上田惇生のレビュー一覧
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ドラッカー名著集 9
「経済人」の終わり
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
本書はドラッカーの処女作である
まえがきに、1939年01月 ニューヨークのブロンクスで執筆とある
1939年09月、ナチスドイツは、ポーランドに電撃侵攻し、大戦がはじまる
まさに、第二次世界大戦の直前に書かれた問題作である
「政治の書」である
プロジョア資本主義も、マルクス社会主義も、もはや、理想の政治形態ではなく、大衆は絶望していた
そこに、矛盾にみちた、ファシズム全体主義が、ドイツと、イタリアにあらわれたとき、もはや、民主主義も、キリスト教もが、それを阻止しえなかった
ドイツ、イタリアの人々は、今日を食うために、人々は、矛盾と知りつつ、ファシズム全体主義を選んだ
「経済人」とは何か、19世紀から続く、ブルジョア資本主義を具現化したものと理解しました
「経済人」は、ファシズム全体主義を止めるべき力はなく、あたらしい、政治形態を待つ、望むというのが本書の流れである
仕事を奪われ、故郷を追われた、ドラッカーは、その原因たるナチスドイツのファシズム全体主義を欺瞞のあばき、対抗すべく著わしたものが本書だと考えました。
気になったのは、以下です
・ファシズム全体主義の症状は3つ
①積極的な信条をもたず、他の信条を攻撃し、排斥し、否定する
②政治と社会の基盤としての権力を否定する
③積極的な信条にかわるものとして、ファシズムの約束を信じるためではなく、まさにそれを信じないがゆえに行われる
・ファシズム全体主義は、権力は自らを正当化する
・ファシズム全体主義の症状として、さらに重要な意味を持つものが、大衆心理への訴求である
・大衆は、ヒットラーの公約の1つひとつがいかに矛盾することを知っていた
・大衆の絶望こそが鍵である。絶望した大衆は不可能を可能とする魔術師にすがる
・1929年の大恐慌によるアメリカの崩壊は、ブルジョア資本主義を信頼するヨーロッパ人にとってはアメリカ人以上に大きな衝撃だった
・キリスト教とともに、自由と平等はヨーロッパの2つの基本概念である
・「経済人」に代わるべきものとして、人間についての新しい概念が何一つ用意されていないことが現代の特徴である
・最も重要な事実は、キリスト教が行った政治、社会活動のほとんどが、大衆にとって単なる反動あるいは意味のない喪にしか見えなかったことだ
・大衆のものとして根付いていなかった民主主義の実体が崩壊した
実体が崩壊した以上、民主主義の信条、象徴、制度もまた、大衆の側からのいかなる精神的、心理的抵抗も受けることなく、またたく間に崩壊した
・ファシスト市民軍、突撃隊、親衛隊、ヒットラー青年団、各種婦人団体などの準軍事組織もまた、すべて非経済的目的のためのものである
・ファシズム全体主義国における軍備拡張はいかなる経済価値も生むはずもない
軍拡は経済的には消費にすぎない
・西欧の民主主義諸国は、ブルジョア資本主義、マルクス社会主義、あるいは両者の折衷によっては、ファシズム全体主義を打ち破ることはできないことを認識すべきである
それを打ち破るのは、自由と平等の社会についての非経済的な新しい概念の確立しかない
目次
まえがき
第1章 反ファシズム陣営の幻想
第2章 大衆の絶望
第3章 魔物たちの再来
第4章 キリスト教の失敗
第5章 ファシズム全体主義の奇跡│ドイツとイタリア
第6章 ファシズム全体主義の脱経済社会
第7章 奇跡か蜃気楼か
第8章 未来
付録
付録1◆一九三九年初版へのチャーチルによる書評
付録2◆一九三九年初版への序文
付録3◆一九六九年版へのまえがき
付録4◆一九九五年版へのまえがき
付録5◆年表─あの頃の歴史(第一次世界大戦から第二次世界大戦へ)
訳者あとがき
訳注
人名索引
ISBN:9784478001202
判型:4-6
ページ数:324ページ
定価:2000円(本体)
2007年11月15日第1刷発行 -
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ドラッカー名著集 12
傍観者の時代
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
ドラッカーの自伝です。冒頭に、たくさんの写真が載せられています。
ヨーロッパ文化の中心である、オーストリアのウィーンで、豊かなユダヤ人の家庭に生まれた、ドラッカーを襲った運命とは、ナチスドイツのユダヤ人迫害である。
ドラッカーが、組織を、そして、人間を深く考察しているのは、こうした苦難の時代を乗り越えてきたからでしょうか。
故郷オーストリア:失われた世界:戻ることのない、故郷をそうみている
ヨーロッパ:ロンドンのマーチャント・バンクの日々
アメリカ:特派員としてアメリカへ移住、その後、大学教授へ、コンサルタントとしてGMなどと関与
自らを歴史の1つとして客観的にみる、傍観者として半生を振り返る
気になったのは以下です
・私はごく若い頃から、本能的に「戦前」から逃れなければならないと思い続けていた
私が早くウィーンを離れるであろうことを自覚していたのは、そのためであった
・正しい勉強の仕方、少なくとも、私にとっての正しい学び方とは、うまくいっているものを探し、
成果をあげる人を探すことだということを知った
成功から学ばなければならないと思った
・教えることに一定の方式や正しい方法はないということだった
・彼らはあえて教えない、生徒がよりよく学べるよう、計画を立てる手助けをするだけである
・いずれにとっても、教えることの成果は、生徒の学びにある。生徒が学ぶことにある
・天賦の教師は、情熱からスタートする
・確かにアメリカの外交にはリーダーシップが必要である
しかし、それは、頭の良さではなく、真摯さを基盤とするものでなければならない
・合理的でない客などというものはいないんだ
・成果、貢献、責任こそ、動機付けの最たるものである
働く者は、会社、経営陣、上司が敬意に値することを望んでいた
・スーロンは、並はずれて人の気持ちを大事にした
・権限と責任は対です、スーロンはこの考えを、マネジメントの原則としていた
・マーチン・ルーサー・キングが影響力をもちえたのも、真摯さのゆえだった
彼ら黒人の指導者たちに、黒人だけでなく、白人にも通用する道義的な力と権威をあたえたものが真摯さであった
目次
新版への序文
プロローグ こうして傍観者が生まれた
第1部 失われた世界
第1章 おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物
第2章 シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群
第3章 エルザ先生とゾフィー先生
第4章 フロイトの錯誤とその壮大な試み
第5章 トラウン伯爵と舞台女優マリア・ミュラーの物語
第2部 ヨーロッパの人々
第6章 ポランニー一家と「社会の時代」の終焉
第7章 キッシンジャーをつくった男クレイマー
第8章 怪物ヘンシュと小羊シェイファーの運命
第9章 反体制運動家ブレイルズフォードの挫折
第10章 マーチャント・バンクの世界
第11章 フリードパーク商会の愛人
第3部 アメリカの日々
第12章 ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』
第13章 テクノロジーの予言者、フラーとマクルーハン
第14章 プロの経営者、アルフレッド・スローン
第15章 お人好しの時代のアメリカ
訳者あとがき
索引
ISBN:9784478003008
出版社:ダイヤモンド社
判型:4-6
ページ数:400ページ
定価:2000円(本体)
2008年05月15日 第1刷発行 -
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ドラッカー名著集 11
企業とは何か
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
よくもわるくも、ドラッカーが、アメリカ最大の製造業、そして、往時50万人もの雇用を生み出したGMを
「企業」として、ハイライトしたのが、本書である。つまり、GMの企業研究が本書である
ドラッカーは、GMをベースとして、「企業とは何か」という問題提起を本書で行っている。
そして、ドラッカーは2005年になくなるも、GMは、2009年にチャプター11を適用されて破産、国有化された。
本書を禁書とした、GMは、ドラッカーの真摯な問いに答えることができなかったのであろうか。
気になったのは、以下です。
・企業活動に対する規制は排除しない。政府の役割は、自らも、企業活動を行うことではなく、企業活動のルールを定めることにある
・大規模事業体は、理念と制度の如何にかかわらず近代社会に不可欠の組織である
・今日の社会は、企業の組織構造、大量生産工場の技術、そして、企業そのものによって規定される社会である
・つまるところ、組織の目的は何か、その目的はいかに達成するか、を考える上で、必ず提起すべき問題である
・企業とは人間組織である
①企業の経済的な機能と社会的な機能を規定するものは人間組織である
②最高水準の発明の多くが、天才のひらめきではなく、組織としての研究機関によるものであること
③大量生産の本質は、組み立てラインや、コンベアベルトなどの設備や付随する技術にあるのではない
それは、人と人との関係、人と工程との関係についても分析と統合にある
したがって企業において、最も重要なものが人間組織である
・企業の存続と成功は3つの問題の解決にかかわっている
①リーダシップ
②経営政策
③意思決定
・そもそも、組織とは、人の長所を生かし、短所を補うべきものである
・GMの分権制の目的は、機能と権限の分業を通じた一体性の確保にある
・本社経営陣は、会社の利益に関わる問題については断固直接介入する
事業部に関わる問題については、事業部長に敬意を払う
全社に影響をもたらす問題については、事業部に協力を求める
・組織は人間からなるものであるがゆえに、一人ひとりの人間の感性、能力、リズムの違いを考慮しなければならない
・小事業部はリーダを育成し、供給してくれる
・組織にとっては、リーダーを育てることのほうが、製品を効率よく低コストで生産するよりも重要である
・アメリカは誰でも上司と同じ車をもてる、平等とはそういうものである
ところが、ヨーロッパではそうなっていない
・機会の平等とは、往々にして誤解されるような、結果の完全平等ではない
・職長の育成
①専門外の経験を積ませることである
②現場監督代理など、一段上の仕事に就かせることである
③昇進前に、集中的に訓練を施すことである
・人は仕事に誇りをもつとき成長する
・本当の解決は、働く者の連帯意識を味方にしたとき、すなわち、提案が全員の利益になる仕組みをつくったときだけである
・賃金については客観的な基準は1つしかない。生産性である
・最大利益は、最小コストによる最大生産によって得られる
・利益とは、未来への賭けに伴うリスクに対する保険であるとともに、生産の拡大に必要な資本設備の為の唯一の原資である
・消費者は経済合理性だけに従って行動しているわけではない
目次
まえがき
第1部 産業社会は成立するか
第1章 企業が基盤となる産業社会
第2部 事業体としての企業
第2章 事業を遂行するための組織
第3章 分権制の組織と原理
第4章 分権制をいかに機能させるか
第5章 社外パートナーとの連携
第6章 分権制はすべての答えか
第3部 社会の代表的組織としての企業
第7章 個の尊厳と機会の平等
第8章 産業社会の中流階級
第9章 働く者の位置と役割
第4部 産業社会の存在としての企業
第10章 企業の存続と社会の利益
第11章 生産活動の目的
第12章 完全雇用の可能性
終章 成功がもたらす失敗
付録
付録1 1983年版のまえがき
付録2 1993年版のまえがき
付録3 2005年日本語版のまえがき
訳者あとがき
参考文献
索引
ISBN:9784478004319
出版社:ダイヤモンド社
判型:4-6
ページ数:340ページ
定価:2000円(本体)
2008年03月13日第1刷発行 -
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ドラッカー名著集 1
経営者の条件
著:ピーター・F・ドラッカー
出版社:ダイヤモンド社
本書は、成果をあげるために、自らをマネジメントできる方法を説くものです。
そもそも、自らをマネジメントできないものが、部下や同僚をマネジメントできるはずもない
第1巻は、自らを律する所から始まる
そして、成果を上げているものはみな、成果をあげる努力を身に着けている
日常の実践によって成果をあげることを習慣にしてしまっている。
努力すれば、習慣とすれば、人間はみずからをマネジメントできるのである
気になったのは以下です。
・成果を上げるために必要な8つの習慣
①なされるべきことを考える
②組織のことを考える
③アクションプランをつくる
④意思決定を行う
⑤コミュニケーションを行う
⑥機会に焦点を合わせる
⑦会議の生産性をあげる
⑧私ではなく、我々は、を考える
成果をあげるためには、手を広げすぎてはいけない、一つのことに集中しなければならない
・成果をあげることを疎外する4つの現実
①時間を他人にとられてしまうこと
②日常業務に取り囲まれていること
③組織で働いていること
④組織の内なる世界にいること
・組織の中には成果は存在しない、すべての成果は外にある
・組織の中に生じるものは、努力とコストだけである
・仕事と成果を大幅に向上する唯一の方法とは、成果をあげる能力を向上させることである
・成果をあげる人のタイプなどというものは存在しない
・成果をあげることは一つの習慣である、実践的な能力の集積である、実践的な能力は習得することができる
習慣になるまで何度も反復しなければならない
・成果をあげる為に身に着けておくべき習慣的な5つの能力
①何に自分の時間がとられているかを知ること
②外の世界に対する貢献に焦点を合わせること
③強みを基盤にすること
④優れた仕事に際立った成果をあげる領域に力を集中すること
⑤成果をあげるよう意思決定を行うこと
・汝の時間を知れ、①時間を記録する、②整理する、③まとめる
・仕事の成果をあげるためには、わずかであっても、まとまった時間を必要とする
・する必要のまったくない仕事を見つけ、捨てることである
・他の人間でもやれることは何かを考えることである
・成果をあげるうえで必要な4つの基本的能力
①コミュニケーション
②チームワーク
③自己啓発
④人財育成
・優れた人事は、人の強みを生かす、弱みからは何も生まれない
・人に成果をあげされるには、いかなる貢献ができるか、を問わなければならない
・強みを生かす、ということは、成果を要求する、ということである
・人事の失敗は、その者ではなく、その者を任命した者の問題である
・人には、読む人、と、聞く人、とがいる
読む人には、報告書で報告し
聞く人には、口頭で報告を行う
・成果をあげるための秘訣とは、集中である
・集中するためには、生産的でなくなった過去のものを捨てることである
・優先順位決定の原則
①過去ではなく、未来を選ぶ
②問題ではなく、機会に焦点を合わせる
③横並びではなく、独自性をもつ
④無難なものではなく、変革をもたらすものを選ぶ
・意思決定の数を増やしてはいけない。重要な意思決定に集中しなければならない
・必要条件を満たしていない決定は、成果の上がらない不適切な決定である
・スーロンは、ドラッカーにこういった
「正しいと思うことはそのまま書いてほしい、何が正しいかを最初に教えてくれなければ、正しい妥協ができなくなる」
・妥協には2つの種類がある
①半ギレのパンでも、ないよりはまし
②半分の赤ん坊は、いないより悪い
・決定においてもっとも困難な部分が必要条件を検討する段階であるのに対し
もっとも時間のかかる部分が、死かをあげるべく決定を行動に移す段階である
・自ら出かけ、自ら現場を見ることを当然のこととしないかぎり、ますます現実から遊離する
・意思決定は本当に必要かを自問する必要がある。何も決定しないという代替案が常に存在する
目次
まえがき
序章 成果をあげるには
八つの習慣
なされるべきこと、組織のことを考える
アクションプランをつくる
行動する
「私は」ではなく「われわれは」を考える
第1章 成果をあげる能力は修得できる
成果をあげる者はなぜ必要か
エグゼクティブとは
働く者を取り巻く組織の現実
成果を大幅に改善する方法
成果をあげる能力は修得できるか
第2章 汝の時間を知れ
時間は普遍的な制約条件
必要とされる時間
時間の使い方を診断する
時間浪費の原因を整理する
自由になる時間をまとめる
第3章 どのような貢献ができるか
貢献へのコミットメント
専門家に成果をあげさせるには
人間関係のあるべき姿
会議の成果をあげる
第4章 人の強みを生かす
強みによる人事
上司の強みを生かす
自らの成果をあげる
第5章 最も重要なことに集中せよ
一つのことに集中せよ
過去を計画的に廃棄する
劣後順位の決定が重要
第6章 意思決定とは何か
エグゼクティブ特有の仕事
二つの実例
意思決定の要因
第7章 成果をあげる意思決定とは
正しい意思決定の要件
意思決定とコンピュータ
終章 成果をあげる能力を修得せよ
成果をあげることは使命
現代社会に不可欠なもの
訳者あとがき
参考文献
索引
ISBN:9784478300749
出版社:ダイヤモンド社
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:1800円(本体)
2006年11月09日第1刷発行 -
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ドラッカー名著集 15
マネジメント 下
課題、責任、実践
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
3巻3部、60章を超える大作です。
ドラッカーのマネジメント論の集大成でしょうか。15巻の名著集の中の最後の3巻に置かれています
トップマネジメントにハイライトされる
巨大企業が規模の問題を解決するために行ったのは、トップマネジメント・チームを作ることであった
ドラッカーは問う、組織の成功と存続にとって決定的に重要な意味をもち、かつ、トップマネジメントだけが行い得る仕事はなにか
トップマネジメントの仕事は、少なくとも4種類の人間である
①思考する人間
②行動する人間
③人間的な人間
④代表する人間
だが、これら4つの気質を合わせ持つ者はあまりいない
トップ・マネジメントの仕事とは、一人の仕事ではなく、チームによる仕事である
最終巻では、企業の規模は大企業とくに、グローバル企業が、検証の対象となる
そこには、マネジメント・チームによる、まさに、マネジメントの戦略が必要とされる
<下巻>マネジメントの戦略で、気になったのは、以下です。
・組織には、それを超えると生産性が低下し、さらには、マネジメントが不可能となる規模の限界がある
・小企業には足りないものがある、特に人材である
したがって、集中が不可欠である
・大企業は高度に構造化され、複雑かつ官僚的である
著しく機動性を欠く
・大企業は自らの閉鎖性と闘わなければならない
・多角化を調和させて、一体感を保つ方法は2つ
①共通市場のもとに、事業、技術、製品、活動を統合し、多角化しつつ、一体感をたもつ
②共通技術のものに、事業、技術、製品、活動を統合し、多角化しつつ、一体感をたもつ
・長い間、多角化をすれば業績があがると信じられてきた。だが、そのようなことはない、事実に反する
・何かがうまくいかなくなると、すべてがうまくいかなくなる、しかも同時に
・市場が何であるかを決めるのは、生産者ではなく、顧客である
・市場を核とする多角化が成功するのは、戦略が有効な場合だけである
・技術は個別具体的でなければならない
・核とする技術は、際立ったものでなければならない
・核とする技術は、市場において、周辺技術ではなく、中核技術でなければならない
・グローバル企業とは、内部の構造においても、外部との関係においても、きわめて複雑な存在である
・グローバル企業のトップマネジメント・チームはその地の文化に根ざしたものでなければならない
・明日のグローバル企業は、自らの組織に各国の異なる慣行を包含しえなければならない
しかし、同時にグローバル企業といえども、統一性をもたなければならない
・成長とは、むしろ、リスクである
・成長のマネジメントとは、トップマネジメントの仕事であり、戦略である
・トップマネジメントたる者は、ごく早い時期から、成長のための準備をしておかなければならない
・ワトソン曰く、「明日大企業になるつもりならば、今日から大企業のようにふるまえ」
・イノベーションの戦略は、既存のものはすべて陳腐化すると仮定する
・イノベーションのための活動のかなりのものが、成功でも失敗でもなく、成功まがいに終わっている
しかも、この成功まがいが失敗よりも危険である
・イノベーションを行うには、組織全体に継続学習の風土が不可欠である
■結論
・マネジメントの役割とは
第1には、組織が自らの使命を果たすようマネジメントすること
第2には、仕事を生産的なものとし、働くものに成果をあげさせること
第3には、よりよい社会をつくること
である
ISBN:9784478007839
出版社:ダイヤモンド社
判型:4-6
ページ数:344ページ
定価:2400円(本体)
2008年12月11日第1刷発行
2010年04月22日第2刷発行
目次
<上巻>
まえがき——専制に代わるもの
謝辞
序 論 マネジメント──ブームから成果へ
第1章 マネジメントの登場
第2章 マネジメント・ブームの教訓
第3章 マネジメントへの挑戦
第1部 マネジメントの役割
第4章 マネジメントの役割
企業の成果
第5章 事業のマネジメント——シアーズ物語
第6章 企業とは何か
第7章 目的とミッション
第8章 目標——マークス&スペンサー物語
第9章 目標の設定とその実行
第10章 企業家的スキルとしての戦略計画
公的サービス機関の成果
第11章 多元社会の到来
第12章 的サービス機関の不振の原因
第13章 例外的存在とその教訓
第14章 公的サービス機関の成功の条件
仕事を生産的なものにし、人に成果をあげさせる
第15章 新しい現実
第16章 仕事と働くことと働く人たち
第17章 仕事を生産的なものにする——仕事の分析とプロセスへの統合
第18章 仕事を生産的なものにする——管理手段とツール
第19章 働く人と働くことのマネジメント
第20章 成功物語
第21章 仕事への責任
第22章 雇用と所得
第23章 人こそ最大の資産
社会に与えるインパクトの処理と社会への貢献
第24章 マネジメントと社会
第25章 社会に与えるインパクトの処理と社会への貢献
第26章 社会的責任の限界
第27章 企業と政府の関係
第28章 プロフェッショナルの倫理——知りながら害をなすな
上巻への訳者あとがき
索引
<中巻>
第2部 マネジメントの方法
第29章 マネジメントの必要性
マネジメントの仕事
第30章 マネジメントとは何か
第31章 マネジメントの仕事
第32章 マネジメントの仕事の設計
第33章 マネジメント教育
第34章 自己目標管理
第35章 ミドルマネジメント
第36章 成果中心の精神
マネジメントのスキル
第37章 意思決定
第38章 コミュニケーション
第39章 管理手段
第40章 マネジメント・サイエンス
マネジメントの組織
第41章 組織についての新しいニーズ
第42章 組織の基本単位
第43章 組織の基本単位の位置づけ
第44章 組織の設計原理と組織の仕様
第45章 仕事中心の組織——職能別組織とチーム型組織
第46章 成果中心の組織——連邦分権組織と擬似分権組織
第47章 関係中心の組織——システム型組織
第48章 組織構造についての結論
中巻への訳者あとがき
索引
<下巻>
第3部 マネジメントの戦略
第49章 ドイツ銀行物語
トップマネジメントの仕事と組織
第50章 トップマネジメントの仕事
第51章 トップマネジメントの構造
第52章 取締役会
戦略と構造
第53章 規模の適切さ
第54章 小企業のマネジメント、中企業のマネジメント、大企業のマネジメント
第55章 規模のマネジメント
第56章 多角化への誘因
第57章 多角化の核
第58章 多角化のマネジメント
第59章 グローバル化のマネジメント
第60章 成長のマネジメント
第61章 イノベーションのマネジメント
結論 マネジメントの正統性
下巻への訳者あとがき
参考文献
索引 -
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ドラッカー名著集 14
マネジメント 中
課題、責任、実践
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
3巻3部、60章を超える大作です。
ドラッカーのマネジメント論の集大成でしょうか。15巻の名著集の中の最後の3巻に置かれています
マネジメントとは、企業において最も高価な資源である。最も早く消耗し、最も頻繁に補強を要する
マネジメントとは、組織に不可欠の機能、機関、構造だということである
マネジメントなくして、企業はありえない
ドラッカーは、マネジメントを企業存続の条件といっています
マネジメントは、小さなオーナー企業の成長の結果うまれたのではない、初めから複雑な大企業のためのものとして生まれた
多様な仕事が、協力して、意志を疎通させつつ同時に遂行される必要が出てきたとき、組織はマネジメントを必要とする
<中巻>マネジメントの方法で、気になったのは、以下です。
・マネジメントとは、組織の成果に責任をもつ者という意味である。けっして、人の仕事に責任をもつ者でも、上司という意味でもない
・マネジメントの課題
①部分の総和より大きな全体、すなわち投入した資源の総和よりも大きなものを生み出すことである
②自らのあらゆる決定と行動において、ただちに必要とされるものと、遠い将来に必要とされるものとをバランスさせることである
・マネジメントの5つの基本的な仕事
①目標を設定すること
②組織すること
③チームを作ること
④評価すること
⑤自らを含めて人材を育成すること
・マネジメントが最初から身に着けておかねばならない資質が1つだけある。それは、真摯さである
・マネジメントが成果を上げるためには、その仕事は組織の目的の達成に必要な課題を中心に組み立てられなければならない
・あらゆる、権限と責任が最前線にある。彼らにできないことだけが上層にゆだねられる
・担当する仕事について行うことのできない決定は、すべて明文をもって明らかにしておかなければならない
・上司との関係、部下との関係、いずれもが、双方向である必要がある
・マネジメントは、育つべきものであり、生まれつきのものではない
したがって、われわれは、明日のマネジメントの育成、確保、スキルに体系的に取り組まなければならない
・マネジメント教育は、人の性格を変え、人を改造するためのものではない
成果をあげさせるためのものである
・もともとわれわれは、成人の人格を変える方法など知るわけはない
成果をあげる能力についてわずかに知るだけである
・自己啓発にとって、自らの自己啓発に取り組んでいる上司ほどよい手本になるものはない
・人に教えることほど自らの勉強になることはないのと同様に、人の自己啓発を助けることほど、自らの自己啓発に役立つことはない
・マネジメントの人間ヲマネジメントするには、正しい方向づけを行うだけでなく、間違った方向づけをなくすための特別な努力が必要である
・本当にしなければならないことは何かを考える
必要のないこと、削減したり廃止したりすべきことは何か、を考えなければならない
・組織の目的は、凡人をして非凡をなさしめることにある
・真摯さに対しては、真摯さをもって報いなければならない
・人の強みよりも、弱みに目のいく者をマネジメントの地位につけてはならない
・常に意思決定は必要か、を検討しなければならない、何もしないことを決定するのも、一つの決定である
・意思決定は機械的な仕事ではない。リスクを伴う仕事である
・大工と話すときは、大工の言葉を使え
・管理手段は単純でなければならない
・会議の多さは、決定分析や関係分析が十分に行われていないことを意味する
何事をなすにも、人が集まることは最小限とすることを原則としなければならない
・組織構造はシンプルであるほどすぐれている
ISBN:9784478007617
出版社:ダイヤモンド社
判型:4-6
ページ数:340ページ
定価:2400円(本体)
2008年12月11日第1刷発行
目次
<上巻>
まえがき——専制に代わるもの
謝辞
序 論 マネジメント──ブームから成果へ
第1章 マネジメントの登場
第2章 マネジメント・ブームの教訓
第3章 マネジメントへの挑戦
第1部 マネジメントの役割
第4章 マネジメントの役割
企業の成果
第5章 事業のマネジメント——シアーズ物語
第6章 企業とは何か
第7章 目的とミッション
第8章 目標——マークス&スペンサー物語
第9章 目標の設定とその実行
第10章 企業家的スキルとしての戦略計画
公的サービス機関の成果
第11章 多元社会の到来
第12章 的サービス機関の不振の原因
第13章 例外的存在とその教訓
第14章 公的サービス機関の成功の条件
仕事を生産的なものにし、人に成果をあげさせる
第15章 新しい現実
第16章 仕事と働くことと働く人たち
第17章 仕事を生産的なものにする——仕事の分析とプロセスへの統合
第18章 仕事を生産的なものにする——管理手段とツール
第19章 働く人と働くことのマネジメント
第20章 成功物語
第21章 仕事への責任
第22章 雇用と所得
第23章 人こそ最大の資産
社会に与えるインパクトの処理と社会への貢献
第24章 マネジメントと社会
第25章 社会に与えるインパクトの処理と社会への貢献
第26章 社会的責任の限界
第27章 企業と政府の関係
第28章 プロフェッショナルの倫理——知りながら害をなすな
上巻への訳者あとがき
索引
<中巻>
第2部 マネジメントの方法
第29章 マネジメントの必要性
マネジメントの仕事
第30章 マネジメントとは何か
第31章 マネジメントの仕事
第32章 マネジメントの仕事の設計
第33章 マネジメント教育
第34章 自己目標管理
第35章 ミドルマネジメント
第36章 成果中心の精神
マネジメントのスキル
第37章 意思決定
第38章 コミュニケーション
第39章 管理手段
第40章 マネジメント・サイエンス
マネジメントの組織
第41章 組織についての新しいニーズ
第42章 組織の基本単位
第43章 組織の基本単位の位置づけ
第44章 組織の設計原理と組織の仕様
第45章 仕事中心の組織——職能別組織とチーム型組織
第46章 成果中心の組織——連邦分権組織と擬似分権組織
第47章 関係中心の組織——システム型組織
第48章 組織構造についての結論
中巻への訳者あとがき
索引
<下巻>
第3部 マネジメントの戦略
第49章 ドイツ銀行物語
トップマネジメントの仕事と組織
第50章 トップマネジメントの仕事
第51章 トップマネジメントの構造
第52章 取締役会
戦略と構造
第53章 規模の適切さ
第54章 小企業のマネジメント、中企業のマネジメント、大企業のマネジメント
第55章 規模のマネジメント
第56章 多角化への誘因
第57章 多角化の核
第58章 多角化のマネジメント
第59章 グローバル化のマネジメント
第60章 成長のマネジメント
第61章 イノベーションのマネジメント
結論 マネジメントの正統性
下巻への訳者あとがき
参考文献
索引 -
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ドラッカー名著集 13
マネジメント 上
課題、責任、実践
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
3巻3部、60章を超える大作です。
ドラッカーのマネジメント論の集大成でしょうか。15巻の名著集の中の最後の3巻に置かれています
マネジメントは体系である
マネジメントは、課題である、体系である、そして人である
マネジメントは、実践である、その本質は、知ることではなく、行うことにある
つまり、ドラッカーは、おれの、マネジメントの体系を理解して実践しろといっているのです
本書の動機と目的は、今日と明日のマネジメントをして、成果をあげさせることにある
ドラッカーのすごいところは、仕事のプロセスや考え方もそうだが、人間の内面の心理に踏み込んだ上で、マネジメントを内側からも見ているところだとおもいます。そういう意味でマネジメントは、人であるといっていると思いました。
<上巻>マネジメントの役割で、気になったのは、以下です。
・マネジメントの本質は、富でも地位でもなく、責任である
・マネジメントスキルの1つが、コミュニケーションである
・マネジメントとは、科学ではなく、実践である
・プロフェッショナルとしてのマネジメントの必要性を世界で最初に理解したのが、渋沢栄一であった
・マネジメントの基礎となったコンセプトは7つ
①科学的管理法
②連邦分権組織
③人事管理
④マネジメント教育
⑤管理会計
⑥マーケティング
⑦プランニング
・マネジメントの最大の課題は、知識の生産性を高めることである
・社会と経済の発展をもたらすものは、マネジメントである
・企業は、働く者に仕事を与え、株主に配当を与えるために存在するのではない。
消費者に対し、財とサービスを供給するために存在する
・企業の目的の定義は1つしかない。それは顧客の創造である
・そもそも、利益とは目的ではなく、結果である
・「われわれの事業は何か」を問うことは、トップマネジメントの責任である
・「顧客はだれか」との問いこそ、最初に考えるべき最も重要な問いである
・市場において目指すべき地位は、最大ではなく、最適である
・働く者にとってより重要なのは、利益の配分ではなく、雇用の安定である
・仕事を生産的なものにするには、仕事が客観的な存在である、スキルや知識は、仕事側ではなく労働側の問題であることを認識しておかねばならない
・人をして成果をあげさせるための第一歩は、仕事を生産的なものにすることである
仕事を生産的なものにするには、4つのものが必要である
①仕事の分析
②プロセスの統合
③管理
④ツール
仕事を生産的なものにするためには、仕事のアウトプットから考えることである
インプットからスタートしてはいけない
・仕事のプロセスを管理することは、仕事を管理するということであって、働く人を管理することではない
・マネジメントたる者は、人を知らなければならない、少なくとも、人が人として行動することを知らなればならない
・仕事のうえでの人間関係は、尊敬を基礎におかなければならない
・日本では、若い者の面倒を見、育てることが、マネジメントの第一の責任とされている
・自分自身の仕事をマネジメントせよ
・働く者が仕事に誇りをもつようになったことが、最大の収穫だった
・働く者に責任をもたせるには、権限を明確にしておくことである
・人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである
・マネジメントは召使である、主人は、彼がマネジメントする組織である
・プロフェッショナルの最大の責任、「知りながら害をなすな」
ISBN:9784478004333
出版社:ダイヤモンド社
判型:4-6
ページ数:480ページ
定価:2400円(本体)
2008年12月11日 第1刷発行
目次
<上巻>
まえがき——専制に代わるもの
謝辞
序 論 マネジメント──ブームから成果へ
第1章 マネジメントの登場
第2章 マネジメント・ブームの教訓
第3章 マネジメントへの挑戦
第1部 マネジメントの役割
第4章 マネジメントの役割
企業の成果
第5章 事業のマネジメント——シアーズ物語
第6章 企業とは何か
第7章 目的とミッション
第8章 目標——マークス&スペンサー物語
第9章 目標の設定とその実行
第10章 企業家的スキルとしての戦略計画
公的サービス機関の成果
第11章 多元社会の到来
第12章 的サービス機関の不振の原因
第13章 例外的存在とその教訓
第14章 公的サービス機関の成功の条件
仕事を生産的なものにし、人に成果をあげさせる
第15章 新しい現実
第16章 仕事と働くことと働く人たち
第17章 仕事を生産的なものにする——仕事の分析とプロセスへの統合
第18章 仕事を生産的なものにする——管理手段とツール
第19章 働く人と働くことのマネジメント
第20章 成功物語
第21章 仕事への責任
第22章 雇用と所得
第23章 人こそ最大の資産
社会に与えるインパクトの処理と社会への貢献
第24章 マネジメントと社会
第25章 社会に与えるインパクトの処理と社会への貢献
第26章 社会的責任の限界
第27章 企業と政府の関係
第28章 プロフェッショナルの倫理——知りながら害をなすな
上巻への訳者あとがき
索引
<中巻>
第2部 マネジメントの方法
第29章 マネジメントの必要性
マネジメントの仕事
第30章 マネジメントとは何か
第31章 マネジメントの仕事
第32章 マネジメントの仕事の設計
第33章 マネジメント教育
第34章 自己目標管理
第35章 ミドルマネジメント
第36章 成果中心の精神
マネジメントのスキル
第37章 意思決定
第38章 コミュニケーション
第39章 管理手段
第40章 マネジメント・サイエンス
マネジメントの組織
第41章 組織についての新しいニーズ
第42章 組織の基本単位
第43章 組織の基本単位の位置づけ
第44章 組織の設計原理と組織の仕様
第45章 仕事中心の組織——職能別組織とチーム型組織
第46章 成果中心の組織——連邦分権組織と擬似分権組織
第47章 関係中心の組織——システム型組織
第48章 組織構造についての結論
中巻への訳者あとがき
索引
<下巻>
第3部 マネジメントの戦略
第49章 ドイツ銀行物語
トップマネジメントの仕事と組織
第50章 トップマネジメントの仕事
第51章 トップマネジメントの構造
第52章 取締役会
戦略と構造
第53章 規模の適切さ
第54章 小企業のマネジメント、中企業のマネジメント、大企業のマネジメント
第55章 規模のマネジメント
第56章 多角化への誘因
第57章 多角化の核
第58章 多角化のマネジメント
第59章 グローバル化のマネジメント
第60章 成長のマネジメント
第61章 イノベーションのマネジメント
結論 マネジメントの正統性
下巻への訳者あとがき
参考文献
索引 -
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ネクスト・ソサエティ
歴史が見たことのない未来がはじまる
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
生成AI、AIエージェントが知識労働者の生産性を飛躍的に高めることが分かった今こそ、ドラッカーのネクスト・ソサエティ、生産性革命が進行を速めていく
1929年にアメリカの証券会社のヨーロッパ本部で働いていたドラッカーは大恐慌のためにその職を失ったことが冒頭に書かれている。そして1987年のブラックマンデイ。いずれも、活況は永遠に続くものとされていたにも関わらずである。この2つの出来事からドラッカーは、急激に変化しているのは、経済ではなく、社会のほうであると気づく。本書はその気づきの書である
原題 Management in the next society 「次の社会におけるマネジメント」でしょうか。
2002年4月に書かれた本書は、ドラッカーの未来学者たるゆえんである
事業と組織のマネジメントのためのものであり、働く人たち一人一人のためのものである
一つ一つの組織、一人一人の成功と失敗にとって、経済よりも社会の変化の方が重大な意味をもっていることを語っている。
急激な変化と乱気流の時代にあっては、たんなる対応のうまさでは、成功は望みえない
企業、NPO、政府機関のいずれであれ、その大小を問わず、大きな流れを知り、基本に従わなければならない
個々の変化に振り回されてはならない
大きな流れそのものを機会としなればならない
それが、読者たる私たちに贈るメッセージである
気になったのは以下です。
■迫り来るネクスト・ソサエティ
・いまから、25年後には、誰も70代半ばまで働かなくてはならない
・組織のために働く者の半数がフルタイムどころか、いかなる雇用関係にもない人たちとなる
特に高齢者がそうなる
・第二次大戦後に出現した大量消費市場は、若年中心の市場だった。これが中高年中心の市場となる
・ネクスト・ソサエティは知識社会である
知識が中核の資源となり、知識労働者が中核の働き手となる
・ネクスト・ソサエティは、知識を基盤とする経済であるがゆえに、主役の座を知識労働者に与える
・急速に進行する少子高齢化
・人口構造の変化がもたらす最大の影響が、文化と市場の多様化である
・人口構造の変化こそ、ネクスト・ソサエティにおいてもっとも重要な要因であるだけでなく、もっとも予測しがたく管理しがたい要因である
・知識は急速に陳腐化する、そのため定期的に教室に戻ることが不可欠となる、知識労働者のための継続教育がネクスト・ソサエティにおける成長産業となる
・知識労働者にとっても、他のあらゆる人間にとってと同様、金は重要である
しかし、彼らは金を絶対的な価値とはしない
自らの成果や自己実現の代替とは認めない
仕事が生計の資だった肉体労働者とは違い、知識労働者にとっては仕事は生きがいである
・知識労働者にとって重要なこととは
①組織が何をしようとしており、どこにいこうとしようとしていることを知ることである
②責任が与えられ、かつ自己実現することである
③継続学習の機会をもつことである
■IT社会のゆくえ
・IT革命とは、実際には、知識革命である
・文化というものは人口の伸びのもっとも大きな年代によって規定されてきた
今は人口の伸びのもっとも大きな世代は若年者ではない
・純粋のメーカーではやっていけない
流通力のもつナレッジ・カンパニーにならなければならない
製造の力だけでは、製品を差別化できない
・そもそも世界はグローバル化にむかっていない、あるのはまじりあうことのない3つの市場
グローバル市場、国内市場、地場市場である
・CIOとは道具を作るものであって、道具を使うのはCEOである
・企業間のeコマース(BtoB)においても配達は重要である
消費者向けeコマース(BtoC)の場合よりも重要であるといってもよい
・eコマースは、販売と購買を分離するのみならず、生産と販売をも分離する
・覇権は自滅する
覇権をもつものは傲慢になる
自己満足に陥る
しかも他の勢力を結集させる
必ず、拮抗力が生まれる
自滅せざるを得ない
防衛的になる
尊大になる
過去を守るだけになる
そして自滅する
・激変の時代におけるマネジメントとは何か
どうしても短期的な視点からマネジメントしたくなるが危険である
経営者が学ぶべきことの1つが、短期と長期のバランスをはかることである
・本物の変化とは、人が行うことであり、一時の変化とは、人が言うことである
■ビジネスチャンス
・ベンチャー成功へのわな
①想定しなかったところで成功した時に生ずる、市場よりも自分を信じたために、消えていく
②利益第一に考えること、利益は第二である、第一は、キャッシュフローである
③マネジメントチームの欠如、成長はいろいろな問題を持ち込む、生産が間に合わない、マネジメントが追い付かない
④自らの役割を見失うこと、自分は何をしたいのか、自分の役割とは何か
・提携や合弁では、パートナーが必要としているものは何か、共通の価値と目標とは何か
・イノベーションとは、市場に追いつくために自分の製品やサービスを自分で変えていくことをいう
目次
日本の読者へ
はじめに
謝辞
第Ⅰ部 迫り来るネクスト・ソサエティ
第1章 ネクスト・ソサエティの姿
第2章 社会を変える少子高齢化
第3章 雇用の変貌
第4章 製造業のジレンマ
第5章 企業のかたちが変わる
第6章 トップマネジメントが変わる
第7章 ネクスト・ソサエティに備えて
第Ⅱ部 IT社会のゆくえ
第1章 IT革命の先に何があるか?
第2章 爆発するインターネットの世界
第3章 コンピュータ・リテラシーから情報リテラシーへ
第4章 eコマースは企業活動をどう変えるか?
第5章 ニューエコノミー、いまだ到来せず
第6章 明日のトップが果たすべき五つの課題
第Ⅲ部 ビジネス・チャンス
第1章 企業家とイノベーション
第2章 人こそビジネスの源泉
第3章 金融サービス業の危機とチャンス
第4章 資本主義を越えて
第Ⅳ部 社会か、経済か
第1章 社会の一体性をいかにして回復するか?
第2章 対峙するグローバル経済と国家
第3章 大事なのは社会だ——日本の先送り戦略の意図
第4章 NPOが都市コミュニティをもたらす
訳者あとがき
ISBN:9784478190456
判型:4-6
ページ数:296ページ
定価:2200円(本体)
2002年05月23日第1刷発行 -
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はじめて読むドラッカー[技術編]
テクノロジストの条件
ものづくりが文明をつくる
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
本書は、技術とイノベーションを論ずるための書である
ドラッカーは、文明レベルで技術を見る。
近代の最大の発明は、活版印刷であり、社会に変革をもたらしたものは、灌漑である
近代の技術観、世界観をもたらしたものは、デカルトである
そして、イノベーションは当然のことであり、変化は常態である。世界は常に進化しているのである
技術革命の教訓
①技術革命は社会的イノベーション、政治的イノベーションに対する基礎的ニーズをもたらす
②新しい制度は、新しいニーズに合致しなければならない
③それらの制度が実現すべき価値、それらの制度が使えるべき目的、それらの目的の優先順位はかなりのところ自由にすることができる
IT革命が行ったことは、昔からあった様々なプロセスをルーティン化したにすぎない
20世紀におけるマネジメントの偉業とほあ、製造業における肉体労働の生産性を50倍に上げたことである
そして、続く21世紀に期待される偉業とは、知識労働の生産性を同じように大幅に上げることである
知識労働の生産性を向上させるための条件
①仕事の目的を考える
②働く者自身が生産性向上の責任を負う
③継続してイノベーションを行う
④みずから継続して学び、人に教える
⑤知識労働の生産性は、量よりも、質の問題であることを認識する
⑥知識労働者は組織にとってコストではなく、資本財であることを理解する
ベンチャーが成長するための原則
①市場に集中する
②財務上の見通し、とくにキャッシュフローと資金について計画性をもつ
③創業者である、企業家自らの役割、責任基地づけを決めることである
イノベーションの手順
①技術的なニーズを予期し、識別し、計画し、行動しなければならない
②昨日を体系的に破棄しなければならない
③イノベーションのための具体的な経営政策をもたなければならない
④イノベーションのための仕事は、今日や明朝の仕事を担当する組織においてはならない
イノベーションを成功させるためには、集中しなければならない
目次
日本の読者へ——なぜ技術のマネジメントが重要なのか
プロローグ 未知なるものをいかにして体系化するか
Part1 文明の変革者としての技術
1章 仕事と道具
2章 古代の技術革命に学ぶべき教訓
3章 近代を生み出したものは何か
4章 IT革命は産業革命になれるか
Part2 技術のマネジメント
5章 知識労働の生産性
6章 ベンチャーのマネジメント
7章 つくるだけでは終わらない——製造の新理論
8章 技術をマネジメントする
Part3 イノベーションの方法論
9章 方法論としての起業家精神
10章 イノベーションのための組織と戦略
11章 既存の企業におけるイノベーション
12章 イノベーションの機会はどこにあるか
Part4 世界観の転換
13章 分析から知覚へ
14章 知識の意味を問う
15章 ポスト資本主義社会の到来
エピローグ インタビュー「新技術は世界をどう変えつつあるか」
編訳者あとがき
初出文献一覧
ピーター・F・ドラッカー著作目録
ISBN:9784478300725
判型:4-6
ページ数:295ページ
定価:1800円(本体)
2005年07月28日 第1刷発行 -
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はじめて読むドラッカー[マネジメント編]
チェンジ・リーダーの条件
みずから変化をつくりだせ!
著:ピーター・F・ドラッカー
編訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
ドラッカーの本で、エッセンシャルがつくものは、次の6冊です。
はじめて読むドラッカー
①プロフェッショナルの条件(自己実現編)
②チェンジ・リーダーの条件(マネジメント編)
③イノベーターの条件(社会編)
④テクノロジストの条件(技術編)
エッセンシャル版
⑤マネジメント
⑥イノベーションと企業家精神
本書の原題は、The Essential Drucker on Management です。
マネジメントの役割や、社会への影響といった内容です。
一方で、「エッセンシャル版 マネジメント」は、基本と原則と副題にあり
原題は、 Management:Tasks,Responsibilities,Practices
オペレーションや、そのタスクに焦点をあてています。
本書は、マネジメントは何かを問いかけているのです
書中、「マネジメントは、人事に時間を取られる」というのがよかった、ドラッカーの根底にあるもの、それは、人間であることに安堵しました。
気になったのは以下です
・情報を知識に変換して、その知識を行動に具体化することこそ、マネジメントの役割である
・マネジメントとは何か
①マネジメントととは、トップマネジメントのことである
②マネジメントとは、人の仕事をマネジメントする者であり、他の人に仕事をさせることによって自らの仕事をする者である
・マネジメントとは何か
①マネジメントとは人間に関わることである
②マネジメントは、人と人との関係に関わるものであり、それぞれの土地の文化と深いかかわりをもつこと
③あらゆる組織は、その成員に対して、仕事について共通の価値観と目標をもつことを要求する
④マネジメントとは、その成員を成長させなければならない
⑤組織は、異なる仕事をこなす異なる技能と知識を持つ人からなる
⑥組織とそのマネジメントにとって、成果の評価基準は、産出量や利益だけではない
⑦もっとも重要なこととして、組織にとって、成果はつねに外部に存在する
・マネジメントとは、伝統的な意味における一般教養である
マネジメントたる者は、心理学、哲学、倫理学、経済学、歴史など、人文科学、社会科学、自然科学の広い分野にわたる知識と洞察を身につけなければならない
・マネジメントが果たすべき役割とは
①組織に特有の使命、すなわち目標を果たすこと
②組織に関わりのある人たちが生産的な仕事を通じて生き生きと働けるようにすること
③自らの組織が社会に及ぼす影響を処理するとともに、社会の問題に貢献すること
・企業の目的を定義する場合、出発点はつねに顧客である
誰が顧客かとの問いこそ、企業の使命を定義する上で最も重要な問いである
次の問いは、顧客は何を買うのか、である
・市場において、目指すべきは、最大ではなく、最適である
・生産性の向上こそ、マネジメントにとって重要な仕事の1つである
・利益とは、企業にとって存続の条件である。利益とは、未来の費用、事業を続けるための費用である
・マネジメントの手法とは、ダウンサイジング、アウトソーシング、TQC、EVA、ベンチマーキング、リエンジニアリングなどである
・市場が変化しているのであれば、事業の定義を変えなければならない
・事業の定義とは
①組織をとりまく環境である
②組織の使命、すなわち、目標である
③使命を達成するために必要な、強みについての前提である
・組織の蘇生に必要なのは、
①天才ではなく勤勉さである
②賢さではなく問題意識である
③そもそもCEOはそのための存在である
・マネジメントの責任
①成果と仕事に対する責任
②利害当事者のためのマネジメント
③株主のためのマネジメント
④社会に与える影響に対する責任
・マネジメントは召使である、主人は彼がマネジメントする組織である
・つまるところ、マネジメントたるものは、リスクを負い将来の活動に着手するうえで、必要な利益の最低限度を知っておかなければならない
・プロフェッショナルの責任とは、「知りながら害をなすな」
・今日の基本的な資源とは、情報である、情報は他の資源とは異なり、希少性の原理に従わない
・グローバル化に従い、マネジメントの対象と国境とは一致しなくなってきた
・人事の原則
①マネジメントは、人事に時間を取られる、そうでなければならない
②ある仕事につけた者が成果を上げられなければ、人事をおこなった自分の間違いである
③すくなくとも世紀人観のあるものが成果を上げられるようにすることは、マネジメントの責任である
④あらゆる意思決定のうち、人事ほど重要なものはない
⑤人事には、避けなければならないことがある。たとえば、外部からスカウトしてきた者い、初めから新しい大きな仕事を与えてはならない
・間違った人事をされてしまった者をそのままにしておくことは温情ではない
もっとも妥当な解決策は、以前のポスト、あるいは、相応のポストに戻すことである。この方法はほとんどうまくいく
目次
日本の読者へ——一般教養としてのマネジメント
はじめに
Part1 マネジメントとは何か
1章 マネジメントは理解されていない
2章 社会的機能および一般教養としてのマネジメント
Part2 マネジメントの課題
1章 マネジメントの役割とは何か
2章 われわれの事業は何か
3章 事業を定義する
4章 NPOは企業に何を教えるか
Part3 マネジメントの責任
1章 企業の所有者が変わった
2章 いかにして社会的責任を果たすか
Part4 マネジメントの基礎知識
1章 マネジメントの常識が変わった
2章 「道具としての情報」を使いこなす
3章 目標と自己管理によるマネジメント
4章 人事の原則
5章 同族企業のマネジメント
Part5 企業家精神のマネジメント
1章 予測できないことを起こす
2章 既存の企業がイノベーションに成功する条件
3章 ベンチャーのマネジメント
4章 起業家がとるべき戦略
付章 イノベーションか、廃業か——金融サービス業の岐路日本の読者へ
編訳者あとがき
ピーター・F・ドラッカー著作目録
ISBN:9784478300619
判型:4-6
ページ数:312ページ
定価:1800円(本体)
2000年09月28日初版発行
2000年10月13日5版発行 -
Posted by ブクログ
プロフェッショナルの条件
いかに成果をあげ、成長するか
はじめて読むドラッカー[自己実現編]
著:ピーター・F・ドラッカー
編訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社
ナチスの魔の手から逃れ、アメリカにたどり着いたドラッカーは、GM、GEをはじめ、当時の巨大なコングリマリットの経営上の問題を、学者としてコンサルタントとして解決すべく尽力した。その対象は驚くべく広く深い。その検討の中から、多くの成果を著書に著した。その中で分析したトレンドを未来学者として世に広めた
本書は、ドラッカーのエッセンシャル「実行し、貢献し、達成する」が原題である
The Essential Drucker on individeals
To perform , to contribute , and to achieve
本書は、最後の大転換の時代をプロフェッショナルとして生き抜くための原則を解説している書である
これまでの著書の中から、まさに、エッセンシャル:本質を抽出しています。
時間の使い方、リーダシップ、イノベーション、個人が成長するための方法論を「プロフェッショナルの条件」としてまとめていると理解しました。
気になったことは以下です
時間
時間は、大きなまとまりにする必要がある
小さなまとまりでは、いかに合計が多くとも役にはたたない
人というものは時間の消費者であり、多くは時間の浪費者である
仕事の関係に人間関係がからむと、時間はさらに必要となる
時間をどのように使っているかを知り、続いて時間の管理に取り組むには、まず時間を記録する必要がある
いかなる成果を生まない完全の時間を浪費している仕事を見つけ捨てなけれならない、そして、人に任せることができる仕事を探して、人に任せることだ
もっとも重要なことに集中せよ
成果を上げるための秘訣とは集中することだ
成果を上げるためには、まとまった時間が必要である
厳しい自己管理と、ノーといえるだけの不動の決意である
集中するための原則とは、もはや生産的でなくなった過去のものを捨てることである
コミュニケーションの4つの方法
聞くものがいなければ、コミュニケーションとはいわない
我々は知覚することを期待している者だけを知覚する:人は見たいものしか見ない
コミュニケーションは、常に受け手に対して何かを要求する
コミュニケーションと情報とは別物である:コミュニケーションとは知覚対象であり、情報とは、論理の対象である
リーダーシップの本質
リーダーシップは仕事である
リーダーシップは地位や特権ではなく、責任である
リーダーシップとは信頼が得られることである
人の強みを生かす
人の弱みではなく、人の強みを生かさなければならない
自分とうまくやっていけるか、ではなく、どんな貢献ができるかが、問われなければならない
強みに焦点を合わせるということは、成果を要求することである
成果を上げるためには、上司の強みも生かさなければならない
イノベーション
イノベーションは、集中でなければならない
イノベーションは、強みを基盤としなければならない
イノベーションは、社会の変革を目指さなかければならない
目次
Part1 いま世界に何が起こっているか
1 ポスト資本主義社会への転換
2 新しい社会の主役は誰か
Part2 働くことの意味が変わった
1 生産性をいかにして高めるか
2 なぜ成果があがらないか
3 貢献を重視する
Part3 自らをマネジメントする
1 私の人生を変えた7つの経験
2 自らの強みを知る
3 時間を管理する
4 もっとも重要なことに集中せよ
Part4 意思決定のための基礎知識
1 意思決定の秘訣
2 優れたコミュニケーションとは何か
3 情報と組織
4 仕事としてのリーダーシップ
5 人の強みを生かす
6 イノベーションの原理と方法
Part5 自己実現への挑戦
1 人生をマネジメントする
2 ”教育ある人間”が社会をつくる
3 何によって憶えられたいか
付章 eコマースが意味するもの IT革命の先に何かがあるか
編訳者あとがき
ピーター・F・ドラッカー著作目録
ISBN:9784478300596
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:1800円(本体)
発売日:2000年06月29日初版発行 -
Posted by ブクログ
『プロフェッショナルの条件』は仕事人全員が読むべき一冊である。
仕事人としての矜持、成果を上げるために成すべきこと、目指すべき理想、理想に近づくための手段、全てがこの本にある。プロフェッショナルの具体例として本書で挙げられているギリシャの彫刻家フェイディアス、経済学者シュンペーター、GMの経営者スローンetc...、どの偉人の仕事への向き合い方も、プロフェッショナルを目指す上で心に刻むべきである。
内容があまりにも濃密で、途中からメモを取りながら読み進めたが、その深さと広がりゆえに、ここで端的にまとめることなど到底できない。
むしろ、本書を要約しようとすること自体が、ドラッカー先生に対して失礼にあたる。
迷ったとき、成果が上がらないとき、人生の節目節目で読み直すべきプロフェッショナルへの道標が本書である