上田惇生のレビュー一覧
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著者の上田惇生氏は、ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身と言われる、ドラッカー学会代表。ドラッカーの主要著作の全てを邦訳し、「はじめて読むドラッカー」4部作である「プロフェッショナルの条件(自己実現編)」、「チェンジ・リーダーの条件(マネジメント編)」、「イノベーターの条件(社会編)」、「テクノロジストの条件(技術編)」、「ドラッカー名言集」4部作である「仕事の哲学」、「変革の哲学」、「歴史の哲学」、「経営の哲学」なども編集している。
本書は、著者が「週刊ダイヤモンド」で2003年から始めた連載「経営学の巨人の名言・至言~3分間のドラッカー」の中から160編を編纂し、ドラッカーの -
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いかなるミッションが有効でいかなるミッションが無効化。そしてミッションは何か。ミッションの価値は文章の美しさではなく、正しい行動をもたらすことにある。
なすべきもののうちうまくいっているものをさらにうまく行う。
大学が都市問題の解決に取り組んだ。(無能ぶりを晒しただけ、大学の価値観は政治的な問題に不向きだった、政治力学を理解できなかった)
病院が保健教育に取り組んだ。予防は不得意だった。得意なのは発症した病気を処置することだけだった。
1機会・ニーズを知るべき
2自らの手にする人的資源、資金、そしてなにより能力によって世の中をかえ、自らの基準となり得るものは何かを考えなくてはならない。自 -
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はじめて読むドラッカーシリーズの社会編であるが、初めて読んだ時は理解が及ばず、書評が書けなかった。その後、ドラッカー本をあれこれと読んできたので、改めて今回、読み直してみた。
以前と比べるとかなり理解できるようになったが、それでもPart3の「模索する政治」は難しい。しかし、現代社会を理解するうえで最も重要なのは、この章ではないかと思う。特に第1章では理性主義のリベラリズムに対して次のように述べている。「理論については過激、行動は遅疑逡巡、反対するときは強硬、権力を握れば無力、机上に置いては正しく、政治的には無能である」…。まるでどこかの政党のことを言っているようだ。
歴史は繰り返すとい -
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ドラッカーの少し古い2002年くらいの一冊。まだIT革命がのちにどうなるかって状況の中で予言のように書かれた部分もあるので、今読むとその先の未来と照らし合わせながら読むことができておもしろかったです。これだけ世の中を俯瞰して自分は捉えることができているかなと振り返ってみると、やっぱ視野の狭さは否めないな。。森が見えてないなと思わされました。ミクロとマクロ、両方の視点をしっかり読みやすく書いてくれていて、いつもドラッカーがどうやって情報を整理していたのか気になりました。中身はまだ道半ばのことが多いけど、ある程度は予測の範疇かなと。トレンドを認識しながら、自分の進む道も考えていきたいなと思います。
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最近再びハマっているドラッカー本。
イノベーションとマネジメントについて学ぶならってことで、
ドラッカー本を手に取りました。
相変わらず難しい内容が書いてあり、
全てを理解しきれていないとは思いますが、
当たり前ではあるが実践できていないこと、
イノベーションを実現するにあたって考えないといけないこと
を体系的に学ぶことが出来ます。
事例について多くページを割いているところも良かった。
ただ、難しい内容で事例が多いと眠くなってしまいます。。
「優れたマネジメントは、どこにいっても優れている」
と言われるようなマネジメントが出来るようになりたい。
【勉強になったこと】
・マネジメントが報 -
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ドラッカーの著作から言葉を集め、それに解説を加え、自らに置き換えて考えるワークブックとしたシリーズの第3弾。今回はチーム編。
多くの言葉が名著「マネジメント」から引用されており、副読本としても役立つ。
ドラッカーの言葉はシンプルだが、本質をついており、いつも刺激を受ける。
マネジメントの仕事は次の5つに大別される。
・目標を設定する
・組織する
・動機付けとコミュニケーションを図る
・評価測定する
・人材を開発する
この中で最もうまくできていないのは、評価測定するとのこと。確かに評価指標を作るのは難しく、目標は掲げてもその達成度をうまく計れない場合は多い。
しかし、何らかの指 -
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社会生態学者ドラッカーの論文集。1946~1992年に主に社会動向について書かれたものを編纂しており、中には難解なテーマを取り扱ったものもあるが、分かりやすく最も印象に残ったのは「日本画に見る日本」だった。ドラッカーが日本の美術に関心を持っていたことは知ってはいたが、美術を通じて日本人の価値観や社会的な特性にまで見通す眼力の鋭さは「さすがドラッカー」と思わせるものがある。この章には多数の画家や絵が紹介されているが、恥ずかしながら知らないことばかり。日本美術の素養があれば、ドラッカーの意をより理解できるかもしれない。この賞に紹介された画家や絵についても調べてみたい。
ドラッカーの著作は数冊読 -
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