上田惇生のレビュー一覧

  • ドラッカー名著集9 「経済人」の終わり

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    ドラッカーの処女作。「経済人」とは経済至上主義のこと。ファシズム全体主義の台頭は、ともに経済至上主義であったブルジョワ資本主義とマルクス社会主義が破綻して(=経済人の終わり)、何も希望を見出せない絶望と混沌のなかにあった第1次大戦後のヨーロッパでこそ可能だったのだとし、ドイツの国民性とか、資本主義の最後のあがきといった一般的な分析を真っ向から否定している。

    議論は簡潔明快で、読んでいて小気味よい。チャーチルも信じなかった独ソの連携や、ユダヤ人問題の「最終解決」は究極のところまでいくとの大胆な予見が正解だったことは、歴史が示すとおりだ。

    経済至上主義の終わりだから、ファシズム全体主義が目指すのは脱経済社会(第6章)となるのであり、しかしそこでは何も前向きなものを示せないし、社会の要素は相互に矛盾しているため、独裁者を神のように頼り、あり得ない奇跡を信じるしかない社会となる(第7章)。ただ、大衆は他に代替手段がないから、ファシズムにのめり込んでいくしかないだけであり、脱経済社会における何らかの前向きな価値を示すことができたならば、一気にファシズム全体主義は蜃気楼と化して消滅するだろうと分析している。

    29歳にして、当時のヨーロッパ社会の病の本質を鋭く見抜くことができ、しかもそれを世界に向けて訴えるだけの知力と筆力があったことに驚きを禁じ得ない。

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    2010年05月23日
  • 実践するドラッカー【行動編】

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    実践するドラッカー【思考編】の続編。

    ドラッカー氏の著作からセルフマネジメントのエッセンスを抽出し2部構成でまとめたもの。 “思考編”ではセルフマネジメントの総論と成長する為の考え方をまとめたもの。 本書では成長につながる行動を4点挙げ、ドラッカー氏のコメントを引用しつつ行動指針を示している。 成果を出すための行動方法は以下の通り。
     ① 時間管理
     ② 意思決定
     ③ 自己目標管理
     ④ 計画

    時間を記録することにより、自分が効率的な時間の使い方をしているかを確認する。 非生産的なものに使っている時間を排除したり、人に任せたりして自分の時間を創造する。 その上で時間を一番重要なことに使うように仕向ける。

    意思決定は未来を創るために今日行う。 正しい意思決定をするには、「共通の理解」「対立する意見」「競合する選択肢」を巡る検討から生まれる。

    目標は目的地に至る航路。 目線を高くする機会を探し、基準は高く設定する必要がある。 目標を設定する際には測定尺度を作り、目標が目に見えるものにする。


    本書の良いところは、下記の2点。
    (1)ドラッカーの金言と解説を併記することにより、ドラッカーが述べる一般化された文言が分かりやすく頭に入る。
    (2)すぐ実践できるような編纂をしていることと、ワークシートによる自己問答ができる形にしている。

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    2010年05月23日
  • ドラッカー365の金言

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    ドラッカーの名言が365日ぎっしり詰まった金言集。

    会社の机に大事に置いて、時々眺めていますが、なんだか運気がアップしそうな気がしてきます。

    人に言葉のプレゼントを贈りたいとき、この中からそのときの状況、その人にあったものを1日選んでコピーしたりして活用しています。

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    2010年05月08日
  • ドラッカー時代を超える言葉

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    これはとても重宝します。

    そして、お得です。

    エッセンスが沢山盛り込まれているので、入門用としても大いに活躍する著書だと思います。

    いやー勉強になります。

    1人1冊です。

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    2010年04月15日
  • テクノロジストの条件

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    各パートの書かれた年代は驚くほど昔なのに、普遍的かつ今でも通用する、というか日本企業が未だ到達していない理論に目を開かされることばかり。単なるテクニックでは断じてなく、哲学のレベルで理論の土台ができていることが、他のビジネス本では類を見ない深さを生みだしているように思う。

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    2010年03月19日
  • ドラッカー365の金言

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    自身の人生を変えてくれた本第一位。今から2〜4年前の約2年間、毎朝10〜15分この本を通して人生の戦略を練っていた。単なる他人からの受け売りだけでは本当の変化は訪れない。自分で繰り返し考えぬいた事こそ運命を切り開く力になる、と実感。

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    2010年03月07日
  • ドラッカー時代を超える言葉

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    ほとんどのドラッカーの著作を翻訳している上田さんが、ドラッカーの言葉を選んで簡単な解説をするというのを160ほど並べた本です。
    上田さんの解説が妙にドラッカーの言葉になじんでいて、さすが。

    ほとんどすでに読んだことのある言葉なんですが、あらためて納得。

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    2009年12月27日
  • ドラッカー名著集11 企業とは何か

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    戦後間もない1946年に出版された企業マネジメントの書で、『「経済人」の終わり』、『産業人の未来』とともにドラッカー初期3部作と呼ばれています。

    本書の多くの部分は、超巨大企業GMのコンサルタントとしての分析によっています。依頼主であるGMのスローン会長からは覚えがよくなかったことでも有名です。GMの基礎をその分権制組織としてします。今のGMの状況を知って読むと時の流れを感じます。
    マネジメントという分野を拓いた書とも言われていますが、そこらへんは『マネジメント』で花開いたと言えるかもしれません。

    本書の中で決算期間を1年を超えて5年などで見るべきだとしています。今は1年どころではなく、四半期ごとに報告されていますが...どうなんでしょう。

    1983年、1993年、2005年版によせられたまえがきを収めた付録も面白いですね。

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    2009年12月26日
  • ドラッカー名著集10 産業人の未来

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    第二次大戦中に書かれた本で、前著『経済人の終わり』の続編とも言える本かと思います。戦中であることの影響を大きく受けて書かれつつも、戦後の世界の規範を「自由」に求めた大きなスケールの内容です。

    本の帯では、社会における位置と役割と正統性がメインテーマのように書かれていますが(確かにそれもテーマですが)、それよりもまずは「自由」についての本だと思います。ここでドラッカーの言う「自由」は楽しく自由気ままというものではなく、「自由とは解放ではない。責任である...意思決定と責任が伴わなければ自由ではない」と定義される「自由」になります。この「自由」の概念の元、「自由」を伴わない、もしくは「自由」を自ら放棄した全体主義や社会主義を根本的に否定します。そして、その「自由」が成立するための土壌となる歴史やシステムを持つアメリカを戦後の中心とならないといけないとしています。そして自由な産業社会を築くために、「われわれは分析においては革新的、理念においては理想的、方法においては保守的、行動においては現実的でなければならない」と鼓舞します。そのために、この戦争を建設的な政治行動にとって絶好の機会としなければならないとしています。また、その中心となる企業を重要なコミュニティとして捉えていますが、この辺りは後の日本びいきにつながるところが見えるのかなと思います。

    今日的な価値は当時と比べて薄まっているかもしれませんし、「自由」の基盤にキリスト教を布置しているところも個人的には共感しずらいところがありますが、よい本かと思います。

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    2009年12月26日
  • ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会

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    1993年作と著者の著作の中では比較的最近のものになります。その頃はといえば、自分はまだ学生時代でバブルの時代を経て、バブルの崩壊もぴんとこないまま、ぼんやりと無自覚に楽しく生きていた時代です。世界では、共産圏が崩壊して少し後ですね。

    そこで『ポスト資本主義社会 (Post-capitalist Society)』です。
    この前後数十年を歴史の転換期と位置づけ、様々な視点で時代を論述しています。構成は大きく、I部:社会、II部:政治、III部:知識、と整理しています。その中で、年金や社会格差など最近でも大きな話題になっている問題も取り上げられています。かなり以前から強調していた、新しい形の"コミュニティ"の重要性や、"知識社会"の到来とその意義を論じられています。相変わらず面白いですね。

    日本についても多くの言葉を裂き、バブル崩壊後にも関わらず基本的には日本に対して高い評価を与えています。それに応えるだけのものを実現しているか、失望させてはいないか、気にかかるところです。

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    2009年12月26日
  • ドラッカー名著集9 「経済人」の終わり

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    1939年において全体主義を論じたドラッカーの処女作。当時のコンテキストに関して正確な知識がないのが残念なのですが、それでもある種の説得力に満ち溢れています。

    第二次世界大戦本格化直前における過去と未来の分析を、ヒトラーやスターリンなどの個人の資質に依存せず、政治システム/経済システムから欧州情勢を分析しているところが、この本の特性なのでしょう。

    本書刊行直後に現実となった、独ソの接近(不可侵条約締結等)を予測したことで有名です。
    「あらゆる観点から、独ソ同盟はほとんど不可避のことに思われる。...この同盟は必ず結ばれる。おそらく来年、1940年には結ばれる。...両国が急速に接近していくことは間違いない。」
    後に首相となる前のチャーチルでさえ、書評で激賞しながらも、独ソ関係の部分には「若干自らの論理にとらわれている」部分だと指摘するほど可能性の低いシナリオであったということからみても、突出した分析力の証に思えます。

    他にも、今となれば当然のようにも思われますが、マルクス主義社会への容赦ない否定も特筆されるべきです。
    またナチズムにおけるユダヤ人の「最終解決」に限界がないことも正しく指摘されています。

    面白いか面白くないかは、この時代の欧州に対する興味の有無によるかと思いますが、少なくとも当時29歳にしてすごいな、ということは感じ取れるはずです。

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    2009年12月26日
  • ドラッカー名著集6 創造する経営者

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    ドラッカーエターナルコレクションの第6弾。世界最初の事業戦略書と呼ばれる著作です。
    確かに例えば、製品とライフサイクルについての章では、後にボストンコンサルティングによってあまりにも有名になるPPM(プロダクトポートフォリオ管理)にも繋がる成長戦略に基づくポートフォリオ理論が展開されています。

    「機会を優先する」、「顧客を理解する」などドラッカーの著作ではおなじみのテーマが出てきますが、この本ではより網羅的に分析されています。事業戦略については、この本が書かれた1960年代以降、かなりの研究がなされ、多くの本が出版され、この本で書かれていることの一部は陳腐化され、一部は時代に合わなくなっているものもあるように思いますが、それでも光って見えるのは、やはり巨人とも評される著者の凄みか、単に私が著者の威光に目がくらんでいるからでしょうか。

    原題は『Managing for Results』。ちょっと邦題がずれているんではないのかな、と思いますが、許しましょう。やっぱりよいのではないでしょうか。

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    2009年12月26日
  • ドラッカー名著集1 経営者の条件

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    12作品からなるドラッカー・エターナルコレクションの1冊目を飾る本書。本の装丁も素敵です。

    「経営者の条件」という邦題ですが、経営者でも何でもない私でものですが、いちいちうならされ納得させられます。いわゆる"腹に落ちる"というやつですね。
    原題は、"The Effective Executive"。"Effective"は"成果をあげる"と訳されていますので、そのままだと「成果をあげる経営者」。第1章の最初の文は、"To be effective is the job of the executive."ですので、成果をあげることこそが経営者の条件ということ言うことができるのでしょう。もちろんいわゆる経営者だけでなく、組織で働く知識労働者すべてが成果をあげることを求められていますので、この本の内容は自らをマネジメントしようとする人すべてに役に立つものと思います。決められたものごとを正しく行う(Do the things right)能力よりも、なすべき正しいことを行う(Do the right things done)能力が求められており、その能力を身に付ける必要があるというこことですね。

    ドラッカーさんの本をいくつか読んだことがある人なら、章のタイトルを追うだけでもその内容について何となく記憶がよみがえるところがあるのではないでしょうか。第1章の最後に成果をあげるために身に付けておくべき習慣的能力として5つほどあげられていますが、これがこの本の骨子にもなっています。

    [時間] 何に時間を取られているかを知る
    [貢献] 外の世界に対する貢献に焦点を合わせる
    [強み] 強みを基盤にする
    [優先] 優先順位を決める
    [決定] 意思決定を行う

    そして何より重要なことは、これらのことは修得でき、成果をあげるためには天賦の才能は必要ではないということです。がんばらねばと思います。

    原書のタイトルとともに目次を見ると次の通りです。何かいいですね。

    ---
    序章 成果をあげるには
    第1章 成果をあげる能力は修得できる (Effectiveness Can Be Learned)
    第2章 汝の時間を知れ (Know Thy Time)
    第3章 どのような貢献ができるか (What Can I Contribute?)
    第4章 人の強みを生かす (Making Strength Productive)
    第5章 最も重要なことに集中せよ (First Things First))
    第6章 意思決定とは何か (The Elements of Decision-making)
    第7章 成果をあげる意思決定とは (Effective Decisions)
    終章 成果をあげる能力を修得せよ (Effectiveness Must Be Learned)
    ---

    また何度か読み返すことがあるかもしれません。星5つ。

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    2023年11月13日
  • ドラッカー名著集2 現代の経営[上]

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    ドラッカー名著集の2冊目。上下巻の2巻構成になっています。この上巻は飛行機の中で一気に読み通しました。

    原題『The Practice of Management』。1954年刊行の本というから改めて驚きです。その内容は今でもほとんど通用するのではないかと思います。

    ・企業の目的の唯一の定義は、顧客の創造である
    ・「われわれの事業は何か」を問うこと
    ・企業の基本的な機能は、マーケティングとイノベーションである
    ・自己管理による目標管理

    など、後の大部『マネジメント』他に至るまで繰り返される重要なコンセプトがここであらわれています。

    下巻も楽しみです。

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    2009年12月26日
  • ドラッカー名著集3 現代の経営[下]

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    『現代の経営』の下巻で、こちらは組織や人事についての議論が展開されています。

    1954年というもう半世紀以上も前に出版された著作ですが、企業の社会的責任いわゆるCSRを強調していてさすがだなあと感心します。また単純な流れ作業よりも多能工によるセル生産的な方式の優位性などにも触れられています。昔から変わっていないのか、それともドラッカー氏の慧眼なのでしょうか。

    「企業は手だけを雇うことはできない」
    「経営管理者にとって決定的に重要なものは他でもない真摯さである」
    という何度か読んだことのある有名な言葉も出てきます。

    ドラッカーさんによると働くための動機は今少し流行りのES (Employee Satisfaction: 従業員満足度)では、動機としてあまりに受動的でありだめだそうです。企業は人に責任を持たせることによる動機付けにより、能動的に企業への貢献を求めることが重要だということです。その裏返しが、もしかしたら企業の社会的責任や経営管理者への真摯さの要求につながっているのかもしれません。

    いずれにせよ、何となく今の状況と比較しても納得いくところがあり、いつの時代でも組織と人事の問題は難しく、同じ課題が繰り返されるものなのですな、と思ったりしました。

    以上

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    2009年12月26日
  • すでに起こった未来―――変化を読む眼

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    この本のキルケゴール論が素敵だったとどこかで誰かが書いていたのを思い出して読んでみました。どことなくエッセイ風で、他の主要著作と比べると少し毛色が違うのではないでしょうか。

    キルケゴールの章もよいですが、ある社会生態学者の回想、と題された最後の章の自己分析も楽しいです。日本画など日本について章も、よく見ているなというのが分かっていまさらながら感心します。もちろんコミュニケーション論やシュンペータとケインズの経済学論もいいですよ。

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    2009年12月26日
  • チェンジ・リーダーの条件

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    ドラッカーは、著書があまりにも多くてどこから手をつけてよいかわからない。

    1973著の新訳本を昨年読んだ。
    「マネジメント ? P.F.ドラッカー 」
    今年は、まとめ本を読んだ。
    090419 図で読み解く!「ドラッカー理論」久恒啓一

    「はじめて読むドラッカー」のコピーに惹かれて再度挑戦。
    変化の時代の真っ只中にあって、最新の洞察を精選したものとのこと。
    2000年9月28日 上梓

    【感想】
    ・マネージメントの常識として常に理解しておかねばならぬこと。
     まさに、一般教養の教科書。
    ・マーカー引きすぎ。頷き過ぎで、「張子の虎」状態。
    ・しかし、この手の本は集中して読まないと頭に入らない。
    ・今回は、早く寝て、早朝読書挑戦。

      特に
       Part4 4章 人事の原則
          5章 同族企業のマネジメント
       Part5 起業家精神のマネジメント  
      が秀逸。(ほかに触れた本がない)

    【関連記事】
    日本でドラッカー人気が衰えない理由
    官僚制を擁護した米国では忘れられた学者の魅力


    【ポイント】
    (はじめに)
    ii/情報を知識に転換し、その知識を行動に具体化することこそ、
     マネジメントの役割
     本書の目的は、マネジメントを学ぼうとする人、この知識社会に
     生きるあらゆる人に理解してもらうことである。
    iv/マネジメントの新定義は、
     ★「知識を行動に具体化することに責任を持つ物」
    vi/「なぜ」「何を」「いかに」を扱う。 
      各章を必要な知識として読み、「行動への道案内」とする
    vii/自らの意思決定と行動が組織全体に与える影響を知るために、
      組織全体を理解しなければならない。

    15/イノベーションの欠如こそ、既存組織が凋落する最大の原因であり、
     マネジメントの欠如こそ、新しい事業が失敗する最大の原因である。

    17/マネジメントとは何か (第1から第7)
    24/マネジメントの役割
     ?組織の使命をはたす。「企業の使命 経済的な成果をあげる事」
     ?働く人を生かす。  「真の経営資源は『人』である。
     ?社会的責任をはたす。「社会に財とサービスを供給するためにある」
    28/企業の目的は一つ、それは顧客を創造すること。
     市場をつくるのは企業である。
     企業は何かを決めるのは顧客。 
     顧客が価値を認め、購入するものは製品ではない。
     それは、製品やサービスが提供する『効用』である。
     企業が顧客を創造すめための二つの機能は、
     「マーケティング」と「イノベーション」だけである。

    30/マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品やサービスを
     顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。

    31/イノベーションは技術にかかわる概念ではなく、
     「経済に関わる概念」である。
    38/目標を具体化
     ?マーケティングの目標。?イノベーションの目標。
     ?人・金・物の補給・利用・開発の目標
     ?生産性の目標。?社会的責任についての目標
      そして、「利益」(必要条件として)を上げること。
      目標のための活動には、コストが必要で、コストは「利益」
      で賄われる。リスクをカバーするにも「利益」が必要。
     「利益」は目標ではない。「設定すべき必要条件」である。
      目標は方向性である。
     「未来を作るべく資源を動員するための「道具」である。

    46/利益の目標
     利益とは企業にとって存続の条件である。
     利益とは、未来の費用、事業存続の費用。
     利益を上げている企業は、存続のための手段を持っている企業である。
     利益は極大ではなく、必要最小限の利益の計画でなければならない。

    53/事業の定義の要素

    99/社会的責任の限界
     マネジメントたるもの、リスクを負い将来の活動に着手するうえで
     必要な最低限度をしらなければならない。

    100/特に、組織は自らの価値体系に合致しない課題に取り組むことは
      さけなければならない。
      熟練や知識は容易に手にできるが、「価値観」をかえることはで
      きない。

    113/社会科学では、自然科学以上に「何を前提にするか」が意味を持つ。
      その前提となるものが「変化する」ということである。

    117/組織には守るべき原則がある。
      組織とは、一人ひとりの人間にとって、あくまでも「道具」にす
      ぎない。
    123/行うべきは人をマネジメントすることではなく、リードすること
      である。
      その目的は、一人ひとりの人間の強みと知識を活かし、生産的な
      ものにすることである。 

    165/一人ひとりの目標を明らかにする
     「事業全体の究極の目標がなんであるか」を知り、その内容を理解する。 
     「自らの成果は、何によって、いかに評価されるか」を知り、理解する。

    167/相互理解を可能にするのは、「下から上へのコミュニケーション」
      である。
      上司が進んで耳を傾ける意思を持つとともに、部下が話を聞いて
      もらえる特別なしくみが必要。

    175/人事の原則

    196/「すでに起こった未来」を探せ 
      (?人口構造、?知識の領域、?他の産業・国・市場)
    201/競争相手が達成された目的をさらに達成すべく相も代わらず
      同じ努力をしている時、
      目的が達成されたことを認識し努力の方向を転換した企業が、
      明日のリーダシップを握る。
    219/起業家マネジメントのタブー
    220/この急激な変化の時代にあって、イノベーションを行い、
      成功し、繁栄したいのであれば、起業家マネジメントを自ら
      の組織に構築しなければならない。

    238/「自分は何が得意で、何が不得意か」との問いこそ、ベンチャー
      が成功しそうになったとたんに、創業者たる起業家が直面し、
      徹底的に考えねばならない問題である。
    251/新規参入者に市場を奪われる原因 五つの悪癖

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    2019年01月06日
  • ドラッカー名著集9 「経済人」の終わり

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     この本は、マネジメントの父と呼ばれるピーター・ドラッカーの処女作である。経営の本で知られている一方で、この本は執筆当時のドイツ・イタリアにおけるファシズムの考察を記したものである。

     論旨を述べると、ファシズム全体主義はブルジョア資本主義、マルクス全体主義の主張が正しくないと大衆が感じて絶望し、他に信じるものがなくなったために崇拝している。ただ、主な信条として何か新しい道を示しているわけではなく、ただの否定である。キリスト教会もその代役を務めることができない。だから、他に信じられるような信条が現れればファシズムを倒すことができる。
     ファシズムが行っている政策は、政治的・社会的な平等を作るために行動しており、一番の被害者となるのは企業家層である。また、ファシズムの経済政策は行き詰まりを見せており、危険は非常に高い。
     さらに、ファシズムがユダヤ人を迫害するのは、ユダヤ人がけがらわしいとかそういった理由ではなく、ユダヤ人がブルジョアの体現だからである。したがって、このままいけばユダヤ人の排除(=虐殺か)に至るであろう。

    といったところか。

     当時のドイツに住んでいた一現地人としての視点から、ファシズムの本質を書いた名作である。2009年の今で、このような無秩序状態は起こらないだろうが(なぜなら、民主主義も資本主義も根本的な崩壊には至っていないから)、このまま人々の不信が高まっていけば、このようなことが起こるのだろうか?

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    2009年12月03日
  • ドラッカー名言集経営の哲学

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    Kodama's review
    これも餞別で頂戴した書籍です。とても勉強になりました。経営とはどのように考えていかなければならないかということの一端をあらためて窺い知ることが出来た一冊です。
    個人的にはとっても勉強になった一冊なので、「★」は5つです!(07.6.10)
    お勧め度
    ★★★★★

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    2009年11月19日
  • ドラッカー名著集7 断絶の時代

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    ビジネスマンのこれから求められる資質について書いてある。経営もしくは経済分野の本であるが、私にはかなり良質な自己啓発本に見える。社会人もしくは大学生必見の書である。

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    2009年10月23日