あらすじ
歴史には峠がある――ひとたび越えてしまえば、経済的、社会的、政治的な景色が変わり、言葉も変わる。ドラッカーは、1965年から73年の間に世界が「峠」を越え、新しい次の世紀に入ったことを明らかにした。
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Posted by ブクログ
読みながら思ったことは
ドラッカーのアタマの中にある『新しい現実』
が まったく 大きな視点で あることにおどろき、
その解明の仕方が 歴史的である。
その切り取り方が 実に大胆であることにおどろく。
どこから、そのような視点がくるのかが
よくわからない というのが 今のところの状況だ。
ドラッカーの書いたものを 系統的に 学ぶ必要がある。
そうしないと、理解が 中途半端 になりそうだ。
ドラッカーは マネジメント、イノベーションというテーマに
ついて 明らかにしていたが、それだけでない
奥深さがある。
Posted by ブクログ
哲学、社会、人文、政治経済、世界情勢など広範囲のテーマに関するエッセンスが惜しみなく詰まった名著。
ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー岩崎編集長絶賛の書。
しかし、内容からしてドラッカー氏は、本書を、明確に読者を”意思決定者とその候補生のために書いたものであり、哲学書ではない”と、誤解のないように言い切っている。
過去をベースに意思決定するのではなく、今日起こっている現実は何かを描写し、明日批評ではなくどんな行動を起こすべきかを決められるのは結局は自分自身ということだからなのでしょう。
いつもながら、これが15年以上前に書かれたとは思えない。
世界の大きな流れの中で、トレンドを読み、行動を起こすには、本書以上優れた著作はないかも知れない。
<以下、マネジメントとは何かについて、非常にしっくりきたので、引用>
マネジメントとは、人間学である。マネジメントとは人の心、人の本質にかかわるものである。
マネジメントとは、まさに伝統的な意味におけるリベラルアート、すなわち一般教養でなければならない。知識、自己認識、知恵、リーダーシップという基本にかかわりを持つがゆえに教養にかかわるものであり、実践と実行にかかわりをもつがゆえに教養にかかわるものである。
従ってマネジメントにある者は、心理学、哲学、倫理学、経済学、歴史など、人文科学、社会科学、自然科学の広い分野にわたる知識と洞察を身につけなければならない。
Posted by ブクログ
1989年に出版された本書に記されていることは、35年経った2024年でも全く色褪せていませんでした。
ドラッカー教授の慧眼にただただ驚くばかりです。
Posted by ブクログ
タイトルは「新しい現実」だが、時代を超えた普遍の現実ととらえて読んで差支えない。西洋の隆盛を支えたのは「社会による救済」というのはまさに表現の妙。ということは、世界が西洋化した現代でもそれは当てはまる。そして社会による救済が終焉した後の世界には空白が生じ、それを埋めるための動きが、今まさに世界で起きている出来事に他ならない。イスラム国の台頭。テロの蔓延。保護主義思想の傾倒。まるで予言書か未来への黙示録か。全体主義と大衆運動のそれぞれの恐ろしさを対比させているところも面白い。