上田惇生のレビュー一覧
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非営利組織においても、企業においても、組織にとって必要なことは同じだ。
正しくマネジメントされなければ、組織がその機能を果たすことはできない。
だから、本書で言っていることは、主著「マネジメント」と変わるところがない。
さらに、非営利組織で業績のあった人たちとの対話も収録されているので、ずい分読みやすい。
だから、ドラッカーのマネジメントを学ぶ上では、入門書としてもいいのかもしれない。
ドラッカーは現代の世の中を、無数の組織が絡みあって成り立つ、新種の多元社会と定義している。
その中で、最も身近なものが企業である。しかし、企業は本来の目的からしても、そこに集う者どうしのコミュニティーたりえな -
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本著は経営学の最高の古典、経営の原点、経営の常識と言われています。経営のために必ず読まなければならない本を一冊あげるならば本著だといわれています。
確かに原理原則が丁寧に説明されてあって、どの章も考え深く構成されています。
本著は一回読んだだけでは真髄に触れるまでいかないでしょう。経営者であるなら自分自身の自己啓発というか成長や改革改善につれて、感銘を受ける箇所が変わってくるように思えます。
今読み終わって印象に残った部分はおそらく二回目読んだときは輝きを失い、別の箇所が輝いている、といった書です。だからこそ古典といわれるのでしょう。要再読。
以下印象に残った文章。
・企業の目的は、 -
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ネタバレドラッカーさんの自伝書。
ドラッカー好きにとってはたまらない一冊だと思う。
ドラッカーさんは数多くの名著・名言を残しているが、どのような人生の中でそのような考えに至ったかを知ることができる。
その中でも最も印象的だったのは、ナチズムの中で悪について考えたとき「無関心が最大の悪」だという結論に至った点である。
接点があったかどうかわからないが同じ時代を生きたマザー・テレサも同じことを言っている。
<注目した箇所>
■ドラッカーが中年の将校の職案内をした時の話。プライドを傷つけることになったとしても、真実を受け入れなければならないことを示している。それが長い信頼関係につながる。p43
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Posted by ブクログ
いい本だと思う。ドラッカーから何かを得て自分なりに解釈して実行しようとする人が、もしドラッカー本だけで戸惑うならとっかかりとしてはこうした本がいいんじゃなかな。まずは書いてみる、そして考えて実行してみる、そんなことが大切なんだろうなあ。
印象的な言葉
真摯さは習得できない
予期せぬ成功を追求する
この本は感想を書くための本じゃないのでこのあたりで(^^)
これで、今年のドラッカー課題本は全部終了しました。しかし、せっかく実践の「思考編」を読んだので「行動編」「チーム編」も年内に読んじゃおう。しかし、まず課題本が終わったので、読みたかった「ジェノサイド」に集中し、そのあとは「空飛ぶタイヤ」 -
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非営利組織の経営に関して体系的にまとまった非常に貴重な文献。
NPOにはミッションやリーダーシップ、成果やマーケティング戦略が重要という点は企業経営とまったく変わらないし、むしろそれ以上にプロフェッショナルな経営が求められていることを痛感した。
特に、企業とちがってNPOは募金を募る相手先のステークホルダーが圧倒的に多数存在するので、マーケットリサーチからセグメンテーション、ポジショニング、ターゲッティングなどのマーケティングプロセスが実は非常に重要という点は腹に落ちた。
多くのNPOがこのプロセスをすっ飛ばしていきなり宣伝や販売活動をはじめてしまうのは、一般企業にもありがちかも知 -
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企業の場合、成果を測る指標は簡単。まずは収支。
非営利組織の場合はそうではないだけに、
いかにミッションの設定とトップマネジメントのリーダーシップと
ボランティアの能力開発と組織づくりが大事か。
ということが書いてある。
アメリカの教会やガールスカウト、病院、大学の事例をもっての
経営思想だから日本には合わない、とも思わない。
ちょっとこのくらいはやってみようよ、やってみたいよ、と思う。
非営利組織にいる人もそうでない人も
こういう考え方があるのを知っているのと知らないのとでは大違い。
4年前の私に特に読ませたいのは
マーケティングについてコトラーさんとの対談、
非営利組織の戦略のまとめ -
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ビジネス書、未来学の書として、やはり、5つ★なんだろうな。
10年経っても色あせてない。もう10年後、読み返してみたい。
実は私にとって、初ドラッカー本です。
【興味深かった指摘】
・組織に於ける5つの原則(P14)。特に階層数を少なく。
・大教会の例(P33)。人々が求めているのは、儀式ではなく、心の癒しであり、教会を通じてのコミュニティに対する責任ある貢献。
・公的年金が導入された当時を今に当てはめれば、79歳が支給時期(P52)
・20世紀に於ける成長分野は①政府、②医療、③教育、④余暇。中でも余暇がずば抜けている。それにこれらは市場経済のものではない。(P59)
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