適菜収のレビュー一覧

  • ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体

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    ニーチェに続く、ゲーテに語らせる「B層」批判。
    政治などでプロの世界に素人が参入するという異常事態。
    喫茶店やお茶の間で話したことがそのまま政治に反映される事態。
    つまり、「物事を考えない民衆」「物事の価値が分からないバカ」が、世の中を動かしている。
    こういう事態は、資本主義と、民主主義に支えられているといいます。

    本当の「知」のあり方とはどうあるべきかを本書は指示してくれます。

    印象に残ったのが、「理論を少なくして、実践を重んじる」具体的な知のありかた、「手のわざ」の重視ということ。

    この感覚が分かる人は、世の中の幼稚な「嘘」が見抜けてしまって、肩身が狭くなるかもしれません。

    面白く

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    2013年02月12日
  • 新編 はじめてのニーチェ

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    哲学の本なのに、読んでいて難解な印象はまったくなかった。
    キリスト教への批判は、いままで読んだことがなかったので、とても新鮮だった。
    中学の公民で民主主義や平等は絶対的な善と教えられる。しかし、これはキリスト教、近代イデオロギーの洗脳の始まりなのかもしれない。
    それを教えている側も洗脳しているかもしれないと意識していないであろうことも怖い。

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    2013年01月08日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ネタバレ

    常に感じていたキリスト教への疑問点がこれを読んで一気にすっきりしました。
    とても読みやすい文なので入門書としていいのではないでしょうか。

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    2012年12月15日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ニーチェの晩年の著作「アンチクリスト」を現代語にしたもの。
    難しい哲学書かと思いきや、とても分かりやすく、また非常に引き込まれるスリリングな文体であった。

    いわゆるニーチェの「キリスト教」批判であり、その矢は西洋の文明を作ってきた現実世界にはない「イデア」や「物自体」という概念を立てたプラトンやカントにも及ぶ。
    キリスト教というのは弱者が復讐のためについた嘘によって成り立っている。

    逆にニーチェは「マヌ法典」や仏教を高く評価する。

    ニーチェが一貫して主張するのは「高貴に生きること」である。
    意志の力を持つ自己を敬うことなのである。

    ただしニーチェが批判したのは、イエス・キリストそのもの

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    2013年08月09日
  • ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体

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    大昔から、テレビも新聞も政治家もみんなみんな数の多い世相を中心にして活動するのは仕方が無いけど。
    特に最近は、数が無駄に多くて判断力の乏しい世代だけをターゲットとして、あまりに露骨過ぎて気味がが悪くなる。
    それに気がつかない人達は、おそらくこれ読んでも自分のことだとは思わないんだろうな。。。老いるとは何とおそろしいことか。

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    2012年07月11日
  • ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体

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    いわゆるB層の批判本です。刺激的で、日本って本当に大丈夫なのか?って思わせてくれます。とても勉強する気にさせてくれます。

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    2012年04月26日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    こんなもん、明らかに命懸けで書いているのが分かるので、星の数はニーチェの勇敢さと知性、品性につけたようなものです。

    ニーチェが発狂して亡くなる約10年前、最後に書いた本。

    孤独であったろうと思う。

    しかし、あまりにも素晴らしい明晰な頭脳。知性。理性。観察眼。
    そして勇気だ。
    とにかく勇気だ。
    発狂するくらいの覚悟しないと、かけなかったろうと思う。

    ニーチェさん、ありがとう。といいたくなる。
    あなたが書いた本、2011年の私が読んで、ああここに理解者がいる!と感じているよ。孤独じゃないよ。

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    2011年02月24日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ニーチェが狂人となる前の最後の著作で、ある意味集大成ともいえる『アンチクリスト』の現代語訳版。「現代語訳」という発想もさることながら、その訳のクオリティも素晴らしい。ニーチェを新書感覚で読めるなんて時代も変わった。ニーチェのアフォリズムをここまで噛み砕き、(おそらくではあるが)原文と意味を違えないというのは本当にすごい。もはやあの文体による圧力は感じず、ニーチェが近所の口うるさいオッサンに思えてきて親近感が沸き、言ってる事のとんでもなさもわかりやすい。ニーチェはキリスト教を、ルサンチマンから生まれた卑屈な宗教で人間を駄目な方に導く、としてさらに、キリスト教は真理と逆のこと(ウソ)しか言わない、

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    2012年01月09日
  • ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒

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    日本とは何だ、日本人とは日本人の国民性とは。それについてはっきりと説明する事は困難だ。海外からの流入者も増え始め、日本という定められた領域内に生活する事だとはまるっきり言い難い時代になった。日本人の両親から生まれたら日本人かと言えば、それも違う気がする。果たして何をもって日本人とするか、はっきりした定義が揺らいできた時代にあると思う。一昔前なら海に阻まれて、外国から人が入ってくる事は困難だったが、アメリカのペリー来航に始まり(実際はそれより遥か以前から丸太船で渡ってきた人々も沢山いたが)、開国を迫られた以降は、移動技術の進歩もあり、船だろうが飛行機だろうが凡ゆる手段で日本と海外が交わる機会が増

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    2025年06月02日
  • 安倍晋三の正体

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     私達が、言葉というものを、どれほど大事にしなければならないのか。そのことを学ぶための副読本である。
     ところで、現在の関税問題について、どのような発言をするものやら、想像するとなかなか興味深い。

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    2025年05月14日
  • 孤独のレッスン(インターナショナル新書)

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    ネタバレ

    人それぞれの孤独

    17名の著者による孤独論。
    特に興味を惹かれたもの↓

    中条省平(フランス文学者)/孤独と追放――アルベール・カミュ最後の10年
    『異邦人』『ペスト』の作家という程度でしかカミュを知らなかったので…作家にここまでの重圧というのは現代では存在しないのではないかな

    奥本大三郎(フランス文学者)/永井荷風――独身者の悦びと不安
    気ままな一人暮らしが印象的でした。

    新元良一(作家)/ソロー『森の生活』が語りかける声
    この孤独、場所だけなら我が家の近所でも実践できそう。僻地じゃなかったんですね。

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    2025年04月29日
  • 続 それでもバカとは戦え

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    嘘とデマに自己矛盾。保守もエセで献国奴。庶民に厳しく身内に甘い。世論工作で虚像が膨張。法を犯しても逮捕はされず。敵より怖いバカな大将。ドツボにはまって焼け野原。…先の衆院選前の政治状況を振り返る。希望がなかった。どんなに酷くても諦観するしかなかった。重鎮といわれる議員に対する恐れ。逆らえば何かある。彼らは彼らなりに考えている、そう思うことで自分を慰めた。…与党の過半数割れ。畏れることはない。バカはバカ。素直にそう受け止めればよい。立て直そう、今からでも。目を覚まそう。歴史の針を逆に回してはいけない。

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    2025年03月14日
  • 自民党の大罪

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    「私は立法府の長」と四回も言う。「ヘタレ」という言葉でほぼ説明できてしまう。「踏襲」を「ふしゅう」、「頻繁」を「はんざつ」と読む。原稿を用意しているのに途中読み飛ばしてしまう。…全ては彼の党から選出された総理大臣の話。他にもこの党の大物議員の呆れる逸話がぎっしり詰まっている。吹き出してしまうのは怒りより笑い。これが日本の政治レベル。何でこんな政権が続いてしまっているのか。小選挙区二大政党制で選択肢はもう一つしかない。そこはもっと酷そうだったから。一番悪いのはこんな制度を推進するという「種をまいた」人物。

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    2024年12月08日
  • 維新観察記 - 彼らは第三の選択肢なのか -

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    audible 。感想を忘れていた。維新がとんでもない政党(?)だとはわかっている。何でここまで来てるんだろう。

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    2024年06月26日
  • 維新観察記 - 彼らは第三の選択肢なのか -

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    地方議員の犯罪の多さに驚いた。確かに立憲民主党はひどいイメージの傍ら維新は清新なイメージだけど、大阪都問題然り、旧文通費然り、枠組みである統治機構再編で大きな話をしたり、枝葉の話に躍起になったりで、第三の選択肢には到底なり得ない。
    この本を読んで、その不信感に共感!

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    2024年06月26日
  • 維新観察記 - 彼らは第三の選択肢なのか -

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    殺人未遂に児童ポルノ、公然わいせつ、脅迫、詐欺。差別発言とパワハラ・セクハラ。選挙違反や署名偽造…所属議員などが犯したことの数々。疑惑のデパートならぬ不祥事の見本市。こうして並べられるとさすがにあきれる。台頭したのにはメディアも加担。論点ずらしに突っ込みは入れず、プロパガンダを広げる。支持が増えるのも誰かのシナリオか。都構想という名の大阪市解体計画は住民投票で否決され、なんとか市民の良識が勝った。それでも、まだまだ人気は底堅い。日本を解体する日本人の選択がなされぬように祈る。

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    2024年05月17日
  • 安倍晋三の正体

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    最長の宰相を評する辛辣な言葉の数々。改めてあの時代を振り返る…TPP反対。消費増税阻止。就任前に期待したことは惨めなほどに裏切られる。10%増税が延期されたのはこの人のお陰という"神話”も今となっては怪しいもの。愛国と見せかける一方で米中ロに国を貢ぐ。その場凌ぎの空疎な言葉。語彙も少なく漢字も読めない。つなぎあわせれば矛盾だらけ。嘘と欺瞞の2822日。GDPシェアが下がり続けた7年8カ月。法治から人治へ。自分とお仲間だけのためにある統治を支え続けたのは安定した支持率。騙された”あなた”にこそ責任がある。

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    2023年12月02日
  • 安倍晋三の正体

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    岸田首相のバタバタ感溢れるニュースが毎日紙面を賑わしているので、今は昔となったように感じるが、安倍さんが首相を降りたのは、僅か3年前。
    本書を読んで、当時の政治(家)に対する大不信感が甦ってきた。と言うか、当時ニュースにもなっていなかった内容も書かれており、彼の影響力が無くなって良かったとすら思ってしまう。

    彼が、自分の存在をどう思っていたかは、これらのことばからもわかるな。
    ・私は総理大臣としてありえないとこう言っているんですから。間違いありませんよ。
    ・私は総理大臣ですから、森羅万象すべて担当しておりますので。
    ・まったく正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから。
    ・私は立法府の長で

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    2023年11月30日
  • 安倍晋三の正体

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    安倍元首相については断片的な情報しか知らなかったが、国会でヤジを飛ばしながら自分がヤジを飛ばされると「大事な話をしているんです」と言ってのけた辺りから不信感増大、その後の統一教会の件でおぞましささえ感じていたが、本書ではその異常な発言、事実が具体的に挙げられていてる。ここに挙げられている事は事実でしょうから、もっとメディアで取り上げられて欲しい。「売国奴」と言われても当然だと納得の内容。
    ただ筆者が感情的になり過ぎて、何かと「バカ」を連発するのは本書の価値を下げている様で残念。「失敗の本質」ほどではなくてよいので、もっと理性的に分析、批判して欲しかった(書いているうちに腹が立ってくるは分かるが

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    2023年11月24日
  • 男が30代でやめるべき習慣

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    スペインの哲学者オルテガ・イ・ガセット
    「過去は我々が何をしなければならないかは教えないが、我々が何を避けねばならないか教えてくれるのである」

    はじまりは、ここから。

    何を避けるべきか、オルテガにあやかって著者が主観で言及していく。口も悪いし、論拠も薄弱だが、尖った偏屈な立ち位置は、是非貫き通して欲しい。小利口で適切な言説はつまらない。何言ってんだ位の発言の方が、コミカルで心地よい。

    という事で、30代までは感受しただろう40代適菜収氏の「中年の主張」を聞いてみた。

    ー 体育館のプールに通っている。そうすると誰もがダイエットをしているとか、らしくないとか言う。でも痩せようなんて思ってい

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    2023年08月20日