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Posted by ブクログ 2013年02月12日
ニーチェに続く、ゲーテに語らせる「B層」批判。
政治などでプロの世界に素人が参入するという異常事態。
喫茶店やお茶の間で話したことがそのまま政治に反映される事態。
つまり、「物事を考えない民衆」「物事の価値が分からないバカ」が、世の中を動かしている。
こういう事態は、資本主義と、民主主義に支えられて...続きを読むいるといいます。
本当の「知」のあり方とはどうあるべきかを本書は指示してくれます。
印象に残ったのが、「理論を少なくして、実践を重んじる」具体的な知のありかた、「手のわざ」の重視ということ。
この感覚が分かる人は、世の中の幼稚な「嘘」が見抜けてしまって、肩身が狭くなるかもしれません。
面白くて、一晩で読んでしまいました。
Posted by ブクログ 2012年07月11日
大昔から、テレビも新聞も政治家もみんなみんな数の多い世相を中心にして活動するのは仕方が無いけど。
特に最近は、数が無駄に多くて判断力の乏しい世代だけをターゲットとして、あまりに露骨過ぎて気味がが悪くなる。
それに気がつかない人達は、おそらくこれ読んでも自分のことだとは思わないんだろうな。。。老いると...続きを読むは何とおそろしいことか。
Posted by ブクログ 2016年05月28日
人民を四象限に分割し、自分で考えず他者の発言を自分の意見として流布する層に目標を絞って洗脳工作する図式。
それが日本で明示的に企画された起源が郵政民営化だという指摘に、なるほどと思わせられた。
Posted by ブクログ 2015年11月13日
ある人の話を聞いて呆れるより笑ったのは、医者から言われたことは「何か信用でけへん」とか言うといて、そのくせ「みのさんがテレビで言うとったんやて」て言って、何の考えもなくそのとおりにしたんやて。
普通、医者のほうを信じるやろ。
B層って、簡単に言うたら、そんなタイプの人間のことやろ。
でもなあ、A層...続きを読むからD層までの4つの区分って、正直、わかりにくかったわ。
確かにB層と、それを影であやつるA層については具体例をあげてわかりやすかったよ。でもC層とD層の人って、具体的性向とか指向分析とかほとんど書いてないやん。要は最近IQが低くて自分で判断できんくせにデカイ顔してる社会層ってカテゴライズをしたいんで、あえて郵政改革のときのコンサルの企画書をひっぱり出してきて、その「B層」のなかに、うっとおしい社会層を押し込んだだけのように思えるけど。
そもそも、この企画書自体、血液型で人の性格を4つに区分けするのと同じくらいナンセンスやで。ベースとなってるもん自体がまゆつば。でもそれをまあ脇に置いといて、最近はびこるアレな奴らをなんとか類型化したい、ってゆうアイデアは面白いし評価したい。ラーメン屋に並んでる奴とか、くだらんテレビタレントとか、「社会のために」オレも射殺したいよ(笑)。
…って言うふうに、ちょっと自分で溜飲さげるためのネタ本って考えたほうがええんちゃうん?
この本だけで社会問題がどうとか政治がどうとか言い出すんは、冒頭のみのもんたを妄信するんと同じやで。表紙のゲーテの肖像見ただけで、難しくとってるんちゃうか?現代新書ちゃうんやで。プラスアルファ新書やで。パロディとかギャグってことでええんちゃうん。
それよりも東日本大震災直後に、愛知県日進市の花火大会で福島県川俣町の業者が製造した花火の打ち上げが中止された事件のほうが気になる。なんでって、日進市に苦情とか言うたんがたった20人かそこらで、それで中止決定したんやろ。少数のアレな奴らが足を引っ張って全体の意思を形成し、何か過剰な方向に進む…そっちのほうが怖い。
適菜さん、そういう真の危ない社会的階層の分析と対策の提示こそお願いします。
(2011/10/2)
Posted by ブクログ 2014年03月24日
ゲーテの言葉を借りながら、言うところのB層、そして、B層を利用している層によって動かされる社会の行き着く先がどこにあるのかを論じるもの。186頁、128頁、161頁、168〜177頁辺りが私の職業とも関わり、検討を要するな、と。157頁、私には分かりにくい。
なんにせよ、興味深い。
Posted by ブクログ 2013年07月24日
現代の問題点をゲーテの引用を用いて痛快に表現している本です。
「B層」(定義はご一読ください)批判がメインですが、この「B層」というカテゴリ分け、表現の仕方は妙に納得感があり、最近の社会に感じる違和感がクリアになりました。
ただ、自分が「A層」だと思って読み進めると痛快なものの、「B層」戦略に多...続きを読む少踊らされてる部分もあり、そう思うと一気に恥ずかしくなります…。
後半は比較的哲学的な内容が色濃く出ている印象で、最近哲学にあまり触れていないからか、自分なりに勉強したくなりました。
Posted by ブクログ 2013年06月20日
最近は知らない事がエライ、知らなくて何が悪い、みたいな風潮があって、正にこの本に書かれているような事が身近に感じられます。外で働いていても、お金払ってるこっちがエライんだ的な振る舞いをする人がいるし、とにかく品や知性を感じる人よりもそんな風な下品な連中の方が幅を効かせている。こんな世の中を変えていく...続きを読むためには、我々大人はもっと正しい見識をもてるようにならなければならないし、子ども達にも正しい教育をしなければならないと思いました。
Posted by ブクログ 2013年01月03日
「B層」とは何か。
著者のツイートにもよく出てくる「B層」という言葉が気になったので手にした本。
読み進めていくと、最近の露骨な印象操作の話などを
ゲーテの言葉を交えながら解説している本。
普段読んでいる本とは違う性質の本だったので新鮮だった。
Posted by ブクログ 2012年02月19日
谷垣総裁に読んでもらいたい。笑
是非ともマスメディアを利用しまくって政権を奪還するしか、ないんじゃないかと思う。
民衆、女こどもの考えを政治にもってきてはいけない。
民主主義は危ない。
やっぱり頭のいい人達に日本を担って貰わなきゃいけないなあと思いました。
公務員の給料もっと上げればいいの...続きを読むにね。
Posted by ブクログ 2012年09月22日
ゲーテすきーさんからみた世の中。(たまに著者の個人的な批判も含みます)
民主主義。
B層政治。ぬるま湯政治。
楽して感度を失う。
そうか、これが退化。
人間の本質はより明白に。
己の欲望がまる見えです。
薄っぺらい時代が行進中。
なるほど革命のみずがめ座時代。
きっとわたしも時代の申し子。
足りない...続きを読むことは大体同じ。
「大人」になることが必ずしも生涯でなすべきことだとは思わないけど、自分なりに成長していたい。
次世代を憂いながらも血を繋いでいくのはどの時代も同じなのね。
Posted by ブクログ 2012年06月09日
B層(マスコミ報道に流されやすい「比較的」IQの低いひとたち)から脱しなければならない。
そして、古典を読んで劣化した社会に抗する必要がある。
近年特に感じる政治やマスコミへの違和感や嫌悪感の理由が少しわかった気がする。
ちょっと気になったのは本書の書きブリ。
それこそB層をターゲットにしたのだろう...続きを読むが、すこし品がない。
Posted by ブクログ 2012年05月26日
ゲーテの警告という物々しいタイトルですが、内容はほとんどゲーテに関係ありません。
ゲーテの言葉を引用しながら、現代社会を痛烈に批判した内容となってます。
まず、この本について語るには「B層」とは何かについて言及せねばなりません。
「B層」とはもともと小泉内閣が郵政民営化を推し進める際にあう調査会社...続きを読むが大衆を分類するのに使った用語らしいです。
IQの高低および構造改革に対する姿勢で民衆をA層~D層に分け、そのうちどの層へのアピールを強めれば郵政民営化を実現できるだろうかという調査の指標でした。
A層:構造改革に肯定的で、比較的IQが高い層
B層:構造改革に肯定的で、比較的IQが低い層
C層:構造改革に否定的で、比較的IQが高い層
D層:構造改革に否定的で、比較的IQが低い層
上記のように分類されているのだが、「A層」、「B層」を下記のように言い換えている。
「A層」はいわゆる勝ち組であり、資本の原則に則りB層を躍らす側の人間である。財界の勝ち組企業やマスメディア、大学教授など。
「B層」はマスコミの報道に流されやすく、「A層」に踊らされる側の人間である。
つまり「B層」とは、マスコミ等の言うことを鵜呑みにし、さも自分の意見かのように思い込むこと思考放棄している人間のことである。
そのB層が増え続けていることによって現代日本の政治は低レベル化しているのだという。政治家としての技量よりも、いかに「B層」でもわかる聞こえの良い言葉で「B層」を騙せるかというパフォーマーとしての技術が選挙で勝つのに必要であり、その結果、身の無い不可能なマニュフェストで大衆の心をつかんだ民主党政権やアイドル議員といったものが生まれた。
流行の行列ができるラーメン屋に並ぶ人や銀座の高い寿司屋で食通ぶって原産地を聞く人は「B層」。
朝のテレビ番組の占いや昼間の低俗なワイドショー、ベストセラーが生まれるのも総じてそういう「B層」の人間が好み、買うからであるという。
そうやって世の中からホンモノが見失われていく。
まぁそんな感じで、いかに「B層」が日本をダメにしつつあるかという内容の本です。
でも、これを読んで自分が「B層」で無いと断言できる人は間違いなく「B層」の人間だと思うw
僕自身、こうやって人にすすめられてこの本を読んでるのも、ある意味「B層」的な発想ですからね。
マックとか吉牛も好きだし、何々賞を受賞!とか書いてあると興味をもってしまうし。
庶民を政治に参加させる民主主義が良くないという医者のたとえを用いた話はなんだか納得させられました。そういうことはプロに任せておけと。
この本の一番の面白いところは、『ゲーテの警告』といったいかにも「B層」の人間が手に取らなそうなタイトルでありながら、内容は完全に「B層」向けだということだと思う。そこの著者の皮肉が見られる。
このタイトルの本を手にとった時点で自分は「B層」では無いと思い込んでるが、しかしそれは”ゲーテ”という権威に踊らされている時点で実に「B層」的な行動なのだといった感じでw
文章力も表現力も拙い僕の文章では上手く伝わらないですが、是非読んでみてください!!
「B層」を対象とするビジネスが成功するわけですねw
Posted by ブクログ 2012年04月27日
「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない。」
日本をダメにしたのは、総理大臣でもアメリカでもない。B層である。B層とは、構造改革に積極的でかつ比較的IQが低い人たちのことであり、このような素人が、プロの領域に口だしする危うさを指摘している。
若干、過激な表現ではあるが、現在の社会が直面している問題を鋭...続きを読むく突いている。
もっと歴史や古典に根ざした判断力を身につけることが必要であると痛感させられる1冊である。
「過去はわれわれが何をしなければならないかを教えないが、われわれが何を避けねばならないかは教えてくれる。」