堂場瞬一のレビュー一覧
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「日本の警察」シリーズ第3弾。
舞台は70年安保の昭和45年。当時の世相のあれこれが綴られ、一定の読者には懐かしさとともに、セピア色の記憶が蘇ることだろう。
それぞれの「正義」観の違いから袂を分かっていた高峰と海老沢。定年間近になった彼らが、友人の息子の自殺の原因を探るべく、18年ぶりに手を組む。
背後にあるのは、国をも揺るがす日米にまたがる巨大なスキャンダル。
二人の動きを牽制するかのように佐橋検事も登場。彼らの正義を貫けるのか予断を許さない状況に。
このシリーズ、高峰と海老沢の息子たちが活躍する平成版があるようで、そちらも期待できるか。 -
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50年前の殺人事件の責任をとり、祖父は自ら命を絶った。それを止めることができなかった鳴沢了は、新潟県警に辞表を提出し、故郷を去った。
が、生まれた時から刑事の男は、警視庁多摩署で刑事として、現場に戻るが…
言われなき噂により、資料室に追いやられる。
ホームレス襲撃事件が起こるが、被害者が行方不明となり、同じく過去に起こした事件により、閑職に追いやられていた小野寺冴とコンビを組み、捜査をすることに。
捜査を進めるうちに、被害者のホームレスが元学生運動活動家だった事がわかり、公安の影が…
了と冴のロマンスはどうなるのか…
元学生運動活動家たちの動きから30年前のある事件が…
了が学生時 -
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『仏の鳴沢』と呼ばれた祖父、『捜一の鬼』と呼ばれた父を継いで新潟県警捜査一課の刑事となった鳴沢了。
湯沢で殺された老女は、元宗教団体の教祖だった…
宗教団体に所属していた幹部らに話を聞くうちに、何かを隠そうとしている違和感を感じる…
祖父や父からも50年前の殺人事件を調べることをやめるように言われる…
宗教団体で起こった50年前の殺人事件と今回の事件を関連付けて捜査を進めることとなるが、第二の殺人事件、さらには祖父も…
元宗教団体の幹部たちと祖父は何を隠しているのか?
犯人の目的は?
祖父の過去を知った了は…
正義にまっすぐに生きる了。
父はそれ故に了を刑事にはしたくなかった -
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「日本の警察」シリーズ第2弾。
刑事警察と公安警察という警察の二つの顔を、高峰と海老沢の二人の主人公を介して浮き彫りにする。
時は、占領下から脱し日本が独立国として歩み始めた
昭和27年。駐在所が爆破され、過激派の関与も疑われ、捜査一課の高峰たちの前に、公安が立ちはだかる。
高峰は、友人で公安の海老沢に密かに協力を求めるが、二人の立場の違いが徐々に明らかになる。あくまで犯人を逮捕することが仕事だと主張する高峰に対し、海老沢は真相究明よりも公の安定が正義だとの立場を取る。
そんな二人の前に一人の検察官が現れ、今回の事件の根っこにあるのは破防法であり、事件の裏で糸を引いていたのは検察のある一派だと -
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昭和天皇崩御の日に起きた殺人事件。
公安絡みかと思われたが、内ゲバではないと判断し、捜査一課が動くことになる。
捜査するにつれ、明らかになってくる状況。
捜査一課の高峰と公安一課の海老沢の2人が、それぞれに活躍する。
安定感のある流れで、さらさらと読み進めることができたが、激しさやスピード感はなく、高揚感があまりなかったかなと思った。
彼らの父親もまた警察官でよく知る間柄であったことに終盤になって気づく。
そういえば、「焦土の刑事」「動乱の刑事」「沃野の刑事」3冊とも本棚にあった。
このころは、けっこうシリーズ物にハマっていろいろ読んでいたなぁと。