとなるわけですが名作と思います。シリーズ全10作とのことで早く2作目の「破弾」を読んでみたいですが、読みたい本がありすぎていつになるのやら。
 中山七里さんの「岬洋介シリーズ」もまだ最初の「さよならドビュッシー」を読み終えただけで、中々次の作品まで手がまわりません。定年退職になったら読書の時間は増えるのかな?

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2023年05月31日

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『仏の鳴沢』と呼ばれた祖父、『捜一の鬼』と呼ばれた父を継いで新潟県警捜査一課の刑事となった鳴沢了。

湯沢で殺された老女は、元宗教団体の教祖だった…

宗教団体に所属していた幹部らに話を聞くうちに、何かを隠そうとしている違和感を感じる…

祖父や父からも50年前の殺人事件を調べることをやめるように言われる…

宗教団体で起こった50年前の殺人事件と今回の事件を関連付けて捜査を進めることとなるが、第二の殺人事件、さらには祖父も…

元宗教団体の幹部たちと祖父は何を隠しているのか?

犯人の目的は?

祖父の過去を知った了は…

正義にまっすぐに生きる了。

父はそれ故に了を刑事にはしたくなかった…

刑事が天職ではなく、刑事として生まれた、了。
続編が楽しみだ。

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2022年08月06日

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まあ、あるかなーっていう結末。
同著者のアナザーフェイスシリーズや、スポーツ小説も読んでいるので、長くても中だるみせず読めた。
読んでて楽しかったけど、ストーリーは重めな方かも。

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2022年05月08日

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主人公が事件を追う中で悩み、葛藤しながら真相に迫っていく。一方、父と祖父それぞれが胸に色々な思いを抱えている…。

読み終えて、そういうことだったのか!と謎がとけました。伏線は張られているので、ある程度展開は予測できるのですが、過去何があったのか語られるので、なるほどなー…と。面白いです。

ただ、ボリュームがある本で、前半から中盤にかけて展開が緩やかで、なかなか読み進められず…。終盤はあっという間に読み終わったんですが。個人的には前半がもう少しコンパクトか、展開に起伏があるとより好みだなと思います。

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2021年03月06日

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親子三代続いた刑事の家系の三代目、鳴瀬了を主人公とした警察物ののシリーズ第一弾です。
伝説の刑事の祖父、現在警察署長として勤務する父、そして刑事になったのではなく、刑事に生まれついたと迷いなく言う了。
父と確執はあるも後ろ暗い事は何もない、正義の道を歩いて来たと信じる了の元に次第に集まる不穏な兆候たち。了に何かを隠そうとする父祖父に疑念が湧き始める・・・。

面白味が無い人柄をそのまま突き抜けさせると不思議な魅力とおかしみが浮き上がってくる。そんな融通の利かない了という存在が非常に魅力的。迷いなく刑事の道を突き進んでいながら、不意に訪れる恋に揺さぶられたりと、堂場さんって魅力的な熱血漢を書くのが本当に上手いです。

10冊も続編があるようなので、どんどん読んで行こうと思います。

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2020年09月29日

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新潟を舞台にした親子三代捜査一課の刑事にまつわる物語。展開が早く途中で止めることができず、一日で読んでしまいました。
個人的には生まれ故郷の新潟が舞台で知っている地名と方言ばかりで懐かしかった。
シリーズものなので、次も読みたいと思いました。

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2020年02月24日

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著者のシリーズもので、唯一未読の鳴沢了シリーズ。
リニューアル刊行を機に、取りかかろう。
「刑事になったんじゃない。刑事に生まれたんだ」と、祖父・父親に継いで刑事となった主人公。
老女殺害事件の捜査の過程で、肉親との桎梏が立ち塞がる。
事件の背景には、50年前の殺人事件が関連し、しかも祖父の関わりが
『ミステリーで読む戦後史』で、著者の古橋信孝氏は、この小説の主題を「戦後を知らない世代が戦後を知るという」ことだと、述べている。
敗戦後の問題が解決されずに、現代まで続いていると指摘したシリーズだが、巻を追うごとにその問題意識は薄れていってしまうようだとも。

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2020年02月08日

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堂場瞬一さんのごく初期の作品。この鳴沢シリーズは読んだことがなかったので初めて手に取った。登場人物の葛藤、じわじわと続く緊張感が存分に味わえる。ただし、少し長いかもしれない。クライマックスは予想外に重かった。

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2022年06月24日

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スィーツが大好きな私ですが、たまにはイカフライも食べたい…ということで、かなり文章も登場人物も男臭い本を読んでみることにしました。
かなり厚い本だったけど、予想以上に早いペースで読めて、自分でもびっくりしました。
24時間、事件のことを考えている主人公で、かなり重い雰囲気の本ですが、事件の目撃者として再会した中学の初恋の人との場面もあり、その進展を気にかけつつ、読み進めることができました。親子3代にわたって刑事、そしてとても尊敬する祖父が絡む50年以上前の冤罪事件…結局それを公表するのかどうかははっきりしなかったし、主人公鳴沢了がこれからどういう生き方をするのか
わかりませんが、10作続いているそうなので、また機会があれば、続きを読んでみたいと思います。
作者はラグビーをしていて、新聞社勤務だったようで、
主人公がラグビー経験者だったり、出入りの新聞記者がちょっとユニークだったり、その辺は実経験からきてる文章なのかな〜と思いました。

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2021年12月10日

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3.4
まずまず面白かった。
ただ、すぐに次の作品を読みたいって程ではないですね。
主人公は身なりに神経質で、そんな刑事がいる事に違和感ありましたが、コンビを組んだ刑事が少しずつ成長していく様が面白かったです。

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2021年03月13日

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今でこそ亜流の色々なシリーズが出ているが、これは正統派ど真ん中の捜査一課モノ。文句なしに面白い。タイトルと内容がリンクしないのこの頃からのはお約束なんだなと再認識。

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2020年10月20日

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堂場さんの本を初めて読んだ。
中古で買った本は手錠の絵でした。
三代とも刑事という前提が最後に意味を成す。
犯人の動機やそこに至る過程がもう少し丁寧だったら評価を4以上になったかもしれない。
鳴沢了のシリーズなので続きも読みたい。

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2020年09月03日

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鳴沢了シリーズの第1巻。
新潟での老女の死は、鳴沢三代刑事一家の根幹を揺さぶる事件となる。
新潟という地方都市の警察の在り方や季節の捉え方も都会とはまた違う。
このシリーズのスタートは寒々としている。

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2020年07月24日

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ネタバレ

新潟の方言がとてもよい
ほっこりしつつも、終盤にかけて徐々にしんどくなった。

真っ直ぐすぎるのは生きづらい

続きを読もうと思う

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2020年03月14日

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