上田惇生のレビュー一覧
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25年前に書かれたとは思えない1冊
イノベーションの7つの機会
1. 予期せぬ成功と失敗を利用する
2. ギャップを探す
3. ニーズを見つける
4. 産業構造の変化を知る
5. 人口構造の変化に着目する
6. 認識の変化をとらえる
7. 新しい知識を活用する
これだけを挙げると今更とも思えるが、本書の細かい記述やケースを見ていると、成功例も失敗例も今まさに自分の目の前で起きていることそのものである。
イノベーションというとともすれば7のような技術刷新、科学技術の進化によって新しい価値なりを与えることと理解しがちであるが、ドラッカー曰く最もインパクトが小さく、他社の追随を許しやすいのが7である。
また偶然性によって生まれるものであってマネジメントできるものではないと思いがちだが、偶然を偶然にさせないようにすることができる。
「ストーリーとしての競争戦略」でも言われる2や「ビジョナリー・カンパニー3」の衰退企業の特徴でも挙げられている1と6など現代でも言われていることをこのタイミングで見抜いていることに驚く。
(これと同時期に読んだ「デフレの正体」では5に触れている)
昔、ドラッカー本を読んだ時は意味が分からないと思ったが、今こそ読み時である。今年はドラッカーの赤本を読破したい、 -
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■ビジネスマインド
①自らの得るべき所を知るのは自らである。高い要求をかすのも自らである。飽きることを許さないよう予防策を講ずるのも自らである。そして、仕事を心躍るものにもするのも自らである。
②優先順位を決めるための4つの原則:1.過去ではなく未来を選ぶ 2.問題ではなく機会に焦点を合わせる 3.横並びでなく独自性を持つ 4.無難なものではなく変革をもたらすものに焦点を合わせる。
③成果を上げる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。
④明日成果を上げるために今日何をするかを問うこと。
⑤変化を当然のこととせよ。
⑥あらゆる問題について、複数の解決案を作成することを原則としなければならない。さもなければ間違った二者択一の罠にはまる。 -
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マネジメント 課題・責任・実践
の上巻。
上巻は第Ⅰ部、マネジメントの役割について。
マネジメントの役割とは
1.自らの組織に特有の目的とミッションを果たす。
2.仕事を生産的なものとし、働く者に成果をあげさせる。
3.自らが社会に与えるインパクトを処理するとともに、社会的な貢献を行う。
この3つについて、企業および公共サービス機関での
適用について論じている。
具体的な方法についての言及は少なく、
マネジメントに必要とされることを中心に書いてある。
読む人の仕事や立場によって、よくわかる部分、よくわからない部分、
役に立つ部分、すぐには役に立たない部分が違うと思う。
しかしながら、本書の内容は
組織に属する人全てに必要な知識、実践すべき活動であると思う。
顧客は誰か、事業は何か、自らの仕事は生産的か・・・
自らに、また自らの属する組織に問い続けるべき課題の提言が数多い。 -
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現在、IT革命が世界を覆い、企業のグローバル化が進んでいる。
アウトソーシングが当たり前となり、企業や雇用形態も変化している。
以前は田舎社会の農業従事者が多数をしめていたのが、
現在では都市社会で働く知識労働者が増加している。
このように、経済や産業の発展が社会構造を変化させている。
これらの持つ意味は、200年前の2つの産業革命の場合と同様である。
蒸気機関による第1次産業革命と、鉄道や電報の発明という第2次産業革命。
これら2つの産業革命によって、ビスマルクの福祉国家など、
20世紀の民主主義につながる様々な理念と諸制度や、
フォードの大量生産を生んだ科学的管理法などの誕生につながった。
今日のIT革命は、2つの産業革命に酷似している。
コンピュータの発明が蒸気機関に相当し、インターネットの出現が
より影響力の大きかった、第2次産業革命に相当する。
そして歴史の教訓によると、これらを導火線として見たことのない未来がはじまる。
例えば、多国籍企業は海外に子会社をもっているが、性格上は国内企業であった。
しかし、グローバル企業には国境がなく、国民国家のくびきから放たれる。
このような変化が、新たな制度、新たな理念、新たなイデオロギーを生むのである。
以上のような経済の変化とは別に、少子高齢化といった変化も見えている。
そんな中、組織は生き残りかつ成功するためには、自らがチェンジエージェント
(変革機関)となり、変化を脅威ではなくチャンスと捉えなければならない。
このような変化の中で、個々の人間の安定を考えた場合、
経済は制約条件にすぎず、社会が重要である。
国の在り方、企業の在り方に加え、社会セクターとしてのNPOなどの活動が重要となってくる。 -
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哲学、社会、人文、政治経済、世界情勢など広範囲のテーマに関するエッセンスが惜しみなく詰まった名著。
ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー岩崎編集長絶賛の書。
しかし、内容からしてドラッカー氏は、本書を、明確に読者を”意思決定者とその候補生のために書いたものであり、哲学書ではない”と、誤解のないように言い切っている。
過去をベースに意思決定するのではなく、今日起こっている現実は何かを描写し、明日批評ではなくどんな行動を起こすべきかを決められるのは結局は自分自身ということだからなのでしょう。
いつもながら、これが15年以上前に書かれたとは思えない。
世界の大きな流れの中で、トレンドを読み、行動を起こすには、本書以上優れた著作はないかも知れない。
<以下、マネジメントとは何かについて、非常にしっくりきたので、引用>
マネジメントとは、人間学である。マネジメントとは人の心、人の本質にかかわるものである。
マネジメントとは、まさに伝統的な意味におけるリベラルアート、すなわち一般教養でなければならない。知識、自己認識、知恵、リーダーシップという基本にかかわりを持つがゆえに教養にかかわるものであり、実践と実行にかかわりをもつがゆえに教養にかかわるものである。
従ってマネジメントにある者は、心理学、哲学、倫理学、経済学、歴史など、人文科学、社会科学、自然科学の広い分野にわたる知識と洞察を身につけなければならない。 -
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ドラッカーの本を続けて読んでいる。この本は、先週日本に出張で帰国した際に買ったもの。ドラッカーが扱う「経営」という概念は、企業経営ばかりではなく、学校や非営利組織や政府組織等も視野に入れて用いられている。それがどのようなものであれ、「組織」の経営、という概念を扱っているのである。現代社会は、それらの組織が動かしている社会である、というのが議論の出発点であり、従って、それら組織がうまく運営され成果をあげない限り社会は良くならないので、それらの組織が成果をあげるための原理原則と方法論を考えてみよう、というスタンスである。組織、および、その組織が作り出す製品やサービスや制度や政策は、ある特定の目的のためにつくられたものであり、その目的をうまく達成出来たものが、まずは生き残る。ところが、特に経済原理の働かない、社会的な組織や制度やサービスは、その目的を達した後も、生き延びてしまう。一度出来上がったシステムを壊すのは難しい、そのメカニズムの前提が変わってしまったとしても生き延びてしまう。ここに、この本の題名の「イノベーションと企業家精神」が重要である理由がある、とドラッカーは言っているのだと思う。
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もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの「マネジメント」をお読んだら)の大ヒットで、
ドラッカー先生の本がさらに多くの人に読まれていて
嬉しく思いますし、私も読み返しています。
素晴らしい哲学は、たとえ、翻訳であっても
言葉に力強さとオーラを感じるのです。
私はいつも、しびれるなーと独り言を言いながら拝読しています。
たとえば
「第一に身につけるべき習慣は、なされるべきことを
考えることである。何をしたいかではないことに留意してほしい」
「自分を律する。
毎朝、洗面台の前に立った時、鏡の中に見たい自分がそこにいるか?を問う」
「あなたは何によって、おぼえられたいか」
「完全性を追求する。神々が見ている」
「集中とは一つのことを継続して行うという意味。集中とは、勇気である。
企業経営の選択と集中は、すなわち勇気と覚悟の結晶なのです」
さて、「実践するドラッカー[思考編]」では、ドラッカー教授の教えを
理解する→使いこなす→習慣化する20枚の実践シートで
「成果をあげる考え方」を身につけるワークブックになっていて、大変お得!!
この実践シートを役職者たちへの課題にしよう。
そして、みんなで話し合うのもいいと思う。
なにごとも、書くことは、自分の頭を整理
することだし、私もよく自問自答しながら書いています。
実践シートの例は、
「あなたの所属する組織のミッションは何ですか?
そこであなたがなすべきことは何ですか」
「成果をあげるために、あなたが習慣化していることは何ですか」
「あなたが考える内なる成長、人格や人の器を磨くための方法をあげてください」
「あなたは組織において、どのような貢献を期待されていますか。
そのために必要なものはなんですか」 -
Posted by ブクログ
読書の目的
①ドラッカー思想の原点を知る。
②この著書で行った未来予測(「ナチスはユダヤ人を迫害する」、「ヒトラーはスターリンと条約を結ぶ」)の手法を学ぶ。
言わずと知れたドラッカーの処女作。
ドラッカーは、序文の中で本作を「20世紀前半における最大の社会現象としての全体主義の興隆を理解するための最初の試み」としています。
・「経済人」とは何か。
自らの経済的動機(経済的地位、報酬、権利)に従って行動し、そのための方法を知っているという概念上の人間。自由な経済活動をあらゆる目的の手段として見るブルジョア資本主義社会とマルクス社会主義社会の基盤となるもの。
・何故、全体主義は発生したか。
ヨーロッパの基本的価値観は、正統な権力の下で人間を自由と平等の存在と見ることだった。
18世紀後半の産業革命以降、ブルジョア資本主義は経済発展をもたらしたが、格差と疎外を生んだ。
これに対する秩序として期待されたマルクス社会主義も、特権階級による大衆支配を生んだ。ブルジョア資本主義とマルクス社会主義は激しく争いながらも、その本質は「経済人」の概念を基礎とする「経済至上主義」であり、ヨーロッパの価値観である自由と平等をもたらさなかった。そして「経済至上主義」に代わる秩序が現れない中、第一次世界大戦による破壊と大恐慌による大量失業が発生し、旧秩序は完全に崩れ去った。
国家社会主義という名の全体主義は、このような状況下で発生した。その本質は「経済至上主義」を否定した「脱」経済至上主義である。当時、経済至上主義に代わる概念は、この国家社会主義という名の全体主義だけであった。イギリスやフランス等、歴史的に国民が自らの手で民主主義を勝ち取った国々は、全体主義に進むことを踏み止まった。しかし、民主主義を国家統一の手段としていた国、つまりドイツとイタリアが耐え切れずに全体主義に走った。日本も同様であった。
・新たな社会秩序の出現
国家社会主義という名の全体主義は、あくまで「脱」経済至上主義である。これは“「経済至上主義」ではない”と言っているに過ぎない。ヨーロッパ伝統である自由と平等を基礎とした新しい秩序を一切提示はしていない。したがって、旧い秩序に代わる新しい秩序を作ることが出来れば、全体主義を克服することができるとドラッカーは本作を締め括っている。
【感想】
正直な感想は、「疲れた」です。内容は非常に難解。理解できるまで何度も読み直しが必要でした。
上記で掲げた目的意識がなければ、途中で挫折したでしょう。
ドラッカーは冒頭で、本書を「政治の書」としています。私は、政治書であると共に、歴史書、思想書、哲学書でもあると感じました。
一方で、本作を読み進めるうち、ドラッカーの問題意識が「正統な社会の下で人間は位置付けと役割を必要としている」という点を理解することが出来ました。この考えがドラッカーの思想の原点と言えるのではないかと考えます。
この「経済人の終わり」では、旧秩序に代わる新たな秩序の提起には至っておらず、その具体的な提起は、次回作の「産業人の未来」で改めて行われるようです。
【参考文献】ドラッカー入門(上田惇生著 ダイヤモンド社) -
Posted by ブクログ
内定先の読書ゼミで、読んだけど良かった★
感想文ちょっと切ったやつ、そのままのせちゃおー
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とても読みやすく、読み込んでしっかり自分のものにしたいと思う言葉や思考が多くあった。
次はp251~『ドラッカー名著解説』を参考に、オリジナル書を読みたいと思う。
読み終えたとき、P112『未来を築くためにまず初めになすべきは、明日何をすべきかを決めることではなく、明日を創るために今日何をすべきか決めることである』とあるように、まだ社会に出ていない今、何をすべきか考えたい思い、P53『最も重要な五つの質問』を内々定者という自分の立場にあてはめて考察した。
1.われわれのミッションは何か?
ビジネスマインド(習慣)を身につける、信用・信頼を得る
2.われわれの顧客は誰か?
働いている先輩社員
(最初の仕事は、一緒に働く人々に信用・信頼してもらうことだと考えるため)
3.顧客にとっての価値は何か?
利益…未来への費用(p125)、集団全体の強みとなるように個の強みを把握する(p27)
4.われわれにとっての成果は何か?
ⅰタイムマネジメントの習得(p59)、ⅱ自分の強みの正確な把握(p35,40)
ⅲ簿記2級取得
5.われわれの計画は何か?
ⅰ)睡眠時間の管理、To doリストの作成、日記
ⅱ)p40の実践
名著を読み知識・思考を吸収
イノベーションを起こすために、利用者としての感覚がほとんどを占めている今、
様々なものを見聞し、自分の目で確かめる癖付けをする。
→知識・先見・洞察・能力を鍛える。(p108)
また本書を読んでいて、特に印象的だったのは「成果をあげる人とあげない人の差は才能ではなく姿勢と方法」(p46)という言葉だった。この点を忘れずに、今できることにしっかりと取り組みたいと思う。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
[ 目次 ]
第1部 失われた世界(おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物;シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群;エルザ先生とゾフィー先生 ほか)
第2部 ヨーロッパの人々(ポランニー一家と「社会の時代」の終焉;キッシンジャーをつくった男クレイマー;怪物ヘンシュと小羊シェイファーの運命 ほか)
第3部 アメリカの日々(ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』;テクノロジーの予言者、フラーとマクルーハン;プロの経営者、アルフレッド・スローン ほか)
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