【感想・ネタバレ】警察回りの夏(メディア三部作)のレビュー

あらすじ

母子家庭の幼い姉妹が自宅で殺害される。死体発見時から母親が行方不明の為、母親犯人説が浮上。日本新報甲府支局の南は、本社への栄転を懸け、特ダネを狙って精力的に事件情報を収集。警察のネタ元から犯人の情報を掴み、紙面のトップを飾る記事を書いた。だが、それは大誤報となって……。巧妙な罠に翻弄されながらも、新聞記者としての矜持と野心の狭間で真実を追う男の闘い。長編ミステリー。

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Posted by ブクログ

大人の都合で子供が犠牲になる嫌な事件
そこに他の大人の都合がからまっていく、
警察も絡んでの誤報 だれが加害者でだれが被害者なのか…なんだか最後までゾワゾワする

それにしても 暑い夏だったのね。

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2022年03月16日

Posted by ブクログ

本作は主要視点人物たる南の物語であるのだが、“新報”に象徴される「新聞という存在」、そして新聞に代表される「メディア」、メディアが扱う「情報」、情報が駆け巡っている「最近の社会」、その社会で暮らす「人々」というように「巨大な環」のようなモノが感じられる物語だ…
「メディアと情報」、「情報と社会」、「社会と人々」というように連なる“環”のようなモノの様相は、時代を追って少しずつ変わって、「現在の姿」が在るのかもしれない。そういう様相に関して、「多彩なシリーズを展開する作家」というイメージの他方で「新聞記者の経験を有している」という背景を持つ作者が“持論”のようなモノを展開している作品…本作はそういう側面が在るように感じられる。
当然ながら、本作は“サスペンス”な味付けのエンターテイメントだが、「意外に色々と考えさせられる」感じだ。お薦め!!

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2017年06月13日

Posted by ブクログ

最初は少々退屈そうな話のような気がしたが後半は一気に読めた。作者にとってのなんらかの区切りみたいな意気込みがあったのかな。

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2017年06月10日

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推理小説や海外ミステリー小説好きなので、エンタメに寄り過ぎていない小説を久しぶりに読んだ。とても面白かった。
小説自体の骨組みがしっかりしているので、無理やり過ぎる展開が無い。時代背景や組織の背景がしっかりしてるし、登場人物たちの心境も過剰な表現が無く良かった。だらだらと場面が続かないのでテンポも良く、話のまとめ方も良い。
どんでん返しや意外な犯人、に重きを置いてる小説には無い重厚さがあった。考えさせられた。

最近は一般小説として出版されていても、ライトノベルのような文体や登場人物(ライトノベルが悪い訳ではないけど)で書かれている小説が多いな、と感じてしまう。個人的にだけれど、そういう小説は読んでいて途中で気持ちが悪くなってしまう。
これからはもっと、吟味しながら色んな作品を楽しんでいけたらと思う。

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2022年08月26日

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題名から、新聞記者から見た警察の捜査とか警察官の行動とかを描いた警察小説かと予想して読み始めたが、見事に外れた。
本書は、著者の新聞記者だった経験をもとに、現在の危機的状況を危惧したメディア小説ともいうべき作品だった。
母子家庭の小山内姉妹が殺された事件から幕を開ける。
ネタ元の警察官から、犯人の情報を収集した記者は、本社栄転を懸け特ダネにする。それが大誤報となり、しかも背後に権力の恣意的な策謀が見え隠れし、事件は思わぬ展開に。
メディア規制、報道の自由等々の現状に対する著者の思いが込められたこの小説は、彼の警察小説あるいはスポーツ小説とはまた違った味わいである。
『蛮政の秋』『社長室の冬』と、三部作だそうで、それらも読んでみたい。

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2017年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯罪現場のグロテスクな描写もない、メディアの今をテーマにした社会派ミステリだった。
前職が新聞記者だったという堂場さんが舞台にしたメディアの世界が生々しく、ノンフィクションを読むような流れで興味深かった。


日本新報甲府支局の記者、南泰祐は体が解けるほどの暑さの中、ほとほと嫌になりながらサツ回りを続けている。

彼は団地で幼い姉妹が絞殺された事件を追っている。若い母親は行方がしれない。
詰めかけたメディアに住民が不満を募らせて目の敵にされるようになっている。これはもう通常に見られる「メディアスクラム」という光景になってきた。
そんな中でも南は何とか実績を作って東京に異動したいと思っている。

そして親しくなった警察の関係者から貰った事件の情報が特ダネだと躍り上がって締め切りに滑り込ませた。
しかしそれが誤報だった。
それからは南と警察・自社内部の思惑との戦いは始まった。自身の記者としての矜持のために誤報の元を突き止めなくてはならない。

姿を隠した母親は子供を殺されても厄介払い程度にしか感じていない。彼女はこの状況では姿を表せない、金のためもあって売春目的でかくまってもらっている。

新聞社も誤報についてお詫びでは済まなくなっている。ネットの書き込みは過熱している。検証記事を発表しなくてはならない、そのために前例のない対策をたてた新聞社は「外部調査委員会」を設け公に紙面で告知することにする。
このメンバーが個性的でそれぞれ重い経歴があり、社会的に今でも重鎮であり視野の広い人達がリードしていく、新聞社の思惑通りに動かなくなる。
新聞をはじめ紙のメディアの衰退が見え始めている今を、改めて実感している。そこでメディアを見直すこの委員会の活動は味がある。
ネットにまき散らされる無責任な情報は、それが今のメディアの姿だと作者は南という記者を通して映し出して見せる。

ストーリーは犯罪絡みで警察と政治家の個人的な事情も絡めて面倒な世界を描き、南が誤報の裏の真実を追いかけるのがメインで、幼い姉妹の殺人事件はその発端に過ぎない扱いになっている。
父親が自殺未遂で発見された。そこから終息の糸口が見え始める。

南の追う誤報の真相がどう解決されるのか、ただメディアの姿を追うだけでなく、一面政治利用の思惑や個人的な関係のこじれや、様々に絡まった裏事情が解きほぐされていく。
大きな波が感じられない話の流れはこれは警察小説かと思って読み始めたが全く違っていた。
現代の新聞社の記事や報道番組はどのくらい独立した矜持を持ち続けているのだろうという、作者の姿勢が見える。現代のメディアに向かっての問いかけも問いのままで忘れられていく。そんな薄靄がかかっているような部分が掘り起こされていく。興味深かった。

三部作だそうだ。時間があれば南記者のその後を読んでみたい気がする。
堂場さんは、鳴海了の「雪虫」が面白かった。ずいぶん前で忘れかけているがこのシリーズもいいらしい。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

新聞記者の南は、母子家庭の幼い姉妹が自宅で殺害された事件を追っていた。
そんな中、警察のネタ元から犯人逮捕の情報を得た。
特ダネだ。
南は甲府から東京本社への栄転を狙っていた。
正直、焦りがあり、ネタの裏取りも怠った。
その結果、そのネタは誤報であることがわかり、南は追い詰められる。
事件の真相の前に立ちはだかる、不穏な何か…
それにネットでの遠慮のない言葉の数々。
新聞記者としての誇りと特ダネに対する執着。
面白かった。

2024.8.21

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2024年08月22日

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どこかのサイトで紹介されてたので買ってみた一冊。

誤報を出した新聞記者の話。

序盤はなかなか話しが進まなくて内容に興味が湧かなかった。

中盤位からなんとなく話しが面白くなってきたと思ったが、そんなに興味がわくというわけでもなかった。

ちょっと消化不良なのは、メディア規制を進めようとしていた政治家はどうなった?どうしようもない母親はどうなった?
ちょっと気になった。

政治家と新聞社支社の長の真意が掴めない会話が本当にわかり辛くイライラしたなと感じた小説でした。

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2024年06月26日

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安倍晋三の犯罪の一部を暴いた様な内容。民主主義の敵は殺人犯ではなく自民党の安倍晋三一派ということ。取り込まれたNHKを始めとしたかつては報道機関と呼ばれていた組織はその手下。無関心を決め込む国民は共犯者。これでは先進国から脱落し独裁国家に成り下がるわけだ。

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2022年07月24日

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母子家庭の子供2人殺されネタ元であった新聞社の同僚から信頼できる情報を手に入れスクープとしてトップ記事にする母親が疑われたが母親は生活費を稼ぐためあるところにいた書いた記事は大誤算となって自分も姿を消す母親は自分の両親に1ヵ月に2度も3度もお金を要求していきそれに疲れた祖父が子孫に手をかけたその後自分も自殺を図るが死に切れない

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2021年04月19日

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最初の章は、殺人事件の 張り込みで…
…何だか ダラダラと、なかなか 面白くならない。
2章目くらいから、物語が 多展開し始めて、面白くなってくる。
ただ、物語の 周辺説明の 文章が、しつこい程に 多く…
…眠くなるので、どんどん 飛ばし読みした。

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2020年05月07日

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途中までは、マスコミの課題をしつこく語っているだけという感じでストーリーに入り込めなかったが、途中からぐいぐいと入っていけた。このシリーズの次に進むかどうか微妙なところ。もっとストーリーとマスコミというテーマが溶け込んだ内容だったらよかったのだが

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2020年02月04日

Posted by ブクログ

元新聞記者ならではの視点で描かれた長編ミステリーです。
警察小説やスポーツ小説で名を馳せている著者ですが、本書はあえていうとジャーナリズム小説ですね。
母子家庭の幼い姉妹が自宅で殺害される。死体発見時から母親が行方不明のため、母親犯人説が浮上する。本社への栄転をかけ特ダネを狙う中堅記者が警察のネタ元から得た情報でトップを飾るが、それは大誤報?
なぜ?誤報が起きたのか?巧妙な罠に翻弄されつつ、もがきながら、やっとのことで真実に手をかける。

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2018年10月15日

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