適菜収のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレニーチェの入門書です
ニーチェの思想についてざっくりと読み進めることができます。ニーチェが何を問題として議論しているかも大変分かりやすいです。
目次の引用です
序章 目を覚まそう。洗脳を解こう!―ニーチェについて
第1章 キリスト教は邪教です-歪められた「神」
第2章 民主主義者はもうやめない?-民主主義は危険なイデオロギー
第3章 世界はなぜ存在するのか?-権力への意思について
第4章 正しい格差社会へ―永遠(永劫)回帰と超人
第5章 ニーチェは反ユダヤ主義?-ナチズムとキリスト教
ニーチェはキリスト教をかなり批判していたようです。目次タイトルからも分かるように、かなりの敵をもち、ニーチェ自身も批判をうけていたようです。
過激な内容ですが、ニーチェが主張することを読めば、自分が当たり前とおもっているイデオロギーが揺らいでくる感覚になります。
もう少し詳しく知りたいと思ったので
『偶像の黄昏 反キリスト教』原佑訳 ちくま学芸文庫
『善悪の彼岸』 光文社古典新訳
を読みます★ -
Posted by ブクログ
ネタバレ選挙結果に釈然としないものを感じて、閉塞感を打破できない、役に立たないインテリリベラルの教書だと揶揄される「ニーチェ」や「ハイデガー」をきちんと知るべきだ、と思い立って(?)本屋をうろうろしてたらこの本に出会ったので即買い、即読み。
適菜収は、キリスト教、民主主義、近代イデオロギーが生み出した、B層大衆と、歪んだ平等主義をニーチェの思想をベースにして激しく批判する。というか、筆者はずっと怒ってる。「女性は政治家に向いていない」とか、「日本の官僚制は優れている」とか、マスメディアで発言したら、間違いなく(それこそB層に)叩かれる発言をボンボン言うので、大丈夫か?と思うところもあるが、やっぱり、ニーチェがツァラトゥストラで語らせた「愚者には何を語ってもムダである」という諦念をやるせない怒りとともに述べているようにも感じられる。
「私は選挙にいかない、なぜならば、選挙なんかで世の中を変えることは危険だから」。選挙はデモクラシー教の儀式に過ぎず、それこそが善であると言うのは、悪の根源である「キリスト教的一神教」の思想そのものであると断罪する。
選挙直後にこれを読むと、ヘナヘナと脱力してしまうわけだが、自分も医師で、専門職と呼ばれる仕事をしているので、「もうちょっと専門家の言うこと聞いてよ」と、特にクレーマーに対して思うこともあり、そういう意味で、政治家も、エリート中のエリートである官僚に対して、ある種の畏敬の念を持って接するべきだと思うところもあったりで、平等主義ではなく、区別主義の考え方も必要だとする筆者の主張に共感できるところも多くあった。
大衆って、ある意味、ずーっと世間を監視し、モノを考え続けることがしんどいから「逃げ場」みたいに存在するイメージも僕は持っていて、ただいったんそこに染まると、もはや抜け出せなくなる沼みたいなものかもしれないな。仕事が忙しすぎると、どうしたらいいんだろうなあ?自分でモノを考える余裕がないと・・・ しんどい世の中だなあ。 -
Posted by ブクログ
ゲーテの警告という物々しいタイトルですが、内容はほとんどゲーテに関係ありません。
ゲーテの言葉を引用しながら、現代社会を痛烈に批判した内容となってます。
まず、この本について語るには「B層」とは何かについて言及せねばなりません。
「B層」とはもともと小泉内閣が郵政民営化を推し進める際にあう調査会社が大衆を分類するのに使った用語らしいです。
IQの高低および構造改革に対する姿勢で民衆をA層~D層に分け、そのうちどの層へのアピールを強めれば郵政民営化を実現できるだろうかという調査の指標でした。
A層:構造改革に肯定的で、比較的IQが高い層
B層:構造改革に肯定的で、比較的IQが低い層
C層:構造改革に否定的で、比較的IQが高い層
D層:構造改革に否定的で、比較的IQが低い層
上記のように分類されているのだが、「A層」、「B層」を下記のように言い換えている。
「A層」はいわゆる勝ち組であり、資本の原則に則りB層を躍らす側の人間である。財界の勝ち組企業やマスメディア、大学教授など。
「B層」はマスコミの報道に流されやすく、「A層」に踊らされる側の人間である。
つまり「B層」とは、マスコミ等の言うことを鵜呑みにし、さも自分の意見かのように思い込むこと思考放棄している人間のことである。
そのB層が増え続けていることによって現代日本の政治は低レベル化しているのだという。政治家としての技量よりも、いかに「B層」でもわかる聞こえの良い言葉で「B層」を騙せるかというパフォーマーとしての技術が選挙で勝つのに必要であり、その結果、身の無い不可能なマニュフェストで大衆の心をつかんだ民主党政権やアイドル議員といったものが生まれた。
流行の行列ができるラーメン屋に並ぶ人や銀座の高い寿司屋で食通ぶって原産地を聞く人は「B層」。
朝のテレビ番組の占いや昼間の低俗なワイドショー、ベストセラーが生まれるのも総じてそういう「B層」の人間が好み、買うからであるという。
そうやって世の中からホンモノが見失われていく。
まぁそんな感じで、いかに「B層」が日本をダメにしつつあるかという内容の本です。
でも、これを読んで自分が「B層」で無いと断言できる人は間違いなく「B層」の人間だと思うw
僕自身、こうやって人にすすめられてこの本を読んでるのも、ある意味「B層」的な発想ですからね。
マックとか吉牛も好きだし、何々賞を受賞!とか書いてあると興味をもってしまうし。
庶民を政治に参加させる民主主義が良くないという医者のたとえを用いた話はなんだか納得させられました。そういうことはプロに任せておけと。
この本の一番の面白いところは、『ゲーテの警告』といったいかにも「B層」の人間が手に取らなそうなタイトルでありながら、内容は完全に「B層」向けだということだと思う。そこの著者の皮肉が見られる。
このタイトルの本を手にとった時点で自分は「B層」では無いと思い込んでるが、しかしそれは”ゲーテ”という権威に踊らされている時点で実に「B層」的な行動なのだといった感じでw
文章力も表現力も拙い僕の文章では上手く伝わらないですが、是非読んでみてください!!
「B層」を対象とするビジネスが成功するわけですねw -
Posted by ブクログ
現代語訳ということで、極めて平易な言葉・表現で書かれているので簡単に読める。なんだかパンキッシュな作り。内容に関しては表題を見れば判るよね、という感じでキリスト教への批判(あるいは非難)である。
今の時代に読んでみる分には、非常に「面白い」という印象でそれなりに納得しながら読むことが出来たのだが、この本の原作?である『アンチクリスト』が発表された時には今とは全然違った受け取られ方をしたのだろうなぁと考えた。今でもそうかもしれんが、キリスト教徒が一杯のところでキリスト教を攻撃するのは凄いことです。
一点気になったのは、全体的に無根拠なこと。悪く言えばニーチェというブランドで評価が上がっている部分があるような気がする。
だから「論」というよりも「エッセイ」みたいな位置付けにするのが妥当なのだと思う。多少無茶な現代語訳が可能になったのもそのせいか。
何はともあれ読み物としては面白いです。
権威に対して攻撃しまくる人はやっぱり必要なのではなかろうかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『これも友達に薦められた本。
ニーチェは本当にネ申だったんだなーっていうのがよくわかる。
ちなみにこの人、実はルター派の牧師の子供らしいっす。
キリスト教、ルター、パウロ、カント、ソクラテス、孔子…etc.「偉人」という枠でくくるのもなんだか不遜な感じがしてしまうような世界史上の巨人たちを片っぱしから一刀両断に切り伏せていくのを見ているのは、かなりの快感(笑)
新訳、というか超訳がまたいい味出してるんだよなー。
まじめなキリスト教徒 以外の方には心からおすすめします。
はたしてキリスト教徒の人はどんな気持ちでこの本を読むんだろうか、いやたぶん読まないんだろうけど。。
想像しただけで寒気がします』