上田惇生のレビュー一覧
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2011年、「もしドラ(もし高校野球の女子マネージャがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)」が流行り、映画の上映と共に書籍、漫画が相次いで発売され、興味津々で映画を視聴し、本や漫画も読んだ。その時、原著も購入したが、途中で挫折し、書籍は紛失。ドラッカーから遠ざかっていた。
今回、ある方のすすめで、「ドラッカーの非営利組織の経営」を購読した。PTAや協会、病院や施設など非営利組織でも資金は大切であり、寄付などを通じた組織化にとって、何が重要かを多面的に学ぶことができた。何より、実例や対談を通じた組織の課題や改善策は、理路整然としており、書籍が付箋であふれた。第1部はミッションとリーダーシップ、第2部はマーケティング、イノベーション、資金源開拓、第3部は非営利組織の成果、第4部はボランティアと理事会、第5部は自己開発。求められるリーダーの「真摯さ」、リーダーの後継者選びの重要なポイントと犯してはならないこと、権限委譲のポイント、人事と組織、育成におけるストレングスモデルの重要性、女性活躍への期待。どれも重要なポイントがコンパクトにまとまっていて、さらに読み進めやすく、次が読みたくなる。一定の経験を積んだ人は、理解できるだろうが、若い人やこれから組織のリーダーを目指す人にとっては、理解しがたい点もあるかもしれない。中間管理職が、キャリアアップとして読み進めるには、絶好の書籍ではないか。2007年発売でありながら、普遍的テーマとして30年の時を経て読んでも色あせていない。しかし、当時になかったスマホやAIの普及など、現代にどう結びつけるかは我々の課題であろう。 -
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肉体労働から知識労働に切り替わった現代では、
成果をあげることが組織・個人の必要十分条件である。
成果をあげる能力によってのみ、個人から貢献を得る組織のニーズと、自己実現として組織を使う個人のニーズが調和する。
成果をあげる能力とは意思決定力といえる。
大切な問いは、決定の目的、達成すべき目標、満足させるべき必要条件はなにか?
成果を上げる条件
①なされるべきことを考える
②組織のことを考える
③アクションプランをつくる
④意思決定を行う
⑤コミュニケーションを行う
⑥機会に焦点を合わせる
⑦会議の生産性をあげる
⑧私はではなくわれわれはを考える
成果をあげる5つの習慣
①残された時間を知る
②仕事ではなく成果に目を向ける
③強みからスタート
④優先順位を決める
⑤正しい手順を一つに決める
結論、全ての知識労働者はエグゼクティブである。 -
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研修準備用として読んだが、想像以上に学びがあった。
権限(肩書き)ではなく、成果に焦点を合わせる
知識や才能ではなく、仕事における成果や課題がなにかを認識することが大事
会議の全会一致は危険。意見の不一致をすり合わせることで、良い決定になる。誰が正しいかではなく、この問題の何が正しいかに関心を持つ
リーダーシップは仕事。組織の使命、目標を考え抜くこと。賢さではなく、一貫性に支えられるのがリーダーシップ
マネジメント。アンドリューカーネギー「おのれより優れたものに働いてもらう方法を知る男、ここに眠る」
人に成果をあげてもらうには、自分とうまくやっていけるか、ではなく、どのような貢献ができるか、を考えるべき -
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ドラッカー名著集 7
断絶の時代
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
1999年の旧版から、目次が、かわっています *
(すみません、中身までは、詳細比較できませんでした)
現代のグローバル経済を説明できる理論がないこと、マクロ経済学もミクロ経済学も役に立たないというのが、ショックでした
本書は、20世紀後半に、19世紀から続いてきた時代が断絶を迎えていると主張しています
その分野は4つ
①新技術、新産業が生まれる、これまでの重要産業は、大事業は陳腐化する
②世界経済が変わる
③社会と政治が変わる
④知識の性格が変わる
です
19世紀誕生した産業は、2つの世界大戦を経ても、その延長線上にある
しかし、今日、経済も、技術も断絶の時代にはいった
かわるのは、技術、産業構造、ガバナンス、マネジメント、経済政策、経済理論、経済問題のすべてが断絶にはいったが、ドラッカーの主張です
・近代産業の成熟化
農業 就労人口が十分の一になったにも、かかわらず生産量は二倍になった
鉄鋼 大戦前の5倍になった、しかも、インド、中国、南米などの新興国が台頭した
自動車 自動車生産に付帯して、道路建設、GS、旅行、ホテルなどの産業が成長した
・断絶後の産業
コンピュータと情報産業
海洋開発
素材産業
都市再開発
これからの時代は、知識が基盤となる社会である
・技術の変化を知る方法
経済的な機会の存在をする
あらゆる種類の知識の動向を把握する
技術の変化は、思想や言葉にあらわれる
・明治の日本の方針 社会や文化は輸入できないが、技術なら輸入できる
・技術のダイナミクスだけではなく、市場のダイナミクスをも、知らなければならない
経済政策の転換
人と資金は、常に最も生産的な仕事に移動できなければならない
職能別組合が経済発展の障害になっている
内部留保の誘因を排除し、配当をふやすこと
グローバル経済
経済には操作できない世界が1つある、それが、グローバル経済である
資源を明日のために使わなければならない
今日ではなく、明日を強化することが優先である
経済を規定するものとは、需要である
国際経済とグローバル経済の違い
①国際経済には、共通のニーズや需要はなく、共通の情報もない
②グローバル経済は、ニーズにおいてのみ実現できていて、制度はまだ実現されていない
基軸通貨性の危険 現在有効な通貨金融システムはない
ドル基軸制度と、IMF、この2つではない
近代経済学の限界:グローバル経済を説明できる理論がない
ミクロ経済もマクロ経済も国内経済を説明するのみで、グローバル経済を説明できてない
⇒ドラッカーは、ミルトン・フリードマンに、期待している
人材の育成
金がなくても、人さえいれば山は動かせるが、人がいなければ、金があっても役には立たない
組織社会の出現
あらゆる組織が多元社会に合わせて、肥大化する
多元社会は多元社会のための政治理論と社会理論を必要とする
組織の責任
従業員への影響を可能な限り抑えること
自らのもたらす影響を事前に知り、予防すること
政府への幻滅
政府は強力ではなく、太って巨大になっているだけであり、費用はかかっても成果はさしてあげていない
最大の幻滅は、福祉国家の失敗である
あらゆる国が官僚とその官庁をコントロールできなくなっている
知識経済への移行
財の経済から、知識の経済へと移行した
知識経済に向けての重要な一歩は、テイラーの科学的管理法であった
単に有能だけの仕事と、卓越した仕事の差は大きい、知識労働は一流をめざさなければならない
第二の人生
中年に達した知識労働者が第二の人生を始められるようにする必要がある
教育革命
アメリカはベトナム戦争中でさえ、国防よりも、教育に金をつかっていた
教育は、機会と昇進にとって、出自、財産、才能よりも重要になった
学ぶことには2つの理論がある、行動科学と、認知科学の2つである
子供の学ぶ能力にはほとんど差がないことがあきらかになっている
プログラム化されていなければ学べない
学ぶべきものおは、1つの情報から次の情報へと、つながるように、配列されなければならない
その配列が意味を持たなければならない
学んだことは何度も反復し何度も使われなけれならない
知識が社会の中心となり、基盤となったことで、知識そのものの性格、意味、構造を変えた
知識は今日、社会基盤の1つとなっている
知識基盤は柔軟でなければならない、新しいものを受け入れることが可能でなければならない
目次
まえがき
第1部 企業家の時代
第1章 継続の時代の終わり
第2章 新産業の誕生
第3章 方法論としての企業家精神
第4章 経済政策の転換
第2部 グローバル化の時代
第5章 経済のグローバル化
第6章 途上国の貧困
第7章 経済学の無効*
第3部 組織社会の時代
第8章 多元化した社会
第9章 多元社会の理論
第10章 政府の病い
第11章 組織社会に生きる*
第4部 知識の時代
第12章 知識経済への移行
第13章 仕事の変化*
第14章 教育革命の必然*
第15章 問われる知識
あとがき
訳者あとがき
注・参考文献
索引
ISBN:9784478000571
判型:4-6
ページ数:420ページ
定価:2400円(本体)
2007年07月12日 第1刷発行 -
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ドラッカー名著集 3
現代の経営 下
著:ピーター・F・ドラッカー
出版社:ダイヤモンド社
「現代の経営 上・下」が、経営戦略の入門書であり
「マネジメント 上・中・下」が、総括的な決定版を意識して執筆されたとある
では、マネジメントとは何か
機能1:事業をマネジメントすること
機能2:人的資源を使って生産的な企業をつくること⇒経営管理者のマネジメント
機能3:人と仕事をマネジメントすること
本書は、マネジメントの組織構造をはさんで、この3つの機能を説明すること、そして、結論として、経営管理者たることの意味を問う
また、いくつかの優良企業をケーススタディとしてあげている
シアーズ・ローバック
フォード・モータース
IBM
である
下巻は、マネジメントの組織構造 と、人と仕事のマネジメントの解説です
■マネジメントの組織構造
・組織の構造を論ずるにあたっては、いかなる構造の組織が必要かという問題と、いかにして組織をつくるかという問題の双方を問う必要がある
・組織はそれ自体が目的ではなく、事業の活動と成果という二つの目的のための手段である
・事業目標の達成を可能とするために、いかなる組織の構造が必要かを知る方法は3つある
①活動分析
②意思決定分析
③関係分析 である
・組織の構造づくりにあたって最も重要なことは、それが満足させるべき要件をあきらかにすることである
①成果のためのものでなければならない
②必要とされるマネジメントの階層の数を最小限にし、命令系統を最短にするものでなければならない
③明日のトップマネジメントの育成と評価を可能にするものでなければならない
・組織とは、連邦的な組織と、機能的組織があり、できるかぎり連邦的な組織を導入しなければならない
(連邦的組織=事業部制と解釈しました)
・大企業には大きな問題がある。それは、スタッフ部門が肥大化して、スタッフ帝国となることである
■人と仕事のマネジメント
IBMからの教訓
IBMは人と仕事のマネジメントが複雑な問題であることを教えている
①人的資源としての働く人がいる
②仕事に対する責任をもつ企業が、働く人に対し、要求すべきものは何かを考える必要がある
③義業は富の創出機関であるとともに、働く人の生計の資の供給源でもあるという2つの現実から出てくる経済的な問題がある
・人はいかに働くか、どれだけ働くかを自ら決める
・人の本性は、最低ではなく、最高の仕事ぶりを目標とすることを要求する
・企業が働く人たちに対して要求すべきこと
①企業の目標に進んで貢献すること
②変化を進んで受け入れること
・計画と実行は1つの仕事の2つの側面であって、2つの仕事ではない
・科学的管理法の利点
あらゆる仕事が科学的管理法によって、未熟練労働者にもできる動作に分解されること
・人を組織する
最高の成果をあげるためには、人を組織することが必要である
人は、2つの方法でしか、優れた仕事をすることはできない、一人でおこなうか、それとも、チームで行うかである
■経営管理者であることの意味
・経営管理者の2つの課題
投入した資源の総和を超える成果を生み出さなければならない
事業のマネジメント、経営管理者のマネジメント、人と仕事のマネジメント、3つのバランスをとり調和させなければならない
・経営管理者の5つの仕事
①目標をたてる
②組織する
③動機付けをおこない、コミュニケーションを行う
④評価測定する
⑤部下を育成する
・経営管理者は人を操ろうとしてはいけない
・意思決定
1)問題の発見、問題の明確化
ステップ1:決定要因を発見すること
ステップ2:問題解決のための必要条件を明らかにすること
ステップ3:問題の解決策に制限を課すべき原則を明らかにすることお
2)問題の分析
3)複数の解決策の作成
4)最善の解決策の選定
リスク、経済性、タイミング、人的制約
5)効果的な実行
・経営管理者にとって決定的に重要なものとは、教育やスキルではない、それは真摯さである
■マネジメントの責任
・利益をあげること
・明日の経営管理者を準備すること
・社会的な影響を常に考えるべきこと
ISBN:9784478307014
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:1800円(本体)
2006年11月09日 第1刷発行
2012年07月24日 第8刷発行
目次
<上巻>
まえがき
序論 マネジメントの本質
第1章 マネジメントの役割
第2章 マネジメントの仕事
第3章 マネジメントの挑戦
第1部 事業のマネジメント
第4章 シアーズ物語
第5章 事業とは何か
第6章 われわれの事業は何か
第7章 事業の目標
第8章 明日を予期するための方法
第9章 生産の原理
第2部 経営管理者のマネジメント
第10章 フォード物語
第11章 自己管理による目標管理
第12章 経営管理者はなにをなすべきか
第13章 組織の文化
第14章 CEOと取締役会
第15章 経営管理者の育成
上巻への訳者あとがき
参考文献
索引
<下巻>
第3部 マネジメントの組織構造
第16章 組織の構造を選ぶ
第17章 組織の構造をつくる
第18章 小企業、大企業、成長企業
第4部 人と仕事のマネジメント
第19章 IBM物語
第20章 人を雇うということ
第21章 人事管理は破綻したか
第22章 最高の仕事のための人間組織
第23章 最高の仕事への動機づけ
第24章 経済的次元の問題
第25章 現場管理者
第26章 専門職
第5部 経営管理者であることの意味
第27章 優れた経営管理者の要件
第28章 意思決定を行うこと
第29章 明日の経営管理者
結論 マネジメントの責任
訳者あとがき
参考文献
索引 -
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ドラッカー名著集 2
現代の経営 上
著:ピーター・F・ドラッカー
出版社:ダイヤモンド社
「現代の経営 上・下」が、経営戦略の入門書であり
「マネジメント 上・中・下」が、総括的な決定版を意識して執筆されたとある
では、マネジメントとは何か
機能1:事業をマネジメントすること
機能2:人的資源を使って生産的な企業をつくること⇒経営管理者のマネジメント
機能3:人と仕事をマネジメントすること
本書は、マネジメントの組織構造をはさんで、この3つの機能を説明すること、そして、結論として、経営管理者たることの意味を問う
また、いくつかの優良企業をケーススタディとしてあげている
シアーズ・ローバック
フォード・モータース
IBM
である
上巻は、次の2つ
■事業のマネジメント
シアーズ・ローバックからの教訓
企業は人が創造し、人がマネジメントする
・利益とは事業の目的ではなく条件である
リスクに備えるべき余剰の源泉は1つしかない
それは利益である
・企業には、マーケティングと、イノベーションの2つの機能が存在する
マーケティングの考えは、市場が必要とするものを生産すること
イノベーションとは、より優れ、より経済的な財はサービスを創造すること
我々の事業は何か
顧客はだれか、という問いを発すること
次の問いは、顧客は何を買うか、を問うこと
目標を設定すべき8つの領域
①マーケティング
②イノベーション
③生産性
④資金と資源
⑤利益
⑥マネジメント能力
⑦人的資源
⑧社会的責任
意思決定のための3つの手法
①単に経済は、常に変動するものであると仮定する
②すでに起こっているが、経済への影響がまだ表れていない事象に基づいて意思決定を行う
③予測に伴うリスクを小さくするための手法によって補わなければならない
育成
将来に関わる決定は憶測にすぎない
明日の経営管理者と体系的に育成しておかなければならない
■経営管理者のマネジメント
フォード・モータースからの教訓
・経営管理者は最も高価な資源である、
そして、最も、早く陳腐化する資源であって、
最も、補充を必要とする資源である
・フォードのマネジメントは、目標管理によるマネジメントになった
・経営管理者のマネジメントに必要とされるのは
①目標と自己管理によるマネジメント
②経営管理者の仕事を適切に組織すること
③組織に正しい文化を生み出すこと
④CEO、であり、取締役会
⑤明日の経営管理者の育成
⑥経営管理者の健全なる組織構造
・組織階層、マネジメントの階層的な構造が危険を大きなものとする
・群盲:異なる階層のマネジメントは象を異なる角度から見ている
・目標設定
マネジメントたる者は、自分の部門の目標は自ら設定しなければならない
目標は好みではなく、組織の客観的なニーズによって設定しなけれならない
目標管理の利点は、自らの仕事を自ら管理することである
その結果、最善を尽くすための動機がもたらされる
高い視点と、広い視野がもたらされる
評価基準は、定量的でなくてもいいが、単純かつ明確、合理的でなければならない
報告と手続
最小限にとどめ、時間と労力を節約するためにのみ使うべきである
それらが本当に必要なのかどうかを定期的に検討する必要がある
管理の限界
6人から8人とされている
チームは可能な限り、小さなものとする必要がある
組織の文化
凡人をして、非凡なことをなさしめる、のが組織の目的である
優れた文化を実現するために必要とされるのは、行動規範である
強みの重視であり、真摯さの重視である、正義の観念と行動基準の高さである
人の弱みではなく、強みに焦点を合わせる
誰が正しいかより、何が正しいのか
頭脳の明晰さよりも、真摯な態度
ISBN:9784478307007
判型:4-6
ページ数:292ページ
定価:1800円(本体)
2006年11月09日 第1刷発行
2011年12月09日 第8刷発行
目次
<上巻>
まえがき
序論 マネジメントの本質
第1章 マネジメントの役割
第2章 マネジメントの仕事
第3章 マネジメントの挑戦
第1部 事業のマネジメント
第4章 シアーズ物語
第5章 事業とは何か
第6章 われわれの事業は何か
第7章 事業の目標
第8章 明日を予期するための方法
第9章 生産の原理
第2部 経営管理者のマネジメント
第10章 フォード物語
第11章 自己管理による目標管理
第12章 経営管理者はなにをなすべきか
第13章 組織の文化
第14章 CEOと取締役会
第15章 経営管理者の育成
上巻への訳者あとがき
参考文献
索引
<下巻>
第3部 マネジメントの組織構造
第16章 組織の構造を選ぶ
第17章 組織の構造をつくる
第18章 小企業、大企業、成長企業
第4部 人と仕事のマネジメント
第19章 IBM物語
第20章 人を雇うということ
第21章 人事管理は破綻したか
第22章 最高の仕事のための人間組織
第23章 最高の仕事への動機づけ
第24章 経済的次元の問題
第25章 現場管理者
第26章 専門職
第5部 経営管理者であることの意味
第27章 優れた経営管理者の要件
第28章 意思決定を行うこと
第29章 明日の経営管理者
結論 マネジメントの責任
訳者あとがき
参考文献
索引 -
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ドラッカー名著集 8
ポスト資本主義社会
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
良書、共産主義でも、資本主義でもなく、現代が突入している世界は、ポスト資本主義である
それは、知識社会といわれる
1993年の版とは、ちょっと目次がちがっています。あらためて読み返しました。索引がついているのもいい。
まず、これまで、ヨーロッパが歴史的な転換点をへてきたことが語られる
13世紀 都市中心の社会、ギルドの出現、遠距離貿易、ゴシック様式
15世紀 印刷革命、宗教改革、ルネサンス、スペイン常備軍の創設 など
18世紀 産業革命、資本主義、共産主義の出現
19世紀 ベルリン大学設立、普通教育の開始、ロスチャイルド家の興隆
しかし現代への転換点となるのが、産業革命である
1776年 産業革命
・乳幼児の死亡率の低下、平均寿命の伸長、人口増加
1880年 生産性革命
・教育訓練、肉体労働者の生産性の向上
1945年 マネジメント革命
・知識労働者の生産性向上
これが、ポスト資本主義
組織
変化のマネジメント、3つの体系を組み込まなければならない
①絶えざるカイゼン
②すでに成功しているものについて新たな展開
③イノベーション
チーム
①野球型チーム
②サッカー型チーム
③ダブルス型チーム
今日のトップマネジメントは、ダブルス型である
知的労働における生産性の向上に必要なのは、仕事への集中である、雑事の排除である
コアビジネスに集中し、他の仕事は、アウトソーシングする
国民国家
スペイン、ポルトガル
イギリス、オランダ、フランス、ロシア
ドイツ、イタリア
日本
国民国家から、メガステイトへ
経済国家、租税国家、冷戦国家
オーストリア=ハンガリー帝国、ソ連、ナチスドイツ、アメリカ、イギリス
国民国家が時代遅れになったのはなぜ
①グローバリズム(国民国家を超越した問題)
②リージョナリズム(地域主義)
③トライバイズム(部族主義)
知識社会
生産性をあげるためには
①目標を高くもつこと
②焦点を絞ること
③変化の機会を体系的にとらえること
高度の基礎知識の必要性
教養ある人間へ
そして、これから起きる最大の変化は、知識における変化であること
目次
日本語版へのまえがき
序章 歴史の転換期
第1部 社会
第1章 資本主義社会から知識社会へ
第2章 組織社会の到来
第3章 資本と労働の未来
第4章 生産性
第5章 組織の社会的責任
第2部 政治
第6章 国民国家からメガステイトへ
第7章 グローバリズム、リージョナリズム、トライバリズム
第8章 政府の再建
第9章 社会セクターによる市民性の回復
第3部 知識
第10章 知識の経済学
第11章 教育の経済学
第12章 教養ある人間
訳者あとがき
参考文献
索引
ISBN:9784478002100
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:2000円(本体)
2007年08月30日第1刷発行 -
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ドラッカー名著集 4
非営利組織の経営
著:ピーター・F・ドラッカー
出版社:ダイヤモンド社
日本版のまえがきで、ドラッカーは、最古の非営利組織は、日本の寺であると述べている
非営利組織は、企業、産業、政府の橋渡しを行ってきた重要な機関であると位置づけています
そして、アメリカの1950年代の発展に寄与したのが、この非営利組織といっています。
非営利組織は、収支なるものがないがゆえに、マネジメントが必要であり、そのミッションに集中するためにも、マネジメントを知る必要があると語る
アメリカの発展とともに、発展してきた、非営利組織に必要なマネジメントを論ずるのが、本書である
本書は5部に分れていて、以下になります。
1 ミッションとリーダシップ
2 マーケティング、イノベーション、資金源開拓
3 非営利組織の成果
4 ボランティアと理事会
5 自己開発
非営利組織としての論旨は、2,3,4に特徴があると思います。
気になったのは、以下です。
■ミッションとリーダシップ
・リーダーが初めに行うべきは、自らの組織のミッションを考え抜き、定義することである
・何かを加えたら、何かを破棄しなければならない
・いかなる組織にも危機はくる、必ずくる、その時が、リーダーに頼るときである
・万事がうまくいかなくなるきっかけは、失敗したときではなく、成功しているときである
・リーダーを見つけるには
①その人が何をしてきたか、何がその人の強みかを見る
②組織が置かれている状況を見て、組織のために行うべき重要は何かを考える
③真摯さを見る
・優れたリーダーは、私とはいわない、いつも、我々と考える
・リーダとしての能力
①人のいうことを聞く意欲、能力、姿勢
②コミュニケーションの意志、すなわち、自らの考えを理解してもらう意欲
③言い訳をしない
④仕事の重要性に比べれば、自分などとるに足りないことを認識すること
・リーダーは自らをつくりあげる、ベストをつくせばよい
・個別の問題、全体的な問題、短期的な問題、長期的な問題のバランスをとる
・感謝することである、ありがとうすばらしい仕事をしていただきましたということ
・要求せずに失敗するよりは、要求しすぎて失敗するほうがよい
・チーム作りのこつとは
①自分たちの仕事は何であるのかを理解すること
②人を配置すること
・リーダシップとは模範になることである
・ミッションとリーダシップは、読んだり聞いたりするだけのものではない
実践するものである
■マーケティング、イノベーション、資金源開拓
・行動志向 聖アウグスチヌス 奇跡を求めて祈り、成果を求めて働きなさい
・目標は、高く設定しなければならない
ばかげているといわれない程度に、しかし、かなり頑張らなければならない程度に
・成功の追究:うまくいったものをさらに改善することである、変えることである
・イノベーションの条件
①変化を脅威ではなく、機会として見ること
②責任者となってくれる者をさがすこと
③戦略をもつこと
・マーケティングで重要なこと
①マーケットリサーチ
②セグメンテーション:S
③ターゲティング:T
④ポジショニング:P STP
⑤仕事の設計
・募金について重要なこと
①寄付をしてくれる人への心づかい
②収入に見合ったものをお願いすること
・募金に成功している非営利組織は
これはあなたの必要しているものです
これが私たちの成果です
これがあなたにしてあげられることです
という
・非営利組織たるものは、顧客と寄付者に敬意を払い、彼らにとって価値あることを聞き、彼らの満足を理解することができなければならない
■非営利組織の成果
・非営利組織たるものは、貢献という見地から自らの目標を設定しなければならない
・非営利組織は、人の配置にベストを尽くさなければならない。みながそれぞれの強みを発揮できるように配置しなけれならない
・あらゆる組織にとって成果こそが判定基準である
・成果は組織の内部ではなく、外部にある
■ボランティアと理事会
・人事の原則
①非営利組織において、人事は究極にして唯一の管理手段である
②すでにいる人材からより多くを引き出すことに全力をつくさなければならない
・人を育てること
①不得意なことで何かを行わせてはならない
②近視眼的に育ててはならない
③エリート扱いをしてはならない
・非営利組織の強みは、報酬のためではなく、大義のために働くとことにある
・トップ継承にあたっての前向きな方法とは
まず、仕事に焦点を合わせることである
次に、候補者がどのような成果を上げてきたかを見ることである
・理事会は、資金集めに自ら中心的な役割を果たさなければならない
・非営利組織においては、あらゆる関係が双方向でなければならない
・理事会の役割とは
①オーナーであること
②スポンサーであること
③アンバサダ(大使)であること
④コンサルタントであること
■自己開発
・自らの成長のためにもっとも優先すべきは、卓越性である。そこから充実と自信が生まれる
・自己開発に最大の責任をもつのは、本人であって、上司ではない
自ら成果をあげる存在にできるのは、自らだけである
人は、強みへの集中へよってのみ、自らの成長を図ることができる
・成長の機会
①成長に必要なものは責任である
②そのためには、スキルを身につけることも必要である
③責任ある存在になるということは自らの総力を発揮する決心することである
④自己開発とは、スキルを修得することだけでなく、人間として大きくなることである
⑤リーダーをリーダーたらしめているものは肩書ではない、範となることである
・成長するには、ふさわしい組織で、ふさわしい仕事に就かなければならない
・調整能力やコミュニケーション能力は、試行錯誤で学んでいくものだと思います。謙虚に学んでいくものです
・自己開発とは人生を通じてのものである
・自分の人生は自分で設計しなさい、だれも設計してはくれません
・自己開発は哲学でも願望でもない
それは人としての成長である
同時に、貢献の能力の向上である
目次
日本版へのまえがき
まえがき
第1部 ミッションとリーダーシップ
第1章 ミッション
第2章 イノベーションとリーダーシップ
第4章 リーダーの責任 マックス・ドプリーとの対話
第5章 リーダーであるということ まとめとしてのアクション・ポイント
第2部 マーケティング、イノベーション、資金源開拓
第1章 マーケティングと資金源開拓
第2章 成功する戦略
第3章 非営利組織のマーケティング戦略 フィリップ・コトラーとの対話
第4章 資金源の開拓 ダトレイ・ハフナーとの対話
第5章 非営利組織の戦略 まとめとしてのアクション・ポイント
第3部 非営利組織の成果
第1章 非営利組織にとっての成果
第2章 「してはならないこと」と「しなければならないこと」
第3章 成果をあげるための意思決定
第4章 学校の改革 アルバート・シャンカーとの対話
第5章 成果が評価基準 まとめとしてのアクション・ポイント
第4部 ボランティアと理事会
第1章 人事と組織
第2章 理事会とコミュニティ
第3章 ボランティアから無給のスタッフへの変身 レオ・バーテルとの対話
第4章 理事会の役割 デヴィッド・ハバードとの対話
第5章 人のマネジメント まとめとしてのアクション・ポイント
第5部 自己開発
第1章 自らの成長
第2章 何によって憶えられたいか
第3章 第二の人生としての非営利組織 ロバート・バフォードとの対話
第4章 非営利組織における女性の活躍 ロクサンヌ・スピッツァーレーマンとの対話
第5章 自らを成長させるということ まとめとしてのアクション・ポイント
訳者あとがき
索引
ISBN:9784478307052
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:1800円(本体)
2007年01月26日 第1刷発行
2016年03月24日 第13刷発行 -
Posted by ブクログ
ドラッカー名著集 5
イノベーションと企業家精神
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
本書は、イノベーションと企業家精神を生み出すための原理と方法を示している
本書は、実践書の書である
その内容は、
第1部 イノベーション
第2部 起業家精神
第3部 企業家戦略
の3つに分けて解説をしている
イノベーションとは何か
・既存の資源から得られる富の創出能力を増大させるのも、すべてイノベーションである
・イノベーションは技術に限らない。モノである必要すらない。
それどころか、社会に与える影響力において、新聞や保険をはじめとする社会的イノベーションに匹敵するものはない
・科学や技術の分野における新しい知識に基づくイノベーションこそ、リスクの最も大きなイノベーションである
・アイデアはイノベーションの機会としては、リスクが大きい。成功する確率はもっとも小さく失敗する確率はもっとも大きい
気になったのは次です
■イノベーション
・7つのイノベーションの機会
①予期せぬこと、予期せぬ成功、予期せぬ失敗、予期せぬ出来事
②ギャップの存在
③ニーズの存在
④産業構造の変化
⑤人口構造の変化
⑥認識の変化
⑦新しい知識の出現
・予期せぬ成功が最もリスクが小さく、しかも最も成果が大きい
・イノベーションが成功するための5つの前提
①完結したプロセスについてものであること
②欠落した部分や欠陥が1か所だけあること
③目的が明確であること
④目的達成に必要なものが明確であること
⑤もっとよい方法がるはずとの認識が浸透していること
・ニーズにもとづく3つのイノベーション
①何がニーズであるかが明確に理解されていること
②イノベーションに必要な知識が手にはいること
③問題の解決策がそれを使う者の仕事の方法や価値観に一致していること
・構造変化は、その産業の外にいる者に例外的というべき機会を与える
・いかなる分野にせよ、イノベーションに成功する人たちは、そのイノベーションを行う場所に近いところにいる
・知識によるイノベーション
①その特徴は、リードタイムが長いことである、10~15年を要する
②いくつかの異なる知識の結合によって行われる
③知識そのものに加えて、社会、経済、認識の変化など、すべての要因を分析する必要がある
④成功させるためには、戦略をもつ必要がある
⑤成功させるためには、マネジメントを学び実践する必要がある
・イノベーションの原理
①機会を分析することから始めなければならない
②理論的な分析であるとともに、知覚的な認識である必要がある
③焦点を絞り、単純なものにしなければならない
④小さくスタートしなければならない
⑤最初からトップの座をめざさなければならない
・イノベーションの「べからず」
①凝り過ぎないこと
②多角化しないこと
③未来のためにおこなってはいけない、現在のために行わなければならない
・成功させる3つの条件
①イノベーションは、集中でなければならない
②イノベーションは、強みを基盤としなければならない
③イノベーションは、経済や社会を変えなければならない
■企業家精神
・急激な変化の時代には、それまで重要な地位をしめていたものの多くが陳腐化していく
・イノベーションに成功するものは、小さく、しかも、シンプルにスタートする
・企業家精神の4つの条件
①イノベーションを受け入れ、変化を脅威ではなく機会と見なす組織をつくりあげなければならない
②イノベーションの士かを体系的に測定しなければならない
③組織、人事、報酬について特別の措置を講じなければならない
④いくつかのタブーを理解しなければならない
・ベンチャーが成功するための4つの原則
①市場に焦点を合わせること
②財務上の見通し、とくにキャッシュフローと資金について、計画すること
③トップマネジメントのチームを必要とされないずっと前から用意しておくこと
④創業者たる企業家自身が自らの役割、責任、位置づけについて決断すること
■企業家戦略
・4つの戦略
①総力戦略
②ゲリラ戦略
ー創造的模倣戦略
ー柔道戦略
③ニッチ戦略
ー関所戦略
ー専門技術戦略
ー専門市場戦略
④顧客創造戦略
ー効用戦略
ー価格戦略
ー事情戦略
ー価値戦略
・トマス・ジェファーソン 「それぞれの世代がそれぞれの革命を必要とする」
・企業家社会において必要とされる政策と対策について考えるとき、
重要なことは機能しないもの、を明確にすることである
なぜならば、機能しない政策が今日あまりにも人気があるからである
・企業家社会の到来は、人類の歴史における重要な転換点となるかもしれない
目次
まえがき
第1部 イノベーションの方法
第1章 イノベーションと企業家精神
第2章 イノベーションのための七つの機会
第3章 予期せぬ成功と失敗を利用する 第一の機会
第4章 ギャップを探す 第二の機会
第5章 ニーズを見つける 第三の機会
第6章 産業構造の変化を知る 第四の機会
第7章 人口構造の変化に着目する 第五の機会
第8章 認識の変化をとらえる 第六の機会
第9章 新しい知識を活用する 第七の機会
第10章 アイデアによるイノベーション
第11章 イノベーションの原理
第2部 企業家精神
第12章 企業家としてのマネジメント
第13章 既存企業における企業家精神
第14章 公的機関における企業家精神
第15章 ベンチャーのマネジメント
第3部 企業家戦略
第16章 総力戦略
第17章 ゲリラ戦略
第18章 ニッチ戦略
第19章 顧客創造戦略
終章 企業家社会
訳者あとがき
索引
ISBN:9784478000649
判型:4-6
ページ数:344ページ
定価:2000円(本体)
2007年03月08日 第1刷発行
2013年05月17日 第10刷発行 -
Posted by ブクログ
ドラッカー名著集 6
創造する経営者
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
事業戦略について、書かれた、世界で最初の本であるとある
そして、本書は、理論的というより、実践的であるという
企業の存在理由とは、その企業に特有の機能と貢献であり、経済的な成果をあげること
つまり、事業戦略とは、成果をあげるために、仕事を体系的にとらえ、方向性と方法論と、目的意識をもって仕事をしなければならない
そのためには、
第1部 分析と理解:企業の現実を外から分析し、理解しなければならない
第2部 機会と意思決定:明日のために新しい事業を、開拓しなければならない
第3部 洞察と意思決定を成果に結びつける方法:
なすべき仕事は何か、を見つけるのは、経営者自身である。本書はその一助となる目的としている
気になったのは、以下です
■事業の何たるかを理解する
・企業にとって今日行うべき仕事は3つ
①今日の事業の成果をあげる
②潜在的な機会を発見する
③明日のために新しい事業を開拓する
・成果と資源は企業の内部にはない。いずれも外部にある
・事業の分析:正しい答えではなく、正しい問いを求める
・業績をもたらす領域についての分析は、製品とサービスの分析から始めるべきである
・製品、市場、流通チャネルのそれぞれが、事業活動の領域としてそれぞれ業績をもたらす
製品の変更は命令できても、市場や、流通チャネルの変更は命令ができない
・流通チャネルは、流通の経路であるとと同時に、顧客でもある
・資源とは、2つしかない。1つは知識であり、もう1つは資金である
・知識労働者に関しては人数はあまり意味はない、質のほうがはるかに重要である
・コスト管理のもっとも効果的な方法は、業績を上げるものに資源を集中することである
・消費者にとって重要なのは、全体のコストである
・購入の決定権をもつ顧客は、少なくとも二人いる。最終購入者と流通チャネルである
・我社に欠けているもの
①全盛期を過ぎたものに代わるべきものを開発する努力
②機会と成功の追究
③知識
■機会に焦点を合わせる
・事業を成功させる3つの保証ずみのアプローチ
①理想の企業のモデルを図る
②機会の最大化を図る
③人材の最大利用を図る
・行動のためのプログラムにおいて最も重要なことは、人材の配置のための意思決定である
・事業の機会を体系的に発見し、それを開拓する企業だけが、繫栄し成長する
・社会的、経済的、文化的な出来事と、そのもたらす影響との間には、タイムラグがある
・基本的な知識の登場が役に立つようになるには、10年ないし15年かかる
・どこに未来を探す、すでに起こった未来は、体系的にみつけることができる
①人口構造
②知識
③他の産業、他の国、他の市場
④産業構造
⑤企業の内部
・未来において何かを起こすということは、新しい事業をつくり出すことである
■事業の業績をあげる
・あらゆる事業について中核となるべき意思決定がある
①事業の定義
②卓越性の定義
③優先順位の設定
・事業の定義が有効であるためには、成長し、変化していけるだけの大きさのものでなければならない
・卓越性の定義が有効であるためには、実行可能であって、直ちに行動できるものでなければならない
・優先順位の決定はそれほど難しくない。難しいのは劣後順位の決定、すなわち、なすべきでないことの決定である
・経営計画で決定すべき4つの領域
①追求する機会、進んで受け入れるリスク、受け入れることのできるリスク
②事業の範囲と構造、特に専門化、多角化、統合のバランス
③目標を達成するための時間と資金。新事業の設立と、買収、合併、合弁とのバランス
④経済情勢、機会、成果達成のための計画に適合した組織構造
・4つのリスク
①負うべきリスク
②負えるリスク
③負えないリスク
④追わないことによるリスク
・知識労働者は、自らのためにも、貢献、集中、目的的な企業家精神にコミットしなければならない
目次
まえがき
第1部 事業の何たるかを理解する
第1章 企業の現実
第2章 業績をもたらす領域
第3章 利益と資源、その見通し
第4章 製品とライフサイクル
第5章 コストセンターとコスト構造
第6章 顧客が事業である
第7章 知識が事業である
第8章 これがわが社の事業である
第2部 機会に焦点を合わせる
第9章 強みを基礎とする
第10章 事業機会の発見
第11章 未来を今日築く
第3部 事業の業績をあげる
第12章 意思決定
第13章 事業戦略と経営計画
第14章 業績をあげる
終章 コミットメント
訳者あとがき
注・参考文献
索引
ISBN:9784478000564
判型:4-6
ページ数:332ページ
定価:1800円(本体)
2007年05月17日 第1刷発行
2017年05月12日 第12刷発行 -
Posted by ブクログ
ドラッカー名著集 10
産業人の未来
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
まさに、大恐慌のさなか、かたや、ドイツでは、ヒットラーが首相となり、ファシズム全体主義の道を歩み始める
一方、アメリカでは、ルーズベルトが、ニューディール政策を推し進めている
この絶望の中で、ドラッカーは我々に問う
われわれに残された道は2つしかない
社会として機能する産業社会を構築するか
それとも、自由そのものが無秩序や圧制のうちに消え去るを座視するか
いずれかである、と
邦訳 「産業人の未来」 は、原著 「The Future of Industrial Man」 である
いわゆる連合国側は、その産業人となって、ナチツドイツが崩壊する 1945年まで 産業社会を構築することとなる
そしてその中心であるのは、いうまでもなく、アメリカであった
本書で関連するのは、以下の時代である
1909 ドラッカー生まれる
1914-1918 第一次世界大戦
1919 パリ講和会議、ベルサイユ条約でドイツ、天文学的賠償責任を負う
1923 ドイツ、ハイパーインフレーション
1929 ドラッカー経済紙の記者に
世界大恐慌
1932 ローザンヌ会議 賠償額減額
ナチス第一党に
1933 ヒットラー首相に、ワイマール共和政の終焉
一方、アメリカでは、ルーズベルトによるニューディール政策開始
ドラッカー職を追われ、ロンドンへ移住
1939 ドラッカーアメリカへ移住
1939-1945 第二次世界大戦
1942 本書上梓
そして、ドラッカーは 1995年版のまえがきで、すでに産業社会の時代はすぎさり、ポスト資本主義社会、いわゆる、知識社会に突入していることを告げている
気になったのは、以下になります。
・ヒトラーの選民主義は、まさにその極悪非道な適用をうけることとなったユダヤ人からの借用だった
・政治の世界では、
一方の柱として、信条、目的、希求、価値に関わる目的の世界があり
もう一方の柱として、事実、制度、組織に関わる現実の世界がある
・権力の正統性とは機能に関する概念である
したがって、絶対の正統性などというものはありえない
権力は、社会の基本的な理念との関連において正統でありうるにすぎない
・通貨と信用を市場に任せるということは、信用創出を政府に任せきりにしないということだった。
・人類の歴史上、株式会社ほど成功してきた組織も珍しい
・本物の労働者とは、技術者や職人としての誇り、仕事の中身の理解、必要とされる技能、そして、社会的なしかるべき地位と役割をもつ人々だった
・自由とは責任を伴う選択である
自由とは権利というよりむしろ義務である
・自由とは制度ではない、信条である
人間とは誇り高く、しかも罪ある存在であるとの信条である
・フランス革命以前において、イギリスほど血塗られた革命の動乱史をもつ国はほかにはない
・アメリカでは、まず、イデオロギーや完全主義による諸々のプログラムではなく、伝統、自治、党組織を基盤として二大政党制が発達した
・未来を語る前に、いまの現実を知らなければならない
なぜならば、常に現実からスタートすることが不可欠だからである
目次
1995年版へのまえがき
第1章 産業社会の行方
第2章 機能する社会とは何か
第3章 一九世紀の商業社会
第4章 産業社会における権力の正統性
第5章 ナチズムの試みと失敗
第6章 自由な社会と自由な政府
第7章 ルソーからヒトラーにいたる道
第8章 一七七六年の保守反革命
第9章 改革の原理
訳者あとがき
訳注
人名索引
ISBN:9784478001233
判型:4-6
ページ数:320ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2008年01月
発売日:2008年01月18日