適菜収のレビュー一覧

  • 日本をダメにしたB層の研究

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    献本で読みました。
    とにかく、気持ちいいほどにバッサリ。
    しかし、遠くから叫んでいても欲深い人たちには届かない(聞く耳も持たない)でしょう。
    その方々は、B層と呼ばれる付和雷同者たちを利用しているのですから。
    人に欲がある限り、結局なにしても変わりません。
    ニーチェ研究家の方のようなので、発狂しない程度に情報発信していただきたいものです。
    読み物としては、意外と面白かったと思います。

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    2015年10月14日
  • 日本をダメにしたB層の研究

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    アナログ放送終了とともにテレビ鑑賞をやめた私は、テレビ主義に対する漠然とした恐怖がありました。なにが怖いってよくわからないからです。つまらないものやくだらないものほど大切にされる世界への疑念です。
    私がテレビ主義と言っていたものの本質がB層という括りによって明確になり、諸々の心配が減りました。

    「バカのバカによるバカのための政治」をはじめとする賢明な悪口が気持ちのいいバッサリ感です。
    その分「うわぁぁ、B層と一緒にされたくねえええええ」という浅はかな焦りとの戦いでもありました。
    B層になり得るおバカさんではあるので、もう必死です。
    B層を卒業します。いや、しました。

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    2015年10月13日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    キリスト教会は、自分たちの組織を永遠化するために、罪悪感や魂の平等というカラクリを作ってきた。目前の現実を否定するためにあの世を作り出した。

    ニーチェというと、神は死んだ、という言葉しか知りませんでしたが、その実体ということでしょうか。訳者の意図が結構含まれているようで、ちょっと恐いです。

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    2015年06月14日
  • 愚民文明の暴走

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     本の内容として多くの人は拒絶反応をするだろうとは思うがそもそも突き詰めていけばおおかたこのような論点に行き着くのはありなのかもしれない。

     右でも左でも一番大切なことを忘れている今現在、いかに面白く世の中を渡り歩いていくかだけに焦点が絞られているその解説書だと思っていれば嫌いな人でも我慢できるのではないか。そして、そこからまた何か一つ掘り起こすことができれば素晴らしい事ではないだろうか。

     それができるかできないかで世の中は変わっていくその流れに乗るのもまた楽しみの一つになることだろう。

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    2014年12月23日
  • 愚民文明の暴走

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    「バカにつける薬」の呉智英さんと「バカを治す」の適菜収さんの、言ってみればバカ対談。愚民文明の暴走、というタイトルが付いているが、1章がいきなり「バカは民主主義が好き」である。この二人にかかれば、大抵の読者はバカである。仕方ないね。



    内容は推して知るべしであるが、およそ脚注が充実というかアイロニーというか、「紫式部(生没年不詳)」のすぐ横に「綾小路きみまろ(1950〜)」などと、僕はどうしたらいいんだろう、という感じです。



    適菜氏は自分の意見に合わない人はみなバカ、という印象を持っていました。本書でも、黙ってるほうが教養が必要です、とか、本のレビューは読書をしっかりしている人と中学

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    2022年06月01日
  • 日本を救うC層の研究

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    昔より個人の意見、考えを発信する敷居が低くなったとは思う。
    賢人の独裁が理想的だとして、
    それができる人間がいないのはどうすればよいのか。

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    2014年11月11日
  • 日本をダメにしたB層用語辞典

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    中途半端

    用語集ということではあるが、一つ一つの言葉にたいする意味を一言下はなくもう少し深堀して欲しかった。 

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    2014年09月11日
  • ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒

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    同意はすれど

    B層が自分にとって我慢ならぬもので有ることは再確認。しかし、自分ももしかしたらB層ではないかという不安も現れる。奴らより上だ、という気持ちは「奴ら」が思う「自分は進歩的だ」という思い込みと似ていないか?
    しかし、B層は有るはずのない自分の能力を頼んで暴力的に権力の座に着く。欲望は抑えることは出来ないだろう。ならばせめて、暴力を排することは出来ないだろうか?そこで、あらゆる人の最低限の納得を取り付けるというプロセスが必要で、その答えが民主主義なのではないかと思う。

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    2014年08月14日
  • 愚民文明の暴走

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    ところどころ卓見があるし、面白い分析もある。
    でもなんか、適菜さんの方が「浅い」というか「若い」というか。呉さんに「別にそれはいいんじゃない?」とうまくかわされるところが多くて、それはその通りだと思った。
    呉さん相手に、力が入りすぎちゃったのかな。

    あと特に左翼とかフェミニズムとかへの攻撃のときは、「それって藁人形では?」と思う箇所がいくつか。

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    2014年07月26日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ニーチェ著「反キリスト者」の現代語訳。
    気持ちいいくらいキリスト教がこき下ろされている。
    当時これを出版するのには勇気が必要だと思う。

    確かに十字軍の遠征とか世界史を学んだときにはけっこう疑問だった。
    何故、彼らは自ら進んで執拗に戦争をしかけるのだろうか、
    何故、ここまで異教徒を認めないのだろうか。

    私は特にキリスト教はもちろん特定の宗教を信じてはいない。
    しかし、それでも私は何かしら彼らに影響を受けているのだろう。
    何せ2000年の歴史を持ち、信者は20億人もいるのだ。

    単にキリスト教を否定するだけではなく、
    物事の見方のヒントも示しているとは思う。

    ただ、邦訳を読んでないので、

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    2014年07月18日
  • 日本を救うC層の研究

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    弱さを売り物にしている人間 「強いほうがわるい」というようなまちがった劣等感 生物界の法則に反したデカダンス 退廃 太宰的なもの 古舘的なもの 橋下徹 東国原英夫 石原慎太郎 天皇制 素人 あがり ムラサキ 大間産鮪解体ショー 民主党 鳩山由紀夫 友近 コロッケ ダチョウ倶楽部 アンガールズ 清水ミチコ 矢野順子 荒牧陽子 近松門左衛門 人形劇 伝統芸能の破壊 ルサンチマン スターバックス 鳥取県 古典 ドストエフスキー デーブスペクター 仏像 窃盗 韓国 tpp 三島由紀夫 拡声器

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    2013年10月13日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    表紙に9.11ツインタワーのイラストでこのタイトルでは、とても危うい感じだが、ニーチェ最後期の『アンチクリスト』の現代語訳といった本である。
    批判の書としてよりも、主張の書として読んでみると、面白いのはエリート主導の理想社会観で、「権利の不平等こそ権利があることの条件」「権利とは特権」、平凡な人の、単純に自分には何かをする能力があると感じる幸福感(そんな特権)が公共の利益として働いているのだ、だから彼らを大切に扱うのは例外的人間の義務だ、なんていうくだりには刺激を受ける。
    反抗の対象が変わっても、闘争方法は意外に共通するものなのかもしれない。

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    2013年08月14日
  • 日本を救うC層の研究

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    なかなか面白い本だった。
    しかし面白いといって笑っている場合ではない。

    僕もいわゆるB層と言われる人たちの動向や考え方に恐怖を感じることもある。
    しかし僕自身がB層的なふるまいをしていることもあると思う。

    TwitterやFacebookなどで誰もが一家言を語る時代。
    (そして悪いことに、誰もが自分が正しいと思っている)

    ここで分類されているC層の人たちは周りには少ないように思えるが、
    そういう人たちはネットなどでは発言しないからだろうか。

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    2013年07月28日
  • 新編 はじめてのニーチェ

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    超簡単なニーチェの入門書。
    キリスト教への批判、「神は死んだ」、権力への意思、永劫回帰などの思想のエッセンス、後世に伝わった誤解の理由などが、解りやすく書いてあります。
    ニーチェの思想は仏教文化圏の方が、受け入れやすい思想なのではないかと思いました。

    ただ、簡易すぎて値段と読み応えのバランスが少々・・・。

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    2013年07月26日
  • ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒

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    作者の立ち位置が理解できなかった。私がB層だからだろうか。古典賛美や改革反対の保守のようでありながら、三権分立の否定。社会主義を否定し民主主義、資本主義の否定。その他批判批判批判。最終的に出された結論は投票をせずに政治のあり方を考える。どうすればいいのかよくわからない。ニヒリズムか。ニーチェを持ち出しながらのB層分析などは面白かった。

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    2013年07月19日
  • 日本を救うC層の研究

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    読みながらヒヤヒヤするほどの切れ味の批評に、背筋にぞくっとするものを感じながら、自らはB層かC層なのかと思わずチェックしてしまった。

    限りある時間の中で、読むべき本を精選し、古典を読むべしという考えに賛同したので、古典を少しずつだが読み進めて行きたい。

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    2013年07月08日
  • 新編 はじめてのニーチェ

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    ニーチェの入門書です
    ニーチェの思想についてざっくりと読み進めることができます。ニーチェが何を問題として議論しているかも大変分かりやすいです。
    目次の引用です
    序章  目を覚まそう。洗脳を解こう!―ニーチェについて
    第1章 キリスト教は邪教です-歪められた「神」
    第2章 民主主義者はもうやめない?-民主主義は危険なイデオロギー
    第3章 世界はなぜ存在するのか?-権力への意思について
    第4章 正しい格差社会へ―永遠(永劫)回帰と超人
    第5章 ニーチェは反ユダヤ主義?-ナチズムとキリスト教

    ニーチェはキリスト教をかなり批判していたようです。目次タイトルからも分かるように、かなりの敵をもち、ニーチ

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    2013年02月28日
  • 新編 はじめてのニーチェ

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    ニーチェって面白いかもって素直に感じさせてくれるまさにニーチェ入門。ちょっと言葉の表現がきついところはあるが、それも著者のキャラのうち。

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    2015年10月31日
  • ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒

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     ニーチェのエッセンスを抜き出して、下品に解説するのが上手だなと(褒め言葉)
     相対主義やメタフィジカルのルールの部分をあえて無視しているのは見事。刺激的な文章で現代社会を風刺しているのですが、表面をなぞる感じで、そこにたどり着いた原因などについては触れていないので、物足りない。

     いわゆるB層そのものは、どの時代にも普遍的に存在していたので、ことさら取り上げるほどのことでもないと思いますが、B層に位置づけられる人には本書はキャッチーに見えるかもしれません。

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    2012年12月28日
  • ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒

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    選挙結果に釈然としないものを感じて、閉塞感を打破できない、役に立たないインテリリベラルの教書だと揶揄される「ニーチェ」や「ハイデガー」をきちんと知るべきだ、と思い立って(?)本屋をうろうろしてたらこの本に出会ったので即買い、即読み。

    適菜収は、キリスト教、民主主義、近代イデオロギーが生み出した、B層大衆と、歪んだ平等主義をニーチェの思想をベースにして激しく批判する。というか、筆者はずっと怒ってる。「女性は政治家に向いていない」とか、「日本の官僚制は優れている」とか、マスメディアで発言したら、間違いなく(それこそB層に)叩かれる発言をボンボン言うので、大丈夫か?と思うところもあるが、やっぱり、

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    2012年12月18日