上田惇生のレビュー一覧
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編訳者あとがきにあるように、この本はドラッガーの本から自身たちで「生き方・働き方」について抜粋したもので直接的にマネジメントノウハウを書いてある本ではない。
労働というものの捉え方を変える本。特に「自分が何によって覚えられたいか」という文章に集約される。近年は働いたら負けというネットミームがあるように否定的な見方があるし、筆者自身もそう思っていた。
しかし実際は働かなければならずその中で懸命に働くということが大切であるというのがこの本全体の根底にある。投資家のように不労所得を得ることが金持ちの条件ではあるが、彼らは自身もかつて働いて種銭を稼いだり今となっては資産を不当に減らさぬよう常に気を配 -
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2024/05/24読破
一言 マネジメントする目的は、成果を出すこと。
感想 JKの本を読んで、読み始めました。目的は成果を出すことであり、その概念として学びがありました。マネジメントには、基本と原則があるが、対象によって変えなければならない。不変の法則はない。ということを学びました。読み直したい本です。
下記は印象に残った点
p180
中小企業には、フェヨールの職能別組織
p253
マーケティングに関して「いくらで売りたいか」ではない。「誰にとって価値があるか」である「娘の相手を探す時は、誰が良い夫になるかを考えるな。誰の良い妻になるかを考えよう」とのことわざの通りである。 -
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ネタバレドラッカーの名著経営者の条件。
まだまえがきしか読めていないがすでに含蓄が深く興味深い。
成果を上げるために自らをマネジメントする方法について書いた本とのこと。
一語一語が磨きあげられていて、反芻に耐えうる文章となっていて素晴らしい
メモ
・成果を上げた人の八つの習慣
なされるべきことを考える
組織のことを考える
アクションプランをつくる
意思決定を行う
コミュニケーションを行う
機会に焦点を合わせる
会議の生産性をあげる
私はではなくわれわれはを考える
・なされるべきことは常に複数あるが優先順位をつけ、守る必要がある。加えて、自らが得意とするものに集中するべ -
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ドラッカーの著作の翻訳を手掛ける上田による、ドラッカー『マネジメント』のNHK100分で名著の公式テキスト。『マネジメント』の概要、これに関わるドラッカーの人生や社会の歴史的背景、その他の著作の位置付け、ドラッカーの思想の普遍的・現代的な意義などを描いている。本テキストを読むことで、ドラッカーが書いた本作品は単なる高収益企業の経営論のような狭量なものではなく、人が生き生きと働きより良い社会づくりに貢献できる理想的な社会を目指したとき、組織はどうあるべきか、その中で中心的な役割を果たす「マネジメント」はどんな力を発揮すべきか、を語った懐の深いものであるということがわかる。また、その目的、背景を理
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「社会に生きる人間が総じて学ぶべき至高の学識。その入門として最適な一冊。」
ドラッカーはヨーロッパ人、1909年(明治42年)の人。その先見性は唯一無二。
8歳にして国賊クランツを弁護し、パーティの空気を一変させたエピソードが印象的。
そんなドラッカーですら自らの置くべき世界がおぼろげに見えてきたのが30を過ぎた頃。
つまり、強みはそう簡単に見つかるモノじゃないことが分かる。
マネジメント=指揮者
指揮者は自分の演奏を客席から見れない。
第三者視点であるがままを見るのがコンサルタントであり、役割、そして使命。
優れた指揮者は強みしか見ない。
①特有の使命を果たす
②働く人たちを生かす
③社会 -
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経営思想家であり、「マネジメントの父」を言われたドラッカーの言葉をまとめた「成果をあげる能力」を身につけるための本。
95の項目でその考え方、とるべき行動が書かれている。
以下、メモ。
①仕事を計画することから時間の使い方を計画することに変える。
…時間が何にとられているかを明らかにし、自らの時間に対する非生産的な要求を退ける。そして得られた時間をまとめる。
②なすべき貢献を列挙し、それぞれに目標を設定する。
…組織全体としてなされるべきことをなすことを自らの覚悟とする。
③真摯さを最重視する。
…人間性と真摯さはそれだけでは何もなしえないが、それらの欠如はほかのあらゆるものを破壊する。
④ -
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2017年に本書を初めて読みましたが、とても感銘を受けました。1993年に発刊された本とは思えませんでした。ドラッカーは本書の中でポスト資本主義の世界は知識人と組織人の時代だと述べていますが、本書で度々登場する「組織」を「ネットワーク」に置き換えて広義に解釈すると、2017年でも十分に説得力があると思います。ドラッカー自身が「日本語版への序文」で述べているように、本書を通じで日本びいきの表現がかなり多いのは気になりましたが、まだバブル崩壊直後で、日本がそれなりに評価されていた時期だったということでしょう。
逆に言えば、2017年の日本の状況をもとに本書を読むと、日本がドラッカー氏の主張する知