あらすじ
綾奈の死の真相を知る――決意した高城に長野が目撃者情報を持ち込む。十数年を経て得られた新しい証言。しかし会社員だというその男は一転証言を曖昧にした上で、弁護士を通じて抗議をしてくる強硬さだった。不可解な態度を不審に思いつつ、地道に当時の状況を洗い直す高城は、綾奈の同級生母子を追って一路東北へ向かう。長き旅の果て、高城が掴んだ真実とは? シリーズ、堂々完結!
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Posted by ブクログ
【警視庁失踪課シリーズ第10作目】
最終巻。もっと読んでいたいと思いつつ、綾奈ちゃんの死の真相を知りたいと焦って読み進める。
高城の思いと同じで、気持ちが焦り、時々行を読み飛ばして戻りを繰り返すことも何度か。
途中から、真相に近づいていくわけだが、どんどんと想像がふくらみ、悲しくなっていく。
殺人事件ものだから、殺人自体が悲しいのだが、今回は犯人を思うと悲しくそして寂しくなる。
途中で追跡捜査課の西川と沖田や総務課の大友(話の中で高畑も)もでて、少し嬉しくなる。
この事件が終われば、高城は警察をやめてしまうのではないかと思ったが、失踪課のメンバーのやり方で、次の事件に向かった高城が見れてほっとする。
シリーズとしては最終巻で、もう読むことはできないが、違うシリーズでまた高城や失踪課のメンバーが見れるといいな。
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いよいよこのシリーズの最終巻。
娘を殺した犯人がみつかるかもしれない。
娘の事件に新たなる展開があるかと思いきや、新たな目撃証言は、なにかを隠しているような……。
途中で、そこでそんなに深追いして何も無かったら、私も辛いぞ!と思いながら読みました。
罪を認め、裁きを受け償えれば、これから先の人生の負担と軽くなるのに、背負ってしまったばかりに……。というのがテーマなのかな?と、思いました。
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警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第10弾 完結巻
娘・綾奈の殺人事件で新たな目撃者・平岡を連れてきた同期の捜一の長野。
当初は協力的に話をしていた平岡だったが、徐々に態度が硬化。弁護士やマスコミを使って抗議するほどまでに。
そんな平岡に違和感を覚えながら、高城は非公式ながら捜査に従事し、娘の同級生で行方がわからない黒原母子を追いかけて東北へ。
しかし高城が追跡する先々で黒原母子は失踪を繰り返しており、なかなか捕捉できず、疑惑を深めていく。
点と点がつながった時、綾奈の事件の真相がついに明らかとなる。
果たして高城は刑事を続けていくことができるのか?
ついに完結です。
よく走り切ったという意味で☆5つとしました。
やはり高城は刑事でしか生きられない。
それにしても追跡捜査係の西川や沖田、アナザーフェイスの大友と堂場警察のキャラ大集合です。
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シリーズ完結。
12年越しで犯人が判明するが、この上なく悲しい結末だった。すっきり感はないが、ある意味「らしい」終わり方だったように思う。
結局、高城は憎むべき相手を得ることができぬままになったがその気持ちはどこへ向けるのだろうか、とその先が気になってしまう。
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シリーズ最終巻。 12年前の娘の死の真相に迫る主人公。今までの前9巻はこのためにあったかのようにも感じます。12年という年月を真相にたどり着くために費やした側と、その真相から逃れるように費やしてきた側の時間の重み。 人生とは人との別れ、人は真っ新なままでは生きていけないんだなあ、様々な思いを抱えながら時を生きていくんだと改めて感じたシリーズでした。
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彩奈ちゃんの死の原因がとうとう明かされる。
ネタバレになるので余り書けないが、非常に切ない。
ちょいちょい顔を出す別シリーズの主役大友がいい味を出しており、ちょっと知っているものとしては若干の優越感を感じながら読める。
ずっと背負ってきたものが取り除かれた後の高城が非常に気になります。
酒に呑まれずやっていけるんだろうか?
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遂に最後まで読んでしまった。本当に高城警部の心の葛藤が丁寧に描かれていて、最後まで飽きさせず見事だった。そういうことだったのかとしか言いようがない。
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このところ、失踪課シリーズをまとめて読んできたが、10冊を数えこのシリーズ。高城の娘の事件も決着がつき、ついに最終巻。
思いのほかあっけない終わり方、そしてまだ続くような・・・
人気テレビドラマが終了すると、〇〇ロスという言葉が語られる。このシリーズもこれで完結だと思うと、そんな気が生じないでもない。
ここまで読んでくると、高城、愛美、醍醐たちそれぞれが、すぐ近くにいるような現実感で、読み手の頭の中でまだ躍動している。
このシリーズでも、大友鉄や城戸検事、あるいは追跡調査係の西川と沖田たちが出てきたように、現在続いている他のシリーズに、失踪課のメンバーを登場させ、その活躍する姿を見てみたいと思うし、できれば続編も期待したい。
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主人公が追い求めている、行方不明になった娘に関する真実が分かる話。
このごろのSPドラマなんかでもある話だと思うのだが、果たして、こういう状況になったときに、人間は精神的にまともな状態でいられるのだろうか、と思ったり。
最後のシーンで、ほっと一安心。
Posted by ブクログ
ついに綾奈ちゃんの死の真相が明らかになった。
高城刑事は前から面倒くさい男だったけど、本書ではその中途半端な意地と自意識、仲間への歪んだ遠慮が極限まで肥大しており、扱いにくいことこの上ない。
愛美の存在感、魅力が対比によって際立っています。いいオンナですね。
ただ、これで終わるのはあっけなさ過ぎるなあ。
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…終わってしまった。
まだ続きそうな予感を残しつつ。
真相が判ってみれば、犯人の方もそれ相応の報いを受けていて
恨みきれないというか憎み切れないというか。
全てわかった時点で高城がとった挙動も賛否両論なんだろうな。
そういう割り切れなさやモヤモヤ感がものすごくリアル。
その一方で最終ページの愛美の叱咤は胸がすく思いだった。
失踪課には高城の居場所が存在する、という事実が
一筋の光明だった気がする。
前作の大友鉄の電話での登場に続いて
今回は再びの大友と追跡調査係のふたりが登場して
思わずニヤリとしてしまった。
失踪課のシリーズは終わってしまったけれど
アナザーフェイスや追跡調査係のシリーズに
高城賢吾がひょっこり顔を出す日が来るんじゃないかと
心待ちにしてしまっている。
Posted by ブクログ
ようやくここへたどり着いた気がします。
主人公の高城賢吾と同じように、長い時間をかけてここまで来たなという感じです。
本作も、心から楽しませてもらいました。
まだまだ高城賢吾の活躍を見たいですね!
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日和ったな堂場瞬一。台無しだよ。10巻も費やしてなんだこの終わり方は。なぜ高城にキチンと復讐をさせない?なぜ誰も裁かれないように無難に終わらせた?なぜあれだけ仄かした愛美との関係をはっきりさせない?無難に終わらせてんじゃねーよ!しばらく堂場瞬一読まない。
Posted by ブクログ
綾奈の死の真相を知るー決意した高城に長野が目撃者情報を持ち込む。十数年を経て得られた新しい証言。しかし会社員だというその男は一転証言を曖昧にした上で、弁護士を通じて抗議をしてくる強硬さだった。不可解な態度を不審に思いつつ、地道に当時の状況を洗い直す高城は、綾奈の同級生母子を追って一路東北へ向かう。
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何者かに殺害され、建築中の家の基礎部分に埋められていた綾奈。
その事件の犯人がようやく明らかになる。
解決・・・という言葉は使いたくないと思うような結末。
ずっと高城が苦しみ続けてきた綾奈の失踪事件。
思いがけない出来事から遺体が発見され、捜査本部も設置され、気の遠くなるような地道な潰し作業の末に高城はようやく犯人へとたどり着く。
失踪課のメンバーや長野たち、あらたにたった捜査本部で捜査を続けてくれている警察官たち。
多くの人たちが高城の娘・綾奈のために動いてくれていた。
思いはひとつだろう。
何故小さな命は奪われたのか・・・。
敵をとってやりたい・・・。
どんなに後悔しても、どんなに謝ってもらっても、過去が変わるわけではない。
自分が死の病にならなかったとしたら、息子が事故死しなかったとしたら、今でも結局は真相は語らなかったと思う。
誰の助けも受けずに、母子だけでひっそりと生きてきた。
病気になっても、ちゃんとした治療も受けずに生きてきた。
それが何だと言うのだろう。
身勝手な自己満足にしか思えない。
愛する者を失ったとき。
辛い現実を簡単に受け容れられるわけがない。
それでも、その死を認めるところからすべては始まるのだと思う。
そのために通夜や葬儀があると思うのだけれど。
長い時間が経ち、高城自身も綾奈が生きている可能性はほとんど諦めていたとは思う。
それでも、どこかでもしかしたら生きているのではないか。
生きていてほしい。
そう願ってしまうのが親ではないだろうか。
犯人側も失ったものは大きかったかもしれない。
でも、その責任は犯人側にあって、どれほど辛くても乗り越えなければならないものだった。
絶対に逃げてはいけないものだった。
犯人側が事件を隠蔽したために、逃げたために、高城が当然向き合わなければならない現実が遠いものになってしまった。
綾奈は二度と戻ってはこない。
同じように高城が失った長い時間も戻ってはこない。
「弱い、弱すぎるよ」と高城に言いたくなる結末だった。
心配してくれた多くの人たちに、真実を知らせる義務が高城にはあった。
少なくとも捜査をしてくれている警察官たちに対しては、きちんと事情を説明しなくちゃいけない。
「それに、何の意味がある?」と高城は言うけれど、意味は絶対にある。
次に向かうために、前に進むために。
ずっと捜し続けてくれていた長野にどう説明するのか。
彼もまた、高城ほどではないにしろずっと引きずって生きてきたのだから。
高城が最後にした決断にどうしても納得できない自分がいる。
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警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第10作。
娘の死の真相がついに判明する!? 12年目にしてようやく手がかりをつかんだ高城は、娘の同級生だった母子の行方を追って東北へ向かうが……。
覚悟はしていたけれど、真実はつらいものだった。主人公と同じくらい読み手にとっても悲しい結末で、もう少し希望の光を感じさせてもらえたらよかったのにと思う。悲しくてもつらくてもそれでも前に進め、ということなのだろうか。
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文庫10冊分の物語の、なんとやりきれない結末なのだろう!
・・・堂場さんの物語って、時々こういうのがあるのが辛いところ。
フィクションとしてはよくできた物語だった。“高城の再生への物語”とでも呼ぼうか。。。。。
★3つ、7ポイント半。
2015.08.25.古。
※文庫書き下ろしのシリーズなので、仕方がないといえば仕方がないのだが・・・・、シリーズ最終巻くらい、文庫巻末に解説文なり筆者の あとがき なりを載せてほしかったな。
※昔なつかしの特撮「宇宙刑事」シリーズばりに、堂場キャラのオールスター出演(笑)。
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長く引っ張った割には、あっけい結末。
もう少し、含みがあってもよかったかなぁ。
でも、読み終えたときは、いくらかスッキリしたからよかったかな…。
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シリーズ最後ですが、ラストでありながら次に向かうって感じでした。
失踪をおいながら、最後は自分の事件に決着をつけた。
その過程もなかなか面白く、苦い。
堂場さんの他のシリーズも読んでみたいと思います。
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失踪課・高城賢吾シリーズ完結。
高城刑事の娘の遺体が見つかり、事件は終盤に近付いた。
一体犯人は誰なのか、12年前に一体何が起こったのか…
真実に近付くにつれ、真実はあまりにも受け入れがたいものだったのだと思わずにはいられない。
2014.5.11
Posted by ブクログ
シリーズ10作目。これでシリーズ終了と思われるのだが。
評価するのは難しい。
思い返せば、徐々に展開に無理が募り、
落としどころに苦慮したのかな。
被害者の家族は捜査に加わることが出来ないので
どんなに酒に逃げようが溺れようが、
高城に責任はない。
身内のことは全力で当たるというが、
単なる捜査の初動ミスに過ぎない。
10作引っ張る必要はなかったな。
最後、久しぶりに綾奈が高城の前に現れたのには
少し心動かされたけど、うーん、
ただそれだけだった。
なんだか勿体なかった。
Posted by ブクログ
11月-6。3.5点。
高城賢吾、最終巻。娘の殺人犯人を追う。
前半は進みづらく、ゆっくりした展開。
後半、一気に進むが、暗い展開。
まあ、こんなもんかな。
他のシリーズの連中も出ていたが、イマイチ。
Posted by ブクログ
長年解決を待ち続けた娘の死の真相。シリーズをずっと通しての大きな課題だったから、謎が解ければどれだけスッキリするだろうと思っていたけど、そこにあったのは結局娘は帰ってこないという事実。そんなもんなんだろうなあ、現実も。
Posted by ブクログ
作者として終わらせたかったのかなあ・・・
こう云うのって、未解決のまま続くって方が多いように思うんだけど、それじゃキリがないって思ったのかな・・・
これまでの事件と違うので、個人的には残念な出来でした。
このシリーズも終わりと云うことで、ちょっと寂しいです。
Posted by ブクログ
うーん………。
この結末は……。
いや、ただ単に変質者の犯行だった、犯人捕まえました、なんて結末では、きっと満足しなかったと思う。こんなに引っ張られた後だし。
でも、ちょっとすっきりしない終わりかたのような……。
Posted by ブクログ
失踪課、高城シリーズ完結編!
12年前に失踪した娘が白骨死体となって発見され、いよいよ~~(涙)ってドキドキしながら読書開始・・・。
出だしから突然の人事話。え?と思わせぶりに開始させておいて・・・
娘の殺人事件の捜査陣から外された高城と失踪課。
それでも捜査一課の長野や愛美たちと捜査に割り込む・・・
そして目撃者の不可解な言動?
ということで、結末まで読みましたが、ええええ~?
そりゃないよって感じ。
ここまで引っ張ってどう落とすのかといろいろ想像していたのに。
高城には親として、そして何より刑事として真実を追求しそこから目をそむけないで欲しかった。
大友鉄や、追跡捜査の沖田と西川も登場して華をそえていますが、話題としてはそれだけ。。。
Posted by ブクログ
失踪課シリーズ完結。長く苦しい連続で、最終的に解決しても救われない話だった。読み始めると一気に読んでしまわないといられない作者の力に、毎回あらためて文章というか作品が好きなんだと思わざるを得ない。今後の高城、明神の会話ややりとりが終わるのが残念。ただ、最近ちょっと気になるのが他シリーズの主人公等の登場。作者は面白がって書いてるのかも知れないが、好意的な読者の一人として歓迎していないことを言っておきたい。