適菜収のレビュー一覧

  • 日本をダメにしたB層の研究
    「日本をダメにしたB層の研究」
    騙され続ける宿命。


    いつから日本はこんなにダメになったのか。すべての日本人の素朴な疑問に答える本、それは「日本をっダメにしたB層の研究」であります。著者は、適菜収。早稲田大学でニーチェを先行し、現在は、作家兼哲学者。哲学者と作家、さほど相性の良さを感じないのは私だ...続きを読む
  • デモクラシーの毒
    橋下氏批判の本。個人的には橋下氏や維新の考え方
    やり方。表現の仕方などに問題があるのではないかと
    思います。なのでこの本で両氏が言っていることは
    本質的には理解できる部分もあります。また世間風潮
    として、凡庸化・思考停止・リセット思考が蔓延
    していることについての危惧はよくわかります。
    でも少し、過...続きを読む
  • 日本をダメにしたB層の研究
    献本で読みました。
    とにかく、気持ちいいほどにバッサリ。
    しかし、遠くから叫んでいても欲深い人たちには届かない(聞く耳も持たない)でしょう。
    その方々は、B層と呼ばれる付和雷同者たちを利用しているのですから。
    人に欲がある限り、結局なにしても変わりません。
    ニーチェ研究家の方のようなので、発狂しない...続きを読む
  • 日本をダメにしたB層の研究
    アナログ放送終了とともにテレビ鑑賞をやめた私は、テレビ主義に対する漠然とした恐怖がありました。なにが怖いってよくわからないからです。つまらないものやくだらないものほど大切にされる世界への疑念です。
    私がテレビ主義と言っていたものの本質がB層という括りによって明確になり、諸々の心配が減りました。

    ...続きを読む
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』
    キリスト教会は、自分たちの組織を永遠化するために、罪悪感や魂の平等というカラクリを作ってきた。目前の現実を否定するためにあの世を作り出した。

    ニーチェというと、神は死んだ、という言葉しか知りませんでしたが、その実体ということでしょうか。訳者の意図が結構含まれているようで、ちょっと恐いです。
  • 愚民文明の暴走
     本の内容として多くの人は拒絶反応をするだろうとは思うがそもそも突き詰めていけばおおかたこのような論点に行き着くのはありなのかもしれない。

     右でも左でも一番大切なことを忘れている今現在、いかに面白く世の中を渡り歩いていくかだけに焦点が絞られているその解説書だと思っていれば嫌いな人でも我慢できるの...続きを読む
  • 愚民文明の暴走
    「バカにつける薬」の呉智英さんと「バカを治す」の適菜収さんの、言ってみればバカ対談。愚民文明の暴走、というタイトルが付いているが、1章がいきなり「バカは民主主義が好き」である。この二人にかかれば、大抵の読者はバカである。仕方ないね。



    内容は推して知るべしであるが、およそ脚注が充実というかアイロ...続きを読む
  • 日本を救うC層の研究
    昔より個人の意見、考えを発信する敷居が低くなったとは思う。
    賢人の独裁が理想的だとして、
    それができる人間がいないのはどうすればよいのか。
  • 日本をダメにしたB層用語辞典

    中途半端

    用語集ということではあるが、一つ一つの言葉にたいする意味を一言下はなくもう少し深堀して欲しかった。 
  • ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒

    同意はすれど

    B層が自分にとって我慢ならぬもので有ることは再確認。しかし、自分ももしかしたらB層ではないかという不安も現れる。奴らより上だ、という気持ちは「奴ら」が思う「自分は進歩的だ」という思い込みと似ていないか?
    しかし、B層は有るはずのない自分の能力を頼んで暴力的に権力の座に着く。欲望は抑えることは出来ない...続きを読む
  • 愚民文明の暴走
    ところどころ卓見があるし、面白い分析もある。
    でもなんか、適菜さんの方が「浅い」というか「若い」というか。呉さんに「別にそれはいいんじゃない?」とうまくかわされるところが多くて、それはその通りだと思った。
    呉さん相手に、力が入りすぎちゃったのかな。

    あと特に左翼とかフェミニズムとかへの攻撃のときは...続きを読む
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』
    ニーチェ著「反キリスト者」の現代語訳。
    気持ちいいくらいキリスト教がこき下ろされている。
    当時これを出版するのには勇気が必要だと思う。

    確かに十字軍の遠征とか世界史を学んだときにはけっこう疑問だった。
    何故、彼らは自ら進んで執拗に戦争をしかけるのだろうか、
    何故、ここまで異教徒を認めないのだろうか...続きを読む
  • 日本を救うC層の研究
    弱さを売り物にしている人間 「強いほうがわるい」というようなまちがった劣等感 生物界の法則に反したデカダンス 退廃 太宰的なもの 古舘的なもの 橋下徹 東国原英夫 石原慎太郎 天皇制 素人 あがり ムラサキ 大間産鮪解体ショー 民主党 鳩山由紀夫 友近 コロッケ ダチョウ倶楽部 アンガールズ 清水ミ...続きを読む
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』
    表紙に9.11ツインタワーのイラストでこのタイトルでは、とても危うい感じだが、ニーチェ最後期の『アンチクリスト』の現代語訳といった本である。
    批判の書としてよりも、主張の書として読んでみると、面白いのはエリート主導の理想社会観で、「権利の不平等こそ権利があることの条件」「権利とは特権」、平凡な人の、...続きを読む
  • 日本を救うC層の研究
    なかなか面白い本だった。
    しかし面白いといって笑っている場合ではない。

    僕もいわゆるB層と言われる人たちの動向や考え方に恐怖を感じることもある。
    しかし僕自身がB層的なふるまいをしていることもあると思う。

    TwitterやFacebookなどで誰もが一家言を語る時代。
    (そして悪いことに、誰もが...続きを読む
  • 新編 はじめてのニーチェ
    超簡単なニーチェの入門書。
    キリスト教への批判、「神は死んだ」、権力への意思、永劫回帰などの思想のエッセンス、後世に伝わった誤解の理由などが、解りやすく書いてあります。
    ニーチェの思想は仏教文化圏の方が、受け入れやすい思想なのではないかと思いました。

    ただ、簡易すぎて値段と読み応えのバランスが少々...続きを読む
  • ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒
    作者の立ち位置が理解できなかった。私がB層だからだろうか。古典賛美や改革反対の保守のようでありながら、三権分立の否定。社会主義を否定し民主主義、資本主義の否定。その他批判批判批判。最終的に出された結論は投票をせずに政治のあり方を考える。どうすればいいのかよくわからない。ニヒリズムか。ニーチェを持ち出...続きを読む
  • 日本を救うC層の研究
    読みながらヒヤヒヤするほどの切れ味の批評に、背筋にぞくっとするものを感じながら、自らはB層かC層なのかと思わずチェックしてしまった。

    限りある時間の中で、読むべき本を精選し、古典を読むべしという考えに賛同したので、古典を少しずつだが読み進めて行きたい。
  • 新編 はじめてのニーチェ
    ニーチェの入門書です
    ニーチェの思想についてざっくりと読み進めることができます。ニーチェが何を問題として議論しているかも大変分かりやすいです。
    目次の引用です
    序章  目を覚まそう。洗脳を解こう!―ニーチェについて
    第1章 キリスト教は邪教です-歪められた「神」
    第2章 民主主義者はもうやめない?-...続きを読む
  • 新編 はじめてのニーチェ
    ニーチェって面白いかもって素直に感じさせてくれるまさにニーチェ入門。ちょっと言葉の表現がきついところはあるが、それも著者のキャラのうち。