上田惇生のレビュー一覧
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ネタバレ上巻に続いて読んだが、やはり古臭さをまったく感じさせない著書である。いろんなことがコンパクトに書いてあり、それぞれなるほどと思えるが、全体としてのまとまり感に少し欠けるきらいがある。自分の中でもまだ消化しきれていないことが多いが、いつか読み返してみたい。
最後にマネジメントの責任ということでここでも公的機関としての企業という側面が強調されるところが非常に興味深い。マネジメントは公共の利益を自らの利益とすることで調和を実現しなければならない。さもないと、結局は企業自身も労働組合との衝突(「年間賃金保証」vs「雇用賃金プラン」)を受けたり、政府からの規制を受けたりすることになり、その時には余計 -
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ネタバレドラッカーが1954年に出版した古典的経営書である。これが60年前に書かれたものかと思うほど、違和感がない。ドラッカーは企業の目的は社会にあり(企業は社会の機関)、「顧客の創造」であるとする。それはマーケティングとイノベーションを通じて行われる。
昔から経済学では企業の目的は利潤の極大化だとするのが当たり前だし、常識的にもそのように考えられていると思うが、ドラッカーの興味深いところは利益については最大にするのではなく、あくまで損失の回避であり、企業が変化を起こそうとする中でのリスクに備えるための余剰の源泉として位置付けているところだ。
またドラッカーが挙げている、事業において目標を設定す -
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ドラッカーの名言集的な一冊、さらっと読めました。
どこかエッセイ的でもある構成となっています。
一つのフレーズと、それを扱っている著作からの引用、
そして、それをどう“使用すべき”かとのヒント。
見開きで一つのテーマを扱っているので、
気まぐれにパラパラとめくっていても面白いかと。
これからドラッカーを読もうとしている方にも、
既に読み込んで、たまにエッセンスだけ見たいなとの方にも、
それぞれの読み方に合わせた使い方ができそうです。
“第二の人生を準備する”
ここ最近実感しているのは、自分の親の世代と異なり、
一つの道で過ごせた時代ではなくなったとのこと。
第二(セカンド)でも -
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ドラッカー本は何年も前に「プロフェッショナルの条件」「マネジメント」(高校野球の方ではなく原著)を読んだ。あれらが参考書だとしたら本書は練習問題集という位置づけになる一冊だと思う。
体系的にまとめられているという点では前述の二冊の方が上なので、ドラッカーのとっかかりという事では本書ではなく前述の二冊を読んだ方が良いだろう。それらを読んだ上で、さらに深くドラッカー経営哲学を学ぶのなら本書は良い練習問題集になる。
本書の構成は一応の章立てはされているものの、ドラッカーの膨大な知識と経験から語られるケーススタディが随時差し込まれるのでスラスラ読むというにはかなり大変な一冊だと言える。もちろん、各ケー -
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ネタバレ最後の方の印象があまり良くなかったので、ドラッカーなのにあれ〜と思った。
がしかし、あらためて引用箇所を見直してみたら、結構良い事ばかり書かれている。良い本ってことかなぁ。
-引用-
知識は専門化して、初めて有効となる。ということは、知識労働者は組織と関わりを持たざるを得ないことを意味する。組織とは、多分野の知識労働者を糾合し、彼らの専門知識を共通の目標に向けて動員するための人の集合体である。
組織に必要とされるものは、真摯に仕事をする有能なトップマネジメントであって、超人ではない。今日何人かのスーパーマン的なトップがいるということ自体が、トップマネジメントの危機を表している。
沈没の危 -
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ネタバレドラッカーの言葉を引用し、どの様に仕事の中で実践していくかのテクニックを説明した本。いくつかは参考になる部分があった。
実践してみようと思うことは下記。
•仕事ではなく時間を管理する。2週間、詳細な時間の記録をとってみる。(挫折した)
•今は意思決定の結果、事実でなく意見(仮説)から始める。
•意思決定を書き留めておく
•到達点は高く設定する。到達点よりも高くなることはないので、低いとそれ以上にはならない。
•計画とスケジュール管理は違う。夢や目標を定めて今月何をするかが計画。
•自分の何が強みか、自分には何ができるかを知る必要がある。 -
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ネクスト・ソサエティ、歴史が見たことがない未来が始まるとの副題。2000年前後に書かれた本であるから、現在はその未来に入っているところ。
そうした視点で捉えると、ドラッカーの先見性には驚く。
まるで現在のことを書いているかのように命中していることが多い。
またドラッカーが日本を見る観点、新鮮な響きであった。
日本は劇的な変化が得意である。一定のコンセンサスを得るや、ただちに転換する。
つまり、江戸時代の鎖国、明治維新、太平洋戦争を経ての民主主義化、そして超円高に対する海外進出などを事実としてあげている。
たしかに言われてみればそうだ。でも保守的じゃないのか…
そうか、コンセンサス -
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ドラッカーの著作から名言を引用して、彼の考えをひとつにまとめた本。
他の人が彼の言葉を内容毎に集めて解説つけているような形。
似た形態の『超訳ニーチェの言葉』と比べると、同じような言葉が並んでいて引用を欲張ってる感じ。
もっとシンプルで、すっと入ってくるくらいがいい。コンパクトにまとめているようでごちゃごちゃしてる。
この本だけで何かを得るわけではなく、あくまでドラッカーの考えに触れる程度。触りだけ、という感じで物足りなかった。
とりあえず彼の著作をどれか一冊読んでみたいな。
☆内容☆
どうすれば一流になれるのか?仕事の本質を洞察し、 成果をあげるための姿勢と行動を示す不朽の箴言集。ドラ -
Posted by ブクログ
ネタバレイノベーションと企業家精神に続き、ドラッカー第2弾。
前作に続いて、「ドラッカーは、合わない」と実感したので、もう読むことはない。面白かったが、2002年の本である上に、対談や、雑誌への投稿など、
全体としてのまとまりに欠けて、この本を通じて伝えたいメッセージがわかりにくかった。
以下、メモ。
製造業は、農業と同様にs、GNP、雇用に対する割合を下げる。
補助金などで国に保護されることになるか。
雇用が急激に失われれば、社会構造が支えられないため
国の保護は避けられない。しかし、それは、機能しないことは歴然。
会社をつぶして、新しい産業への補助を行うべき。
・製造業者から、知識労働者が増 -