堂場瞬一のレビュー一覧
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堂場瞬一『ピットフォール』講談社文庫。
1959年のニューヨークを舞台にしたオールドスタイルの海外翻訳小説風ハードボイルド。文庫オリジナル。
探偵小説に有りがちの人探しに加えて連続殺人事件が絡むのかと思いきや、全てが連続殺人鬼イーストリバー・キラーにつながっていくという冒頭の怒濤の展開。そして、真犯人に迫る後半の二転三転の展開にはドキドキするものの、所詮、海外翻訳小説風は所詮、偽物にしか過ぎない。日本が舞台では探偵小説にならなかったのか……
主人公は野球好きの私立探偵ジョー・スナイダー。ある日、ジョーは探偵仲間のウィリー“ザ・ライトニング”ネイマスとの約束をすっぽかされ、独りで野球観戦を -
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これまでにも著者のシリーズものには、他のシリーズの主人公などがチョイ役で出ることがあったが、ついに堂々と!コラボ作品が。
今作はその第2弾で、『ラストライン』の岩倉の事件に、『警視庁犯罪被害者支援課』の村野が絡む。
事件は、10年前に失踪した女子高校生の遺体が発見されたことから始まる。
「10年前の刑事たちの執念に、気持ちが乗っ取られた」と、他人の暴走を止めるのが得意な岩倉が突っ走る。
被害者支援が役割がはずの村野が捜査に乗り出し、「被害者家族のはずが加害者家族になる」。
コラボ作品ならではの新鮮味も感じられ、こういう趣向もありかと。
コラボがあるなら、スピンオフ小説もあっていいのかと。主人公 -
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ネタバレ初 堂場瞬一作品。
ラグビーは、冬の屋外でのスポーツでした。かつては、冬は今よりもずっと寒かった。
だから、観客席の私たちは、選手のプレイと一緒になって声援をあげていた。寒さを吹き飛ばすかのように。
フォワード中心の「テンマンラグビー」チームが、いきなり「フィジアン・マジック」には、いかんせん無理がある。百歩引いて、名監督後の新チームの立て直し、前監督の”指導”からの脱皮ストーリーとして捉えた方が無難かもしれない。
ラグビーに限らず、大学スポーツは在任期間が長い名監督が多い。その監督の後、暫くチームが低迷する場面をみかける。監督が代われば、それもまた仕方がない事なのでしょうか。「もしかした -
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コロナ禍で起きた女子児童の殺人事件。新聞記者が追っていくうちに過去の未解決事件と類似している事がわかる。その裏では、上からの圧力があったのではと疑惑が浮上する。そういった記事を載せた矢先、ある署長が自殺をする。殺人事件に隠された政治や警察の闇とは?
下巻では、新たなキャラクターが登場します。元警察官僚であった作家で、過去にどんな事が起きていたのか、なぜ辞めることになったのか、殺人事件と絡めながら、物語の鍵を握ります。
その他にも、二人の新聞記者それぞれの人脈を駆使して、真実へと導いていきます。上巻では、色々な事件を紹介したり、二人それぞれが抱える心境や苦悩が描かれたりと基礎部分をしっかり -
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自らの殺人嫌疑を晴らさんと突き進む了。
第4巻『孤狼』の事件ばかりか、第7巻『血烙』で対峙したチャイニーズマフィアまでが日本に来て、了を狙っているとは。
最終巻らしく、これまでのシリーズで了に関わったメンバーが次々と登場(オールスターの様)。
了のストッパー役を自負する藤田心。
新潟県警の“希望の星“大西海。
実家の寺の住職を継いだ今敬一郎。
そして、『破弾』でバディを組んだ小野寺冴。
会えば喧嘩ばかりするという今と冴の掛け合いも面白い。
さらに、『神の領域』の主人公で横浜地検の検事城戸南も登場。
彼と事務官の大沢との会話に、「お二人とも、漫才はその辺でいいですか?」と、了が割り込む場面にも思 -
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検証捜査の兄弟編とのレビューを見て読みました。
当然、検証捜査特命班メンバーの桜内が主役だと思っていたのに、なんと主役はその上司、若林。
部下に恵まれず、彼らの失態続きでほぼほぼ出世の道を絶たれてしまった気の毒な男です。
が、この若林、それでめげる様な男ではありませんでした。
空気を読まない、野心や情熱をたっぷり持ったウザいおじさん刑事だったのです。
前半は、若林一人が空回り・暴走している感じが好きになれず、読むのも停滞してしまいましたが、中盤から後半、特にラストにかけては流石の迫力とスピード感で、あっという間に読み終えてしまいました。
好きなれないキャラの主役若林でしたが、何 -
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コロナ禍に起きた小学生の死亡事件。行方不明になってから遺体となって発見されたという。事件を追ううちに過去に似たような小学生の行方不明や死亡事件が周辺地域で相次いで起きていたことをつかむ。全て未解決で、警察は早めに打ち切っていた。隠蔽?犯人死亡?果たして真相とは?
2人の記者が真相を追う。
堂場さんの作品というと、警察をメインにした作品が多いですが、今回の主人公は新聞記者。定年間際のベテランと若手が、垣根をこえて殺人事件を追います。
記者ならではの洞察力や事件のネタを獲得するために奔走する記者の活躍を大いに楽しめました。ネタの裏どりや警察との交流など地道な取材である一方、遺族に強引に取材を -
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あと2話を残すばかりだった故、しばらくツン読だった鳴沢了シリーズの第9弾。
行方不明の日系ブラジル人の少年ウィンドウズを探すという導入部。刑事課の領域から少し外れたかのような話に、この後どのように進展するのかと頁を捲る。
彼と同い年である勇樹の面影を重ね、少年を探す了の行動に拍車がかかる。
了の行く先々で出くわす、かつての相棒で今は探偵業を営む小野寺冴。彼女の依頼主は?
やがて明らかになる真相・・・
日系ブラジル人のコミュニティーという社会派問題も加わる。
最終頁で、次巻へ繋がるかのような不気味な伝言が弁護士から寄せられる。次はいよいよ最終巻。 -
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ラストライン4作目は、「警視庁犯罪被害者支援課」とのコラボレーション作品、いわゆる企画物です。
ラストラインは、今までも他作品の登場人物達が、名前だけのものも含めるとかなり登場していたので、お得感のある作品だなぁと思っていましたが、今回はガッツリとタックを組むわけですからね、岩倉と村野、2人の活躍がどういう展開を生むのか期待して読み始めました。
物語は、10年前の女子高生失踪事件を軸に、家族崩壊を描くというなかなかヘビーな内容ですが、期待どおり読み応えがあり十分楽しめました。
ラストラインは、西川・沖田コンビともコラボしているとのこと、そちらも早速読んでみようと思います。