あらすじ
堂場瞬一史上売上NO.1シリーズ第三弾!
これはただの詐欺事件ではない、殺人事件だ――。
青山署の生活安全課へと異動した鳴沢了は、「K社」の符号で呼ばれる出資詐欺グループを追う。事件は被害者の自殺、関係者の変死へとつながり、背後には中国系マフィアの存在が浮かび上がる。捜査が困難を窮める中、かつての友で、NY市警刑事である内藤七海が了に力を貸す。
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始まりがDV、詐欺、鳴沢の留学時代の友人と再会するという、バラバラな展開に何がどう繋がってくるのか予想もできなかった。
1作目、2作目は鳴沢は大切な人を失ってきたため、また友人がいなくなってしまうのではないかと思いどきどきしながら読んでいたが、
鳴沢が殺しではなく詐欺という畑違いの分野でも地道に歩みを進めていく姿にどんどん引き込まれた。
不安定な部分と揺るがない部分が濃い1冊だったと思う。
Posted by ブクログ
『仏の鳴沢』と言われた祖父、『捜一の鬼』と言われた父、親子3代、『生まれた時から刑事』、警視庁青山署生活安全課・鳴沢了。
祖父の自死の幇助、古くからの友人の射殺…
心に闇を抱えながら警察官を続ける了。
『K社』と呼ばれる出資詐欺グループを追う了。
なかなか真相には辿り着かない…
了の情報提供者が襲われ、殺人事件に発展する。
背後にはチャイニーズマフィアが…
過去の苦しみから解き放たれつつある了。
七海の妹・優美との関係も終わりを迎えることはなく、続くようで…
『生まれたときから刑事』の了が再び刑事課に。
第4弾が楽しみだ。
Posted by ブクログ
主人公鳴沢了の成長物語ともいえるこのシリーズ。
警視庁多摩署から青山署生活安全課に異動した鳴沢が、出資詐欺事件を追う。遅々として捜査が進まぬなか、殺人事件が発生。
鳴沢の本領が発揮される。やはり、「野に置けレンゲソウ」ではないが、鳴沢は捜査一課でないと。
次回は、多分捜査一課?
そして、初登場した大学時代の友人内藤七海と、彼女の妹内藤優実は、今後どのように鳴沢に関わってくるのか(シリーズ完読した読者はわかっているだろうが)、楽しみに待つとしよう。
Posted by ブクログ
舞台は青山警察署。生活安全課で特殊詐欺事件の捜査に当たる。NY留学時代のルームメートの内藤と出会い妹のシングルマザーの優美に引かれていく。投資詐欺で私腹を肥やすトップの面々と騙されたひとたち。その対比が世界の残酷さを見せつけられている気がしました。
前作までの身内や友人が事件に関与する事がなくて良かったです。また鳴沢が優美の子供と最初はぎこちないながらも段々と仲良くなっていく様は良かったです。ようやく鳴沢にも優美との間に春がくるのだろうか。内藤もまたどこかのシリーズで登場してくれると嬉しいなと思いました。
Posted by ブクログ
黒幕が逃げ切って次作へつなげるパターンか?それなしてもなんとも部署異動が多い主人公。それならいっそのこと、異動先を支援課や追跡捜査係とかにして別シリーズのキャラと絡ませてほしい。