【感想・ネタバレ】ドラッカー名著集5 イノベーションと企業家精神のレビュー

あらすじ

イノベーションと企業家精神を生み出すための原理と方法論を具体的に解説。組織に働く人たちが、イノベーションを実践するための、方針と意思決定、機会とリスク、組織と戦略、人の配置と報酬に関して、社会と企業の歴史的考察に基づいて体系化した、ドラッカーの代表作。

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Posted by ブクログ

ドラッカー名著集 5
イノベーションと企業家精神
著:ピーター・F・ドラッカー
訳:上田 惇生
出版社:ダイヤモンド社

本書は、イノベーションと企業家精神を生み出すための原理と方法を示している
本書は、実践書の書である
その内容は、
 第1部 イノベーション
 第2部 起業家精神
 第3部 企業家戦略
の3つに分けて解説をしている

イノベーションとは何か

・既存の資源から得られる富の創出能力を増大させるのも、すべてイノベーションである

・イノベーションは技術に限らない。モノである必要すらない。
 それどころか、社会に与える影響力において、新聞や保険をはじめとする社会的イノベーションに匹敵するものはない

・科学や技術の分野における新しい知識に基づくイノベーションこそ、リスクの最も大きなイノベーションである

・アイデアはイノベーションの機会としては、リスクが大きい。成功する確率はもっとも小さく失敗する確率はもっとも大きい

気になったのは次です

■イノベーション

・7つのイノベーションの機会
 ①予期せぬこと、予期せぬ成功、予期せぬ失敗、予期せぬ出来事
 ②ギャップの存在
 ③ニーズの存在
 ④産業構造の変化
 ⑤人口構造の変化
 ⑥認識の変化
 ⑦新しい知識の出現

・予期せぬ成功が最もリスクが小さく、しかも最も成果が大きい

・イノベーションが成功するための5つの前提
 ①完結したプロセスについてものであること
 ②欠落した部分や欠陥が1か所だけあること
 ③目的が明確であること
 ④目的達成に必要なものが明確であること
 ⑤もっとよい方法がるはずとの認識が浸透していること

・ニーズにもとづく3つのイノベーション
 ①何がニーズであるかが明確に理解されていること
 ②イノベーションに必要な知識が手にはいること
 ③問題の解決策がそれを使う者の仕事の方法や価値観に一致していること

・構造変化は、その産業の外にいる者に例外的というべき機会を与える

・いかなる分野にせよ、イノベーションに成功する人たちは、そのイノベーションを行う場所に近いところにいる

・知識によるイノベーション
 ①その特徴は、リードタイムが長いことである、10~15年を要する
 ②いくつかの異なる知識の結合によって行われる
 ③知識そのものに加えて、社会、経済、認識の変化など、すべての要因を分析する必要がある
 ④成功させるためには、戦略をもつ必要がある
 ⑤成功させるためには、マネジメントを学び実践する必要がある

・イノベーションの原理
 ①機会を分析することから始めなければならない
 ②理論的な分析であるとともに、知覚的な認識である必要がある
 ③焦点を絞り、単純なものにしなければならない
 ④小さくスタートしなければならない
 ⑤最初からトップの座をめざさなければならない

・イノベーションの「べからず」
 ①凝り過ぎないこと
 ②多角化しないこと
 ③未来のためにおこなってはいけない、現在のために行わなければならない

・成功させる3つの条件
 ①イノベーションは、集中でなければならない
 ②イノベーションは、強みを基盤としなければならない
 ③イノベーションは、経済や社会を変えなければならない

■企業家精神

・急激な変化の時代には、それまで重要な地位をしめていたものの多くが陳腐化していく

・イノベーションに成功するものは、小さく、しかも、シンプルにスタートする

・企業家精神の4つの条件
 ①イノベーションを受け入れ、変化を脅威ではなく機会と見なす組織をつくりあげなければならない
 ②イノベーションの士かを体系的に測定しなければならない
 ③組織、人事、報酬について特別の措置を講じなければならない
 ④いくつかのタブーを理解しなければならない

・ベンチャーが成功するための4つの原則
 ①市場に焦点を合わせること
 ②財務上の見通し、とくにキャッシュフローと資金について、計画すること
 ③トップマネジメントのチームを必要とされないずっと前から用意しておくこと
 ④創業者たる企業家自身が自らの役割、責任、位置づけについて決断すること

■企業家戦略

・4つの戦略
 ①総力戦略
 ②ゲリラ戦略
  ー創造的模倣戦略
  ー柔道戦略
 ③ニッチ戦略
  ー関所戦略
  ー専門技術戦略
  ー専門市場戦略
 ④顧客創造戦略
  ー効用戦略
  ー価格戦略
  ー事情戦略
  ー価値戦略

・トマス・ジェファーソン 「それぞれの世代がそれぞれの革命を必要とする」

・企業家社会において必要とされる政策と対策について考えるとき、
 重要なことは機能しないもの、を明確にすることである
 なぜならば、機能しない政策が今日あまりにも人気があるからである

・企業家社会の到来は、人類の歴史における重要な転換点となるかもしれない

目次

まえがき

第1部 イノベーションの方法

第1章 イノベーションと企業家精神
第2章 イノベーションのための七つの機会
第3章 予期せぬ成功と失敗を利用する 第一の機会
第4章 ギャップを探す 第二の機会
第5章 ニーズを見つける 第三の機会
第6章 産業構造の変化を知る 第四の機会
第7章 人口構造の変化に着目する 第五の機会
第8章 認識の変化をとらえる 第六の機会
第9章 新しい知識を活用する 第七の機会
第10章 アイデアによるイノベーション
第11章 イノベーションの原理

第2部 企業家精神

第12章 企業家としてのマネジメント
第13章 既存企業における企業家精神
第14章 公的機関における企業家精神
第15章 ベンチャーのマネジメント

第3部 企業家戦略

第16章 総力戦略
第17章 ゲリラ戦略
第18章 ニッチ戦略
第19章 顧客創造戦略
終章 企業家社会

訳者あとがき
索引

ISBN:9784478000649
判型:4-6
ページ数:344ページ
定価:2000円(本体)
2007年03月08日 第1刷発行
2013年05月17日 第10刷発行

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

ドラッカーの著作の中で、経営者の条件の次に好きな本である。
予期せぬ成功に注目するが好きである。
リスクを適正に管理することが書いてある。
この本を読んで、そもそもリスクとは不確実性のことであり、リターンの源泉になることも学んだ。

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2021年03月03日

Posted by ブクログ

成熟市場においてイノベーションは易しくない。自前主義から脱却して異分野とのシナジーが必要。しかし、それを自ら知識として獲得し、活用し、実現しようとする企業家マインドをもっている人は少ない。

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2020年12月12日

Posted by ブクログ

変化の激しい時代になり、ドラッカーが挙げていたイノベーションの機会には溢れている。今はその一歩先、機会を捉えた上で、実現させる力の方が求められている。

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2019年02月17日

Posted by ブクログ

原文が難しいのか、翻訳が良くないためか、若干読みにくい部分はあるが、内容は非常に勉強になる。何度も読んで、できれば洋書版と照らし合わせて読みたい。

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2016年12月30日

Posted by ブクログ

 ドラッカーのイノベーション論の集大成として知られる本書は1985年に出版されたものだが、30年以上経ってから読んでも学ぶべきところが多い。クレイトン・クリステンセンの「破壊的イノベーション論」、ジェフリー・ムーアの「キャズム理論」もその原型となる考え方は本書で既に述べられている。
 名著と謳われ、既に古典となりつつある本書ではあるが、第1部「イノベーションの方法」に論じられている「イノベーションの7つの機会」については、いまだに重要性を認識していない企業が多いのではないだろうか。7つの機会のうち誰もが注目する「新しい知識の出現」についてはドラッカーは最もリスクが高いと指摘し、誰もが見過ごしがちな「予期せぬこと」を積極的に活用せよと説く。もし、ドラッカーの指摘を忠実に実践していれば、苦境に陥らずに済んだ企業も多かったに違いない。
 第2、3部で論じられている「企業家精神」、「企業家戦略」にも現代の経営理論の原点となった考え方が散りばめられており、経営理論に精通した人にとっても、初学者にとっても有益だろう。
 昨今のイノベーションブーム(?)の影響を受けたせいか、2015年に本書のエッセンシャル版も出版されている。こちらは内容を確認していないが、本書よりもページ数がやや少ない程度のようなので、個人的には本書の方をお勧めしたい。

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2016年04月30日

Posted by ブクログ

名著。だが、レベルの低い僕には難しかった。
実例もふんだんに挙げられているので、本来は読みやすいかもしれない。
第7章(人口構造の変化に着目する)が一番目を引いた部分。

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2013年11月08日

Posted by ブクログ

 ここに書いてあることだけを見ればイノベーションの機会をとらえることは簡単なことに思えてくる。しかし失敗例が示すようにイノベーションの機会を逃すこともまた簡単であり、イノベーションの機会をとらえようと常に意識していなければならない。想定外の成功、目的外の成功を拒否することなく受け入れることが重要であると繰り返し述べられていることから、それが特に重要なしてんであることは明らかである。しかし、それだけ繰り返されていることから、想定外の成功、目的外の成功を受け入れることが困難であることも分かる、イノベーションの機会を見逃さず受け入れるよう常に心がけることがイノベーションを成功させる秘訣であると感じた。

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2012年12月31日

Posted by ブクログ

(読書メモー読みながら考えたこと)

イノベーションは改革、変革とは違うもの。新しい機会を利用して顧客に求められる商品を創造すること。

顧客すら認識していないニーズを明らかにするというのは、まさにウォークマンでソニーがかつて行ったこと。それがイノベーションであり、そのイノベーションを利用したのがiPhoneだった。

ただしイノベーションにはリスクが伴う。成功した企業家はリスクを明らかにし最小にすることによって成功確率を上げている。リスクを減らすには、信頼性が高く確実性が高い「機会」を利用すること。

目の前に起こっている予期せぬ成功と予期せぬ失敗こそ、もっとも有益な情報源である。私たちは失敗は反省するが、それと同じくらい時間をかける価値があるのが、予期せぬ成功に潜んでいる機会を見出すこと。

しかし「予期せぬ」とは重い言葉でもある。ドラッカーは別の本で、予期せぬことは必ず起こる。そして予期せぬことに対応できるのは、予期できることに徹底的に準備したものだけである、と書いている。

だとすれば、予期せぬ機会をつかむためには、日常において徹底的に準備する必要があるということ。それが管理部門の役割かもしれない。

成長する企業においては、失敗の反省と、成功の反省とを実施するとともに、業務を管理する部門と、イノベーションを作り出す部門(トップマネジメントチーム)とを分けてそれぞれに地位と役割を与えることが重要。

自分の肝に命じたい言葉。
「自らの手によって自らを陳腐化していかなければならない」

この本を理解すること、実践することに時間を費やすことこそ、凡百のコンサルティングを受けたり、新しいノウハウ、メソッドを追い求めることより大きな価値を生み出すように思える。

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2012年09月10日

Posted by ブクログ

1985年初版。当時は「企業家精神」で出版されたが、途中選書で「起業家精神」になり、最新訳の本著では「企業家精神」に直されています。読んだ感想では、やはり企業家ですね。起業というと事業を起こす作業にフォーカスされていて違和感があります。企業活動は永続的なものなので。

古今東西のイノベーションの実話をふんだんに織り交ぜながら、精神論である企業家精神とイノベーションの原理を方法論として体系付けされているのが秀逸です。

引用されている実話がとても面白いのでスイスイと読み進められます。読みにくいドラッカーの本の中では読み易い部類にはいるのではないでしょうか。

以下印象に残った文章。

・予期せぬ成功をマネジメントが認めないのは、人間だれしも長く続いてきたものが正常であって、永久に続くべきものと考えるからである。自然の法則のように受け入れてきたものに反するものは、すべて以上、不健全、不健康として拒否してしまう。

・予期せぬ失敗の直面すると、一層の検討と分析を指示する。しかしそれは間違った反応である。予期せぬ失敗が要求することは、トップマネジメント自身が外へ出て、よく見、よく聞くことである。予期せぬ失敗は、常にイノベーションの機会の兆候としてとらえなければならない。

・コップに「半分入っている」と「半分空である」とは、量的に同じである。だが、意味は全く違う。とるべき行動も違う。世の中の認識が「半分入っている」から「半分空である」に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる。

・「成功した人たちの共通点はただ一つ、それはリスクを冒さないということです。彼らはみな、冒してはならないリスクを明らかにし、それを最小限にしようとしています。そうでなければ成功はおぼつきません」

・企業家精神は生まれつきのものではない。創造でもない。それは仕事である。ただしそのためには意識的な努力が必要である。学ぶことが必要である。企業家的な既存の企業は、企業家精神の発揮を自らの責務とする。そのために自らに規律を課す。そのために働く。それを実践する。

・企業家的な企業では二つの会議を開く。一つは問題に集中する会議であり、もう一つは機会に集中する会議である。実際に経営会議で見つけた機会の一つひとつよりも、そこで培われた機会を探す癖がもたらした企業家的な姿勢のほうが大きな意味をもつ。

・成長には栄養が必要である。成長するということは、資金の余剰ではなく不足を意味する。成長にはキャッシュが必要である。利益は虚構である。バランスシートの一項目に過ぎない。だが、この虚構に対しほとんどの国が税金をかけている。成長は余剰の発生ではなく債務の発生と現金の流出をもたらす。

・ワンマンによるマネジメントが失敗する前に、そのワンマン自身が、同僚と協力すること、人を信頼すること、さらには人に責任を持たせることを学ばなければならない。創業者は、付き人をもつスターではなく、チームのリーダーになることを学ばなければならない。

・そもそも取締役会なるものの多くは創業者が本当に必要とされる相談相手にはなれない。しかし創業者は基本的な意思決定について話し合い、耳を傾けることのできる相談相手を必要とする。ただしそのような人間は社内ではめったに見つからない。

・すでに地位を確立している企業によく見られ、かつ必ず凋落につながるものとして、多機能の追求がある。それは製品やサービスの最適化ではなく最大化を求めることである。

・顧客が製品に対して支払うものは、われわれにYドルをもたらさなければならない。しかし、顧客がどれだけ支払うかは顧客次第である。製品が顧客のためにできること次第である。顧客の事情に合うもの次第である。顧客が価値とするもの次第である。

・顧客に満足を与え、顧客が買いたいものを提供したこと、彼らの支払う額に見合うものを提供したことによって大きな利益は得る。

・企業家社会は継続学習を必然のものとする。これまでの社会では、学習は、青年期あるいは少なくとも社会人になったとき完了するものと想定できたし、事実その通りだった。企業家社会では(中略)二一歳までに学んだことは五年から十年で陳腐化し、新たな理論、技能、知識と代えるか、少なくとも磨かなければならなくなる。そのため、一人ひとりの人間が、自らの継続学習、自己啓発、キャリアについて責任を持たねばならなくなる。もはや少年期や青年期に学んだことが一生の基盤になることを前提することはできない。

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2012年01月19日

Posted by ブクログ

『もしドラ』と『マネジメント』を一通り読み、

もう少しドラッカーに深入りしてみようと思い読んでみました。



この本では、

日本企業の事例も多く取り上げられており、

公平に物事を見ているように感じました。



私が20年前に社会人として初めて勤めた会社の理事長は、

「企業人であれ。」と仰ってました。



もしかするとドラッカーの影響を受けていたかも知れません。



この本の中で指摘されていた様々な事柄が、

今もそのままか否か興味深いところであります。

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2012年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

個人的メモ。興味があるところだけ

イノベーションのための7つの機会
1.予期せぬ成功と失敗を利用する(2種類の月例会議を開き、1つは問題対応を議題とし、もう1つでは目標を上回った分野や予期せぬ市場からの受注を議題とする企業の例が紹介されている)
2.ギャップを探す
3.ニーズを見つける
4.産業構造の変化を知る
5.人口構造の変化に着目する
6.認識の変化をとらえる
7.新しい知識を活用する

イノベーションの原理(156頁)
1 機会分析(上記の7つの機会)
2 理論的な分析と同時に知覚的認識も必要(見て問い聞く)
3 To be simple and focused 単純化する、的を絞る ←凝りすぎべからず。
4 スタートは小さく、具体的に(変更がきくし、調整可能) ←多角化を狙うべからず
5 今ただちに有用であるものを狙う

既存企業
・得意分野でないと成功しない(既存の企業がイノベーションを行うことができるのは、市場や技術について卓越した能力をもつ分野である。新しいものは必ず問題に直面する。そのとき、その事業に通暁していなければならない。)
・イノベーションを育てるには、高い地位にある人に全面的な責任を負わせて新事業の核を担わせるのがよい(既存事業に関与しながら新規事業に取り組むのは無理。その上権力のある人が発言しないとうまく進まないし、中止することもできない)。能力のある人を用いるので報酬を下げると逃げられる危険があるが、報酬は下げないで報酬を動機付けに使うためには成功報酬が有効。
だが人事に特に工夫がいるわけではなく、日常のマネジメントで能力を発揮する人はイノベーションの分野でも成功する(優れたマネジメントというものは、どこへ行っても優れたマネジメントであり、企業家精神は個性の問題ではなく行動、原理、方法の問題である)
・イノベーションは既存事業と収益パターンが異なり、同じ物差しで測ることができないので、(自社と競争相手の)過去の経験からイノベーション独自の成功評価基準を用意し、これを用いてイノベーションの進捗や成果を定期的に点検する必要がある。

ベンチャー
・予期せぬ成功が成長をもたらす。思った通りの市場に思ったように受け入れられると思わないこと。
・売上げを40%~50%伸ばすごとにそれまでの資本構造では間に合わなくなり、資本構造の変更を要する→3年先を見越して最大の必要資金量を想定して計画しておくべし
・マネジメントシステムも同様に急激に陳腐化する→同様に3年先を見越して最重要項目を財務の観点から検討しておくべし(アフターサービス、未収金、在庫など。たいてい4つか5つまでで収まる)
・成長するにつれ、マネジメントは一人の手に負えなくなってくる。トップマネジメント・チームを前もって構築しておくべし。チームは信頼・理解を築き上げ機能するようになるまで3年はかかり、一朝一夕では機能しない。
・創業者は自分が貢献できる分野を探し、他は他人に任せること。外部の人間から客観的なアドバイスをもらうこと。

企業家戦略4つ
1.総力戦略
イノベーション機会についての深い分析と正しい理解、エネルギーと資源の集中、成功後の継続的な努力が欠かせない。リスクが大きく非常な困難を伴うので、大きなリターンを期待できる大きなイノベーションにしか使うべきではない。

2.ゲリラ戦略
 a. 創造的模倣 市場志向で行動し、他社が生み出しながら放っておいた市場の需要を満たすことで成長する。
 b. 柔道戦略 トップ企業が本気で守ろうとしない海岸の一部を確保し、そこで市場と売上げを手に入れると次を確保する。それを繰り返す(?多分。この戦略の内容についてはあまり詳しく書かれていない・・・)

3.ニッチ戦略
 a. 関所戦略
 b. 専門技術戦略
 c. 専門市場戦略

4.顧客創造戦略
 a. 効用戦略
 b. 価格戦略
 c. 事情戦略
 d. 価値戦略

*****
内容も良かったけど、本の体裁もよかった。よくある感じの事例をふんだんに取り入れた文章なのだが、原文は事例も主張もだらっと書いてあるけど、この訳書では事例部分に上線が引かれ、一段低く書かれている。
そのため一般的な訳書にありがちな「文字がきつきつに詰まっていて息も出来ない」という見た目になっていない。
これってけっこうすごいことだと思う。

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2011年04月05日

Posted by ブクログ

25年前に書かれたとは思えない1冊

イノベーションの7つの機会
1. 予期せぬ成功と失敗を利用する
2. ギャップを探す
3. ニーズを見つける
4. 産業構造の変化を知る
5. 人口構造の変化に着目する
6. 認識の変化をとらえる
7. 新しい知識を活用する

これだけを挙げると今更とも思えるが、本書の細かい記述やケースを見ていると、成功例も失敗例も今まさに自分の目の前で起きていることそのものである。

イノベーションというとともすれば7のような技術刷新、科学技術の進化によって新しい価値なりを与えることと理解しがちであるが、ドラッカー曰く最もインパクトが小さく、他社の追随を許しやすいのが7である。

また偶然性によって生まれるものであってマネジメントできるものではないと思いがちだが、偶然を偶然にさせないようにすることができる。

「ストーリーとしての競争戦略」でも言われる2や「ビジョナリー・カンパニー3」の衰退企業の特徴でも挙げられている1と6など現代でも言われていることをこのタイミングで見抜いていることに驚く。
(これと同時期に読んだ「デフレの正体」では5に触れている)

昔、ドラッカー本を読んだ時は意味が分からないと思ったが、今こそ読み時である。今年はドラッカーの赤本を読破したい、

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2011年02月11日

Posted by ブクログ

イノベーションの意味すらわからない
僕でしたが、読んでなるほどと
思えました。

さすがドラッカーと
いうべきでしょうか。

イノベーションとは
「より優れた、より経済的な財やサービスを想像すること。企業はより優れたものを創造し供給しなければならない」

福祉業界は(公的機関)イノベーションの難しい状況とありましたが、それは
絶対に不可能というわけではないと
思います。


私たちに何ができるか?

ドラッカーを深く学んでいきたい
と思います。

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2011年01月16日

Posted by ブクログ

ドラッカーの本を続けて読んでいる。この本は、先週日本に出張で帰国した際に買ったもの。ドラッカーが扱う「経営」という概念は、企業経営ばかりではなく、学校や非営利組織や政府組織等も視野に入れて用いられている。それがどのようなものであれ、「組織」の経営、という概念を扱っているのである。現代社会は、それらの組織が動かしている社会である、というのが議論の出発点であり、従って、それら組織がうまく運営され成果をあげない限り社会は良くならないので、それらの組織が成果をあげるための原理原則と方法論を考えてみよう、というスタンスである。組織、および、その組織が作り出す製品やサービスや制度や政策は、ある特定の目的のためにつくられたものであり、その目的をうまく達成出来たものが、まずは生き残る。ところが、特に経済原理の働かない、社会的な組織や制度やサービスは、その目的を達した後も、生き延びてしまう。一度出来上がったシステムを壊すのは難しい、そのメカニズムの前提が変わってしまったとしても生き延びてしまう。ここに、この本の題名の「イノベーションと企業家精神」が重要である理由がある、とドラッカーは言っているのだと思う。

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2011年07月25日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
本書は、一九八五年、著者七五歳のときの著作である。
イノベーションと企業家精神が誰でも学び実行することができるものであることを明らかにした世界最初の方法論である。

[ 目次 ]
第1部 イノベーションの方法(イノベーションと企業家精神;イノベーションのための七つの機会;予期せぬ成功と失敗を利用する―第一の機会 ほか)
第2部 企業家精神(企業家としてのマネジメント;既存企業における企業家精神;公的機関における企業家精神 ほか)
第3部 企業家戦略(総力戦略;ゲリラ戦略;ニッチ戦略 ほか)
企業家社会

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2010年06月26日

Posted by ブクログ

・予期せぬ成功は最もリスクが小さく、最も成果が大きいイノベーションの機会である
・予期せぬ成功を検討するために特別な時間を割き、分析すし、その利用法を徹底的に検討する仕事を誰かに担わさなければならない
・予期せぬ失敗もイノベーションの機会ととらえる
・アメリカのGEは財務畑の人物によってつくられた。知識のよるイノベーションの多くが、科学者や技術者よりも素人を父にもつ結果になっている
・イノベーションの三つの「べからず」――?凝りすぎてはならない?多角化してはならない?未来のために行ってはならない(現在のために行う)
・既存のものの廃棄は、企業がイノベーションを行うようになるうえで絶対に必要なことである
・イノベーションには予想以上の時間がかかり、予想を超えた努力が必要となる。また、最後の段階になって必ず問題や遅れが出るため、成果の規模を目標の3倍に設定することは初歩的な心得である
・多角化は市場や技術について既存の事業との共通性がない限りうまくいかない

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2018年11月04日

Posted by ブクログ

日本の競争力を回復するため、イノベーションの必要性が官民あげて叫ばれている。とくにIoT、AIを活用した業界を破壊するイノベーションが米国を中心に生まれていることから、彼らの手法に学べとデザイン思考、リーンスタートアップなどが大流行である。

このような流行は2010年ごろからだろうか。

だが20年以上前に、あのドラッカーがイノベーションについて記したのが本書である。

イノベーションを体系的に行う手段として次のような内容が説明されている。

・まず人口、経済、技術など7つの機会を分析する
 だがイノベーションは理論的な分析であるとともに知覚的な認識であるとして、
・実際に外に出て、見て、問い、聞く
 という左脳と右脳の両方を使うことを強調し、実行する際には
・焦点を絞り単純な構造にする
 なぜならば新しいことは何が起こるのか分からないので単純でないと修正がきかないからだ。

表現は違うが、本質的には現代で言われていることと同じではないか。

本書はさらに、イノベーションのための組織、評価基準、ベンチャーの扱いなど多岐にわたって鋭い論考が述べられ、既存企業がイノベーションをうまく利用するための指針となる。

新しい本もよいが、この古典から学べることの方が多いと感じる。

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2017年03月02日

Posted by ブクログ

避けては通れない古典。今日では色んな人が異口同音に語っていることのエッセンスが本書に散りばめられている。決して読み易くはないけれど、やはり読んでよかったと思う。

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2015年06月08日

Posted by ブクログ

最近再びハマっているドラッカー本。
イノベーションとマネジメントについて学ぶならってことで、
ドラッカー本を手に取りました。

相変わらず難しい内容が書いてあり、
全てを理解しきれていないとは思いますが、
当たり前ではあるが実践できていないこと、
イノベーションを実現するにあたって考えないといけないこと
を体系的に学ぶことが出来ます。

事例について多くページを割いているところも良かった。
ただ、難しい内容で事例が多いと眠くなってしまいます。。

「優れたマネジメントは、どこにいっても優れている」
と言われるようなマネジメントが出来るようになりたい。

【勉強になったこと】
・マネジメントが報酬を支払われているのは、
 判断力に対してである。
 マネジメントは、自らの過誤を認め受け入れる能力に
 対しても報酬を支払われている。

・予期せぬ失敗に直面したときは、検討・分析の前に
 まずは現場がどうなっているかを見聞きすることが重要。
 何がどうなっているかも分からず検討・分析するのでは
 全くもって意味が無い。

・ニーズに基づくイノベーションを実現する前提
 ①完結したプロセスについてのものである
 ②欠落した部分や欠陥が一箇所だけある
 ③目的が明確である
 ④目的達成に必要なものが明確である
 ⑤もっとよい方法があるはずとの認識が浸透している
 特に⑤が無いと顧客に受け入れてもらえない。

・必要な知識のすべてが用意されない限り、
 知識によるイノベーションは時期尚早であり、
 失敗は必然である。

・知識によるイノベーションを実現しようとするときは、
 失敗したときに分析することが効果的である。
 分析することによって、欠落している知識を理解する。

・イノベーション3つの「べからず」
 凝りすぎない、多角化しない、未来のために行わない

・イノベーションを成功させる3つの条件
 集中する、強みを基盤とする、経済や社会を変える

・イノベーションに成功する者は保守的である。
 かつ、機会志向である。

・企業家精神を組織内で当たり前のものにするには、
 イノベーションの機会に気づく仕組みを作ることが大切。
 例えば、報告書には問題・課題だけではなく、
 期待や計画を上回った内容についても報告させる。
 予期せぬ成功は、イノベーションの機会兆候である。

・優れたマネジメントとは、どこへ行っても優れた
 マネジメントである。もちろん仕事の内容ややり方は違う。
 だが、考え方や分析の仕方は同じである。

・ベンチャーが成功する4つの原則
 ①市場に焦点を合わせること
 ②財務上の見通し、特にキャッシュフローと資金について
  計画をもつこと
 ③トップマネジメントのチームをそれが実際に必要となる
  ずっと前から用意しておくこと
 ④創業者たる企業家自身が自らの役割、責任、位置づけ
  について決断すること
 特に④が難しいかもしれない。自分が起こした企業でも、
 自分が必要ないと感じた場合は身を引く決断を迫られる
 という意味だから。

・組織に共通する重要な活動は、
 人のマネジメントと資金のマネジメント

・みんなを満足させる=誰も満足させられない
 ということ。機能特化が好まれる。

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2014年07月14日

Posted by ブクログ

 イノベーションとはなんなのか、どのような人物か企業家といえるのか、そんなことについて論じた本。僕たちは「イノベーション」とひとくくりにしてしまうけど、ドラッカーはイノベーションをいくつかのタイプに分けて、それぞれについて的確に論じている。企業家については、ニッチ市場の企業家について論じているのが印象的だった。ニッチ市場も決して楽ではないみたい。
 ドラッカーの本は分かりやすい。それは例えが適切だからmだと思う。日本人でも「なるほどな」と思える。それが魅力のひとつだよね。

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2012年10月17日

Posted by ブクログ

複雑に絡み合った事象から繰り出す鋭利な法則。
当たり前に見える風景から切り出す非常識とも思える見識。

普通を普通として受け取らずに、
疑問を疑問のままにせず、
考えて行動し失敗し成功する。

これぞイノベーションと企業家精神、か。

(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
●外部の予期せぬ変化をイノベーションの機会として利用し成功する条件は、
 その機会が自らの事業の知識と能力に合致していることである。
 (中略)
 自らの事業の性格を変えてはならない。
 多角化ではなく展開でなければならない。(P.44)

●1870年に発明されたプロセスそのものが、
 これも昔から知られているように基本的に不経済である。
 物理の法則に反し、したがって経済の法則に反する。
 (中略)
 一貫製鉄所では加熱と冷却を四度繰り返す。
 (中略)
 このような高炉に特有の弱みを緩和するイノベーションを行えば
 (中略)
 電炉は一度加熱するだけである。(P.48)

○人口の年齢構成に関して、
 特に重要な意味をもちかつ確実に予測できる変化が、
 最大年齢集団の変化、
 すなわち人口の重心移動である。(P.99)

○コップに「半分入っている」と「半分空である」とは、量的には同じである。
 だが、意味はまったく違う。とるべき行動も違う。(P.102)

○科学上の新理論が、ほぼ同じリードタイムを要することは偶然ではないと思われる。
 トーマス・クーンは、その画期的な書『科学革命の構造』(1962年)において、
 科学上の新理論がパラダイムとなり、ほかの科学者によって認められ、
 それぞれの研究に組み入れられるには30年を要することを明らかにしている。(P.122)

●1860年代にペレールの銀行が失敗した後、
 (中略)
 はるか遠くの東京の若者、
 日本人として初めてヨーロッパの銀行をその目で見、
 パリと、ロンドンのロンバード街で過ごしたことのある渋沢栄一だった。
 彼はいわば日本型のユニバーサル・バンクを設立し日本経済の基礎をつくった。(P.125)

○スワンはエジソンと同時期に電球を開発した。
 技術的にはむしろ彼の電球のほうが優れていた。
 しかしエジソンは技術的なニーズを研究しただけではなく、
 その後の戦略についても考えていた。
 ガラス球、真空、密閉、フィラメントなどの研究に着手する前から
 システム全体の構成を描いていた。
 電力会社の電力に合った電球を考え、
 利用者に電気を引く権利や、電球の流通システムまで構想した。
 スワンは科学者として製品を生み出したが、エジソンは産業を生み出した。(P.134-135)

○成功したイノベーションは驚くほど単純である。
 まったくのところ、イノベーションに対する最高の賛辞は、
 「なぜ、自分には思いつかなかったか」である。(P.158)

○新しい事業に、担えるはずのない負担を負わせてはならない。
 しかし、新しい事業を担当する人たちをしかるべき報酬によって動機づけなければならない。(P.193)

○失敗をほめる必要はなくとも、挑戦に罰を与えてはならない。(P.194)

●何千年も前から、あらゆる宗教の伝道師たちが肉欲に克つべきことを説いてきた。
 ところがほとんど成功していない。
 飢餓撲滅運動のリーダーは「現在の配給システムが到達しうる地域の子供たちの可能な限り多くが
 発育不全にならないだけ食べれるようになれば、われわれの使命は終わる」などといおうものなら、
 リーダーの地位を追われるだけである。
 目標が最大化にあったのでは決して達成されることがない(P.211)

○新しい顧客を満足させるために新しい性能を加え、
 さらに次の顧客を満足させるために次の性能を加える。
 こうして単純な機器だったものを複雑きわまりないものにする。
 機器の機能を最大化する。
 その結果、その機器は誰も満足させられないものになる。
 なぜならば、みなを満足させるということは誰も満足されられないということだからである。(P.275)

○ニッチ確保に成功した企業は、たえずその技術の向上につとめなければならないということである。
 常に一歩せんじなければならない。
 まさに自らの手によって自らを陳腐化していかなければならない。(P.289)

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2012年06月02日

Posted by ブクログ

イノベーションを体系的に取り上げたもので、7つの手法があるということ。管理者的立場ではなく、企業家的立場でないとイノベーションを取り扱えないということ。。戦略論では、ポーターの競争の戦略の方が浸透しているのは、やはりドラッカーの提案は分かりにくかったからだろう。

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2011年10月15日

Posted by ブクログ

この本は320ページほどで20章仕立て。1章あたりのページ数が平均16ページと短いので、枕元に置いて1日1章を読んでiphoneにメモして寝るというパターンで進めました。

この本には、イノベーションと企業家精神を生み出す原理と方法について述べていると書かれている。「原理」である。「定理」じゃないのだ。もう、これは根本となる仕組みなのである。アルキメデスの原理みたなものだなあって思って読んでみた。

とりあえず、前半のイノベーションの機会を紹介してみよう。

イノベーションのための7つの機会
(1)偶然
  売れない商品に興味を持つ女性が隣の席に座るかもしれないから晩さん会に行こう
(2)ギャップ
  当たり前と思うことに潜んでいるが、凡人は当たり前と思う
(3)ニーズ
  ニーズといえば「ニーズを聞くな!感動を売れ!」
(4)産業構造の変化
  気が付いていても難しく考えてしまう。対応する場合は単純で具体的に
(5)人口構造の変化
  「いつの時代も若者は若者だ」という言葉で片付けられない時代
(6)認識の変化
  中流家庭にはブリタニカがある。認識の変化を意識して売り込んだ成果
(7)知識の利用
  これは難しい、戦略や分析、マネジメントが必要である

ちょっと斜めに見て書いたけど、こんな感じで、分類が好きな外国の本らしくイノベーションに関しても7つの機会ややっていないことを紹介している。一方の企業家精神の分類も面白い。ただ、実例に挙げてある企業が同じ企業が何度も出てきて、正直、明確な実例の差が見えなかったりした。

「コップに半分水がある」とみるのか「コップの半分は空である」とみるのか、このような視点の違いにヒントがあるのかもしれない。企業化戦略としてさまざな戦略の紹介と実例は興味ある内容のものも多いが、私自身が一番のおすすめは、「終章 企業家社会」。時間がない人はその章の中の「企業化社会における個人」の315~317頁(たった3頁か(笑))。

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2011年06月02日

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イノベーションとは新しい技術ではなく、顧客の創造である。
ベンチャーに求められる要件
①市場志向
②財務計画
③マネジメントチーム
④創業者の役割の規定

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2010年10月27日

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初めてのドラッカー。結論を与えるのではなく、事例を淡々と紹介し、分析して行く。恐らく読み返す事でもっと効いて来る気が。世は哲学ばかりでなく、ドラッカーも流行りらしい。意外に勤勉なんだな日本人。日本再生も意外に早かったりして。

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2010年08月11日

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2007年発刊当時何度も読んだ。
今になって、ここに書いていることのいくつかが
思考の原点として染みついていることに気づく。

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2010年06月29日

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ネタバレ

・様々な気質の人が企業家として成功し得るが、確実性を求める人は企業家には向かない。

・イノベーションは天才の閃きによってではなく、体系的に、計画的に行われるようになっている。

・科学的な大発明より、些細な社会的改革の方が、市場で大きな成功を収める可能性が高い。

・企業家はリスク志向ではない。むしろいかにリスクを減らすかを考える。彼らがイノベーションを行うのは、行わないことのリスクを避けるためである。

・自分の製品が想定した目的と違うことに使われていることを機会として捉えよ。

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2017年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『マネジメント』のドラッカーがイノベーションについて書いた本。

どのような活動においてもイノベーションは必要である。
ただし、イノベーションは思いつきで起こすものではなく、ギャンブルでもない。理論に基づいて行うことが大切だということが、過去のイノベーションの事例からよく分かる。

企業家精神のある社員を育てるには、イノベーションの取り組みに対してマイナスの評価をしないこと。イノベーション自体リスクのあるものであり、失敗はつきものである。
一人一人が企業家精神を持って、柔軟に変化を起こしていける組織は強いと感じた。

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2016年02月09日

Posted by ブクログ

ドラッカー本は何年も前に「プロフェッショナルの条件」「マネジメント」(高校野球の方ではなく原著)を読んだ。あれらが参考書だとしたら本書は練習問題集という位置づけになる一冊だと思う。
体系的にまとめられているという点では前述の二冊の方が上なので、ドラッカーのとっかかりという事では本書ではなく前述の二冊を読んだ方が良いだろう。それらを読んだ上で、さらに深くドラッカー経営哲学を学ぶのなら本書は良い練習問題集になる。
本書の構成は一応の章立てはされているものの、ドラッカーの膨大な知識と経験から語られるケーススタディが随時差し込まれるのでスラスラ読むというにはかなり大変な一冊だと言える。もちろん、各ケーススタディをざっと読んで「ふーん」と言って次に進むのなら難しい事は無いのだろうけど、しっかりと自分の脳みそで反芻しながら読むとなるとかなり骨が折れるし時間もかかる一冊だと思う。そういった意味でパっと手に取って読む本とは思わないので評価3としておいた。既にドラッカー本をいくつか読み、実際に経営の立場にいる人であれば4か5と評価して良いのではないかと思う。
参考書となる二冊を読んでから大分間が空いてしまった事もあり、中々に読むのが億劫な一冊になってしまった。折を見てマネジメントとイノベーション辺りを読んでから再度本書を読みたいと思う。何しろ練習問題集なので実際の状況に迫るような記述も多く、しっかりと読みこむ事で大きな力となるのは間違いない。
しかし毎度ながらドラッカーの知識の奥深さ・幅広さには驚かされる、ドラッカー自身が言う様に視野を狭めず多くの事を学びたいと改めて思う一冊でした。

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2014年04月29日

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