堂場瞬一のレビュー一覧
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西八王子署管内で衰弱した少年が保護された。
言葉も話さない…話せないのか…
入院していた病院から失踪する。
行方を追っていくうちに、日系ブラジル人であり、父親がひき逃げ事件を起こし、ブラジルに国外逃亡していることが、判明する。
そして、ひき逃げされ、死亡した少年が失踪した少年の親友であったことも…
鳴沢は少年が暮らしていた群馬・小曽根に向かい、少年の行方を追う。父親の起こしたひき逃げ事件に疑問が浮かびあがる…
あまりに悲しい真相…
そんな理由で我が子の生命を奪うなんて…
許しがたい…
カズキを救うことはできなかったのか…
ひき逃げ事件をちゃんと捜査していれば…
警察の落ち度が見え隠れする…
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ネタバレ本作はSCU最上が主人公で、最上目線で描かれている
人気バンドグループが誘拐され、同行していたマネージャーが遺体で発見される
犯人は過去にバンドに所属していたメンバーの1人とされ事件解決へ向かう
新たに議員秘書の元に届いた脅迫文の対処をする中で
解決かと思われていた誘拐されたバンドグループとの繋がりが出てくる
真相はバンドグループの主要メンバー2名の恨みを晴らす為企てられたものだった
誰が被害者なのか、加害者なのか分からなくなる事件だった
人気バンドグループのマネージャーという立場で金の横領、メンバーの彼女に手を出すという
バンドグループのおかげで美味しい思いをして、悪事を働いた
議員秘書は過去の過ちを隠し恨まれ続けた
被害者たちは当然の報いを受けたように思えるが、
最低なのはファンとかつての仲間を利用した主犯2人だ
自分たちを被害者にした計画は完璧だったことが、すごいがむかついた
『夢』という言葉が多く出てきて
夢を叶える、途絶える、諦めると
『夢』に対する立ち位置の違う人間たちが面白かった
結城さん次はなんですか!!!
次作が楽しみ -
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青木那奈は、15歳の少女。2回、父親が殺された。7歳の時にも、父親がなくなった。母親は病死した。今の父親は、母親の妹の旦那だった。二人には子供がなく、引き取ったのだ。那奈は、妹で母親をしているのに、感謝していた。2度目に殺された父親は、WEBデザイナー。早い時期からやっていたので、カリスマ的な存在。那奈には、松木優里が1度目の父親が殺された時に、犯罪被害者支援をした。それが優里にとっても初仕事だった。でも、今回青木那奈となった少女、中学3年生は、7歳の時とは全く違っていた。一切涙を流さず、芯の強い子なのだ。学校では、孤高の人とも言われる。勉強もできて、走るのも12秒台なのだ。陸上部にも誘われていて、スポーツにもつよいが、勉強を中心に集中する。
父親は、理工系に進んでほしいが、那奈はまだ決めかねている。口喧嘩もしている。
そのことが、特捜部では、第一発見者の奈那が犯人ではないかと疑う。
殺された父親の青木に、何かが問題があるのではないかと思って、犯罪支援センターの村野は、追求する。そして、その過去での問題を明らかにする。
それにしても、この那奈のキャラクターが、なんとも言えないほどの凄さがある。
産んだ母親の「泣くな」という言葉を守り続けたのだった。
結局、父親の青木の過去に起こったことが、つながっていたのだ。村野は、丹念に掘り起こす。 -
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平尾綾子 25歳。住所は中野区。北海道出身。都内大学理工学部を卒業し、就職したが1年で辞めた。そして、大学院のマスターをめざす。遺伝子関係の研究をする。上昇志向が強い女性である。
ネットに、自分の恥ずかしい画像が流れている。リベンジポルノだ。犯罪被害支援課の村野にその話が持ち込まれる。綾子の恋人は、二人いた。その二人の恋人があまりにも子供っぽい。自分中心主義。
東京被害者センターで、被害者支援のボランティアをする西原愛と綾子が襲われ、綾子は意識不明に。
西原愛は、村野の元恋人だった。事故によって、二人は別れたのだ。
平尾綾子の恋人は、北海道の高校時代の同級生で、猛アタックして、綾子を恋人にした。
旧友たちは、二人の状況はよく理解していた。二人は、綾子が大学院に進むことで、別れたのだった。石井は、ビルから転落して、死んだのだった。
特捜は、自殺だと断定していたが、村野の上司の元橋がおかしいと感じていた。遺体解剖して、睡眠薬が検出されて、自殺ではないとされた。
綾子には、二人目の恋人がいた。秋山企画の社長の息子。簡単に言えば、バカ息子。綾子は金目当てだったようだ。秋山は、30歳を超えて初恋だった。それまで、童貞。結局綾子にコントロールされていた。リベンジポルノから始まった、か弱い女性が、実は。
堂場瞬一は、女の人を描くのが上手いのかもしれない。かなり、類型化している。
犯罪被害者が、弱い存在とは言えない。怖い話だ。 -
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月曜日の朝、豊洲の小学校の前の通学児童の列に暴走車が突っこんだ。妊娠7ヶ月の女性が亡くなった。園児なども含めて死者は5人。警視庁犯罪被害者支援課の村野が主人公であり、ラストラインのスピンアウト小説。主人公の村野は、自らも事件の被害者、交通事故に遭って怪我を負い、捜査一課から志願して犯罪被害者支援課に移動した。被害者の心に寄り添い、傷が癒えるのを助ける。正解も終わりもない仕事。警察において、犯罪被害者の心のケアをするという仕事があるのだね。
「100の事件には、100通りの哀しみがある」という表現がいい。
暴走車は、ボルボ。そして、運転手は逃亡する。ひき逃げ犯であり、荒木を割り出した。
ブレーキ痕も、なかった。荒木は、酒酔い運転なのか?それとも故意に暴走したのか?そのことが、次々に暴かれていく。
大住茉奈は妊娠7ヶ月で、母子とも死亡。夫の大住は妻を失うことで、悩み、苦しみ、そして、失踪、さらに復讐をする。支援課の村野の眼差しは、優しい。被害者家族にとことん寄り添う。
この大住という男が、被害者の一つのパターンとなる。
支援課には、大学時代の同級生、松木優里がいる。常に冷静で的確なアドバイスがある。また、村野の元恋人も同級生で、二人が復縁することを期待している。新人の女子支援員を、丁寧に村野は教育する。支援課は、警察の中で、落ちこぼれのような部署だと思っている。
同僚の長住光太郎は、支援課にいながら、支援課の仕事を馬鹿にしている。こういう人物を配置することで、村野の心情が鮮明となる。 -
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警視庁犯罪被害者支援課は、シリーズとしてあるが今回は、総合支援課として新たにスタートしたもの。
被害者家族だけでなく加害者家族にも寄り添うというなかなか精神的にも疲弊しそうな仕事である。
柿谷晶は、自身が加害者のであるという重いものを背負っているが、それゆえ引っ張られてきた感も否めない。
総合支援課に異動して早々に名門高校の乱闘事件があり死亡者が出る。そして加害者側の父子の支援に入ることに。
寄り添うというよりもけっこうな頻度で刑事以上の働きをする。
動き難さや動き辛さが全く感じるられないほどで、とてもパワフルである。
弁護士の神岡琢磨がまた少し変わりもので、だがお互いに車好きということもあり、なんとなく気になる関係に発展しそうで次回作が楽しみになった。