上田惇生のレビュー一覧
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経済人は終わりだけど、産業人には未来があるということか。当時の経済人と産業人の違いを理解したうえで挑戦したい本だけど、あまり読みたいとも思わない本でもあります(^^;
読んでいてチャップリンのモダンタイムスの一幕を思い出しました。資本主義社会の中で会社では人間の尊厳が失われ機械の一部の歯車のように働くようになっていることを笑いで風刺していますが、最後は自由な生活を求め旅立っていきます。そんな映画が流行っていた時代、人々に魅力的な生き方、働き方を提示できるかいなか、つまり、個人がその社会の中で「位置と役割」を持てる社会かどうか、と述べています。
たぶん(と言うのは本書から明確には読み取れなか -
Posted by ブクログ
知識を行動に具体化することに責任をもつ者>現代の経営(1954年)
もはやマネジメントは専門的な技能ではない。本書でも明らかにしているように、一般教養になりつつある。一般教養とは、教育ある人間が、自らの役割を果たすために知っておかなければならないことである。明日の日本、あるいは明日の先進国において、マネジメントを理解せずに、教育ある人間の役割を果たすことはできない。あらゆる人間が、マネジメントとは何のことであり、その基盤となるものが何であるかを知らなければならない。それが前提とするもの、価値をおくもの、目標とするものが何であるかを理解しなければならない。(チェンジリーダーの条件、2000年) -
Posted by ブクログ
マネジメントとは何か。
マネジメントは組織のための機関である。組織がなければマネジメントはありえない。その組織は社会のための機関である。機関とは何を行うかによって定義されるものではない。何を貢献するかによって定義される。
マネジメントには3つのポイントがある。
自らの組織に特有の目的とミッションを果たす
仕事を生産的なものとし、働く人達に成果をあげさせる。
仕事が社会に与えるインパクトを処理するとともに、社会的な貢献を与える。
大事な事は
顧客は誰か
顧客にとっての価値は何かを常に考えること。
戦略計画の重要性についても触れている。
戦略計画は予測ではない。予測は可能性の範囲内、戦略は可 -
Posted by ブクログ
成果に責任を持つマネージャーについて論じたのが『マネジメント』とすれば、こちらはアクションそのものに責任を持ち実行する知識労働者≡テクノロジスト(要は現場の人)を論じた本。とは言えそこはマネジメントの大家ドラッカー、テクノロジストを如何にマネージするか、について書かれているので、正確には『マネジメント』の部分集合(現場のヒトのマネジメント)を深化させた本、ともいえる。
最初の1/4と最後の1/4、つまり本書の1/2は技術史に関する記述に充てられているが、マネジメントに直結する部分が少なく、本書を手にする多くの人にとって、あまり意味のあるものとは思えない。
残りの1/2には、示唆に富む内容が -
Posted by ブクログ
ドラッカーの本をたくさん読んでいるわけでもないので、生意気なことは言えない立場だけど、正直、この本はつまらなかった。この本は「明日を支配するもの」として読むのではなく「21世紀のマネジメント革命」という原題のままでよかったのではないか?
明日と言っても書かれたのは1999年。経済を初めあらゆることのグローバル化、先進国・特に日本でも少子化など、経済活動上の重要なターニングポイントについては書かれているが、すでにこの本が書かれて以降、我々は、2001年9・11の同時多発テロもテレビで見てしまったし、2008年9月のリーマンショックも経験してしまったし、2011年3・11の未曾有の大震災も経験し