上田惇生のレビュー一覧

  • 経営の真髄[下]―――知識社会のマネジメント

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    ドラッカーの「マネジメント」の再編版・下巻。マネジメントの仕事、スキル、人事、組織、セルフマネジメントなどが解説されている。世に出回っているビジネス書の多くは、ここに記述されている内容の焼き直しであることに改めて気づく。そして、ほとんどの企業が驚くほどそれができていないのですね。人間は一度、原点に帰ってみるというのもいいのかもしれません。

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    2013年06月01日
  • チェンジ・リーダーの条件

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    ネタバレ

    チェンジリーダーの必要性がわかり、いかにそれを実施することができていないかを実感させられる。

    -引用-

    ★凡人は「何をしたいか」から考える。あるいは、せいぜい「自分は何に向いているか」を考える。しかし、正しい問いは、「客観的に見て、今後、事業にとって、重要なことは何か」である。必ず自問し続けなくてはいけない。次に問うべき質問は、「自分の強みは何か。事業にとって必要なことのうち自分が貢献できるもの、他に抜きん出て貢献できるものは何か」である。この問いを徹底的に考えて、初めて「自分は何を行いたいか。何に価値をおいているか。残りの人生とまではいかなくとも、今後、何をしたいか」「それは事業にとって

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    2013年05月26日
  • 経営の真髄[上]―――知識社会のマネジメント

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    「マネジメント」全般に関するものですが、マネジメントの範囲というか、とらえ方が大きいと感じました。言い換えると、視野を広くもたないといけないというところでしょうか。
    特にタイトルにあるように、人材という意味では、この1世紀あまりで生まれてきた「知識労働者」に関するとらえ方が新鮮でした。ただ、経済が活性化していない限りにおいて、いかに知識労働者とはいえ、経営層と対等というのはよほどの能力をもたない限り厳しいかな~。とは思います。
    利益の最大化がマネジメントの目的ではない。というのも納得です。企業が社会のなかでどうあるべきか?そういったことを考えないといけないなど、珠玉の内容がいっぱいです。
    ただ

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    2013年05月12日
  • 明日を支配するもの―――21世紀のマネジメント革命

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    知識労働者は、雇われている組織よりも、結果として長生きする。今日の先進国の平均寿命では、70,80代まで生き残り、75までは働ける。したがって、労働寿命は50年に及ぶが、企業をはじめ組織の平均寿命は30年そこそこである。 もはや最初に就職した組織が、60になっても存続しているとは言い切れない。そのうえ、ほとんどの人間にとって、同じ種類の仕事を続けるには、40年、50年は長すぎる。したがって、組織に働くひとたちは、仕事を変えることができなければならなくなる。キャリアを変えなければならなくなる。第二の人生に備え、自らをマネジメントすることが必要になる。逆境のとき、単なる趣味を越えた第二の人生、第二

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    2013年01月20日
  • ドラッカー名著集7 断絶の時代

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    知的資本社会到来について主張した本。
    ドラッカーといえば経営の神様として名を馳せているが、深く次代を洞察したこの本も秀逸。

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    2013年01月15日
  • ドラッカー名著集7 断絶の時代

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    断絶の時代は、ドラッカー59歳、1969年の作品だが、信じられないほど正確な未来予測だ。
    世界的な食糧危機を預言するがごとき先進国の農業省は、痴呆症にかかっているというしかほかない。p10
    先進国に成長をもたらした原動力のひとつは自動車工業だった。途上国では人間と自動車との関係はこれから始まるところである。途上国でも特に若者が車に乗りたがる。しかし先進国のおとなにとって、自動車は情熱の対象というよりも、利便性の象徴である。必需品であるが、欲望や地位とは関係がない。自動車産業は今後南米、東南アジア、インド、パキスタンなどの途上国で成長する。 p11
    今日自前の発電所をもつ工場がほとんどないように

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    2013年01月16日
  • ドラッカー名著集5 イノベーションと企業家精神

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     ここに書いてあることだけを見ればイノベーションの機会をとらえることは簡単なことに思えてくる。しかし失敗例が示すようにイノベーションの機会を逃すこともまた簡単であり、イノベーションの機会をとらえようと常に意識していなければならない。想定外の成功、目的外の成功を拒否することなく受け入れることが重要であると繰り返し述べられていることから、それが特に重要なしてんであることは明らかである。しかし、それだけ繰り返されていることから、想定外の成功、目的外の成功を受け入れることが困難であることも分かる、イノベーションの機会を見逃さず受け入れるよう常に心がけることがイノベーションを成功させる秘訣であると感じた

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    2012年12月31日
  • ドラッカー名著集4 非営利組織の経営

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    非営利組織の場合、成果をどう評価するかが難しい。そこをはっきりさせれば、あとは営利団体と同じ。その辺の終始一貫ぶりは本当に素晴らしい。何度も読んで自分をリマインドさせたくなる。

    それにしても、ドラッカー先生の良さは、この、文章のむずかしさにもある気がする。短くて畳み掛けるような文体、突然に差し込まれるたとえ話、エピソード。まるで詩のようでもある。教典的な扱いをされるのも頷ける気がする。

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    2012年11月21日
  • ドラッカー名著集12 傍観者の時代

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    名著です。ドラッカーが関わりのあった人々の人生を辿りつつその時代の流れを語る手法で、作者自身の半生も語られてます。自らを傍観者とする作者の社会の見方は、決して奢らず、それでいて非常に鋭い。作者の自叙伝でもあるこの作品。過去の出来事だからといっても多分現代に通じることもあり非常に面白く読めました。

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    2012年11月12日
  • 経営の真髄[上]―――知識社会のマネジメント

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    「顧客」、「成果」をキーワードにマネジメントの要諦を説く。言葉の使い方(表現力)に奥深さを感じ、読者に思考の拡大と深耕を与える。著者の言葉をヒントに読者の学びが誘引される。筆者の主張を論じる他の書き手とは違う、名著者たるゆえんか。

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    2012年10月28日
  • 経営の真髄[下]―――知識社会のマネジメント

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    ネタバレ

    「本質的な話」の骨格となる部分は、かなりの時間が過ぎても色褪せない。枝葉の部分は、少し古くなる。著者自身の意志を継ぎ、現代にアップデータさせている本書は、“素晴らしい仕事”をしていただいたと思う。

    読む人にとってじっくり読むパートはわかれると思いますが、上巻から下巻まで全49章の本書には章末にまとめがあるので、まとめをサーッと読み関心がありそうな章があれば、じっくり読むのが効率がいいですね。

    機会をみてじっくり再度読みたい本でもあります。

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    2012年10月18日
  • 明日を支配するもの―――21世紀のマネジメント革命

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     ピーター・ドラッカーはマネジメントに関する著作を多数執筆しているが、本書はドラッカーのマネジメント論の中では最後の著作にあたり、来るべき21世紀にマネジメントの姿について述べている。ドラッカー自身は21世紀がどのような世界になるのか分からないと述べているが、やはり氏の大局観は示唆に富んでいる。今はよく理解できない点があったとしても、数年経てば理解できるようになるかもしれないので、本書は手元に置いてたまに読み返すのがいいかもしれない。
     ドラッカーは21世紀の世界の中でとりわけ日本の社会に注目している。日本は課題先進国といわれるだけに、これからあらゆる種類の社会問題に直面せざるをえない状況にな

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    2012年10月15日
  • ドラッカー名言集仕事の哲学

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    ドラッカーの主な著作から中核的な部分を抜き出したもの。

    ドラッカー独特の言い回しがあるので少し勉強しないと
    わかりづらい表現も多いが、深みのあるある点が多い。

    座右の銘のような使い方をしたほうがよさそう。

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    2012年10月08日
  • ドラッカー名著集11 企業とは何か

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    大戦中のさなかにあってGMのインサイダー側からアウトサイダーとしての視点でみた経営者のあり方と社会との連携をはかるべきでるとの視点がよかった

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    2012年09月29日
  • ドラッカー名著集13 マネジメント[上]

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    この本を教科書にした勉強会に参加して、1ヶ月に1章ずつ読み進めていたが、細切れ過ぎてあまり深く読めていなかった。
    このたび、5日間の出張に携行してやっと読み切ることができた。
    企業の目的とは、利潤追求ではなく、「顧客の創造」であるというところに感銘を受けた。

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    2012年09月25日
  • ドラッカー時代を超える言葉

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    ドラッカーの英知が、コンパクトに纏まっている本です。読み返すにはちょうど良いです。
    また、ここから、原著にあたるのもよいと思います。やっぱり、原著が一番です(邦訳も可)

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    2012年09月17日
  • ドラッカー名著集4 非営利組織の経営

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    ネタバレ

    Missionや成果の部分が非常に参考になった。ドラッカーは徹底して「顧客は誰か。何を提供するのか。」を様々な著書で問いかけているが、この本でも基本は同じ。ただ、非営利組織だからこそ考えなければならないのが、Mission。営利組織は、最終的なMissionは利益を上げることに帰着してしまえばいい。でも、非営利組織は違う。社会に貢献するためにどのような役割を果たすのか、徹底的に考え、その成果の定義をしなければならない。なんとなく、社会に貢献してますでは、正直言って必要性はなくなってしまう。また、他の組織と競争する必要性も特にない。一つ一つの切り口に対して、細かく解説が書いてあるので、バイブル的

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    2012年09月10日
  • ドラッカー名著集5 イノベーションと企業家精神

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    (読書メモー読みながら考えたこと)

    イノベーションは改革、変革とは違うもの。新しい機会を利用して顧客に求められる商品を創造すること。

    顧客すら認識していないニーズを明らかにするというのは、まさにウォークマンでソニーがかつて行ったこと。それがイノベーションであり、そのイノベーションを利用したのがiPhoneだった。

    ただしイノベーションにはリスクが伴う。成功した企業家はリスクを明らかにし最小にすることによって成功確率を上げている。リスクを減らすには、信頼性が高く確実性が高い「機会」を利用すること。

    目の前に起こっている予期せぬ成功と予期せぬ失敗こそ、もっとも有益な情報源である。私たちは失

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    2012年09月10日
  • ドラッカー名言集仕事の哲学

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    時々読まなきゃダメだ。思った時にえいやとめくれば、自分に対してのドラッカーの忠告が書かれている。最高の一冊。

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    2012年09月01日
  • テクノロジストの条件

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     社会生態学者のピーター・ドラッカー氏は数多くの著作を残しているが、本書は技術に関する氏の著作15点とインタビュー記事を抜粋したものである。
     近年になってMOTや技術経営という概念が一般的になったが、技術をマネジメントする必要性を氏は1970年代から提唱している。本書を読めば、最近話題になった数々のイノベーション理論の原点が氏の著作にあることが理解できる。
     技術に関わるものにとってはPart2「技術のマネジメント」、Part3「イノベーションの方法論」がも最も興味をひくであろうが、技術と社会の化関わりについて記したPart1「文明の変革者としての技術」、Part4「世界観の転換」にも注目し

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    2012年07月16日