上田惇生のレビュー一覧
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知識を行動に具体化することに責任をもつ者>現代の経営(1954年)
もはやマネジメントは専門的な技能ではない。本書でも明らかにしているように、一般教養になりつつある。一般教養とは、教育ある人間が、自らの役割を果たすために知っておかなければならないことである。明日の日本、あるいは明日の先進国において、マネジメントを理解せずに、教育ある人間の役割を果たすことはできない。あらゆる人間が、マネジメントとは何のことであり、その基盤となるものが何であるかを知らなければならない。それが前提とするもの、価値をおくもの、目標とするものが何であるかを理解しなければならない。(チェンジリーダーの条件、2000年) -
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マネジメントとは何か。
マネジメントは組織のための機関である。組織がなければマネジメントはありえない。その組織は社会のための機関である。機関とは何を行うかによって定義されるものではない。何を貢献するかによって定義される。
マネジメントには3つのポイントがある。
自らの組織に特有の目的とミッションを果たす
仕事を生産的なものとし、働く人達に成果をあげさせる。
仕事が社会に与えるインパクトを処理するとともに、社会的な貢献を与える。
大事な事は
顧客は誰か
顧客にとっての価値は何かを常に考えること。
戦略計画の重要性についても触れている。
戦略計画は予測ではない。予測は可能性の範囲内、戦略は可能性を変えること。
昨日を廃棄し何をいつ行うか、それが戦略計画である。
20110604 -
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成果に責任を持つマネージャーについて論じたのが『マネジメント』とすれば、こちらはアクションそのものに責任を持ち実行する知識労働者≡テクノロジスト(要は現場の人)を論じた本。とは言えそこはマネジメントの大家ドラッカー、テクノロジストを如何にマネージするか、について書かれているので、正確には『マネジメント』の部分集合(現場のヒトのマネジメント)を深化させた本、ともいえる。
最初の1/4と最後の1/4、つまり本書の1/2は技術史に関する記述に充てられているが、マネジメントに直結する部分が少なく、本書を手にする多くの人にとって、あまり意味のあるものとは思えない。
残りの1/2には、示唆に富む内容が含まれるが、上記のため、マネジメントを考える上で有用な情報の密度は『マネジメント(エッセンシャル版)』に比べて格段に劣る(そもそも「エッセンシャル版」なのだから密度が濃いのは当然といえば当然だが)。
技術史に関する記述を脇に置くと、本書を要約は次のとおり:
・知識労働の生産を向上させる条件は以下:
①仕事の目的を自ら考えさせる
②生産性向上の責任を担う、つまり自らをマネジメントする
③継続してイノベーションを行う
④継続して学び、人に教える
⑤量よりも質を重視する
⑥知識労働者はコストではなく資本財
・ベンチャーのマネジメント
①想定を市場に合わせて変える(市場の反応は得てして予期せぬものとなる)
②キャッシュフロー計画を持つ
③トップマネジメントのチームを事前に用意しておく
④創業者の位置づけを自ら、組織にとっての必要性と己の強みを軸に決める(場合に応じて自らの役割を限定し、必要な場合は去る)
・イノベーションの組織と戦略
①外の世界にどのような影響を与えたいのかを定義づける
②リスクと不確実性を区別し、前者に基づくイノベーションを管理しつつ、後者に備える
③既存の事業を持つ場合、イノベーティブ事業と既存事業のバランスをポーロフォリオ上で取る
④イノベーティブ事業と既存事業で評価基準を分離する
⑤トップが新しいアイディアを奨励し、成果に責任を持つ
⑥イノベーティブ事業と既存事業とで、組織を分離する -
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ドラッカーの本をたくさん読んでいるわけでもないので、生意気なことは言えない立場だけど、正直、この本はつまらなかった。この本は「明日を支配するもの」として読むのではなく「21世紀のマネジメント革命」という原題のままでよかったのではないか?
明日と言っても書かれたのは1999年。経済を初めあらゆることのグローバル化、先進国・特に日本でも少子化など、経済活動上の重要なターニングポイントについては書かれているが、すでにこの本が書かれて以降、我々は、2001年9・11の同時多発テロもテレビで見てしまったし、2008年9月のリーマンショックも経験してしまったし、2011年3・11の未曾有の大震災も経験してしまいました。
明日とは、どの明日か、私はこの震災で人の心にある価値観が少しずつ変化していくのではないか、その時の明日は1999年ではなく明らかに21世紀のど真ん中の明日であろう。
その証拠に「第2章 経営戦略の前提が変わる」の中で
・行ってはならないこと
1.誘惑に負けて経営上の判断をおろそかにしてはいけない
2.自らの事業の定義と経営戦略に合致しない事業に進出してはいけない
・行うべきこと
1.事業の発展は投資や買収以外の方法で、経済的枠組みの中で実現される
2.為替変動の対応
どうだろう。これが「経営戦略の前提が変わったこと」で決まった新しいことだろうか?否。これは普遍的なことで、何も21世紀の世界で前提が変わったから行ってはいけないとか、行っていいとか言うものではない、少なくとも地場で一生懸命頑張っている地方の中小企業にとっては。
しかし、心に響く言葉もあります。「変化はコントロールできない。できることは、その先頭に立つことだけである」これも普遍的言葉で何も21世紀に限ったことではないとは思うが、より実感するようになったのは、21世紀に入ってからだろう。
×第1章マネジメントの常識が変わる
×第2章経営戦略の前提が変わる
◎第3章明日を変えるのは誰か
△第4章情報が仕事を変える
△第5章知識労働の生産性が社会を変える
×第6章自らをマネジメントする
△付章日本の官僚制を理解するならば
これが私の章ごとの評価。3章以外ほとんどつまらない??(笑)
大切なことは、どんな環境でも、地方の小さな会社のトップは、敏感に市場を読み、機敏に動き、知恵を絞って、日々頑張っているからこそ、未知の明日を恐がらずに挑戦できるのであろう。予想も予測で対応しなくても、普遍的な信念こそが、明日を支配するものとして残るのだろう。
そのために、体系的廃棄という発想は重要である。
商品も資材ももったいと取っておくことは、どんどんコスト増につながることに注目したい。米五では1000円で購入したものを、今売れば1200円で売っても200円の粗利が出るが、1年間保管した場合(1平米を保管場所として必要とした場合)目に見えない保管コストは年間で2400円になる。1年後に売るなら3400円で売っても1円の利益にもならない。1カ月後なら1200円でも売っても1円の利益にもならない。
目に見えない支出コストを意識することが21世紀に変化の時代にスリム化した企業を作る上で重要であると思う。さらに、スリム化した後は、人口6000万になった日本での商売のイメージを想像できるかどうか、経営者の手腕となるのかなと思う。地元の利権と権力争いしかできない政治の現状はまるで江戸時代の鎖国の状況と同じ。国際社会から日本がどんどん地盤沈下している。その国でどのような商売をするのか、それとも開国するのか(笑)
印刷技術、蒸気の技術、IT革命など、ツールの革命は商売のあり方を内部から変えてくる要因であると思うが、明治維新、敗戦からの復興、阪神大震災から同時多発テロ、未曾有の津波を伴う大震災は、人々の心の価値観を変える出来事であり、それらは大なり小なり外部から経営に影響を与える要因であると思う。 -
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三週間前から、自分の時間の使い方の記録を行っています。で、ふと、ドラッカーさんも時間管理の第一歩は自分の時間を記録することだとおっしゃっていたのを思い出し、この本を手に取りました。
この本を読んだことで、記録がたまったら、次にすることは、
・時間の使い方を分析することによって、
・成果を出すうえで重要なことにまとまった時間を割くために
・無駄な活動の時間を削除すること、
・任せられる仕事は人にお願いすること、
・作業の時間はもっと効率化できるように仕組みで解決すること
だということに気づけました。
さっそく分析を行い、考えるための大事な時間を捻出したいと思います。 -
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▽やや大げさに言うならば、今後一〇年もすれば、個人を組織のニーズに適応させる手段としての「マネジメント開発」への関心は急速に薄れ、逆に、組織を個人のニーズや意欲、潜在的能力に適応させる手段としての「組織開発」への関心が、はるかに高まってくるはずである。
▽知識労働にはそのような前提はあてはまらない。たしかに、唯一最善の方法というものは存在するかもしれない。しかしそれは、仕事の物理的特性、ましてや知的特性によって決まるものではなく、個々の人間によって決まるものである。気質によって決まるものである。
▽今後マネジメントに関して最も重要な意味をもつ変化は、社会の意欲や価値観のあり方までが、経営者管理の仕事ぶり・能力・責任感・価値観にかかってくるようになるということである。(マネジメントの役割、1969)
▽組織内コミュニケーションを成立させるためには、従業員と言わず学生と言わず、彼らコミュニケーションの受け手が、常に可能なかぎり意思決定の責任を分担するようにさせなければならない。説明によってではなく、意思決定の責任の経験によって理解させなければならない。(情報とコミュニケーション、1969)
カバー装丁:川畑博昭
難しい…特に最後の方の論文は今の私には情けないことに理解しきれません。
日本について書いてあるのでわくわくして読んだら
日本の文化なはずなのに全然知らない人ばかりでショックでした。
この人の守備範囲の広さに舌を巻きます。
利益はコストという考えに一番驚いた。 -
Posted by ブクログ
知識は仕事の基盤だ。
成果を上げるよう常に意識せよ。
上司をマネジメントせよ。上司が昇進できるようサポートすれば、自分にもチャンスが出てくる。
成果あげる人の共通点は「なすべき事をなす能力」。なすべき事をなす能力とは、
①時間管理力、②世の中への貢献に焦点を合わせる能力、③自らの強みに基準を据える、④力を集中すること
自らの強みを発揮できる機会を逃すな
社会・会社に貢献することを考えよ。
集中せよ
目線を高く持て
自らに求めるものを多く持て
労働者は会社にとってはコストではない。資産だ。
組織の欠陥は、①階層の増加、②組織問題の頻発、③些細な事の重視、⑤調整役の増加
①自らのミッションは?②顧客は誰か③顧客にとっての価値は?④我々の成果は何か⑤我々の計画は何かを常に考えを
イノベーション成功させるには、①こりすぎてはならない、②多角化してはだめ、③明日ではなく今日のために行う
イノベーションはトップマネジメントで行え
優れた一つのアイデアを手にするには、多くのばかげたアイデアが必要だ。
負えるリスクは負え
複数の解決案を作れ
常時、外部の人を自分の組織に入れなければならない。
政府は変革が必要だ。
予算の張らなく少なくせよ
公的機関が企業と違うのは、①予算を執行する。成功が業績ではなく獲得した予算によって評価される。②多様な利害関係者によって左右される。③自らの指名を道義的な絶対とし、費用対効果の対象としない。