適菜収のレビュー一覧
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ギャグ漫画のようで、こんな楽しい本は無いな、と他の方の書評を見て唖然。評価が低い!静かな映画館で、声を出して笑うと周りが全く笑っていなかったような状態。でも気にしない。ソロモンアッシュの同調実験じゃないのだから。B層とは、郵政民営化の際に広告代理店のスリード社が用いた大衆の分類で、本著はその真意を読...続きを読むPosted by ブクログ
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本書では、『大人の読書』について書かれています。
安易に答えを求めるのではなく、先人の思考回路をたどり直し、真っ当な価値判断を身につけなければなりません。
また、『子供の読書』が知的武装により、自己を正当化するものであれば、
『大人の読書』は読書により、武装を解除しなければならない。
軸は自分で作る...続きを読むPosted by ブクログ -
100冊の自己啓発書より「徒然草」を読め!。適菜 収先生の著書。100冊の自己啓発書を読むことにも価値があるし「徒然草」を読むことにも価値がある。本好き読書好きの活字中毒者としてはどんな本でも読みたいです。100冊の自己啓発書と「徒然草」の両方を読めばいいだけ。内容のない本を読むのは時間の無駄だとか...続きを読むPosted by ブクログ
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コロナと無責任な人たち。 適菜 収先生の著書。政治家や知識人たちの言動が無責任と感じることはきっと誰しもあること。政治家や知識人たちの言動が無責任と感じることは自由。でも政治家や知識人たちの言動が無責任であることを批判するのはいいけれど人格否定をしたり人間としての好き嫌いで全てを否定してしまうのも問...続きを読むPosted by ブクログ
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一部ご紹介します。
・本を読む習慣がないと、あらゆる文化に対して薄っぺらくなる。そうして「取り返しがつかなくなっていく」。精神的な余裕がなくなり、余計に忙しくなる。仕事にも差し障りが出て不幸になる。教養がない人間はなんとなく警戒されてしまう。
・古典を熟読すれば、「答え」に辿り着くまでの「見え方...続きを読む -
脳科学、社会科学、哲学の若手論客の鼎談をもとめた本です。
序章 近代的人間観を捨てよ!
第1章 ナショナリズム――なぜ快楽なのか
第2章 国家と体制――なぜ自由は苦痛なのか
第3章 ポピュリズム――なぜバカがはびこるのか
第4章 暴力――なぜ人間は戦争をやめられないのか
おわりに――近代を超えられる...続きを読むPosted by ブクログ -
近代的な思想、価値観を揺らがされること請け合いの一冊。対談者の思想の根底にあるのは近代への懐疑であり、基本的には保守的な立場から議論が展開される。西部邁や中野剛志の書籍に慣れ親しんだ者にとっては、議論の出発点だけをみれば既知の内容も多々ある。しかし、対談形式で話が脱線するが故に、思わぬ内容に触れるこ...続きを読むPosted by ブクログ
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チェック項目7箇所。【高校野球】児童虐待の一つ、給料を払わず、私学の宣伝などに利用する。【すっぴん】B級アイドルがブログに貼るもの、「素」を見せるのは素人。そんなにコスパが大事なら、熱効率のいいものだけを食べていればいい、コスパが一番いいのは、プロイラーの配合飼料でしょう。都合のいい情報をネットで集...続きを読むPosted by ブクログ
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天才ニーチェによるキリスト教への挑戦。その名もまんまの『反キリスト教(Der Antichrist)』。
キリスト教の誕生まで歴史を遡り、仏教やイスラム教と比較し、数々の哲学者の言を引き…、徹底的に新約聖書の世界をこき下ろす!「キリスト教が世界をダメにする」「敵はキリスト教なり」が、最大の要点である...続きを読むPosted by ブクログ -
実に読みやすくサラッと引き込まれました。適菜さんのキレのある文体のなせる技。
イエスとキリスト教は無関係で、キリスト教が怨恨に基づいて世界の価値をひっくり返して世の中を支配してしまったということ。
クリスチャンの私が、クリスチャンを観察していると、ドグマに追従することによって「キリスト教」を信じてい...続きを読むPosted by ブクログ -
思い当たる節があることが多い。なるほどマスコミの報道を鵜呑みにすることは危険だと思う。教養を身に付けるため古典に親しめ、と。ごもっとも。Posted by ブクログ
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B層の時もそうだったが結構この著者の考え方と自分の考え方は似ている。だいたい自分の考え方は今の状態では世論から反発されそうなことばかりでありうっかりと口に出すのが怖いくらいであるがこうも小気味よく書かれているとある意味壮快な気分にさせてくれる。
著者の土台には三島由紀夫、太宰治、モンテスキュー...続きを読むPosted by ブクログ -
ニーチェが言ったことは、「神は死んだ」ということではなくて、実は「神は生きている」ということ。
かつては、教会のなかにおさまっていた神が様々な形に姿を変えて、現代社会に君臨しているという。
ニーチェの鋭さは、神の権威、教会の権威を否定し、「これからは新しい時代だ」などと浮かれている人々の根幹に、...続きを読むPosted by ブクログ -
保守が守るべきは国土だけではなく歴史・文化・皇室。気をつけなければいけないのは単なる嫌中・嫌韓であるのではなく、左右内外の全体主義から自由社会を守る!というのを改めて気付かされた。B層用語事典の「原子力村=古舘伊知郎の頭の中だけに存在する」というのが1番笑ったw。B層用語事典は毎度秀逸。言葉の言い換...続きを読むPosted by ブクログ
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ニーチェに続く、ゲーテに語らせる「B層」批判。
政治などでプロの世界に素人が参入するという異常事態。
喫茶店やお茶の間で話したことがそのまま政治に反映される事態。
つまり、「物事を考えない民衆」「物事の価値が分からないバカ」が、世の中を動かしている。
こういう事態は、資本主義と、民主主義に支えられて...続きを読むPosted by ブクログ -
哲学の本なのに、読んでいて難解な印象はまったくなかった。
キリスト教への批判は、いままで読んだことがなかったので、とても新鮮だった。
中学の公民で民主主義や平等は絶対的な善と教えられる。しかし、これはキリスト教、近代イデオロギーの洗脳の始まりなのかもしれない。
それを教えている側も洗脳しているかもし...続きを読むPosted by ブクログ