木下昌輝のレビュー一覧

  • 豊臣家の包丁人

    Posted by ブクログ

    戦国時代、若き日の秀吉と秀長に出会い、
    豊臣家と時代を歩んだ包丁人・大角与左衛門。
    彼が語るその半生と願いとは?食と絆を描く歴史小説。
    序章 初陣飯 一章 喧嘩飯 二章 出世飯
    三章 自立飯 四章 蘇り飯 五章 戦さ飯 
    六章 契り飯 七章 孝行飯 八章 天下飯 終章 醍醐飯
    参考文献有り。

    腹が減ったら戦さはできぬ。
    だが食は、戦場での戦さのためだけではない。
    己の上昇へ、有力者のつてを得る、相手を篭絡する、饗応する。
    料理もまた、戦さなのだろう。それらを請負う包丁人の姿。
    それら以上に家族愛や兄弟の絆を繋ぐのも料理。
    若かりし豊臣兄弟の前に現れた与左衛門には、
    彼らとその家族の姿がまぶし

    0
    2026年02月17日
  • 秀吉の活

    Posted by ブクログ

    名字なしの藤吉郎から関白となり無くなるまでの豊臣秀吉の一生を、今時の「活」と言う言葉で綴ったエンターテイメント時代小説。面白い切り口で豊臣秀吉を著しているので、単純に楽しめます。

    0
    2026年02月12日
  • 宇喜多の捨て嫁

    Posted by ブクログ

    宇喜多直家。戦国の梟雄にして謀略家。
    全編にわたって血生臭いのだが、不思議なおもしろさがあり、高校生直木賞を受賞している。

    彼が次々に打ち滅ぼしていった将たち。
    世間からはただの謀殺、騙し討ちと噂された、その内幕にドラマがある。
    なぜそうなったのか。歴史のおもしろさは、出来事と出来事の間にあるのだと、教えてくれる。

    0
    2026年02月09日
  • 豊臣家の包丁人

    Posted by ブクログ

    題材
    ・包丁人、大角与左衛門

    テーマ
    ・料理が人を、政治を、社会を、時代を変える


    誰が何をする話なのか
    ・豊臣秀吉の天下統一とその後

    最も伝えたかったこと
    =題材

    何が新しいのか
    ・料理人という観点

    キャッチコピーは何か
    「豊臣家の天下統一の影には、凄腕の料理人がーー」

    その他(心に残ったことなど)
    ・会話文が躍動的でよかった
    ・前半の豊臣兄弟のやり取りに魅力を感じた
    ・秀吉がいなくなってから、トーンダウンしたように感じた
    ・まるで現代物を読んでるかのごとく、読みやすい時代小説だった

    0
    2026年02月09日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

    Posted by ブクログ

    徳島藩の藩政改革のお話。
    知らない登場人物ばかり、藩政についての議論が少なくないにも関わらず、わかりやすく難しくなかった。
    手に汗握る展開があったり、武士それぞれの矜持や絆があり、とてもおもしろかった。
    江戸時代の価値観が、旧規こそが正しく、前例のないことは「新規」とみなされ先祖に顔向できない行為とされるのには驚くし呆れる。
    思わず、古すぎる!とこの歴史小説に言いたくなる。
    改革がどんなに大変なことだったかを感じた。
    誰の心も縛らない、蜂須賀重喜がかっこよかった。

    星4.5

    0
    2026年01月29日
  • 豊臣家の包丁人

    Posted by ブクログ

    歴史・時代小説をあまり読まないので読んでいて勉強になった。戦国時代なので、戦働きがすべてだと考えていたが、それ以外の政治・処世術と必要なのだと気づいた。そんな中、今作は「料理」が中心となっている。各章ごとに登場する料理が、本当に美味しそうだった。料理の描写だけでなく、食べている人物たちの反応が素晴らしい。読んでいて、涎が出た。そして、料理によって強まる家族・仲間の絆に感動した。お腹と心が満たされる作品だった。

    0
    2026年01月11日
  • まむし三代記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    独自の脚色も交えつつ話が展開されており、とても話に引き込まれた。
    また、「国滅ぼし」が最終的に引き継がれた人物にもなるほどなと思わされた。

    0
    2026年01月04日
  • 豊臣家の包丁人

    Posted by ブクログ

    食に対する思いやこだわりがわかる歴史小説。

    タイトルに唆られて読みました。

    歴史については疎くても面白おかしく学びながら読めて面白かったです。
    料理もどのような環境で食べるのが印象に残って思い出となるのか。
    人って少しした変化で一生の思い出になるのか学びながら読めた気がします。

    また、歴史も時系列も木下藤吉郎から豊臣秀吉に成り上がるまでの物語も楽しめるので大いにボリュームがあってよかったです。
    ただし、読むのが大変でしたが・・・

    本当に戦国時代の「食」に光を当てた小説でした。
    歴史と料理好きにはたまらない小説だと思います。

    0
    2025年12月19日
  • 決戦!桶狭間

    Posted by ブクログ

    『天祐は信長にあり』シリーズは長篠の戦いまで読み進めてしまったが、時を遡り『決戦!』シリーズで桶狭間を読みたいと思った。冲方丁が信長を語り、並み居る作家が今川義元、氏真を語る構成の妙。当たり前だが、正義はそれぞれの立場にあるのだ。元康(家康)は義元を慕っていたが、氏真は嫌っていた。だから信長に与した……そう考えるのが自然なような気がした。最後に首だけになった義元の思念「漸く、見えた。」は、句点なし、段落なしの長文で筒井康隆を彷彿とさせる文章だった。良し悪しは別としてだが……

    0
    2025年12月10日
  • 足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー

    Posted by ブクログ

    扇谷上杉、北条氏を描いた富樫倫太郎「早雲の軍配者」の後に読んだ作品として最高だった。非常に混沌としていながら、戦国期の甲信越・関東の土台となった"古河公方"に纏わる連作短編アンソロジー。

    1.嘉吉の狐:古河公方初代成氏-唯一の生き残りの前半生。足利義政への恨みと関東公方としての覚悟、それとかの有名な嘉吉の変のリンクが自然で良い。
    2.清き流れの源へ:大人しい茶々丸というのが新鮮だったが、途中の豹変の過程が不明瞭で違和感。
    3.天の定め:北条に抗い続けた晴氏。子への非情さと情の狭間で揺れ動く心情がよく描かれている。
    4.宿縁:他と一線を画す荒山氏らしい独特な作品。源義家から

    0
    2025年10月12日
  • プロの小説家が教える 歴史作家のマル秘ネタ帳

    Posted by ブクログ

    木下氏の小説よりは面白くはないが、興味深いネタ多数でなかなか面白い。特にカオスな室町時代のネタはやはり面白い。

    0
    2025年09月08日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

    Posted by ブクログ

    ちょうど盆を迎え、徳島の阿波踊り特集を見ていた時に読んだ。フィクションだと思ったら実在した人物の話でますます興味をもって読み込んだ。
    実は藍が徳島の特産だということも知らなかった。あれだけ『あきない世傳 金と銀』を読んでいたのにそんなの書いてあったっけかな?笑
    借金まみれの徳島の藩主を迎えるべく、江戸のお家の部屋住みの次男を見つけるがこの人物が政には興味がなく趣味に没頭するタイプでその趣味を高じて博識なもんだから一旦政にはめるととんでもなく化けて藩政改革の声を上げた。ただ、人と接する事のなかった御殿様なので人情がない。そんな藩主を操舵しようとする家臣と、従来通りの古きを重んじる家老との対立、そ

    0
    2025年09月01日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

    Posted by ブクログ

    阿波徳島藩の改革と頓挫、お飾りの殿様をその気にさせ家老たちを除き藍玉を軸に藩政を立て直す物語。日本藩ならぬ盗賊の暗躍などエンタメとしても面白い。

    0
    2025年06月22日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    歴史物の小説は読みづらい気がして読まず嫌いしてたけど、こんなに面白いとは…!!
    どうかな〜と思いつつ、直木賞候補作だからと信じて読んでみて本当によかった。

    超簡単にいうと、江戸時代を舞台にしたお仕事小説って感じ。
    重喜の、良くも悪くも一貫して正しいと思うことを求め続ける姿勢が私の会社の上司に本当にそっくりで、振り回されまくりの忠兵衛に共感しっぱなしだった。
    大変だよな…しかも言ってること正しいから厄介なんだよな…忠兵衛わかるよ…と心から思った。

    また、実際にあった制度や文化がたくさん出てくるので、めちゃくちゃ勉強になるし興味深い。
    ちょっと調べてみたらあまり歴史的な観光地とかはないのかも?

    0
    2025年06月18日
  • 宇喜多の捨て嫁

    Posted by ブクログ

    宇喜多直家を描いた作品。戦国大名のうちでも、特に謀略を尽くした悪役として描かれることが多い。
    歴史的事実を下地に創作を交えて、人間としての生き方、心情が描かれている。戦国時代という命が現在より軽い時代だからこそ、命の使い方について浮き彫りになるエピソードが綴られている。悪役の裏の顔とも言えるものが、間接的に語られている。

    0
    2025年05月18日
  • 愚道一休

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誰もが知っている一休さんを描いた大河歴史小説。

    やっぱり応仁の乱の時代は面白い。
    一休サイドの話は禅問答(公案)や悟りについての禅僧としての真面目な話で、哲学的で勉強になりました。
    歴史小説としては、ほぼ実在の人物が一休と絡むのが面白くて、ほぼ史実に沿っているのが勉強になりました。
    僧として謙翁宗為、華叟宗曇、養叟宗頤については本当に知らなくて、やはり偉いお坊さんは偉いだけのものがあるなと思いました。
    赤松持貞も知らない人で、途中退場は唐突感がありましたが史実をうまく脚色された感じでした。
    地獄大夫も名前くらいしか知らず、一休との絡みは史実のようで驚きました。
    山名宗全は大河や漫画を含む他の

    0
    2025年03月28日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    R7本屋大賞?直木賞?ノミネート?

    三十万両もの巨額の借財を抱えた徳島藩
    藩政改革を担ったのは型破りな人物だった
    特産品の藍は借財に苦しむ藩を救うのか?

    どんなもんだろうと読み始めたが、テンポもよくて面白く読めた
    少し心情描写に迫力が欠ける感があって、のめり込めないというか、サラッとし過ぎてる感があった
    時代劇としてはニッチなだけに、好きな人はいけるし、ダメな人はダメだろう。

    0
    2025年03月25日
  • 愚道一休

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初天皇の落し子疑惑出た時に「いやいやさすがに設定盛りすぎやろ!史実との違い確認したるわ!!」とwiki見たらガチの話で「ゑ?すみません」となった。ほかの話もうまく行きすぎてさすがにこれは創作かと思った箇所も調べたら史実通りで。主人公すぎる。
    自分なりの筋を確立してそれに突き進む姿は、後でそれが誤りと気づいたとしても全てかっこいい。情熱ある生き方は全てかっこいい。
    華叟が亡くなる前〜後のシーンが一番印象的だった。風景描写が美しく私も見逃さないように生きようと思ったし、華叟が亡くなる直前の痛みはさっきの美しさとのギャップもあり少しグロテスクさも感じた。その泥臭さ、執念もあまりにかっこいい。映画「

    0
    2025年03月20日
  • 金剛の塔

    Posted by ブクログ

    大阪の四天王寺にある五重塔を主軸にした、時代を跨ぐ短編小説集です。
    五重塔は地震での倒壊は一切ないことをこれで知りました笑
    400ページほどありますが、最後まで楽しく読めました。

    0
    2025年03月08日
  • 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚

    Posted by ブクログ

    江戸中期、末期養子として阿波徳島藩主となった蜂須賀重喜が進める藩内改革。

    旧態依然とした藩政により借財30万両の財政危機にあった徳島藩で、適材適所を狙った約席役高の制、支出を抑える倹約令、大阪商人の良いようにされていた特産品の藍の藩専売化による藩収の増加など、打つ手は正しく思えるが、作中で忠兵衛らが「百年早い」と言うように性急過ぎるきらいはあった。

    歴史ものだが、あくどい大阪商人金蔵、怪しい平島公方(実在)などを配し、5家老の失脚などの史実も絡めて、権謀術数渦巻くエンタテインメントとなっている。

    重喜を頭が切れすぎ人心に疎い人物としていることで、物語は成立している。

    重喜の改革は、その

    0
    2025年03月07日