上田惇生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ドラッカー三大古典は「現代の経営」「経営者の条件」そして本著「創造する経営者」といわれています。
事業戦略という言葉を最初に使った著作でもあるといわれています。
当時から考えると戦略とは一般語になっていますが、なりすぎて戦略の意味がぼけてきてしまっている気がします。なんでもかんでも戦略って使っていて、「それって戦略というより戦術じゃないの?」っていう場合にも使われています。
言葉を分解すると「戦いを略す」ということで、いかに無駄なく焦点を合わせて「戦わず勝つ」ことで、戦う術の戦術の上位に位置する考え方だと思います。
この本では「何をなすべきか」について書かれています。上記古典のうちでは最も実践的といか実際的なことが書かれています。
翻訳者さんは「哲学者としてのドラッカーとマネジメントの父としてのドラッカー」がいるとあとがきに書いておられまして、本著はマネジメントの父としての側面が強いと思います。
書かれていることの多くは現在では多く知られていることですので、すっと理解できました。経営の再確認にもってこいの書物です。
以下印象に残った文章
・物事は、予想したとおりには起こらない。未来は常に違う。しかし、将軍たちが昔の戦争に対して備えたがるように、企業人も昨日のブームや昨日の不況に対処しようとする。
・「いかなる状況が、わが社の製品やサービスなしですむようにしてしまうか、あるいはわが社の製品やサービスなしにすまさざるをえなくしてしまうか」
・「学殖として意識しているようなものは、学問ではなくて衒学にすぎない」
・脂肪と筋肉を混同し、多忙と成果を混同する。
・イノベーションとは古いものに新しい次元を与える。 -
Posted by ブクログ
すいません時間がないので全体的な印象分だけ、後で詳細に書き直します。
これからの未来に絶対に起こる変化を念頭に、マネジメントの本質を語った良本だと言えるでしょう。この時代にこれだけの本が出せるとは、
さすがはドラッカーと言ったところ。しかしながらやはり時代の変遷と共に、この本で語られていることは現代マネジメントでは常識の部類に入ると言わざるを得ないでしょう。勿論、現代でも通用する名著であるとは思いますが、この本で無ければならない理由も無い、と言う話です。
当然ですがこれらの本は経営書などと同様、マネジメント経験者・マネジメントが現在進行形で必要に迫られている人物以外が読んでも時間の無駄に成り兼ねません。読む人を選ぶ本ですね。 -
Posted by ブクログ
情報ではなく知識、知識があるからこその洞察だんだろうと、いつも感服してしまう。しかし、彼が思い描いたように企業をマネージメントしている経営トップはるのだろうか。彼の思想は、企業に対して共通の善についての責任を求める。社会的な責任を求める。それはメセナ活動などとは全く異なり、仕事を通じて労働者の生活に責任を持つといった意味合いなんだと思う。
ドラッカー本はよく読まれているけれど、その思想を真摯に受けて実行している人はどれほどいるのだろうか。彼のマネージメント論は理屈の部分であって、そこだけを抜き出してもなんのためにもならない。社会的責任という一番重要で大切なが抜け落ちている気がする。その思想があるからこそ、ただのハウツー本にならないのだ。そして、その部分は、ドラッカーのエッセンス本では書かれないような気がするのだ。
しかし、その責任と権限に関する問題は、ドラッカーが提言するもGMのアルフレッド・スローンは耳を貸さなかったという。経営のトップからすれば、とういてい受け入れられない話なのかもしれない。