上田惇生のレビュー一覧
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[ 内容 ]
[ 目次 ]
歴史の転換期
第1部 社会(資本主義社会から知識社会へ;組織社会の到来;資本と労働の未来;生産性;組織の社会的責任)
第2部 政治(国民国家からメガステイトへ;グローバリズム、リージョナリズム、トライバリズム;政府の再建;社会セクターによる市民性の回復)
第3部 知識(知識の経済学;教育の経済学;教養ある人間)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
ドラッカー、最初の事業戦略の本。
ドラッカーにしては珍しいと思ったのが、顧客ではなくまず製品の分析からすすめている点。(収益性やプロダクト11のカテゴリなどは参考になる)
また、強みにフォーカスするドラッカー氏が今回は弱みを克服することで機会を発見することを説いている。
1960年代の段階で、様々な業界が持つ独特の弱みについて氏は鋭く突っ込みを入れ、改善を促しているが、リーマンショック以降、急激な変化を目の当たりにしているなか、それらの産業は変化を受け入れざるをえない状況になっているし、変化への対応を先延ばしにしてきた産業は危機的な状況に晒されている。
事業戦略とは経営の舵取りにかかわることだが、だからこそこれを読み、ひとりひとりが経営の担い手としてそれぞれの立場で次の一手を考えなければならないと思った。 -
Posted by ブクログ
ドラッカーの本は経営者向けのマネジメント系の本が多いのですが、これは技術者向けの本です。技術者の持つ技術が社会や顧客に貢献するためには、何に配慮すればよいかについて述べられてます。つまり、組織の中で技術者が貢献するためには、誰がなぜその技術を求め、誰がどうやってそれを普及させていくかまでイメージすべきと説いており、それができる人をテクノロジストと定義しています。また、技術者で無い人が技術と技術者をマネジメントすることの重要性にも触れています。実例と理念のバランスがよく、イメージがつかみやすいです。ドラッカーや技術が社会に与える影響に興味のある理系の人は必読です。
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Posted by ブクログ
「まさに、機会の平等という正義、社会における位置と役割という名の尊厳を統合して実現することこそ、産業社会の代表的組織としての企業の最大の課題である。」
ドラッカーの指摘を無視したGMが今大変なことになっているから、その鋭さに感激、みたいなのは結果論だから無し。
さらに、1946年の時点で現在話題になっている企業の社会的責任を説いているから、その聡明さに感激。みたいなのも結果論だから無し。重要なのは、その理論の先見性ではなく、思考の積み方ではないだろうか。
ドラッカーには企業の運営にたいして崇高な考えがある。企業の目的は必要なサービスを提供することで、利益は経済的リスクに対する保険料のようなものという考え方だ。
企業は産業社会の代表的組織だから、完全雇用を実現するという形で、労働者に地位と役割を与えなければならない。完全雇用を実現するには、不況期において資本財生産を確保することが大事。不況時、政府はニューディール政策のような大規模公共投資によって雇用を創出しようとした。
しかし、政府機能が雇用の創出手段になってしまっては、政府自体の健全性が損なわれる。
企業は、不況時の雇用を確保するために、利益の一部分をまさしく保険料としてプールしておく必要がある。こんな感じ。
時代は右と左の時代で、ここにもドラッカーのナチスの全体主義、ソ連の計画経済嫌いが見える。
ドラッカーの書くとおり、企業は公益性に関わりがあるとするならば、公的資金の注入による企業救済を批判することができないのではないか。 -
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どんな小さな組織でも、リーダーの位置にいる人は読むべきだと思う。
ドラッカーは世間で思われているよりは難しくないです。
いくつか気になった箇所を…。
『私は子供のころ、親戚の医学部の教授が何人かで、名医の条件について議論しているのを聞いたことがある。彼らは技能はあっても知識のない医者は危険であること、逆に、知識があっても技能のない医者は役に立たないことでは意見は同じだった。
(中略)
最高の知識と最高の技能を兼ね備えた名医には誰でもなれるわけではないが、優れた治療を施し、間違った治療をしないという意味での有能な医者には誰でもなれる。
同じことがマネジメントについてもいえる。有能であるためには、知識をもたなければならない。すなわち、「なぜ」行うかを知らなければならない。同時に、「何を」行うのか、「いかに」行うのかを知らなければならない。技能をもたなければならない』
不動産営業についても、そっくりそのまま、言えることですね。
言葉を換えてみましょうか…。
セールス技術はあっても不動産知識がいい加減な営業マンは危険であること、逆に、不動産に関する知識が豊富でもセールス技術のない営業マンは役に立たないこと。
要するに…。
知識と技能を持たなければならない、ということです。
ここまで書いて、レイモンド・チャンドラーを思い出した。
タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。
タフさが技能。
優しさが知識。
もう一つ。
マネジメントが果たすべき3つの役割について書いています。
『組織の使命を果たす
第一に、マネジメントは、その組織が使命を果たすために存在する。企業の場合、それは経済的な成果をあげることを意味する。
(中略)
経済的な成果を生むことができなければ失格である。消費者が欲する財とサービスを、彼らが進んで支払う価格で供給できなければ失敗である。』
『働く人を生かす
第二に、マネジメントは仕事を生産的なものにし、働く人を生かす役割がある。企業でも企業以外の組織でも、真の経営資源は一つである。人である。
(中略)
仕事を仕事の論理に従って編成することは、最初の段階にすぎない。むずかしいのは次の段階である。仕事を人に合わせることである。人の論理は、仕事の論理とは著しく異なる。』
『社会的責任を果たす
第三に、マネジメントには、自らの組織が社会に及ぼす影響を処理するとともに、社会の抱える問題の解決に貢献するという役割がある。
いかなる組織といえども、それだけで存在し、自らを目的とするわけにはいかない。それは社会の機関であり、社会のために存在する。企業は、人に仕事を与え、株主に配当を与えるために存在するのではない。社会に財とサービスを供給するために存在する。』
この3つの教訓は、いつでも頭のどこかに置いておかないとな…。
ドラッカーを読むと元気が出ます。
頑張って仕事をしよう!という気になる。
また、目からウロコが落ちる。
第二の役割、働く人を生かす、の中の文章…。
「仕事を人に合わせる」なんていう言葉が、いかにもドラッカーらしい。
ほとんどの場合、人を仕事に合わせてしまうんですね。
でも、できるだけ仕事を人に合わせた方がいい。
こう考えると気が楽になったし、視界が広がりました。
まさに、マネジメントという感じです。 -
Posted by ブクログ
斜め読み。
興味があったテーマで以下まとめ。
■企業の目的は何か
・企業の目的
→顧客を創造すること
(顧客の潜在的な欲求を満たすこと)
→組織に関わる人たちが生産的な仕事を通じてイキイキと働けるようにすること
→社会の問題解決に貢献する
・利益は企業にとって、目的ではなく制約条件
(感想)「よい企業」を育てていくことは、「よりよい世界」をつくっていくために不可欠だと思った。
■企業はいかにして成果をあげるか
・成果を生むのは、マーケティングとイノベーションだけ
・真のマーケティングは、顧客から出発する
・イノベーションとは、人的資源や物的資源に対し、より大きな富を生み出す新しい能力をもたらすこと
■大企業のイノベーション
・大企業、巨大企業もイノベーションに成功できる
・イノベーションを行うためには、起業家精神をよしとする企業風土が必要
・既存の事業は新しい事業から分離して組織しなければならない
(起業は既存の事業の片手間でできる仕事ではない)
・得意分野以外でイノベーションをしようとすると失敗する
・買収して起業家的になっても、マネジメントに逃げられるので失敗する
(感想)銀行の企業風土では、起業家的精神を浸透させるのは難しいんだろうか。起業家的精神の浸透した会社を、「リスクを伴うイノベーションを起こそうとする人間が賞賛される会社」とすると、そのような会社をつくるにはどうすればよいのだろうか。「リスクをとって挑戦する人間にインセンティブを与え、そうでない人間にペナルティを与える」ということ以外に、何かよい制度設計はあるのだろうか。
■金融業界のイノベーション
・金融業界はこのままでは衰退する。
なぜなら、1970年~2000年までイノベーションを怠ってきたから。
・デリバティブ、自己勘定取引をよしとせず(←本書は2000年に出版された。この記述からもドラッカーの先見の明が感じられる)
機会は以下のようなものがある。
・先進国と新興国で急速に増大しつつある豊かな中高年中流階級のニーズに応える
・中小企業の財務管理の受託サービス
・中小企業の資金需要の証券化→商品化
・為替リスクをヘッジできる保険?のようなもの
(感想)10年前にドラッカーが提示したイノベーションのアイデアは、今実践されているのだろうか。 -
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タイトルは原題「managing for results」のほうがわかりやすいかも・・・。組織や外部環境を含めた事業を、どんな風に見て、どのように対応していけば成果をだしていくことができるのか?について書いてあります。
的確に人材と資金をピンポイントであてて、事業の目指すべき方向に持っていくことが大事!ということでした。その的確なポイントをどう見つけるか?また、そうすることがどれだけ大事か?についてほとんどのページが割かれています。会社全体だけでなく、関わっているプロジェクト単位でみても、自分はどこに労力をさいて仕事をするべきか?(あるいは部下にしてもらうか?)やめるべきことはなにか?など考えさせられるところが満載です。 -
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週刊ダイヤモンドの3分ドラッカーを纏めたもの。ドラッカー著作のインデックスとしても利用出来ると思う。自らを社会動態学者と位置づけたドラッカーの名言が散りばめられた一冊。
(1)成果を挙げる人の共通点とは…なすべきことをなす能力(経営者の条件)
第一に、時間を管理すること。体系的に時間を使うこと。第二に世の中への貢献に焦点を合わせること。成果に勢力を向ける。第三に自らの強みに基準を据える。第四に力を集中する。優先順位を守る。第五に成果をもたらす様、意思決定する
(2)自らの強みを知る為の便利な法(PFドラッカー経営論)
何か少しでも大きな事を始める時はその期するところを箇条書きでメモしておく。そして9ヵ月後、期待したものと実際の成果を比べる。2、3年で自分の強みが分かる。継続すれば、強みの変化まで分かる
(3)自らの時間を知る(経営者の条件)
成果を挙げるものは仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。まず何に時間がとられているかを知ることからスタートする。次に時間を奪おうとする非生産的な要求を退ける。そして得られた自由な時間を大きく纏める
(4)組織の存在理由を明らかにする(経営の哲学)
組織が存在するのは組織自身の為ではない。企業を始めとするあらゆる組織が社会の機関である
(5)未来を知る2つの方法(創造する経営者)
未来を築く為にまず初めに為すべきは、明日何を為すべきかをきめることでなく、明日を創るために今日何をなすべきかを決めることである。
(6)変化を当然のこととせよ(イノベーションと企業家精神)
イノベーションは変化を利用することによって成功するのであって、変化を起こそうとすることによって成功するのではない。…企業家精神の原理とは変化を当然のこととすることである
(7)エントロピーの法則を破る(テクノロジストの条件)
いかなる経済と言えども放置しておくならば、資本の生産性は確実に逓減に向っていく。これを防ぐ唯一の方法、すなわち不毛の硬直化を防ぐ唯一の方法が、企業家精神による生産性の耐えざる向上である
(8)リーダーが持つべき唯一の資質とは(現代の経営)
習得することが出来ず、元々持っていなければならない資質がある。それは才能ではなく真摯さである
(9)コミュニケーションは手段ではない(マネジメント)
コミュニケーションは私からあなたへ伝達するものではない。それは、我々の中の一人から我々の中のもう一人へ伝達するものである。組織においてコミュニケーションは手段ではない。それは組織の在り方そのものである
(10)行動に拠るフォローなくしては(経営者の条件)
自ら出掛けて確かめることは、決定の前提が有効か、それとも陳腐化していて問題をそのものを再検討する必要が在るかどうかを知る為の唯一でなくとも最善の方法である
(11)本当に重要な数字とは何か(明日を支配するもの)
人口構造の変化と同じように重要でありながら経営戦略上ほとんど関心を払われていないものとして、支出配分の変化がある
(12)21世紀の為の社会生態学(すでに起った未来)
体系としての社会生態学は行動にかかわりを持つ。知識とはそれ自体が目的なのではなく、行動の為の道具である
(13)社会における位置と役割の重要性(産業人の未来)
危険は、社会への参画が不可能になることである。無関心となり、白け、絶望に至ることである。 -
Posted by ブクログ
内容紹介
組織に働く人たちが、時間管理・集中の方法・強みの鍛え方・意思決定の仕方など、みずからを磨き、限られた時間の中で最大の成果をあげるための必須のノウハウを、ドラッカーの言葉をもとにまとめた仕事論の王道。本書を読めば、一流の仕事ができるようになるための姿勢と具体的な行動がわかる。ドラッカー自身がほぼ一世紀にわたる知的人生の中で育み、実践してきた方法であり、長い時の流れにも耐えてきた不変の原理原則である。
目次
第1章 成果をあげる能力は習得できる
第2章 汝の時間を知れ
第3章 いかなる貢献ができるか
第4章 強みを生かす
第5章 最も重要なことに集中する
第6章 意思決定を的確に行う
結論 成果をあげる能力は習得しなければならない