木下昌輝のレビュー一覧

  • 決戦!三國志

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    決戦シリーズでの日本の合戦ネタが尽きたか、先の本能寺に続き、国を変えた三国志ネタとなっているが、やはり中国では合戦の背景となった武士の葛藤という根幹の部分での感情移入ができず、イマイチか。戦国ものからさかのぼった応仁の乱とか源平ものとかに戻っていただければなとは思うが、武士階級が確立していない時代では、それはまた違うものになってしまうかな。

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    2016年03月19日
  • 決戦!三國志

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    ネタバレ

    中国を舞台にしたことといい、広大なテーマといい、シリーズ番外編の趣き。5篇の短編集。昔吉川版三国志を一度読んだきりなのでついていけるかどうか不安だったけれど、まずまず楽しめた。でもやはり有名どころの周瑜を主人公にした「天を分かつ川」(天野純希)が一番楽しめた。彼が長生きしてたらどうなっていたかな。

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    2016年02月13日
  • 決戦!三國志

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    シリーズ初の海外?モノ。
    このシリーズは、目次で誰の話なのか明記されていたのに、今回はそれがなかった。読みはじめてもしばらく誰が主役か分からない話もあってもやもや。細かい事だが、編集の時に、やはり誰の話か書いておいてほしい。特に三國志は登場人物がやたら多いので。

    許攸、周瑜、法正、すぐき(?)、劉璋

    バリエーション豊かで面白かった。
    やはり田中芳樹は巧い。劉璋を使って、英雄の虚しさと凡人の情けなさを合わせ鏡のように描いていて、特に誰を対象にというわけでもなく、その時代に生きるということに切なくなった。
    歴史小説を読む醍醐味だと思う。

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    2016年01月13日
  • 孤剣の涯て

    ネタバレ 購入済み

    「帯に短し襷に長し?」

    2024年9月読了。

    本書が本屋大賞(時代小説部門)受賞作と聞き、ふと手にした。著者は『宇喜多の…』シリーズで知っていたのだが、本当にコレで受賞したのかと首を傾げるレベルで、非常に残念な出来だった。

    以下、マズいと思った点を挙げると…、
    この作品の褒め言葉で「どんでん返しのミステリー…」とか「山田風太郎ぱりの…」等の惹句が書かれているが、そういう要素はほぼ無いと断言できる。
    「犯人探し」と言っても、宮本武蔵が行き当たりばったりに犯人を探して右往左往するだけ。特別にアッと言わせる要素も無し。
    それから《山田風太郎ばりの…》と言うには、『呪いの仕組み』の辺りの設定がチャチ過ぎる。又それを、作中

    #シュール #ダーク #ドキドキハラハラ

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    2024年09月06日