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1974年10月14日――長嶋茂雄引退試合と三井物産爆破事件が同時に起きたその日に、男は逃げた。警察から、仲間から、そして最愛の人から――「清算」の時は来た!極上のエンターテインメント。
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Posted by ブクログ
とっても悲しい話。 過去に囚われる。 誰にでも囚われる過去はあるだろうけれど、 囚われ続けるのは本当に辛い。 向き合わな、向き合わな。
堂場瞬一『メビウス』河出文庫。 市内の大型書店に行ったら堂場瞬一のサイン本が並んでいたのを見付け、購入。 主人公の下山を始めとする登場人物の全てが42年前からずっと過去を引きずり続ける。最初は下山のかつての仲間が巻き込まれた事件を下山が探偵役となって解決するミステリーかと思ったのだが、ミステリー...続きを読むは下山自身の過去にあった。 1974年10月14日。長嶋茂雄の引退試合と同じ日に過激派による爆破テロ事件が起こる。過激派の次世代のエースと目された下山はその日を境に東京から失踪し、42年もの間、静岡に身を潜める。かつての仲間の危機に42年振りに東京に現れた下山は…… なかなか読ませてくれるのだが、遠慮したかのような、やや大人しい結末が勿体無い。 本体価格780円 ★★★★
終わり方が嫌
なんだか、今ひとつスッキリしない終わり方
読み終えた今、バクバクする。 この時代を生きていないのに、作品の結末が衝撃で心臓を鷲掴まれたような気持ちになった。 皆過去を清算していない、なぜか。 渦中の下山が何も知らないから。 彼が逃げ出した事を責めるが友人のまま。 友人として付き合えたのは久美子の存在があったからではないか。 彼ら全員が久美...続きを読む子への贖罪として。 下山が久美子の本を再読したとしたら、 彼はどうなるのか。 すごく感想が言葉にしづらい。
主人公は60歳の男、静岡の不動産会社を辞めて友人を助けるため東京に入る。男はかつて学生運動で中心的な役割を果たした「エース」であり、爆破事件に関わった疑いから40年以上逃げるように独りで生きてきた。かつての恋人と再会し厳しい言葉を投げかけられる。 一人称でとにかく主人公の全ての行動(タバコを吸った、...続きを読むコーヒー飲んだ、ご飯を食べた)について記述するので、展開が遅い。帯に書いてある「極上のエンターテインメント」に違和感。
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