上田惇生のレビュー一覧
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[ 内容 ]
本書は、一九八五年、著者七五歳のときの著作である。
イノベーションと企業家精神が誰でも学び実行することができるものであることを明らかにした世界最初の方法論である。
[ 目次 ]
第1部 イノベーションの方法(イノベーションと企業家精神;イノベーションのための七つの機会;予期せぬ成功と失敗を利用する―第一の機会 ほか)
第2部 企業家精神(企業家としてのマネジメント;既存企業における企業家精神;公的機関における企業家精神 ほか)
第3部 企業家戦略(総力戦略;ゲリラ戦略;ニッチ戦略 ほか)
企業家社会
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆ -
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[ 内容 ]
経営者を魅了し続けた世界最初の事業戦略書。
[ 目次 ]
第1部 事業の何たるかを理解する(企業の現実;業績をもたらす領域;利益と資源、その見通し;製品とライフサイクル;コストセンターとコスト構造;顧客が事業である;知識が事業である;これがわが社の事業である)
第2部 機会に焦点を合わせる(強みを基礎とする;事業機会の発見;未来を今日築く)
第3部 事業の業績をあげる(意思決定;事業戦略と経営計画;業績をあげる)
コミットメント
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 -
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「もし高校野球の女子マネージャーが…」がベストセラーとなりさらに脚光を浴びつつあるP.F.ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」。
前半の第Ⅰ部ではイノベーションのための7つの機会について書かれており、後半の第Ⅱ部で企業家精神、第Ⅲ部で企業家戦略について書かれてある。
同類書籍ではクレイトン・クリステンセン教授による「イノベーションのジレンマ」が非常に有名であるが、その書籍に記されている破壊的イノベーションについても、本書で既にその骨格は示されている。
変化を好まない、不確実性を恐れる企業家的でない者は意思決定ができないため、あらゆる現代の仕事に向かないとドラッカーは説く。つまり「変 -
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自分や自分の属する組織が成長し続けるためには、どのような考え方が必要で、それを具体的な行動に移すにはどうすればよいか。
ドラッカーの一連の著作の中から、そのテーマに沿った言葉をピックアップし、その理解の助けとなるヒントを添えられている構成。さらに自身の考えを整理するためのワークシートが付属されており、読書が実際の行動に移し易い工夫がなされている。
本書「思考編」は、成果を出すための考え方(貢献・強み・集中)をまとめたもの。ドラッカーの考えをより理解するためには原著を通読する必要はあるが、ドラッカーの教えのエッセンスを把握するには好都合な一冊。
個人的には、ドラッカーの至言がコンパクトにまと -
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ドラッカーの処女作。「経済人」とは経済至上主義のこと。ファシズム全体主義の台頭は、ともに経済至上主義であったブルジョワ資本主義とマルクス社会主義が破綻して(=経済人の終わり)、何も希望を見出せない絶望と混沌のなかにあった第1次大戦後のヨーロッパでこそ可能だったのだとし、ドイツの国民性とか、資本主義の最後のあがきといった一般的な分析を真っ向から否定している。
議論は簡潔明快で、読んでいて小気味よい。チャーチルも信じなかった独ソの連携や、ユダヤ人問題の「最終解決」は究極のところまでいくとの大胆な予見が正解だったことは、歴史が示すとおりだ。
経済至上主義の終わりだから、ファシズム全体主義が目指す -
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実践するドラッカー【思考編】の続編。
ドラッカー氏の著作からセルフマネジメントのエッセンスを抽出し2部構成でまとめたもの。 “思考編”ではセルフマネジメントの総論と成長する為の考え方をまとめたもの。 本書では成長につながる行動を4点挙げ、ドラッカー氏のコメントを引用しつつ行動指針を示している。 成果を出すための行動方法は以下の通り。
① 時間管理
② 意思決定
③ 自己目標管理
④ 計画
時間を記録することにより、自分が効率的な時間の使い方をしているかを確認する。 非生産的なものに使っている時間を排除したり、人に任せたりして自分の時間を創造する。 その上で時間を一番重要なことに使 -
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戦後間もない1946年に出版された企業マネジメントの書で、『「経済人」の終わり』、『産業人の未来』とともにドラッカー初期3部作と呼ばれています。
本書の多くの部分は、超巨大企業GMのコンサルタントとしての分析によっています。依頼主であるGMのスローン会長からは覚えがよくなかったことでも有名です。GMの基礎をその分権制組織としてします。今のGMの状況を知って読むと時の流れを感じます。
マネジメントという分野を拓いた書とも言われていますが、そこらへんは『マネジメント』で花開いたと言えるかもしれません。
本書の中で決算期間を1年を超えて5年などで見るべきだとしています。今は1年どころではな -
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第二次大戦中に書かれた本で、前著『経済人の終わり』の続編とも言える本かと思います。戦中であることの影響を大きく受けて書かれつつも、戦後の世界の規範を「自由」に求めた大きなスケールの内容です。
本の帯では、社会における位置と役割と正統性がメインテーマのように書かれていますが(確かにそれもテーマですが)、それよりもまずは「自由」についての本だと思います。ここでドラッカーの言う「自由」は楽しく自由気ままというものではなく、「自由とは解放ではない。責任である...意思決定と責任が伴わなければ自由ではない」と定義される「自由」になります。この「自由」の概念の元、「自由」を伴わない、もしくは「自由」を -
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1993年作と著者の著作の中では比較的最近のものになります。その頃はといえば、自分はまだ学生時代でバブルの時代を経て、バブルの崩壊もぴんとこないまま、ぼんやりと無自覚に楽しく生きていた時代です。世界では、共産圏が崩壊して少し後ですね。
そこで『ポスト資本主義社会 (Post-capitalist Society)』です。
この前後数十年を歴史の転換期と位置づけ、様々な視点で時代を論述しています。構成は大きく、I部:社会、II部:政治、III部:知識、と整理しています。その中で、年金や社会格差など最近でも大きな話題になっている問題も取り上げられています。かなり以前から強調していた、新しい形 -
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1939年において全体主義を論じたドラッカーの処女作。当時のコンテキストに関して正確な知識がないのが残念なのですが、それでもある種の説得力に満ち溢れています。
第二次世界大戦本格化直前における過去と未来の分析を、ヒトラーやスターリンなどの個人の資質に依存せず、政治システム/経済システムから欧州情勢を分析しているところが、この本の特性なのでしょう。
本書刊行直後に現実となった、独ソの接近(不可侵条約締結等)を予測したことで有名です。
「あらゆる観点から、独ソ同盟はほとんど不可避のことに思われる。...この同盟は必ず結ばれる。おそらく来年、1940年には結ばれる。...両国が急速に接近し