【感想・ネタバレ】明日を支配するもの―――21世紀のマネジメント革命のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年12月30日

最も印象的だったのは「やめる、指標を定めて改善する、成功を追求する、ことにより変化のための仕組みをつくる。」「自らをマネジメントすることと、チェンジ・リーダーになることの本質は同じで、進化である。」です。20年前の書籍とは思えません。

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Posted by ブクログ 2021年05月09日

ドラッカーが、1999年にマネジメントと経営基盤の変化から、チェンジリーダを唱え、情報と知識労働の台頭を解説した書。以後、ドラッカーの書は、チェンンジリーダ、イノベーター、ネクストソサエティーと、変貌する社会をテーマとするものになっていく。

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Posted by ブクログ 2019年01月03日

18年も前の著作なんで、もはや常識と化してるか時代遅れになってるかどっちかだろうなーと軽く斜に構えながら読み始めたんだけど、今更ながら結構ノックアウトされた。
特に中盤からの、成功の炙り出しと理由の追及とかはやったことなかったわーと。いつも駄目だったことはオートで落ち込んで反省するんだけど、できたこ...続きを読むとはできて当然というか(何をもって成功とするかにもよると思うけど)あまり考えたことなかったので目から鱗。無理矢理ポジティブシンキング!じゃなくて更に上を目指すための冷静な視点が、あ、これならちょっとやれそうかも、と。あと「戦略的廃棄」ってこれ断捨離じゃんブームとか見えていたんでしょうか慧眼だのう。

そしてこんだけ時間をかけて未来の成功について語ってるのに、「知識社会では、成功が当然のこととされる。だが、全員が成功するなどということはありえない。ほとんどの人間にとっては、失敗しないことがせいぜいである。」とかひっくり返しちゃう所が「マジですかー!」ってオチ。えぇそうですよ「失敗しないことがせいぜい」の「せいぜい」をウロウロと探し求めているのですよ。(だから第二の人生を持てという教えなのですが、第一の人生でさえフラッフラなのにどうやって第二をねじ込むのかが分からずそこは保留)。

発売当初に読んでいたら人生変わったかもなーと思う。当時ベストセラーなのは知ってたけどオッサンの礼賛率が高くて何か食わず嫌いしていた自分の馬鹿馬鹿。(当時の自分に中身の価値が分かったかどうかはまた別)。これから実践できるかどうかもまた別だけど、ちょうど新年なので少しくらいは自分の生活に取り込んでみたいと思う。「本書は行動への呼びかけである」って書いてあるし。そしてうちの前近代的な社長にもぜひ読ませてみたいもんだとひそかに思う。

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Posted by ブクログ 2018年01月20日

 毎回思いますが、ドラッカーって凄いですね・・・。トップマネジメントからセルフマネジメントまで網羅できる所がすごい。でも、だからこそ、今まで自分は読んでは挫折を繰り返してたんだよなぁ。

気になった文章

~世界情勢~
p71. 「それにもかかわらず、今後数十年にわたって、保護主義の波が世界を覆うこ...続きを読むとになる。なぜならば、乱気流の時代における最初の反応は、外界の冷たい風から自らの庭を守るための壁づくりと相場が決まっているからである。」

p73. 「しかるに、政治的な国境はなくならない。それどころか、EU、NAFTA 、南米のメルコスールなどの地域経済共同体の成立が、国境の意味を減ずることはとうてい考えられない。国境を超越することはさらにありえない。」

 2016年、英国の欧州連合離脱、米国のトランプ大統領当選を1999年の段階で見通しているかのよう。

~仕事~
p94. 「今日、ソニーがリーダーとなっている家電製品のすべてが、テープ・レコーダーの成功から始まったといって過言ではない。しかし、テープ・レコーダーを発明したのはソニーではなかった。
 同社では、最初のテープ・レコーダーに新しいものを付け加えて次の製品を生み、その製品の成功にさらに何かを付け加えて、その次の製品を生んできた。一歩一歩は、それほど大きくはなかった。もちろん、すべての一歩が成功したわけではなかった。
 だが成功の追及においては、一つ一つの製品が大きなリスクを伴うことはない。成功しなくとも損害は小さくてすむ。こうして成功した一つ一つの製品の積み重ねが、ソニーを世界一の、しかもつねに成功を続けていく電子機器メーカーにした。」

 小さな一歩からチェンジ・リーダーへの道が拓ける。それにしても、あぁ、ソニー・・・。

p163. 「さらに最後の仕上げとして、それらの動作に必要な道具をつくり直す。仕事を分解してみれば、何千年も行なわれてきた仕事でさえ、それまでの道具がまったく適当でないことが明らかになる。テイラーが最初に研究した鋳造所で、砂をすくう仕事に使われていたシャベルがそうだった。形も大きさも不適切であり、柄も不適切であった。同じことは、外科医のメスについてもいえた。」

 輝ける国鉄・JR150年の歴史の中で、戦前における蒸気機関車の投炭作業の改善は、まさにこれが当てはまります。ある機関助士が片手で投げ入れていた時、燃費が良いことが判明し、最終的には片手で投炭するのに最適な形状にスコップを変更したことがあります。当初において良好な結果を残したこの施策も、石炭の質の悪化や機関車の大型化、更には労働運動の激化により形骸化してしまいました。成功した施策こそ、常時見直しと再設計を必要とする教訓といえます。それにしても、この話、蒸気機関車ファンしか知らないのは、もったいなさすぎる。

~自己~
p227. 「第二の方法は、パラレル・キャリア(第二の仕事)、すなわちもう一つの世界をもつことである。二〇年、二五年続け、うまくいっている仕事はそのまま続ける。週に四〇時間、五〇時間を割く。あるいは、あえてパートタイムとなったり、コンサルタント的な契約社員となる。しかしもう一つの世界をパラレル・キャリアとしてもつ。多くの場合、非営利組織で働く。週一〇時間といったところである。」

 期せずして、自分自身も月2回程度、地元の郷土資料館で解説ボランティアをしています。その方向へ導いてくれた母校と恩師に感謝です。ボランティアなんて、好きなことで社会に貢献するくらいに思えばよいと、私は思います。

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Posted by ブクログ 2013年01月20日

知識労働者は、雇われている組織よりも、結果として長生きする。今日の先進国の平均寿命では、70,80代まで生き残り、75までは働ける。したがって、労働寿命は50年に及ぶが、企業をはじめ組織の平均寿命は30年そこそこである。 もはや最初に就職した組織が、60になっても存続しているとは言い切れない。そのう...続きを読むえ、ほとんどの人間にとって、同じ種類の仕事を続けるには、40年、50年は長すぎる。したがって、組織に働くひとたちは、仕事を変えることができなければならなくなる。キャリアを変えなければならなくなる。第二の人生に備え、自らをマネジメントすることが必要になる。逆境のとき、単なる趣味を越えた第二の人生、第二の仕事が大きな意味を持つ。 朝、髭を剃るとき、どのような顔を見たいかという問題である。優先すべきは価値観、強み、仕事の仕方だ。

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Posted by ブクログ 2012年10月15日

 ピーター・ドラッカーはマネジメントに関する著作を多数執筆しているが、本書はドラッカーのマネジメント論の中では最後の著作にあたり、来るべき21世紀にマネジメントの姿について述べている。ドラッカー自身は21世紀がどのような世界になるのか分からないと述べているが、やはり氏の大局観は示唆に富んでいる。今は...続きを読むよく理解できない点があったとしても、数年経てば理解できるようになるかもしれないので、本書は手元に置いてたまに読み返すのがいいかもしれない。
 ドラッカーは21世紀の世界の中でとりわけ日本の社会に注目している。日本は課題先進国といわれるだけに、これからあらゆる種類の社会問題に直面せざるをえない状況になる。多くの日本人は課題の大きさに恐れおののいてしまうが、ドラッカーは明治維新や戦後の復興をやってのけた日本人の底力に期待しているようだ。果たして我々に先人たちのようなパラダイム転換が実行できるだろうか?

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Posted by ブクログ 2011年06月06日

ビジネス書、未来学の書として、やはり、5つ★なんだろうな。
10年経っても色あせてない。もう10年後、読み返してみたい。

実は私にとって、初ドラッカー本です。

【興味深かった指摘】
・組織に於ける5つの原則(P14)。特に階層数を少なく。
・大教会の例(P33)。人々が求めているのは、...続きを読む儀式ではなく、心の癒しであり、教会を通じてのコミュニティに対する責任ある貢献。
・公的年金が導入された当時を今に当てはめれば、79歳が支給時期(P52)
・20世紀に於ける成長分野は①政府、②医療、③教育、④余暇。中でも余暇がずば抜けている。それにこれらは市場経済のものではない。(P59)
・流通チャンネルは第一の顧客(P88)
・廃棄の原則(P90)
・チェンジリーダーにとっての3つのタブー(P96)。
・チェンジリーダーのための二つの予算(P100)。未来の予算を10~20%当てるべき。
・コスト主導の価格設定ではなく、価格主導のコスト管理(P133)
・組織の中にはコストセンターがあるに過ぎない。プロフィットセンターは不渡りにならない小切手を渡してくれる顧客。(P143)
・自らをマネジメントするの章の「書面か口頭か」(P201)、「人と組むか一人でやるか」(P206)
・そもそも、先進国とくに民主主義の先進国は、指導層を不可欠とする。何らかの指導層が存在しないことは、社会と政治が混乱に陥る。(P241)

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Posted by ブクログ 2011年01月01日

これからの社会のあるべき姿について論じている。マネジメント、経営戦略、情報、知識労働の生産性によって社会は変わり、チェンジリーダーがこれからの社会を作る!

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Posted by ブクログ 2010年06月19日

ピーター・F・ドラッカーが企業のやるべき事を具体的に語った。

顧客の支出配分の変化を知れ!
権限委譲せよ!
全過程を顧客に向けろ!
年金資金が世界を支配する!

キャリアを提供しなければ人材を確保できなくなる!


現在アカデミックの最先端で取り沙汰されていることばかり

ドラッカーは偉大なり...続きを読む

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Posted by ブクログ 2010年10月28日

新鮮な感覚を持って読める名著です。
面白いと思ったところは以下の2点

(1)テイラーの肉体労働を管理する手法が20世紀的マネージメント手法だとすると21世紀は知識労働のマネージメント手法へ
 <ポイント>
 ・仕事の目的を考える
 ・生産性の向上に責任を持つ
 ・継続的なイノベーション...続きを読む
 ・継続して学び、人に教える
 ・生産性は量より質が大事
 ・知識労働はコストではなく資本財

(2)21世紀のリーダーは自分をマネージする必要がある
 <ポイント>
 ・自分は何か。強みは何か。
 ・自分は所をえているか
 ・果たすべき貢献は何か
 ・他との関係において責任は何か
 ・第二の人生は何か

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Posted by ブクログ 2013年05月15日

アジャイル界隈で言われている自己組織化や知識労働者、クリステンセンの破壊的イノベーションを想像させる計画的破棄など参考になることばかりだった。
さすがドラッカー。有名な経営者が愛読するはずだ。

-引用-
マネジメントを知らぬ起業家が成功しつづけることはありえない。イノベーションを知らぬ経営陣が永続...続きを読むすることもありえない。企業にせよ、他のいかなる組織にせよ、変化を当然とし、自ら変化を生み出せなければならない。

急激な構造変化の時代にあっては、生き残れるのは、自ら変革の担い手、チェンジ・リーダーとなる者だけである。

コスト上の不利が大きければ、事業を損なう。だが事業を成功させるものは、コストではなく、価値の創造である。そして、そのために必要とされるものが、事業の定義、経営戦略、体系的破棄、イノベーション、利益とシェアのバランスなど、リスクを伴う意思決定である。

知識労働者の生産性を向上させるための条件6つ
1.仕事の目的を考える
2.働く者自身が生産性向上の責任を負う。自らマネジメントする。自律性をもつ。
3.継続してイノベーションを行う。
4.自ら継続して学び、人に教える。
5.知識労働の生産性は、量よりも質の問題である事を理解する。
6.知識労働者は、組織にとってのコストではなく、資本財であることを理解する。知識労働者自身が組織のために働く事を欲する。

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Posted by ブクログ 2013年01月16日

マネジメントの常識の変化。少子化・グローバル競争の中でイノベーションを追求することが重要。しかし、リーダーが注意しなければならないことは、現実にそったものでなければならない。新奇さに惑わされることなく行動と動作を混同しないこと。
パイロット的にイノベーションを行い、変化を目的とする。しかし、変化と継...続きを読む続との調和も必要とする。自ら現実そった形で変化し未来を生み出していく。
外部の情報を収集し体系的に把握できる情報システムを構築しなければならない。
知識労働者は継続してイノベーションを起こしていかなければならない。1)自分は何か。強みは何か。2)自分は所を得ている課。3)果たすべき貢献はなにか。4)たとの関係において責任はなにか。5)第二の人生は何か。
これらを、うまくコントロールできた仕組みが日本終身用制度であった。

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Posted by ブクログ 2012年09月09日

20世紀の製造業の生産性の改革があって、21世紀のホワイトワーカー(?)の生産性の改革が必要とのこと。
”知識”労働者という文字で表現されていますが、学歴とは違います。
これからは、30代40代50代のビジネスマンも再度勉強が必要とのこと。
自分をマネジメントして成果を出すのが当たり前になってくる、...続きを読むとのこと。

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Posted by ブクログ 2012年01月21日

すいません時間がないので全体的な印象分だけ、後で詳細に書き直します。

これからの未来に絶対に起こる変化を念頭に、マネジメントの本質を語った良本だと言えるでしょう。この時代にこれだけの本が出せるとは、
さすがはドラッカーと言ったところ。しかしながらやはり時代の変遷と共に、この本で語られていることは現...続きを読む代マネジメントでは常識の部類に入ると言わざるを得ないでしょう。勿論、現代でも通用する名著であるとは思いますが、この本で無ければならない理由も無い、と言う話です。

当然ですがこれらの本は経営書などと同様、マネジメント経験者・マネジメントが現在進行形で必要に迫られている人物以外が読んでも時間の無駄に成り兼ねません。読む人を選ぶ本ですね。

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Posted by ブクログ 2011年06月05日

メモ。

「マネジメントの条件」

*組織は透明でなければならない
*最終的な決定権をもつ者が必要
*権限には責任が伴わなくてはならない
*誰にとっても、上司は一人でなければならない。
*階層の数は少なくしなければならない。

「機会となり得る変化」

*自らおよび競争相手の予期せぬ成功と、失敗
...続きを読む生産、流通におけるプロセス、ギャップ、価値観ギャップ
*プロセス、ニーズ
*産業構造と市場構造の変化
*人口構造の変化
*認識力の変化
*新しい知識の獲得

「仕事に必要な情報」

*共に働く者や部下に対して、提供すべき情報は何か。それは、いかなるかたちで提供すべきか。いつまでに提供すべきか。
*自分が必要とすべき情報は何か。それは、誰からか。いかなるかたちでか。いつまでにか。

「知識労働の生産性を向上させるための条件」

1.仕事の目的を考える
2.働く者自身が生産性向上の責任を負う。自らをマネジメントする。自律性をもつ。
3.継続して、イノベーションを行う。
4.自ら継続して学び、人に教える。
5.知識労働の生産性は、量よりも質の問題。
6.知識労働者は、組織にとってのコストではなく、資本財であることを理解する。知識労働者自身が組織のために働くことを欲する。

「自分をマネジメントする」

*自分は何か。強みは何か。
*自分は所をえているか。
*果たすべき貢献は何か。
*他との関係において、責任は何か。
*第二の人生は何か。

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Posted by ブクログ 2009年11月20日

Kodama's review
出版から10年以上も経過している書籍にもかかわらず、やはりドラッカー氏の先見力には目を見張るものがあります。また、経営のヒントとなる内容が多々あり、勉強になりました。
(09.8.29)
お勧め度
★★★★☆

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

産業資本主義時代における前提が,必ずしも通用するとは限らないポスト産業資本主義時代におけるマネジメントについて書かれている本.そこそこ面白かった.

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Posted by ブクログ 2016年01月09日

●読むキッカケ
・なんとなくドラッガーの様な読み応えのある本を読みたくなったから
・未来予測系の話を読みたくなったから

●サマリー
・プロフェッショナル社会におけるセルフマネジメントの項目に、
共感や学びを得ることが出来た。

●ネクストアクション

●メモ
・強みを知るためには、何かを始める際に...続きを読む、自分が発揮できる価値を書き留めておき、
一定期間後に実際にどうだったかを検証することをオススメしている。
仮説を立てて、その検証を行うことをすることが、
0ベースで捉えるよりもいいものとして薦めているのだろう。

・強みと同じくらい、人には得意不得意な仕事の仕方が在るらしい。
ドキュメンテーションが得意不得意、人とやるのが得意不得意とか色々。
恐らく、それを踏まえて無理に自分を変えようとする努力よりも、
しっかり自分の特性を見極めて、最大価値が発揮されるスタイルを確立する努力を薦めているのだろう。

・強みと価値観がコンフリクトを起こした際に、優位にすべきは価値観らしい。
まあ好きこそものの上手なれ理論かなあと捉える。

・どこでいかに貢献するのか、に答えられる状態で無くてはならない。その際に、
 ー難しいものであること
 ー可能なものであること
 ー意味のあるものであること
 ー出来るだけ数字で表せるものであること
という、基本的な目標設定の条件を満たしたものを設定するようにすること

・価値を出す上で、関係者をしっかりと捉えることの重要性を指摘している。
特に、部下としての在り方として、上司が成果を上げられるように振る舞うことを指摘しているのが、斬新。
そういう風に信頼関係を醸成することを、組織に働くものの義務として位置づけている。

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Posted by ブクログ 2012年11月06日

マネジメントというより政治に役立つかな・・という感じもしました。
ちょっと翻訳がね・・・もう少し読みやすければいいのですが。

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Posted by ブクログ 2011年04月23日

ドラッカーの本をたくさん読んでいるわけでもないので、生意気なことは言えない立場だけど、正直、この本はつまらなかった。この本は「明日を支配するもの」として読むのではなく「21世紀のマネジメント革命」という原題のままでよかったのではないか?

明日と言っても書かれたのは1999年。経済を初めあらゆること...続きを読むのグローバル化、先進国・特に日本でも少子化など、経済活動上の重要なターニングポイントについては書かれているが、すでにこの本が書かれて以降、我々は、2001年9・11の同時多発テロもテレビで見てしまったし、2008年9月のリーマンショックも経験してしまったし、2011年3・11の未曾有の大震災も経験してしまいました。

明日とは、どの明日か、私はこの震災で人の心にある価値観が少しずつ変化していくのではないか、その時の明日は1999年ではなく明らかに21世紀のど真ん中の明日であろう。

その証拠に「第2章 経営戦略の前提が変わる」の中で
・行ってはならないこと
 1.誘惑に負けて経営上の判断をおろそかにしてはいけない
 2.自らの事業の定義と経営戦略に合致しない事業に進出してはいけない
・行うべきこと
 1.事業の発展は投資や買収以外の方法で、経済的枠組みの中で実現される
 2.為替変動の対応

どうだろう。これが「経営戦略の前提が変わったこと」で決まった新しいことだろうか?否。これは普遍的なことで、何も21世紀の世界で前提が変わったから行ってはいけないとか、行っていいとか言うものではない、少なくとも地場で一生懸命頑張っている地方の中小企業にとっては。

しかし、心に響く言葉もあります。「変化はコントロールできない。できることは、その先頭に立つことだけである」これも普遍的言葉で何も21世紀に限ったことではないとは思うが、より実感するようになったのは、21世紀に入ってからだろう。

×第1章マネジメントの常識が変わる
×第2章経営戦略の前提が変わる
◎第3章明日を変えるのは誰か
△第4章情報が仕事を変える
△第5章知識労働の生産性が社会を変える
×第6章自らをマネジメントする
△付章日本の官僚制を理解するならば

これが私の章ごとの評価。3章以外ほとんどつまらない??(笑)

大切なことは、どんな環境でも、地方の小さな会社のトップは、敏感に市場を読み、機敏に動き、知恵を絞って、日々頑張っているからこそ、未知の明日を恐がらずに挑戦できるのであろう。予想も予測で対応しなくても、普遍的な信念こそが、明日を支配するものとして残るのだろう。

そのために、体系的廃棄という発想は重要である。
商品も資材ももったいと取っておくことは、どんどんコスト増につながることに注目したい。米五では1000円で購入したものを、今売れば1200円で売っても200円の粗利が出るが、1年間保管した場合(1平米を保管場所として必要とした場合)目に見えない保管コストは年間で2400円になる。1年後に売るなら3400円で売っても1円の利益にもならない。1カ月後なら1200円でも売っても1円の利益にもならない。

目に見えない支出コストを意識することが21世紀に変化の時代にスリム化した企業を作る上で重要であると思う。さらに、スリム化した後は、人口6000万になった日本での商売のイメージを想像できるかどうか、経営者の手腕となるのかなと思う。地元の利権と権力争いしかできない政治の現状はまるで江戸時代の鎖国の状況と同じ。国際社会から日本がどんどん地盤沈下している。その国でどのような商売をするのか、それとも開国するのか(笑)

印刷技術、蒸気の技術、IT革命など、ツールの革命は商売のあり方を内部から変えてくる要因であると思うが、明治維新、敗戦からの復興、阪神大震災から同時多発テロ、未曾有の津波を伴う大震災は、人々の心の価値観を変える出来事であり、それらは大なり小なり外部から経営に影響を与える要因であると思う。

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Posted by ブクログ 2010年02月14日

顧客の全支出のうち、自社が提供するカテゴリーの製品やサービスに使ってもらっている割合についての数字である。この数字の増減を追っている企業は事実上皆無といってよい。


なんといっても、

第6章 自らをマネジメントする―明日の生き方

を読まなくてはならない。これを読むのがスタートである。

我々、...続きを読む組織で生きていくものは、

第5章 知識労働の生産性が社会を変える―先進国の条件

で生産性を常に改善しなければいけない。
できれば、2倍、3倍、欲を言えば、1桁増やせ

県立ト、2010.2.14
ト、2007.2.17

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